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小学生の家庭学習を成功させる方法~継続させる6つのコツ!~

「うちの子、家でぜんぜん勉強しない」
「小学生だし、まだいいのかな?」
「宿題以外に何を勉強させたらいいの?」

こんなことでお悩みではありませんか?

小学生の家庭学習は、「まだ小学生だし」「もっと遊ばせてあげたい」と思う反面、「今から頑張らせれば受験が楽になるのに…」と、いろんな思いが交差する悩ましい問題だと思います。

とは言え、あまりにテストの点数が悪ければ「やっぱり家で復習くらいはさせなくちゃ」と焦ってしまいますよね。

もし、お子さんが家庭学習を自ら率先してするようになり、テストの点数や通知表の成績があがったら…やっぱり嬉しいし、小学生のうちから塾の心配をしなくてもすむようになります。

そこで今日は、小学生の家庭学習を成功させるための方法をお伝えします。
これを読むと、教科別の具体的な勉強方法も分かるので、ぜひ最後までお読みください。



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もくじ

小学生の家庭学習を成功させる勉強のやり方

小学生の家庭学習を成功させるためには、次のようなやり方があります。

● 家庭学習をする時間をまず決める
● 低学年は30分・中学年以降は1時間の学習時間を目指す
● 家庭学習用のドリルや参考書を揃える

それぞれ解説していきますね。



家庭学習のやり方①まず、家庭学習をする時間を決める

家庭学習を成功させるには、まず時間を決めるところからスタートします。

というのも、時間を決めておかないと、勉強することが中途半端になってしまい、結局できなかったとなるからです。

たとえば、19時から30分間は必ず家庭学習をする時間と決めておくとよいでしょう。

この19時からという言葉がとても大事で、時刻もきちんと指定する必要があります。

時間を指定すると、その時間になったら必ず学習しなければならないと習慣付けられるので、必ず時刻指定も行いましょう。



家庭学習のやり方②低学年は30分・中学年以降は1時間の学習時間を目指す

家庭学習の量は、低学年は30分、中学年以降は1時間以上を目指します。

この理由は、だいたい毎日の宿題量がこれくらいの量に設定されているからです。

もちろん、これ以上の時間が掛かる宿題もあるので、最低限の時間を示しています。

仮に宿題が終わらない場合には、やりきるまで勉強を続けるようにしてください。



家庭学習のやり方③家庭学習用のドリルや参考書を揃える

家庭学習は毎日行ってほしいことなので、学校の休みになる土日は宿題が早く終わり、課題がなくなってしまう恐れもあります。

そんなときは、参考書やドリルを使う必要があるので、これらは事前に用意しておきましょう。

家庭で用意するドリルや参考書の難易度は、基本から標準問題が掲載されているものでよく、応用問題にまで手を出す必要はありません。

もちろん、基礎から標準の問題集が終わったら、応用問題にも取り組みたいので、事前に買い揃えておくのもいいでしょう。

ただ、複数の問題集を行うのは成績があがらない典型例なので、小学生のお子さんが使わない問題集は、別の場所に保管することをおすすめします。



小学生の家庭学習を成功させる1日のスケジュール

ここまで小学生の家庭学習を成功させるためのやり方をお伝えしてきましたが、次はより細かく1日のスケジュールを確認していきましょう。

具体的なスケジュールは次のとおりです。

1. 学校の宿題の時間を8割に設定する
2. 残り2割は標準問題に取り組む
3. 休日は少し時間を伸ばして苦手問題に取り組む

このスケジュールに沿って勉強していけば、成績アップ間違いなしなので、ぜひ参考にしてください。



家庭学習のスケジュール①学校の宿題の時間を8割に設定する

小学生の家庭学習の時間の8割を学校の宿題に割り当てましょう。

というのも、2020年度からスタートした教科書改訂によって、小学生が取り組むべき分野が増えたことから覚えるべき範囲が増えているからです。

