「入試で緊張をほぐす方法を知りたい」
「入試で緊張していない子どもがいるけどなぜ？」
「ウチの子緊張しがちだけど、本当に大丈夫かな？」
このようなお悩みを抱えていませんか？
高校受験などの入試では多くのお子さんがはじめて、「落ちるかもしれない」という不安を抱きます。
緊張感のなか試験を解くのは親御様でも嫌だと感じることでしょう。
そこで、入試中に緊張してしまう状況を改善するため、緊張をほぐす方法を徹底解説します。
なぜ、入試で緊張していないお子さんがいるのかもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

入試で緊張していないお子さんがいるのはなぜ？

入試で緊張していないお子さんがいる理由は以下のとおりです。

• ここまで頑張ったからという自信がある
• 前日に自身を追い込まないようにしている
• 高校受験を失敗したとしても次があるから

入試当日はどうしても緊張してしまうものですが、緊張しないお子さんがいるのも事実です。
今までの頑張りが自信になっているお子さんであることは前提ですが、入試直前に気をつけることは何かを確認しておきましょう。

理由①ここまで頑張ったからという自信がある

入試で緊張しないお子さんの理由の一つ目は、ここまで頑張ったからという自信があるからです。
多くのお子さんは合格しなければ希望の高校に行けないという状況がはじめてなので、受験当日に緊張が走ります。
しかし、今まで努力をしてきてあとは試験で結果を出すだけのお子さんであれば、運を天に任せるだけなので、自信につながるでしょう。
不安材料がたくさんあるお子さんだと、たくさんのことを意識しなければならないため、逆に緊張してしまいます。

理由②前日に自身を追い込まないようにしている

また前日までに全ての対策を終わらせているお子さんは、前日になっても夜遅くまで勉強するようなことはありません。
入試前日は心を落ち着かせながら簡単な計算問題など、ウォームアップで完了していることでしょう。
仮に前日に知識を詰め込もうとしても、付け焼き刃になる可能性のほうが高いです。
もちろん前日の受験勉強が全て無駄になるわけではありませんが、試験範囲が膨大なため不安な箇所が増えるだけで徒労に終わることが多いです。

理由③高校受験を失敗したとしても次があるから

多くのお子さんが受験に失敗したときのことを考えますが、進路が決まっているお子さんは高校受験を失敗したとしても次があると自信を持てます。
というのも、進路さえ決まっていれば高校受験に失敗したとしても、次の大学受験などに備えればいいだけだからです。
仮に国家公務員として働きたいといったお子さんが思っていたとしたら、高校受験に失敗したとしても公務員試験に強い大学や専門学校などに進学すれば挽回できます。
このように高校受験に失敗したところで、人生に失敗するといったことはほとんどありません。

入試で緊張をほぐす方法！受験で真っ白にならないために

入試・受験で頭が真っ白になって失敗しないために、緊張をほぐす方法は以下のとおりです。

• 今までのノートを見返してみる
• 深呼吸をしてみる
• 合格したあとの未来をイメージする
• 万が一失敗したとしても人生は終わらないと言い聞かせる
• 1教科に失敗しても他の教科があることを知る
• 気合を入れすぎない
• 身体を安定させて余分な力を抜く
• 緊張を抑える食べ物を食べる
• 面接の際は少し目線を外す

それぞれ解説します。

今までのノートを見返してみる

入試で緊張をほぐす方法の一つ目は、今までのノートを見返してみるところからスタートします。
ノートを見返すことで努力のあとを確認でき、ここまで頑張ったんだなという自信につながります。
そもそも頭が真っ白になる現象は、緊張が極度に達して何も考えられなくなる状態を指します。
受験で緊張が増す要因はわからない問題が出るのではないかという不安などが考えられます。
ただ、ノートを見返すことでわからない問題が出ても仕方がないほど頑張ったという自信を持てるようになります。

深呼吸をしてみる

また脳が酸欠状態になっていると思考がうまくまとまらず、単調な考え方をしがちになるので深呼吸をして脳に酸素を送りましょう。
単調な考え方になると、「この問題が解けなかった…受験に落ちてしまうかも…」という考えに陥ってしまう恐れがあります。
このような考え方をしてしまうとせっかく次の問題が解答できたのに、見逃すかもしれません。
このような状態に陥ってしまうと、せっかく合格できる試験でも不合格になってしまいます。

合格したあとの未来をイメージする

合格したあとの未来をイメージすることは大切です。
というのも、合格することを想像しながら未来への希望を抱きはじめると試験に立ち向かおうという気力がわくからです。
反対に不合格になる未来をイメージするとどうでしょうか。
不合格になることを意識すると、試験から逃げたくなる気持ちになり、不安や緊張が増すはずです。
すると、緊張から頭が真っ白になって何もできなくなる恐れがあります。

