英語が苦手で大嫌い!そんな苦手意識を克服するための正しい勉強法
英語の勉強をしようと思っても「苦手なんだよなぁ」「どうせやっても…」と苦手意識を持っている子は多いです。
当然ですが、イヤイヤ勉強しても英語力は身に付きませんし、もちろんテストの点数も上がりません。
そこでこの記事では、英語が苦手で大嫌いな子でも、苦手意識を克服できる正しい勉強法を解説していきます。
ぜひ参考にして、英語の苦手意識を払拭してください。
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英語が苦手で大嫌い!そんな苦手意識を持ってしまう理由とは?
日本人は英語を苦手に感じやすい傾向があり、英語に対して「嫌いだ」「やりたくない」と感じてしまうのは、特別なことではありません。ですが、このままではずっと苦手がつきまとってしまうので、なぜ英語に苦手意識を持つのか、その理由を知っておきましょう。原因がわかれば、対策を考えることができます。
代表的な理由を3つ紹介しておきます。
受験英語が日常で役に立たない
日本の英語教育は、どうしても「受験」を意識した内容が中心です。そのため、多くの子が、次のような問題を抱えています。
・和訳や文法を重視しすぎている
英語の授業では、英語のテストで高得点を取るために、文法や単語を覚えることが重視されます。暗記すれば、確かに試験には役立ちますが、英語を使ってコミュニケーションをとる力がつく訳ではありません。
・英語で会話する、という意識が持てない
学校で習う英語、受験で勉強する英語のせいで、「英語=文法と訳すもの」という認識が強くなり、「英語で話す」「英語を使えるようになる」という視点を、ほとんどの子が持つことができません。
・完璧主義の勉強法のため、「英語は難しい」と思い込む
学校の授業や受験英語の勉強のせいで、子どもは「正確に話さなければいけない」と思い込み、英語を話すこと自体にプレッシャーを感じるようになります。これが「話せない英語」を生んでしまいます。
英語を話す機会がない
学校では英語の授業はありますが、実際に英語を使う機会はほとんどありません。そのため、次のような問題が起きています。
・読み書き中心の授業
日本の学校で行われる英語の授業では、教科書を使って読み書きの練習が中心です。その結果、「英語は書くもの」という認識が強まり、話すことに対して苦手意識が生まれます。
・綺麗な日本語訳にこだわり過ぎる
英語を勉強する際に、「この英文をどうやって日本語に訳すか」ということばかり考えがちです。そのため、英語本来を意味を「そのまま受け入れる」力が育ちにくくなります。つまり、英語の意味を素直に理解することができなくなるのです。
内弁慶な日本人気質
日本人は「間違えるのが恥ずかしい」という感覚を持つ人が多いです。例えば、授業中に手をあげるのをためらう子が多いのも、同じ理由です。英語の授業でも、「発音が変だったらどうしよう」「文法が間違っていたら恥ずかしい」と感じてしまい、積極的に話せません。
・カタコト英語が恥ずかしい
英語を話す上で最初に出てくるのは、カタコトの英語です。 しかし、日本人の多くはこれを「恥ずかしい」と感じてしまいます。
このようなことから、日本人が英語に苦手意識を持ってしまうのは、環境や文化的な負荷が大きいことがわかります。ですから、何も知らないうちに英語を意識からシャットダウンしてしまうのです。
ただし、理由がわかれば、それを克服するのは、そう難しいことではありません。次の章では、具体的に英語の苦手意識を克服する正しい勉強法について詳しく解説します。
「英語が苦手で大嫌い!」そんな苦手意識を克服するための正しい勉強法
英語の苦手意識を克服するのに大切なのは「正しい勉強法」で英語に取り組むことです。何も英語が好きになる必要はありません。ただ、「苦手だからやらない」という悪循環を断ち切るため、勉強を楽しく、効率的に進める工夫が重要になります。紹介する方法を一通りやってみて、自分にあう方法を見つけてください。
楽しみながら英語に触れる
英語を「勉強」と思わないためには、日常の中で自然と英語に触れる環境を作るのが効果的です。
洋画を観る・英語の歌を覚える
例えば、子どもが好きな洋画を日本語字幕付きで観る、英語の歌を聞きながら一緒に口ずさむなど、遊びの一環として英語に触れる機会を作るのは、どこのご家庭でも簡単にできます。このような環境にいると、好きなキャラクターのセリフをそのまま喋れるようにもなります。
・英語を「勉強」にしない工夫
例えば、「英語で好きな動物の名前を調べてみる」 「家の中の家具を英語で言ってみる」など、日常生活の一部として英語を使ってみましょう。すると、子どもは自然と興味を持つようになります。
ココがポイント!
