家庭教師の種類を徹底解説!お子さんに合った家庭教師を見つけよう
家庭教師にはたくさん種類があり、メリットもそれぞれ違います。そのため、「どんな先生を選べばいいのか分からない」という親御さんは少なくありません。
そこでこの記事では、初めて家庭教師を検討される親御さんでも分かるよう、種類別に家庭教師の違いを解説していきます。
ぜひ家庭教師選びの参考にしてください。
いま家庭教師が注目される理由
家庭教師は、一人ひとりに合わせた指導を行うことができるので、どんな子でも学力アップできる学習法として注目されています。
勉強が出来ない子や勉強が苦手な子は、学校や塾の集団授業を受けていても、みんなと同じ速度では内容が理解できません。さらに「何がわかならいのか分からない」状態になってしまう為、質問することもできないので、遅れるばかりになってしまいます。
その点、家庭教師なら生徒が理解できるまで同じ部分を繰り返し指導することができますし、その子に合わせて指導のやり方を変えることもできます。そのような指導を受けることができれば、生徒は自分が理解できるまで、トコトン納得のいくように学習を進めることができるので、確実な学力アップに繋がるのです。
家庭教師を選ぶ時の注意点
家庭教師を選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。
目的をはっきりさせる
お子さんが何のために家庭教師を必要としているのか(成績アップ、受験対策、苦手科目の克服など)を明確にしましょう。そうでないと、どんな先生ならいいのか選ぶ基準があいまいになってしまいます。
お子さんとの相性
家庭教師はお子さんとマンツーマンで授業を行ってくれるので、お子さんと相性が合うかどうかが最も重要になります。気の合わない先生と過ごすのは、お子さんにとって地獄のような時間になってしまいます。
以上のポイントを踏まえて、2種類の契約形態の違い、3種類の先生のランクの違い、2種類の指導形態の違いについて、特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
家庭教師には2種類の契約形態の違いがある
家庭教師を頼む場合、大きく分けて「個人契約」と「家庭教師会社」の2つの形態があります。それぞれに特徴やメリット・対策があるため、詳しく見ていきましょう。
種類①契約形態:個人契約
「個人契約」とは、家庭教師と直接契約を結ぶ形態です。友人の紹介やインターネットの家庭教師マッチングサイトで探し、自分で家庭教師を探す形になります。
個人契約のメリット
費用が比較的安い
家庭教師会社を通さないため、紹介手数料や事務費がかからず、コストを抑えやすいです。
教師の選択肢が広い
家庭教師の年齢や資格、得意分野などの細かい条件を確認して、自分で選ぶことができます。例えば、大学生や元教師など、自分の好きなタイプの先生を選べます。
個人契約のデメリット
トラブルへの対応は自己責任
個人契約の場合、なにかトラブルが発生しても、自分で対応しなければなりません。
信頼性の確認が難しい
個人契約では、家庭教師の資格や指導スキル。人柄などを自分で見極める必要がありますが、口コミや評判をチェックするしか方法がありません。
代わりの先生が見つかない
先生の都合で、急に辞めてしまう、期の休みが必要になる場合がありますが、代わりの先生を探すのが難しい場合があります。
種類②契約形態:家庭教師会社
「家庭教師会社」と契約する場合、会社が家庭教師を派遣し、契約内容の管理やサポートも行ってくれます。
家庭教師会社のメリット
トラブルは会社に任せられる
家庭教師会社であれば、契約や指導に関するトラブルが発生した場合でも、サポートや交代の手配をしてくれます。
先生の質が安定している
家庭教師会社では、教師の経験や職務などを確認し、一定の質を保てるようにしているため、比較的安心して指導を任せられます。
代わりの先生を用意してもらえる
急な辞退や長期休暇が必要な場合でも、代わりの先生を手配してもらうため、授業が途切れる心配はありません。
家庭教師会社のデメリット
費用が割高になる
家庭教師会社は、紹介手数料や管理費などが加算されるため、個人契約に比べてやや費用が高いです。
家庭教師には3種類の先生のランクの違いがある
家庭教師は先生のランクが、学生・社会人・プロの3つあります。
それぞれの特徴について紹介します。
学生の家庭教師