万が一失敗したとしても人生は終わらないと言い聞かせる

万が一失敗したとしても人生は終わらないと言い聞かせることも大切です。
高校受験は1つの関門であって、ゴールではありません。
高校受験で足踏みすること自体間違いではありませんし、人生が全て決まるわけでもありません。
受験後に待ち受ける就職試験や大学受験のほうが人生に与える影響が計り知れないため、不合格であっても気にしないという気持ちが大切です。
すると、緊張がほぐれ頭が真っ白になることもありません。

1教科に失敗しても他の教科があることを知る

1教科に失敗しても他の教科があることを思い出すと緊張がほぐれる可能性があります。
高校にもよりますが、受験は5教科で結果が決まります。
5教科分の受験があるのなら、1教科に失敗しても他の教科で挽回すれば合格できる可能性が高まるはずです。
たとえば、国語の課題作文が解けなかったとしても、英語のリスニングが全問正解になることもあります。
このように試験は実際に解いてみるまでわからないので、ミスには切り替えて対処するという気持ちは緊張をほぐしてくれるでしょう。

気合を入れすぎない

受験は自然体で試験にのぞんだほうがパフォーマンスを発揮できます。
というのも、気合を入れすぎると身体に緊張が走ってしまうからです。
たしかに多少の緊張は必要かもしれませんが、あまりにも身体に力を入れすぎると緊張のしすぎです。
このような状態では、ふとしたミスなどで大きく自信を喪失してしまうこともあるので、自然体でいることを意識してください。

身体を安定させて余分な力を抜く

身体を安定させて余分な力を抜くことで緊張をほぐせます。
姿勢がズレていると筋肉に余分な力が入りこわばってしまいます。
そのため、緊張しているなと感じたら、姿勢を正し余分な力を抜くようにしてください。

緊張を抑える食べ物を食べる

緊張が高まってきたら受験会場のルールを確認し、何かしらの食べ物や飲み物を取ることもおすすめです。
食べ物や飲み物の中には緊張を抑えるものがあり、摂取することでリラックス効果が手に入ります。
たとえば、次のような飲み物、食べ物は入試の緊張をほぐしてくれます。

• きなこ
• はちみつ
• ホットミルク
• 適量のコーヒー
• 適量の紅茶

現実的な試験時に活用できる食べ物・飲み物としては、適量の紅茶だと考えられます。
紅茶にはカフェインが含まれているため、適量であれば緊張を抑えられます。
反対に摂取しすぎると、カフェインの過剰摂取で緊張が走ってしまうため、注意が必要です。

面接の際は少し目線を外す

面接の際には少し目線を外すことで、緊張を和らげる効果があります。
多くのお子さんが面接がある試験がはじめてになるので、当日知らない大人の方と話すことに緊張するでしょう。
しかも、試験ということから面接官も少し厳しい口調で話を聞いてくるかもしれません。
もし少しでも緊張が走ってしまったら、まず目線を面接官の目線から少し外してみましょう。
すると、目を見て緊張することがなくなり、緊張が和らぐ可能性が高まります。
ただ、それでも緊張が取れずに緊張が走ってしまう場合には、小さく息を吸い続け深呼吸すると緊張がほぐれる可能性があります。

入試で緊張をほぐす方法を知るために自身のタイプを知ろう

入試で緊張をほぐす方法を知るためには、自身のタイプを知っておくことも大切です。
自身が以下のどのタイプに属するかを確認してみてください。

• プライドが高く緊張してしまう
• コンプレックスがあり緊張してしまう
• 準備不足から緊張してしまう

これらのタイプ別に対処法などを解説していきます。

プライドが高く緊張してしまう

入試で緊張してしまうタイプとしてプライドが高いことがあげられます。
プライドが高いこと自体はお子さんの特性ですし、勉強をするモチベーションになるので無理に改善する必要はありません。
しかし、次の点から試験時に緊張が走りやすい点に注意しましょう。

• 不合格になったら人生が終わると感じてしまいがち
• プライドから不合格を認められないと緊張が走る

このように感じてしまうと、不安や緊張が走るとともにプライドの高さから、心が抱えるストレスを受け入れられず無理をしてしまう恐れもあります。
そのため、プライドが高いお子さんは事前に試験から落ちた際の最悪の状況を想定しておいて、試験時に動揺しない対策が必要です。