なんといっても、小学校高学年から必修化された英語は、覚えるべき単語量が膨大です。

ですから、まずは学校の宿題に対してきちんと取り組むところからスタートして、完璧に終わったら標準問題に取り組んできましょう。



家庭学習のスケジュール②残り2割は標準問題に取り組む

家庭学習の時間を60分としたら、50分は学校の宿題に割り当て、残りの10分を標準問題に取り組む時間にしましょう。

これには明確な理由があって、高校受験に直結する中学校の定期テストの問題割合は、6割から7割が基礎問題だからです。

仮に小学校の家庭学習で標準問題や応用問題ばかりに取り組んでいると、中学校でもこのような割合になってしまい、基礎問題を取りこぼしてしまいかねません。

もちろん基礎問題は、周りのお子さんが取りこぼさない問題なので、ケアレスミスや取りこぼしがあると成績に大きな影響が出てしまいます。

それに中学校で出題される応用問題は、基礎と標準問題ができてからでないと解けない問題も多いので、まずは基礎固めからが基本です。



家庭学習のスケジュール③休日は少し時間を伸ばして苦手問題に取り組む

休日は少し時間を伸ばして、苦手な問題に取り組むのも重要です。

苦手問題の定義は、勉強していて8割以下の正答率しかない問題を指しています。

8割以下というと、「正答率が高いのでは?」と思われるかもしれませんが、小学校のテストでは90点から100点を取るのが普通なので、これくらいの得点率は確保したいところです(※各小学校の基準で違う場合もあります)。

小学校で問われる問題のほとんどは、中学校との勉強の関連性が非常に強く、苦手を抱えたままだと、中学校になってから苦しむことが予想されます。

ですので、この8割以下の問題を苦手と認定する基準は普通であると考え、苦手を抱えないように常に復習していきましょう。



学年別家庭学習でやるべきポイント

先ほど苦手問題に取り組むべきとお伝えしてきましたが、小学校の学年によって家庭学習の範囲は変わります。

具体的には次のとおりです。

● 小学校低学年は苦手を作らない
● 小学校中学年は苦手克服を中心にする
● 小学校高学年は中学生で問われる範囲を中心に行う

それぞれ具体的にお伝えしていきます。



家庭学習のポイント①小学校低学年は苦手を作らない

小学校低学年の家庭学習で取り組むべきポイントは、とにかく苦手を作らないことです。

というのも、小学校低学年では、時計の読み方や基本的な漢字など、日常生活で覚えていないと困る知識ばかりだからです。

時計の読み方を学んだにもかかわらず、針時計ではなくデジタル時計しか確認できなければ、日常生活で困ってしまいますよね。

ですから、低学年のうちはとにかく苦手を作らないように取り組んでいきましょう。

ただ、学習障害を抱えているお子さんの場合、この段階でかなりの苦手が出てきてしまうでしょう。

もし学習障害とわかった場合には、すぐに専門家に相談して対策を練るようにしてください。



家庭学習のポイント②小学校中学年は苦手克服を中心にする

小学校中学年の家庭学習で取り組むべきポイントは、低学年からの積み残しをとにかくなくし、新しい学年の苦手分野も克服していくことです。

小学校中学年は、勉強の難易度が低学年から比べると一気にあがり、高学年に進級するまでに積み残しが残る場合が多いです

もちろん、何の問題もなくテストで100点を取れるお子さんも多いのですが、学ぶ範囲が広がるので1学期を過ぎて実力問題がだされるとぼろぼろになるといったことも…。

ですから、常に復習を行い、少しでも苦手だと感じたら問題集でキャッチアップできるように繰り返し演習を行いましょう。



家庭学習のポイント③小学校高学年は中学生で問われる範囲を中心に行う

高学年の家庭学習で取り組むべきポイントは、中学生で苦手になりやすい範囲を中心に復習を行うことです。

具体的には次の範囲は、中学生でも苦手となりやすく注意が必要です。

● 空間図形
● 面積
● 速さの計算
● 割合
● 英単語
● 英作文

あくまで一例ですが、やはり英語と算数に苦手を感じるお子さんが多く、そのまま持ち上がりで中学生になってしまうと、文字式でつまづいてしまい、中学校1年生の壁を感じてしまうことでしょう。

