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リビング学習のメリット・デメリット|効果を最大限に発揮するコツ

リビング学習法は、多くのご家庭で実践されているので「ウチでもやってみようかな?」と考えている親御さんも多いと思います。

とはいえ、「勉強部屋での学習よりも本当に効果があるの?」って不安になってしまいますよね。

そこで今日は、リビング学習のメリット・デメリットと、効果を最大限に発揮するコツをお伝えしていきます。
ぜひご家庭で実践する参考にしてください。

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リビング学習の効果を最大限に発揮するコツ

せっかく勉強するのですから、その効果を最大減に高める方法を実践しなければ、家族みんなで協力する意味がありません。学習効果を高めるコツを紹介していきます。

リビングの間取りやレイアウトの変更を行う

間取りやレイアウトの変更を行うことは必須です。なぜなら、レイアウトひとつで、勉強の効果は大きく変わってくるからです。

たとえば、リビングの机がテレビの前に置いてあるのであれば、テレビの場所を移動したり、机の場所を移動したりすることで、集中力を切らせる要因からお子さんを遠ざけられます。

仮にテレビの前に机があったとすると、とくに小学生のお子さんだと集中力を切らせてしまう要因になってしまいます。ですから、リビング学習を始める前に、配置換えは必ず行うようにしましょう。

ライトスタンドを用意する

ライトスタンドを用意しておくことも忘れないようにしてください。ライトスタンドは、手元を照らして、参考書や問題集を見やすくしてくれます。

もちろんリビングが明るく設定されているご家庭の方が多いと思いますが、意外と手元が暗くなることは多いです。ですからライトスタンドを用意してあげて、顔を近づけなくても文字が読めるようにしてあげてください。

光があるだけで、お子さんの姿勢もよくなり、目が悪くなる要因を取り除くこともできます。

集中力を切らせる要因を置かない

勉強は本来、楽しいものではないので、集中力が途切れがちです。ですから、以下のものをリビングに置かないようにしましょう。

● テレビ
● 漫画
● ゲーム機器
● スマホ

これらは、目に入っただけで遊びたい気持ちを膨らませてしまいます。
もちろん、全てを撤去するにはかなりの労力がかかりますし、テレビはそもそも移動が難しい場合もあります。そんなときは、この項目の冒頭でもお伝えしたようにレイアウト変更を試してみましょう。

集中力を削いでしまいそうな要因を全て目につかない位置に置き、勉強する場所から目につかないようにするだけで、大きな効果が見込めます。

親御さんは時折チェックする程度で

親御さんが、お子さんの勉強の進め方が気になるのは、当然の気持ちです。ですが、その気持ちはグッと抑えてください。
というのも、親御さんがチェックしすぎると返って集中できない環境を作ってしまい、お子さんが自ら勉強する気力をなくしてしまう恐れがあるからです。

毎回宿題が終わったかチェックすれば、ミスなく提出物をやりきる力がつきそうな気がしますが、高学年になっても、親御さんのチェックがないとやりきれないお子さんになってしまったら、とても困ります。

もちろん、親御さんの最終目標は、「自立して勉強できるお子さん」だと思います。
そのためにも、親御さんはリビングで全てをチェックするのではなく、勉強している状態が適切かどうかだけチェックするようにだけにして、宿題が完了したかどうかは、小学校中学年あたりから、徐々に見ないようにしてあげてください。

ゴミ箱をお子さんの近くに置いてあげる

リビングにゴミを散らかさないように、ゴミ箱をいつも勉強する机の近くに置いておくことも重要です。
というのも、汚れた場所で勉強するのは、あまり効果的ではなく、消しカスやいらないプリント類は意識から外すためにも、他の場所に置いておくといいからです。

それに加えて家族が食事をする場所が汚れていると、親御さんもイライラしてしまいます。ですから、机の近くにゴミ箱を置いて、いらないものは捨てるという習慣もあわせて作ってあげてください。

そもそもリビング学習とは?