プライドが高いお子さんの緊張をほぐす方法

プライドが高いお子さんは緊張をほぐすというよりも、事前にどれだけ心構えができるかが、試験時に動揺しないための対策です。

• 不合格になっても次があると考える
• 試験に落ちても滑り止めの高校に受かっている
• 試験の難易度が急激にあがることもある

受験のときに合格がゴールになっていると試験時に動揺しがちですが、進路を決めてなりたい自分を固めておくと、高校合格だけが夢を叶える手段ではないと理解できます。
また、試験の難易度が急激に上がることも入試では多いので、まず全ての問題の解答できるところを解くことの大切さも伝えましょう。

コンプレックスがあり緊張してしまう

コンプレックスがあり緊張してしまうお子さんのタイプも多いです。
コンプレックス型のお子さんの特徴は次のとおりです。

• どうせ自分はできないと自信をなくす
• 少し考えれば解ける問題を自信のなさから放棄してしまう

このように学力にコンプレックスを抱いてしまっているため、やればできるという自信をなくすお子さんも多いです。
コンプレックス型のお子さんの場合は、緊張をほぐす方法としてできる問題から解くことを優先するといいでしょう。

コンプレックスがあるお子さんの緊張をほぐす方法

コンプレックスがあるお子さんの緊張をほぐす方法は、できる問題から解くことを優先することです。
というのも、多くのお子さんが受験する公立高校の問題では、比較的誰でも解答しやすい問題が含まれているからです。
解答しやすい問題からウォーミングアップして、どんどん難しい問題にチャレンジしていけば、解答している間にも「やればできる」という気持ちがわいてくるはずです。
もちろん、筆が止まってしまうこともありますが、解けなければ次の問題へと進むことを訓練しておけば、緊張をほぐせるようになるでしょう。

準備不足から緊張してしまう

準備不足から緊張してしまうお子さんが緊張してしまうパターンは以下のとおりです。

• 準備不足と感じ試験前日になって緊張してしまう
• 準備不足のまま当日を迎え、最初の問題でつまずき調子を崩す

学校の定期テストで試験慣れができなかったお子さんは、上記のような状態に陥ってしまう恐れがあります。
ただ完全に準備不足というお子さんは稀なので、準備不足と「感じて」しまうお子さんが大半です。
こういったお子さんは当日に試験問題全体を見ることで緊張をほぐしていきましょう。

準備不足を抱えるお子さんの緊張をほぐす方法

準備不足を抱えるお子さんの緊張をほぐす方法は、試験問題全体を見て解ける問題から解答していくことです。
準備不足と感じているだけのお子さんが大半ですが、問題を最初から解いてつまづいてしまうと、「やっぱり駄目だ」と感じ調子を崩してしまう恐れがあります。
緊張で頭の回転を鈍らせる可能性があり、パフォーマンスを低下させ解ける問題も解けなくなってしまいます。
そのため、試験問題全体を見て、簡単な問題を見つけ先に解くことではずみをつけましょう。
ただ、親御様が受験が近づいていて完全に準備不足だと感じるお子さんは早期に対策をしたほうがいいです。
塾では受け入れ拒否をされる恐れもあるので、家庭教師の先生を活用して対策してみてください。

入試で緊張をほぐす方法によくある質問

入試で緊張をほぐす方法によくある質問は以下のとおりです。

• 受験生の緊張をほぐす方法はありますか？
• 入試で心を落ち着かせる方法はありますか？
• 緊張をほぐす簡単な方法を教えてください

それぞれ簡潔に回答します。

受験生の緊張をほぐす方法はありますか？

受験生の緊張をほぐす方法は、受験直前に解くべき問題に絞って勉強することです。
受験勉強は成績アップを狙う勉強と、ミスをしない勉強の2パターンにわかれます。
受験直前になっても成績アップを狙う勉強をしていると、解かなければならない問題をミスしてしまう恐れもあるので、まずは対策しましょう。
すると、安心して解ける問題が増え、自信につながります。

入試で心を落ち着かせる方法はありますか？

入試で心を落ち着かせる方法のベスト3は以下のとおりです。

• ノートを見返す
• 深呼吸をする
• 失敗を恐れないようにする

とくに失敗を恐れないようにすることは、受験勉強全体を通して目指すべき場所なので、親子間で良く話し合うようにしてください。

緊張をほぐす簡単な方法を教えてください

緊張をほぐすための簡単な方法は、目をつぶって深呼吸をすることです。
深呼吸をすることで筋肉がほぐれ、脳にも酸素が行き渡るためストレスが軽減され落ち着きます。

入試で緊張をほぐす方法まとめ

今回の記事では、入試で緊張をほぐす方法を解説しました。
高校受験などの入試では緊張からお子さんのパフォーマンスが最大限発揮されないことも多いです。
ただ、対処法を知っているだけでパフォーマンスを向上できるので、ぜひ実践してみてください。