中学生のスマホ依存を改善する方法。原因・なりやすい性格も解説!
「スマホ依存って何で判断するの?」
「原因があるのかな?」
「スマホ依存症の治療法を教えてほしい!」
こんなことでお悩みではありませんか?
スマホは大抵の中学生は持っていて、みな大好きですよね。ですが、その反面、スマホを手放せなくなる依存症が問題になっています。
勉強もせずスマホばっかり熱心に見ているお子さんを見ると、「もしかして、うちの子も依存症かも?」と心配になりますよね。
たかがスマホとは言え、依存症になってしまうと暴力行為にまで発展してしまう可能性も…。
そこで今日は、中学生のスマホ依存症について、原因から改善する方法、スマホ依存になりやすい子どもの性格をお伝えしていきます。スマホ依存が軽度の場合にはちょっとしたコツで重症化する前に治療したり、予防したりもできますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
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中学生のスマホ依存症の現状
スマホ依存とは、スマートフォンの使用が日常生活に支障をきたすほどに過度になり、その影響が勉強や人間関係、健康にまで及ぶ状態を言います。
特に中学生は、この問題が深刻化していて、文部科学省が2022年に実施した調査によれば、約70%の中学生が1日2時間以上スマートフォンを使用しており、そのうちの30%以上が4時間以上利用していることが明らかになっています。
また、内閣府の調査では、スマホ依存が原因で睡眠不足や学力低下が指摘されており、スマホの使用時間が長いほど、勉強に対する集中力が低下する傾向があると報告されています。
スマホ依存は、ただの習慣ではなく、精神的・肉体的な健康にも悪影響を与えるため、適切な対策が求められています。
中学生のスマホ依存症の症状
中学生のスマホ依存にはどのような症状があるのでしょう?代表的な症状を紹介します。
・勉強や宿題中でもスマホを手放せない
・スマホが手元にないと強い不安や焦燥感を感じる
・睡眠時間が短くなる、または不規則になる
・家族や友人との会話中でもスマホをいじる
・スマホの使用時間が長くなるにつれて、成績が低下する
・スマホが原因で、学校や塾の授業に集中できなくなる
・ゲームやSNSのやりすぎで、日常生活に支障をきたす
・スマホが原因で体調不良(目の疲れ、頭痛、肩こり)を感じる
これらの症状がお子さんに見られる場合は、スマホ依存の可能性があるため、適切な対応が必要になります。
また特に顕著な3つの症状については、詳細に解説してお伝えしておきます。
● スマホを取り上げると暴れる
● TPOをわきまえずにスマホを利用してしまう
● スマホが利用できないとイライラする
スマホを取り上げると暴れる
スマホ依存と思われる症状の1つ目は、スマホを取り上げると暴れることです。
スマホでゲームを遊べなかったり、SNSでのコミュニケーションを取れなかったりした場合、以下のようなことはないでしょうか?
● 暴力行為に及ぶ
● 大声を出す
● ものに当たる
この症状は典型的なスマホ依存症のため、発見した際には必ず専門家へ相談することをおすすめします。
TPOをわきまえずスマホを利用してしまう
続いてはTPOをわきまえずにスマホを利用してしまうことも、スマホ依存症の症状として数えられます。
お子さんに以下のような事例が思い当れば、スマホ依存を疑ってください。
● 学校で隠れてスマホを使ってしまう
● 家族で会話しているのにスマホを使う
● 冠婚葬祭のときにもスマホを使う
これらの症状が出ていること、その点について注意すると激怒する、暴力行為に及ぶ等の行為があれば、スマホ依存症だと言えます。
また、お子さん本人もスマホの使用を止めなければならないと感じているのに、自制が効かなくなっている恐れもあります。
スマホが利用できないとイライラする
最後はスマホが利用できないとイライラしてしまう症状です。
イライラというと個人差がありますが、次の症状が出ていたら要注意です。
● スマホが使えないと落ち着きがなくなる
● 爪を噛む、頭をガリガリ掻く
● スマホを使うと上記の症状がおさまる
また、中学生だけでなく、大人もスマホ依存になっている可能性は十分にあります。ご家族で観察しあい、少しでも早めに発見できるよう、日頃から心がけておきましょう。
また、スマホ依存が疑わしい場合には、専門家への相談も視野に入れてください。
中学生のスマホ依存症の原因
ここまでスマホ依存の症状について解説してきましたが、中学生がスマホ依存になる場合、原因はどのようなことなのでしょうか?