また、英語は小学校時点で多数の英単語を学ばなければならないですし、日本語を英語に直す訓練は、小学校時点では力を入れていないのであわせて対策すべきです。



教科別小学生の家庭学習のポイント

学年別にどんな家庭学習でどんな勉強をすればいいのかをお伝えしましたが、次は教科別のポイントをお伝えしていきます。

とくに小学校高学年のお子さんは、下記に書かれている内容を熟読し、学校の宿題で足りない箇所を市販の参考書や問題集を使って取り組んでいきましょう。



教科別ポイント①国語は語彙力強化に重点的に取り組む

小学生における国語の家庭学習でのポイントは、とにかく語彙力を高めることです。

というのも、語彙力を高める習慣を小学生でつけていないと、中学生から難しい日本語が出てきたときに困ることが多いからです。

もちろん読解問題にもチャレンジしてほしいのですが、小学校6年生レベルの語彙力がきちんとついていることが前提です。



教科別ポイント②算数は苦手な範囲に絞って勉強する

算数の家庭学習でのポイントは、小学生までは苦手な範囲に絞って勉強することです。

小学生で学ぶ算数の範囲は、日常生活でも利用される頻度が多いので、一般常識としても身につけておきましょう。

とくに割合の計算は、値引きや利率など、重要な場面で使うので必ず身につけておいてほしいところです。



教科別ポイント③英語は頻出の英単語を覚える

英語の家庭学習でのポイントは、頻出の英単語を必ず覚えることです。

小学校での英語の目標は、英検3級取得を目指してとにかく英単語を覚えるのでも大丈夫です。

英検3級というと、中学校卒業レベルの学力が求められますが、小学生でも十分取得可能です。

とはいえ、真っ先に3級に取り組んでも文法事項が全くわからないはずなので、まずは5級からの取得をおすすめします。



教科別ポイント④社会は地歴公民をバランス良く

社会でのポイントは、地歴公民のバランスを考えて勉強していくことです。

どれかに偏った勉強は、中学校に進級してから苦手になってしまうので注意が必要です。

たとえば、公民だけが得意でその他の勉強は全くしていないとなると、中学校1年生と2年制で苦労してしまいます。

ですから、社会はとくにバランスを意識して勉強するようにしましょう。



教科別ポイント⑤理科は用語の暗記を重視する

最後に小学校理科のポイントですが、用語の暗記をとにかく行ってください。

理科は、大きく分けて地学・物理・生物・化学となっています。

その中でも暗記で対応できるのは、地学・生物・化学です。

およそ75%が中学校でも暗記をメインにして問われるため、小学校でも用語の暗記を中心に取り組みましょう。



小学生の家庭学習がお子さんの未来に影響を与えてしまう理由

ここまで小学生の家庭学習の方法について詳しく解説してきましたが、なぜ家庭学習が大事なのでしょうか?

結論としては、昨今の社会情勢で、自学自習できる人材が求められているからです。

大企業であるトヨタの社長が「もはや、終身雇用は守り切れない」といった趣旨の発言をしたことは、親御さんの耳にも残っていることでしょう。

日本はもはや昔の経済大国ではなく、変化を求められるようになっています。

その中で活躍していくためには、新しい知識を自ら学び取っていけるお子さんであるのは間違いありません。

すると、新しい知識を学ぶためには自学自習できる力、つまり家庭で自走しながら学び取る力が必要です。

ですから、その基礎となる家庭学習を小学生のうちから鍛えておくことは、お子さんの将来にとって必ず大きな利益になります。



小学生のお子さんが家庭学習を継続するコツ

では、このような自学自習をするためのベースになる家庭学習を継続していくためのコツはどのようなものがあるのでしょう?

具体的には次のとおりです。

① 好きな教科や得意科目からスタートする
② テストの結果よりもプロセス評価をしてあげる
③ 教材の選定を楽しみやすく継続しやすいものにする
④ 勉強できる環境を保護者が用意してあげる
⑤ 必要に応じてWebからも無料学習素材を手に入れる
⑥ どうしても苦手なら家庭教師の先生に依頼する

