内申点の基礎から対策まで徹底解説!高校受験を有利に進める方法
「内申点って何?」
「内申点をきちんと取るためにはどうしたらいい?」
「内申点をあげるためのコツを教えてほしい」
このようなお悩みを抱えていませんか?
内申点というと親御様の頭を悩ませるタネであり、どうすればあげられるのかを日々悩まれているでしょう。
それに受験をする際に必要なのはわかるけど、どう使ったらいいかわからないといった声も聞こえてきます。
当記事では、内申点とは何かを解説しながら、どのようにあげていくのかを徹底的に解説します。
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高校受験を成功させるカギとなる内申点とは?
高校受験を成功させるカギとなる内申とは、内申書や調査書という形で受験する高校に提出する合否判定資料です。
学校や都道府県によって基本的な扱われ方が異なるために注意が必要です。
内申点の概要を知るために、以下の内容を解説します。
- 内申点の取り扱われ方
- 内申点の計算方法
- 内申点と内申書の違い
それぞれの内容を解説します。
内申点の取り扱われ方
内申点の取り扱われ方はさまざまありますが、合否判定の書類として扱われることが最も重要な取り扱いです。
内申書は今までの学習の記録が記載され、お子さんがどのような勉強をしてきたのかを数値化して表したものです。
高校側は内申書に記載された点数などを、学校別の評価基準に従って変換し、学力試験や面接試験の結果とあわせて合否判定をします。
ただ、高校別の取り扱いだけではなく、都道府県別の取り扱われ方に関しても知っておく必要があるので以下で確認します。
各都道府県の内申点の取り扱われ方
各都道府県の内申点の取り扱い例の1つとして三重県の取り扱いを確認しましょう。
(ア) 第1学年及び第2学年について
・ 指導要録の「学習の記録」を転記する。
(イ) 第3学年について
・ 前期選抜を志願する者については、第1学期及び第2学期の成績を十分加味した12
月末現在の成績を、目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)により5段階で評定し、
記入する。
また、二学期制を実施する中学校等については、前期の成績を十分加味した後期の
12月末現在の成績を、目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)により5段階で評定
し、記入する。
・ 後期選抜、再募集及び追加募集を志願する者については、第1学期及び第2学期の成
績を十分加味した第3学期の1月末現在の成績を、目標に準拠した評価(いわゆる絶対
評価)により5段階で評定し、記入する。
三重県公立高校入試で活用される内申点(内申書に記載される点数)は前期選抜が中学校3年生の二学期、後期選抜が三学期の内申点になります。
このように都道府県ごとに内申点をどのように扱うかは県が発行する選抜要項に記載されているため必ず確認しておきましょう。
内申点の計算方法
内申点の計算方法は通知表における5段階評価を45点満点換算する方式が、ほとんどの都道府県で採用されています。
中学校では副教科をあわせて9教科あるため、オール5なら45点、オール4なら36点です。
このように内申点を計算し、学校ごとの換算がおこなわれ、合否判定の材料にされると考えてください。
内申点と内申書の違い
内申点と内申書(調査書)には点数と書類という大きな違いがあります。
具体的な関係性は、内申点が出されると内申書に転記され、内申書が高校に送付されるという関係です。
ご家庭やお子さんの友人間では「内申」と短縮された呼び方をされますが、「内申」は内申点を指している場合が多いです。
内申書は開封厳禁の封筒に入れられて送付されることがほとんどなので、お子さんの手に渡ることはほとんどありません。
評定という言葉の意味
中学校における評定という言葉は通知表に記載される内申点であると考えて問題ありません。
ただ、高校生になると評定という言葉は評定平均が略されて伝えられている可能性があるので注意しましょう。
ちなみに高校生からは調査書には高校1年生からの評定平均が記載されるため、中学校のように一部の期間だけを内申点として高校に報告するようなことはありません。
そのため、高校入学と同時にすぐに勉強を開始しないと、大学入試で不利になる恐れが高くなるので注意してください。
高校受験を成功させる内申点の上げ方
高校受験を成功させる内申点の上げ方は以下のとおりです。
- 提出物を必ず提出する
- 定期テストの点数を徐々にあげていく
- 授業態度は真面目に