学生の家庭教師とは、主に大学生や大学院生の家庭教師です。多くの場合、アルバイトとして家庭教師をしています。
学生の家庭教師のメリット
生徒と年齢が近い
学生の家庭教師は子どもと年齢が近いため、相性が合う場合が多いです。
勉強のことだけでなく、学校生活や進路の相談がしやすいのがメリットです。
料金が比較的安い
アルバイトなので、プロや社会人に比べて料金が低く設定されています。
最新情報が豊富
現役で勉強を続けているため、最新の受験情報や勉強法を知っていることが多くあります。
学生の家庭教師のデメリット
経験不足
学生なのでキャリアが少なく、初めての内容に取り組むのが難しい場合もあります。
社会人家庭教師
社会人家庭教師は、会社員やフリーランスとして働きながら、ダブルワークで家庭教師をしています。多くの場合、自分の専門分野や得意科目で指導を行います。仕事で得た経験も指導に活かされます。
社会人家庭教師のメリット
実務経験が豊富
社会人の家庭教師は、実際の社会や職場で培った知識や経験をもとに指導するため、学習の実用性や将来の職業に役立つアドバイスを提供できます。
熱意がある
社会人として忙しい中で家庭教師をしているので、指導に対して自分なりの熱意を持っていることが多いです。
中高生の指導が得意
学校の進路や将来に関する知識も豊富なため、高校や大学受験など進路の話ができます。
社会人家庭教師のデメリット
料金が高い
費用が高くなる傾向があります。
時間の調整が難しい
社会人ならではの忙しさもあり、時間の調整が難しい場合が多いです。
プロ家庭教師
家庭教師を本業としている指導のプロフェッショナルです。豊富な指導経験と専門知識を持ち、適切な最適な学習プランを提案してくれます。
プロ家庭教師のメリット
指導経験が豊富
長年の指導経験があるので、どのレベルのお子さんにも柔軟に対応できます。
教える技術が確か
専門的な教え方を身につけているため、基礎から応用までスムーズに教えてくれます。また、モチベーションを上げる指導も得意です。
受験対策に強い
受験のノウハウを豊富に持っているので、過去問の傾向や面接対策、合格までの道筋をしっかりサポートします。
プロ家庭教師のデメリット
料金が高い
専門職なので、他の家庭教師に比べて料金が高く設定されています。費用面の負担を考慮しながら選ぶ必要があります。
家庭教師には2種類の指導形態の違いがある
家庭教師には、「訪問指導」と「オンライン指導」という2つの指導形態があります。それぞれの方法に特徴があり、学習環境や家庭の都合に合わせて選択できます。
① 訪問指導
訪問指導は、家庭教師が実際に生徒の自宅へ来て、対面で授業を行う形態です。先生と直接向き合うことで、きめ細かいサポートがしやすいのが特徴です。
訪問指導のメリット
コミュニケーションがしっかり取れる
実際に会って指導するため、生徒の理解度や表情を見ながら授業を進めることができます。気になる部分もその場で相談しやすく、信頼関係が見えやすいです。
集中しやすい
自宅で指導が行われるため、リラックスした環境で学習できます。 特に、小学生や中学生は、対面で自宅での指導が集中しやすい傾向にあります。
適応力が高い
さまざまな学習スタイルに柔軟に対応しやすく、必要に応じてすぐに学習方法や教材を変更することができます。
訪問指導のデメリット
交通費がかかる
特に遠方から来てもらう場合には、相当な費用が上乗せされることがあります。近場でしたら数百円です。
プライバシーの問題
家庭内のプライバシーをみられてしまう場合があります。
② オンライン指導
オンライン指導は、家庭教師がZoomやSkypeなどのビデオ通話を使って遠隔で指導を行う形態です。 通勤時間がかからないため、スケジュール調整がしやすく、自宅以外でも受講が可能です。
オンライン指導のメリット
どこにいても望む先生の指導を受けられる
どこからでも授業が受けられるため、地方在住の方でも海外の方でも、希望する先生の指導を受けられます。移動に時間がかからないため、先生とのスケジュール調整も比較的しやすいです。
柔軟なスケジュール
スケジュールの選択肢が多く、家庭の都合に合わせて時間を決めやすいです。また、夜遅い時間、短い時間だけの指導など、自由度が高いです。
オンライン教材やツールを活用できる
画面共有やオンライン教材を使いながら指導できるため、デジタルコンテンツを活かしての学習ができます。
オンライン指導のデメリット