それぞれ詳しく解説していきますね。



継続するコツ①好きな教科や得意科目からスタートする

家庭学習を継続するためのコツの1つ目は、好きな教科や得意科目から勉強をスタートすることです。

というのも、勉強は我慢が必要なので、心理的な壁が大きく、スタートするまでに時間がかかってしまうからです。

もし、好きな教科からはじめるか嫌いな教科からはじめるかといわれたら、やはり好きな教科からスタートしたいって思いますよね。

勉強しはじめのイヤイヤをなくすためには、まず好きな教科や科目からスタートすることをおすすめします。



継続するコツ②テストの結果よりもプロセスを評価してあげる

続いては、テストの結果よりもプロセスを評価してあげるようにしてください。

家庭学習を行っていてもうまくテストの問題を解けずに、点数を落としてしまうこともあります。

そんなときには、点数という結果を評価せずに、勉強する過程で何を頑張ったのかを評価してあげるべきです。

もちろん、何もせずに点数が落ちてしまったら反省をすることには注意してください。



継続するコツ③教材の選定を楽しみやすく継続しやすいものにする

小学生の勉強のスタートが低学年からになるため、教材の選定は楽しみやすく継続しやすいものにしておきましょう。

たとえば、ノートをキャラクターのものにすることや、計算ドリルを解いていくと絵が完成するものにするなどが考えられます。

ただ高学年になったら、楽しい教材よりも苦手を克服することに重点を置くようにしてください。



継続するコツ④勉強できる環境を保護者が用意してあげる

また勉強できる環境を、保護者の方が用意してあげるのも重要です。

勉強するときに机が汚い、漫画やゲームがお子さんの部屋に散乱している等の環境では集中力が削がれてしまいます。

そのため、親御さんが中心となって、勉強部屋の片付けを行い、お子さんが取り組みやすい環境を作りあげていきましょう。



継続するコツ⑤必要に応じてWebからも無料学習素材を手に入れる

家庭学習を続けていると、取り組むべき問題集やプリントがなくなってしまう場合もあります。

そんな時には必要に応じて、Webからも無料学習素材を手に入れていきましょう。

Webの無料学習素材を中心に勉強するのは、解説があまり充実していないことからおすすめできません。

しかし、どうしても必要になった場合には、1週間分程度を一気にコピーして利用することはOKです。

たとえば、夏休みの復習用や実力テストとして利用してみるのもいいですね。



継続するコツ⑥どうしても家庭学習が苦手なら家庭教師の先生に依頼するのもあり!

最後のコツは、家庭学習が苦手なら家庭教師の先生に依頼することです。

たとえば、家に帰ってきてからルールを守らずに勉強ができないお子さんや、苦手を抱えすぎていて1人では勉強できないお子さんなど、一人ひとりの状況に応じた家庭学習をサポートしてくれるのが家庭教師の強みです。

最近は多くの家庭教師センターで、無料体験を行っているので気になる場合は、一度、資料請求か問い合わせをしてみましょう。



小学生で家庭学習ができるようになるメリット

最後の項目では、小学生で家庭学習ができるようになるメリットをまとめていきます。

具体的には次のようなメリットがあります。

● 独学のベースが身につく
● 中学校からの勉強のスピードアップに対応できる
● ライバルの一歩先を行ける

それぞれ解説していきますね。



家庭学習のメリット①独学のベースが身につく

繰り返しになりますが、家庭学習ができるようになると独学のベースが完成します。

家庭学習は学校の宿題ありきになりますが、まずは課題がある状態で学習ができないと、独学もままなりません。

そのため、家庭学習をきちんと行えば、独学が徐々にできるようになるというわけです。



家庭学習のメリット②中学校からの勉強のスピードアップに対応できる

また家庭学習を行って、中学校で使う知識がきちんと定着していると、中学校の授業スピードに難なくついていけるようになるでしょう。

2019年度と2022年度を比べてみると、教科書改訂の影響もあったからか授業のスピードは確実にあがっています。

そのため、今まで家庭学習をして知識を定着したお子さんと、していないお子さんでは、前者のほうが問題なく先生の話についていけます。



家庭学習のメリット③ライバルの一歩先を行ける

最後は、ライバルの一歩先を行ける点です。

家庭学習は、多くのお子さんが苦手とする習慣であり、家庭学習ができるお子さんとできないお子さんでは、中学校で大きな差が開いてしまいます。

それに、小学校で自ら娯楽の時間を削って家庭学習するお子さんはレアケースなので、家庭学習ができるようになるだけで、ライバルに一歩の差をつけられるでしょう。



毎日ほんの少しでも勉強できたら、親御さんは「よく頑張ってるね」の声掛けを忘れずにしてあげよう!

小学生の家庭学習は、とにかく勉強の習慣を身に付けることに重きをおきましょう。

はじめから難しい問題ばかりに取り組むのではなく、簡単でやさしい問題から取り組み、基礎固めを行えれば十分です。

もちろん応用問題まで取り組めば最高ですが、まずは家庭学習の習慣を身に付けるところからはじめていきましょう。

勉強するのはツライことでもあるので、お子さんが毎日少しでも机に向かったら、親御さんは「毎日、勉強してて偉いね」「よく頑張ってるね」と声掛けしてあげることも忘れないでください。

私たちのサイトでは、この他にも様々なお子さんの学習や学校生活に役立つ情報を取り扱っているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

メッセージ:
不良でビリから2番目、偏差値30台。そこから独自で確立した勉強法で早稲田大学に合格。この経験を活かし、家庭教師として53人の生徒を第一志望校に合格に導き、在学中に「家庭教師のゴーイング」を設立。勉強が苦手な子専門として実績29年。今でも現場の中心に立ち17,000人以上の相談を解決。心理カウンセラーの資格を取得し、不登校・発達障害の生徒さんへのサポートにも力を入れています。

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