具体的には次の原因が考えられます。
● 不安や不満がありストレスが溜まっている
● SNSでの会話に依存している
● 家族との不仲
不安や不満がありストレスが溜まっている
中学生がスマホ依存になる原因の1つ目は、学校や家庭などで感じるストレスを溜めてしまっていることです。
スマホ依存に限らず、依存症は精神疾患の1つとして捉えられており、何かしらのストレス要因が背後に隠れている可能性が高いのです。
そして、このストレスを回避するために、SNSでの会話やスマホゲームに、さらに依存してしまう傾向にあります。
SNSでの会話に依存している
先ほど依存が発生していると、その背景にはストレスが昇華しきれていない現状があるとお伝えしましたが、お子さんがSNSでの会話で、そのストレスを解消しようとすると依存が発生します。
学校の愚痴や家族への不満、学業への不安といった悩みはストレスになりやすく、それをSNSでこぼすことで新たな依存症が発生していきます。
なぜなら、SNSでは匿名でこれらの不満を発言でき、共感してくれるユーザーもいるので依存を加速させやすいからです。
もちろん、一時的に利用するのであれば問題はありません。でも、常に利用している場合や、他にストレスのはけ口がない場合は、スマホ依存症を助長してしまうと言えます。
家族と不仲
SNSやスマホゲームへの依存は、家族に対して悩みを打ち明けられないことを発端とする場合が多いです。
このような家庭環境は、中学生に何かしらの依存を発症させてしまう原因にもなります。
思春期の中学生は悩みや不安が多くあるので、少しでも周囲からの共感と助けになるアドバイスが欲しいのですが、それが家庭内で得られない場合は依存症になってしまうケースが多くあります。
中学生がスマホ依存になると起こるリスク
成績がガクッと落ちる
スマホに長時間を費やすと勉強時間が無くなりますし、集中力も低下してしまいます。その結果、成績が急激にガクッと落ちるケースが多いです。
睡眠不足になる
夜遅くまでスマホを手放さないので、睡眠時間が削られ、睡眠不足になるリスクが高まります。さらに翌日の学校では、睡眠不足なので集中力や学習効率が低下するので、授業を聞いてもなかなか理解できなくなります。
孤独を強く感じる
スマホに依存すると、家族や友人とのコミュニケーションが減少するので、リアルな人間関係が希薄になってしまうことがあります。このようなことが長期的に続くと、孤立感を強く感じるようになります。
精神的な不安やストレスが増す
一日中SNSをいじっていると、常に他人と自分を比較してしまうので、自己肯定感が低下します。また、ネット上のいじめやトラブルに巻き込まれることも多くあります。このような状況が続くと、不安やストレスがさらに増大してしまいます。
依存症が悪化してしまう
スマホ依存が進行すると、他の依存症(ゲーム依存、SNS依存など)に発展する可能性があります。新たな依存は、また違ったリスクを生んでいきます。
スマホ依存症になりやすい中学生の3つの特徴
先ほど、ご家庭の不和が中学生のスマホ依存を加速させる要因になるという話をしましたが、お子さんの個性や性格から、依存症を発生させてしまう場合もあります。
以下の3つ特徴をもっている子は、依存症を発生させやすいと言えるので、お子さんに当てはまるかどうか、確認しながら読んでみてください。
● 内気で悩みも自分で解決するタイプ
● 家では学校などの不満を言わないタイプ
● 友達とべったり付き合うタイプ
内気で悩みも自分で解決するタイプ
中学生のお子さんが内向的で、家族とも口をきかない場合には注意が必要です。
というのも、悩みを家族に対して口に出すという習慣がないので、ストレスを溜め込みやすいからです。
この特性を持つお子さんは、我慢強く真面目な子が多いのですが、ストレスを抱えきれなくなったときに、問題が噴出します。
そのため、ご家庭でスマホばかり触っている場面を見たら、まずは今何か困りごとがないかを聞いてあげるところからスタートしてみてください。
家では学校などの不満を言わないタイプ
家庭内で愚痴や不満をほとんどいわないお子さんも、先ほどの例と同様に注意が必要です。
なぜなら、不満をいわないことは「不満がないこと」と同じ意味ではないからです。
不満を言わないいい子だと思っていたら、いつのまにかスマホ依存になってしまうケースもあります。
もしかすると、不満を家庭で言えないことに、原因があるのかもしれないので、少しでもお子さんとコミュニケーションを取る時間を作ってください。
友達とべったり付き合うタイプ
お子さんは、常に友達と話していないと落ち着かないタイプではありませんか?