- 課外活動や部活動を精一杯する
高校受験で活用される内申点の上げ方を知っておくだけで有利になりますし、学習態度も改善されるので、必ず確認しましょう。
提出物を必ず提出する
高校受験を成功させる内申点の上げ方の一つ目は、提出物を必ず提出することです。
提出物は内申点の評定を出す際の評価項目の1つで、提出したかどうかで点数が付与されます。
仮に提出物が完璧にできていたとしても、提出していなければ点数がなくなってしまうので、必ず提出してください。
ただ、お子さんが提出物を提出しない理由は、多くの場合、提出物が終わっていないから提出しないということがほとんどです。
提出物が先生から問題だと指摘された場合には、ご家庭で提出物ができているかを必ずチェックしてください。
定期テストの点数を徐々にあげていく
定期テストの順位も内申点の評定を決める際に活用される評価項目です。
点数ではなく順位が必ず必要になる評価なので、テストの点数は徐々にあげていかなければなりません。
ただ、勉強法がわからなければすぐに実践できないはずなので、5教科と副教科の勉強法を解説します。
国語の勉強法
国語の勉強法はまず漢字を押さえるところからスタートします。
国語のテストで必ず漢字は出題されるので、毎日の学習で確実に満点を取れるようにしてください。
また、現代文の問題は授業用のノートを必ず見直し、何も読まずとも「どこに・何が・書いてあるか」をわかるようにしてください。
英語の勉強法
英語の定期テスト勉強では本文英訳ができるまで学習を進めると高得点を取りやすくなります。
本文英訳には次の知識が必要です。
- 単語
- 文法
- 日本語訳
これらの知識が総合的に高まると、日本語訳を確認するだけで英訳ができるようになり英作文の力も高まります。
英語の定期テストで高得点を取れるだけでなく、受験本番で苦戦しやすい英作文の力も高まるため一石二鳥になります。
数学の勉強法
数学の勉強法は至ってシンプルに学校ワークを進めるようにしてください。
数学は学校の授業の復習がワークになり、標準問題から応用問題まで全て網羅的に記載されています。
仮に学校外のワークをするくらいであれば、学校ワークを3周するほうが定期テストの点数に直結するでしょう。
もちろん受験勉強も込みでおこなうのであれば、学校外のワークにも手を出したほうがいいのですが、内申点対策であれば定期テスト優先にしましょう。
理社の勉強法
理社の勉強法も至ってシンプルで、学校ワークを進めながら必要な暗記項目を固めるだけになります。
理科の物理は計算が必要で公式の応用も必要ですが、その他の分野は暗記が基本です。
社会も地理の分野で統計資料の計算がありますが、歴史も地理も暗記が基本になるでしょう。
理社の2教科はどれだけの基本項目を暗記できたかによって点数が変わるので、努力量が正確にわかる教科ともいるでしょう。
副教科の勉強法
副教科の勉強法は暗記になることがほとんどです。
副教科は運動能力や器用さなどのお子さんが持つ特性が色濃くでやすいため、体力テストなどで差別化するのではなくテストで差別化がなされやすいと考えましょう。
仮に特性で判断されることがあると不公平感が増してしまうので、テストの比率のほうが大きいはずです。
そのため、〇〇ができていたからテストの点数は低くてもいいといった認識をすることはせず、テストこそ満点を取るようにすると内申点向上につながります。
授業態度は真面目に
内申点を向上させるためには授業態度の向上をはかる必要もあります。
授業態度とは、挙手をしたり、先生の話を眠らずに聞いたりなど、授業の参加度をはかっていると考えるといいでしょう。
毎回の授業で先生がメモを取っている可能性があるので、いい印象に残る生徒であれば高得点が期待できます。
ただ、引っ込み思案で挙手が苦手なお子さんなどであれば、事前に家庭教師の先生などから質問されることを予想してもらい授業に備えることもおすすめです。
このように授業態度では挙手などで先生にアピールすることもあるため注意しましょう。
課外活動や部活動を精一杯する
課外活動や部活動を精一杯することは、内申書のアピールポイントになります。
ただし内申点とは別枠になることが多く、面接などでの加点ポイントになります。
たとえば、柔道の大会で全国大会ベスト8などの成績は、一般的な試験で評価されるのではなく、面接時に詳しく聞かれ評価ポイントになる場合が多いです。
このように課外活動や部活動を頑張ることは内申点には直接影響はありませんが、前期選抜試験などで面接時に聞かれるポイントになるため、選択肢を広げる意味でもおこなっておきましょう。
高校受験は内申点が低いとどうなりますか?