「やらされている」と感じると、子どもはどんな勉強も嫌になります。ですから、勉強という感覚は極力なくしましょう。
カタコト英語で話してみる
英語は「完璧に話さなければ」と考えるほど、苦手意識が強まります。最初はカタコトで何も問題ありません。「伝わればいい」という意識で、話す練習を始めてみましょう。
・カタコト同士で気楽に話す
世界のほとんどの人が、英語を母国語としていない非ネイティブです。ですから、カタコトでいいのです。友達や家族と一緒に、「あなたの好きな食べ物は何ですか?」など、簡単な質問から始めると、徐々に話す力がついてきます。
・「間違っても平気」と思えるメンタリティを育む
大事なのは「間違いを直すこと」ではなく、「よく話せたね!」と褒めてあげることです。親御さんが、まず簡単な英語で話しかけ、「間違えても大丈夫」という安心感を与えてあげましょう。そうすれば、子どもは英語に挑戦できるようになります。
英単語を効率よく暗記する方法
大量の英単語を覚えるのは大変ですが、正しい勉強法でやれば、驚くほど効率的に記憶できます。
フラッシュカードを使う
フラッシュカードは単語を使えるための強力なツールです。単語が書かれたカードをめくりながら、意味や発音を声に出して確認します。視覚的にも記憶に残りやすく、ゲーム感覚で進められるので、飽きずに続けられます。
英単語は「声に出す」
カードを見ているだけよりも、「声に出して読む」ほうが記憶に定着しやすいです。 たとえば、「apple(リンゴ)」と英語を声に出し、次に「リンゴ」という日本語を言うだけで、脳に強く刻まれます。どんなシーンでも、英語は声に出す習慣をつけましょう。
文法を身につけるコツ
英語の勉強はつながりがあるので、わからないところがあったら、わかるところまで戻って勉強しなおしましょう。遠回りにみえて、それが一番の近い道です。
中学文法だけ、しっかり身につける
英語の文法は、中学校で学ぶ内容を復習するだけでも十分です。「主語+動詞+目的語」など基本的な構造をしっかり理解しておくと、難しい文法を学ぶ際の土台になります。
短い例文を覚える
例えば、「I eat apple(私はリンゴを食べます)」のような簡単な例文を繰り返し声に出し、覚えてしまいましょう。すると、自然と文法が身につくようになります。その理由を解説しておきますね。
短い例文を覚えると文法が身につく理由
1.文法ルールを実例から学べる
例を、「I eat apple」では次の文法要素を学べます。
主語 + 動詞 + 目的語という基本構造。
冠詞「an」の使い方(母音で始まる名詞の前に使う)。
具体例をあげながら学ぶと、抽象的なルールよりもわかりやすくなります。
2.言語を「実用的な例文」として覚えられる
文法を単体で覚えようとすると、どう使うのかがイメージしにくいですが、短い例文ならすぐに使える「例文」として覚えられます。
3.繰り返すことでパターン認識が身につく
何度も例文を声に出して驚くと、同じような文法構造が他の文章にも応用できるようになります。
●「I eat apple」を思い出したら、すぐに「I drink water」(私は水を飲みます)」も自然に出てくるようになります。
●主語・動詞・目的語を置き換える練習をしておくと、文法の型が身に付きます。
4.音読が記憶を強化する
この「音の記憶」が脳に残ると、文法的な間違いを減らすことができます。 特に英語は、語順が日本語と違うため、 「音の流れ」を記憶しておけば間違えなくなります。
5. 「使える英語」を増やせる
短い例文を覚えていくと、「あ、このシーンではこの文を使える」と。すぐに口に出せるようになります。 結果として、文法を意識せず、英語で正しい表現ができるようになります。
結論
短い例文を覚えると、文法を「ルール」としてではなく、「使えるツール」として自然に身につけることができます。これが、文法を実際に使えるようになる、最も効果的な方法の一つなのです!