サポートに難がある
オンラインでは、対面と比べて細かいニュアンスや表情が伝わりにくく、学習に不安がある生徒には向かない場合があります。
インターネット環境の影響を受ける
インターネット接続に依存するため、通信状況が悪いと授業に支障が出ることもあります。また、電子機器の操作が苦手な方には、少し負担になる場合もあります。
番外編:家庭教師には専門性の高い先生もいる
家庭教師の中には、特定の分野に強みを持つ「専門性の高い先生」もいて、通常の指導にプラスして特別なサポートを行います。
どんな先生がいるのか、簡単に種類を紹介しておきますが、不登校や発達障害専門については、要望が多いので詳しく説明します。
不登校や発達障害に強い
不登校や発達障害に特化した家庭教師は、一般的な指導方法に加え、心理学や特別支援の教育知識を持ち、困難に直面しているお子さんの学習や生活のサポートを得意としています。
メリット
お子さんのペースに合わせた指導
不登校や発達障害のお子さんにとって、スピードや内容が合わないと学習ができないこともあります。専門性の高い先生は、お子さんの学習ペースや状況に合わせて、無理なく進むことを大切にします。
信頼関係を築いてくれる
不登校や発達障害のお子さんの場合、指導を継続するには、信頼関係が特に重要です。専門的な知識を持つ先生は、安心して話せる関係を作り、勉強だけでなく心のサポートもしてくれます。
心理的なサポートも可能
不登校や発達障害の背景には、不安や自己肯定感の低下があることが多いです。褒めて自信をつける指導も得意としています。
家庭教師には他にもいくつかの専門性の高い先生がいます。メジャーな専門分野で、生徒の状況や目的に合わせて選ばれることが多い先生を紹介しておきます。
受験対策に特化した先生
効率的な学習方法や受験テクニックを提供します。 難関校や特定の学校の受験傾向を熟知している教師も多く、出題傾向を踏まえた授業が可能です。
英語や英会話に特化した先生
英語の基礎から実践的な会話まで幅広く対応できます。 特に、留学を目指している生徒や、英検・TOEFLなどの資格取得を目指す場合に検討されます。
プログラミングとITスキルに特化した先生
コンピューターサイエンスの基礎から、プログラミング言語(Python、JavaScriptなど)やWebデザインなど、実践的なスキルを教える先生です。ITリテラシーや将来のスキルアップを目指す方に最適です。
ウチの子にぴったりの先生は?家庭教師タイプがわかるチェックシート
お子さんのニーズや個性に応じた先生や指導法が一目でわかるように、診断形式で「家庭教師タイプ」を提案するチェックシートを用意しました。質問に回答し、点数を合計すると、適した先生タイプがわかります。
お子さんに合った家庭教師のタイプを見つける参考にしてください!
診断方法
質問に答えて点数をメモしてください。最後に点数を合計すると「おすすめの家庭教師タイプ」がわかります。
質問項目
お子さんの学習ペースは?
マイペースで進めたい → 1点
指導に合わせて効率よく進めたい → 2点
目標に向けてとりあえず集中したい → 3 点
お子さんの目的は?
学力向上や得意科目の発見 → 1点
受験対策や資格取得 → 2点
難関校合格やハイレベルなスキル習得 → 3点
好きな学習形式は?
対面でじっくり教えてもらいたい → 1点
どこでもできるオンライン形式が良い → 2点
特定の場所で集中したい → 3点
お子さんの学習進度は?
基礎から始めて少しずつ進めたい → 1点
受験や検定試験を重点的にやりたい → 2点
専門分野に挑戦したい(プログラミング、英会話など) → 3点
指導期間や頻度は?
長期的にゆっくり取り組みたい → 1点
受験校合格まで期間を設けて集中したい → 2点
とりあえず効率よく集中的に学びたい→ 3 点
点数を合計した結果
5〜7点:個人契約や大学生の家庭教師
基礎から始めたい、またはお子さんのペースでじっくり学びたい場合におすすめです。 柔軟な指導や勉強の楽しさを重視した指導が期待できます。
8〜12点:家庭教師会社や社会人家庭教師
受験対策や目標に向けて効率的に学習を進めたい場合にぴったり。安定したサポートや経験を踏まえた指導で、受験や資格取得に向けてしっかりと導いてくれます。
13〜15点:プロ家庭教師や専門分野の家庭教師
難関校合格や特定分野(プログラミング、英会話など)で専門的に学習したい生徒に最適です。