高校受験は内申点が低いと不利になることが多いです。
高校は義務教育ではないため、高校側が合格させるお子さんを選ぶことができ、試験結果が良くても内申点の成績が悪ければ不合格になることも実際にありえます。
もちろんほとんどの高校は内申点が悪くても受験時の成績が良ければ入学できますが、高校側に選択権があると考えましょう。
ただし、学校によっては純粋に受験の結果のみを反映する高校もあるので、内申点が低ければ受験時の学力試験で圧倒的差をつける勉強をすれば挽回できます。
高校受験で活用される内申書に記載される事項
高校に提出される内申書には、一般的に以下の事項が記載されます。
- 名前などの基本情報
- 各教科の学習の記録
- 欠席日数等
- 総合所見
- 特別活動等の記録
それぞれの内容について説明します。
名前などの基本情報
内申書には生徒の名前や性別・生年月日・住所といった基本情報が記載されます。
これらの情報は受験校が生徒を適切に識別し、受験において内申書の情報を正確に評価するために重要です。
各教科の学習の記録
各教科の学習の記録には、生徒の各教科での学習状況や成績に関する情報が記載されます。
試験での得点や評価のほか、出席情報や学習態度が記されるほか、補足情報として特筆すべき点や成長の過程などが記録されることもあります。
指導教員から見た生徒の学習状況や、教育上の特性を総合的に評価する上で重要な項目です。
欠席日数等
欠席日数も生徒の学業成績や学習態度を評価するための重要な指標です。
出席率が高い生徒は授業に積極的に参加していることを示すため、好印象を与えます。
授業を頻繁に欠席すると、学習内容を理解できない可能性もあるため、学業成績への影響が憂慮されます。
総合所見
内申書の「総合所見」は、中学校生活全体を先生の言葉で評価する欄です。
以下が総合所見に記載される内容の一部です。
- 学習態度や取り組み方…学ぶ姿勢や授業への参加の様子など
- 特別活動への参加…部活動・文化祭・生徒会など
- 生活態度と人間性…日常生活での協調性・責任感・社交性など
- その他特記事項…生徒の個性や特異点、成長過程など
特別活動等の記録
特別活動等の記録には、生徒が特別な活動や経験に参加した際の情報が記載されます。
その記録に含まれる可能性のある内容は以下のとおりです。
- 部活動やクラブ活動…学校内外でのスポーツ・文化・芸術活動への参加
- 学校行事への参加…文化祭・体育祭・校外学習・修学旅行への参加や貢献
- 賞や表彰…学力やスポーツ・文化活動での賞や表彰の記録
- 委員会活動やリーダーシップ経験…役員やリーダーなど役職についた経験など
- その他特別な活動や経験…海外留学や知己活動・ボランティアへの参加など
内申点が低い際に取れる3つの対策法
内申点が低い際に取れる対策方法は以下のとおりです。
- すぐに行動を変える
- 中学校3年生からの態度を変える
- 内申点が影響しない高校を選ぶ
志望校に対して内申点が低いと感じたら、上記3つの対策をすぐに取るようにしてください。
三重県の場合は中学校3年生の二学期からの内申点が勝負の分かれ道になるため、行動が遅すぎるということはありません。
それぞれ解説します。
内申対策①すぐに行動を変える
内申点をあげるための対策の一つ目は、すぐに行動を変えることです。
内申点の評価項目は以下のとおりです。
- 授業態度
- 提出物
- 定期テストの点数(順位)
これら3つの対策をスタートすることで、内申点は徐々に向上しはじめます。
授業態度や提出物は、お子さん自身の意識を変えるだけで対策が可能ですが、定期テストでなかなか点数が取れない場合には家庭教師の先生などに頼り、対策をおこないましょう。
内申対策②中学校3年生からの態度を変える
三重県の内申点のように中学校3年生の二学期から態度を変えれば内申点向上に間に合うといった都道府県は多い傾向にあります。
いきなり態度を変えることに違和感があるかもしれませんが、入試を少しでも有利に進めるためにはためらわずに授業態度を変えましょう。
ただ、自身の習慣はなかなか抜けきらないので、第三者(親御様など)からのフィードバックは必ずもらいながら授業態度を変えていきましょう。
内申対策③内申点が影響しない高校を選ぶ
内申点が影響しない高校を選ぶことは最終手段と考えるといいでしょう。
というのも、内申点が影響しない高校は学力試験でトップの成績を取るようなお子さんが通う高校が多く、内申点が関係ないからこそ学力試験に絞っているからです。
三重県の公立トップ校も内申点が34であっても合格している事例がありますが、学力試験で受験者の中でもトップクラスの点数を取る必要があります。
内申点とはまとめ
今回の記事では内申点に関してまとめてきました。
内申点は高校受験に活用される内申書に記載される点数を指します。
都道府県別に活用される内申点の期間などは異なりますし、内申点が活用されない都道府県もあります。
しかし、日頃から内申点をあげるための努力をしていたら自然と学力があがる仕組みになっているので、受験に向けて内申点をあげる姿勢を取ることは一石二鳥です。
とはいえ、定期テストの点数を短期間であげるためには、それなりのテクニックや効率のいい学習方法が必要になるのはイメージしやすいでしょう。
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