英語で話すコツ
英語を話す練習を始めると、英語を使える力がどんどん伸びます。
日常会話のフレーズを覚える
「Good morning!(おはよう)」や「How are you?(元気ですか?)」など、日常的に使えるフレーズを覚えましょう。 実際の生活の中で使える言葉なので、覚えたらすぐに実践できます。
「~だと思います」「~できますか?」のような汎用性の高いフレーズを覚える
特に「I think~(~だと思う)」や「Can I ~?(~してもいい?)」のように、応用がきくフレーズを覚えてしまうと、多くのシーンで使えるようになります。
英語の苦手意識を克服するための裏ワザ
結論から言うと、苦手意識を克服するためには、苦手を作らないことにあります。
英語の授業も受験英語も避けられません。中学生で学ぶ英単語量や文法も、以前よりも大量になっています。ならば、腹をくくって、テストの点数をアップできる確実な方法で勉強しておきましょう。テストでもよい点数が取れれば自信もついて、英語が怖くなくなります。
確実に点数を取るには、次の3点を重点的に勉強してください。
小学校の英単語を必ず復習する
まず、小学校で学んだ英単語の復習は中学校1年生の春休みから夏休みにかけて必ず復習するようにしてください。ここまででおよそ800語程度学んでいる生徒もいるので、復習は確実に必要になってきます。おろそかにしてしまうと、2学期からテストの点数がかなり落ち込んでしまいます。
毎週の英単語テストを必ず合格する
英単語の積み残しをなくすために毎回の英単語テストは必ず合格するようにしてください。学校によってまちまちですが、8割以上の得点で合格になることが多いです。出てきた単語は必ず覚えていくという姿勢が大事です。
定期テストで文法の復習を行う
最後に定期テストで文法事項が定着しているか、確認していきます。ここで間違いが多かった文法については、長期休み中に必ず理解するまで解いていくことが重要です。
「英語が嫌い」という苦手意識は、「できないと思い込んでいる」だけ!?
どんなに英語に苦手意識があっても、環境や勉強法を工夫すれば、意外と簡単に苦手意識を払拭できるものです。大切なのは、無理なく続けられる方法を見つけて、挑戦すること。自分に合ったやり方を見つけることです。
例えば、英語の音楽を聴きながらリズムに合わせてフレーズを口ずさむ、好きなキャラクターが登場する英語のアニメを観るなど、英語に触れる環境を作っていくと「英語って楽しい!」と思うきっかけが増えます。
また、「英語が嫌い」という気持ちは、実際には「できないと思い込んでいる」場合もあります。ですが、「できない」と決めるのではなく、「やり方次第でできるようになるかもしれない」と考えるだけで、状況は大きく変わります。
「自分には無理」と考えてしまう場合は、その理由を具体的に挙げてみましょう。すると、解決策が見えてくることが多いからです。
「文法がわからない」という悩みがあるなら、短いフレーズを暗記して使う練習がおすすめです。 英語は完璧を目指す必要はないのです。 「これでいいんじゃない?」というくらいの気軽さで取り組むことが大切です。
カタコト英語同士でしゃべれば、小さな成功体験を重ねることができるので、「自分にもやれる!」という自信が芽生えます。このような経験がふえれば、いつのまにか英語の苦手意識は克服できるようになります。