このような特徴を持つお子さんには注意が必要です。なぜなら、SNS依存へのきっかけは、実は友達との関係性にある場合が多いからです。
実は、友達とべったり付き合うタイプの子は、既に依存がはじまっています。そして、LINEやTwitterといったSNSを使っていないと不安になってしまい、そのまま、スマホ依存になってしまう可能性が高いのです。
現在では、時間を問わず連絡を取れるアプリが発達してきているので、四六時中、友達とつながっていることが可能です。ですから、誰でも依存症になりやすいのです。
また、この依存は、お子さんの友達もスマホ依存へと誘引してしまう恐れがあるので、注意深く観察していく必要があると言えます。
中学生のスマホ依存症の治し方
ここまでスマホ依存の原因や、依存症になりやすいお子さんの特徴をお伝えしてきましたが、次は依存症の治し方をお伝えします。
● フィルタリングサービスを利用する
● お子さんが今抱えている悩みを聞き出す
● 家族の時間を十分に作る
● 脱SNSを目指す
もちろん、冒頭にお伝えしたように暴力行為などに発展している場合には、専門家への相談がベストです。
ただ、軽度な場合にはここから紹介する方法を使うと、改善する可能性があるので、ご家庭で試してみてください。
フィルタリングサービスを利用する
最も初歩的なスマホ依存症の治療方法としては、フィルタリングサービスを利用することです。
フィルタリングサービスとは、スマホで利用したり閲覧したりできるアプリやWebサイトを制限するもので、中学校でも利用が推奨されています。
多くのご家庭が中学・高校を卒業するまでの間に利用するものなので、入っておいて損はありませんし、依存症を予防する目的でも利用できます。
お子さんが今抱えている悩みを聞き出す
続いては、お子さんが今抱えている悩みを聞き出し、共感して、お子さんのストレスを少しでも解消してあげることです。
悩みを話してもらう目的は、中学生のお子さんに家族みんなが気遣っていることを伝えるとともに、悩みを抱え込んでいないかを確認することにあります。
また、もし、悩んでいることがあるなら、少しでも悩みを解消するきっかけを作ってあげられます。
もちろん、お子さんによってはなかなか話してくれない場合が多いですが、根気強く、少しずつ聞いていきましょう。
さらに、依存症の症状が現れている場合には、ストレスが原因になっている場合がほとんどなので、悩みを聞き、解消するための行動を大人が起こすようにしてください。
家族の時間を十分に作る
上記のように、お子さんに悩みを話してもらい、信頼関係を築くためには、家族で過ごす時間が必要になります。
たとえば、悩みを聞くためには5分や10分といった時間では不十分なことは想像できますよね。場合によってはアドバイスまで行うため、数時間かかることもあります。
ですから、お子さんが完全なスマホ依存症にならないためには、家族で過ごす十分な時間が絶対に必要なのです。少なくとも1週間に1度は、お子さんのための時間をたっぷり作ることをおすすめします。
脱SNSを目指す
最後の方法は脱SNSを目指すことです。
脱SNSというと、完全に利用を制限することのように聞こえますが、そうではありません。あくまで、適切な利用頻度を守って使用することを目標にしてください。
たとえば、1日の利用時間は30分程度にするなどが、効果的な対策と言えるでしょう。
もちろん受験期など、人生で重要な岐路に立っている場合には、一度全SNSを削除する方法もアリです。とは言え、SNSは昨今では重要な地位を占めるアプリなので、適切な利用頻度を守って、馴れさせることも視野に入れた対策を取るとよいでしょう。
中学生のスマホ依存症を改善するには、親御さんが心の支えになってあげて
依存症はさまざまな目に見える症状がありますが、最も大きく影響を受けるのはお子さんの心身です。
どんな依存症であれ、依存症は心を蝕まれてしまうので、治療には親御さんの精神的な支えが必要になります。
スマホは便利である一方、大人も依存症になる恐れのあるデバイスと認識し、適切な距離を保って利用するよう、ご家庭内でルールを作っておくのが良いでしょう。
私たちのサイトでは、この他にも様々なお子さんの学習や学校生活に役立つ情報を取り扱っているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。