リビング学習とは、その名の通り、リビングルームでお子さんが勉強する方法のことです。 この学習スタイルは、家族がそばにいる安心感や、見守られているという意識が、特に小学生のお子さんにとっては、とても効果的であるとされています。

リビング学習の効果

家族との交流が自然に増える
リビングは家族が集まる場所です。みんなが勉強している間にお母さんが家事をする、他の兄弟姉妹が近くで遊んだりする等、それなりに賑やかさがあるので、「一人ぼっちで勉強するのは嫌だ」と感じやすい、繊細な子どもに向いています。

学習習慣がつきやすい
リビングは生活の中心となる場所です。そのため、自然に「ここで勉強する」という習慣が身につきます。机やイスに座ること自体が「勉強モード」に切り替わる合図になるので、毎日決まった時間に始めるようにすると、学習習慣が定着します。

親御さんがサポートしやすい
リビングにいることで、親御さんが子どもの学習状況を簡単に把握できます。わからない問題があったときも、すぐに質問ができる環境なので、お子さんにとっても心強いです。

リビング学習に最適な部屋の仕切り方

リビング学習を成功させるには、部屋の仕切り方がポイントになります。集中しやすい環境を作れるよう、以下のような工夫をしてみてください。

専用の学習スペースを置く
リビングの一角に、子ども専用の学習机や棚を用意します。これによって、リビングは「遊ぶ場所」と「勉強する場所」に分けられ、メリハリがつきます。
また、ノートや文房具をすっきりと収納できるスペースを確保しておきましょう。

快適なイスを用意する
リビングでの勉強中も、姿勢を守ることが大切です。長時間座っても疲れにくい椅子を用意すると、子どもが快適に集中できるようになります。

リビング学習のメリット

分からない事があっても家族に相談できる
リビングで勉強していれば、わからない問題があったら、すぐに家族に相談できます。たとえば、お母さんがお料理の最中でも、「この漢字ってどう書くの?」と聞かれたら、すぐに教えてあげられます。このような、ちょっとしたことが、子どもの気持ちを安心させ、勉強へのモチベーションを高めます。

自分とのたたかいから解放される
一人で勉強していると、「勉強をいつまでやらなきゃいけないんだろう」と気分が落ち込んでしまいます。 ですが、リビング学習では家族がそばにいるため、孤独感はありません。「ひとりじゃないんだ」と感じることで、リラックスして学習に取り組むことができます。

集中力を高める
意外に思うかも知れませんが、リビングの適度な生活音は、お子さんの集中力を鍛える助けになります。少しの雑音がある中で勉強すると、「気が散る音」を無視するスキルがつくのです。このような能力は、学校や受験、将来の仕事など、様々な場面で役に立ちます。

家族と一緒だからいつもより頑張れる
お子さんにとって、親御さんや兄弟姉妹がそばにいると「見られているから頑張らなきゃ」と張り切る効果があります。 特に、「お母さんに、いいところを見せたい!」という気持ちが強いので、自分で目標を立てる、自主的に学習するなどの習慣が姿勢が身につくこともあります。

親御さんもお子さんの様子を観察できる
リビング学習では、お子さんの学習や進捗を自然に眺めることができます。 例えば、「今日は集中して取り組んでいる」と感じたら、声をかけて褒めることができますし、「ちょっと、だらけているな」と感じたら、さりげなく軌道修正してあげることもできます。
このように、親御さんが最適なタイミングで適切なサポートができるのも、大きなメリットです。

リビング学習のデメリット

どんなことにもデメリットはあります。ですから、問題はデメリットそのものではなく、「お子さんはそのデメリットを乗り越えることができるかどうか?」です。
リビング学習のデメリットを紹介していきますので、お子さんの様子を想像しながら読んでみてください。

はじめのうちは集中力が続かない
リビングには生活音があふれているので、多くのお子さんが集中力を乱してしまいがちです。ですが、慣れると多少の音があっても集中できるようになるので、少しの間、親御さんはお子さんの集中が乱れることに目をつぶってあげてください。

注意して欲しいのは、『集中力が乱れたら叱る』のではなく、会話を適宜挟み、休憩を取らせてあげると集中力が戻りやすいです。ぜひ試してみてください。

一人で黙々と勉強する時間が減る
リビングでは一人で勉強するというよりも、誰かに見守ってもらいながら勉強することがほとんどになり、一人で黙々と勉強する時間が減ってしまいます。

対策としては、リビングで勉強する時間とお子さんの部屋で黙々と勉強する時間のバランスを考えるようにしましょう。リビングでどれだけ集中できるかにもよりますが、だいたい1:1くらいになるように調整してみてください。

親御さんがお子さんの勉強方法に、つい口を出してしまう
リビング学習の盲点は、チェックのつもりで、親御さんがお子さんの勉強方法にまで口を出してしまうことにあります。
お子さんが小学校低学年の頃は、親御さんの力を借りながら問題を解くことも有効ですが、高学年になったら、見守るだけに留めておきましょう。
これは、親御さんにも自制心が必要になります。口を出したい気持ちグッとこらえながら、辛抱強く見守ってあげてくださいね。

リビング学習の学年別の効果

小学校1~2年生のうちはリビング学習がおすすめ
小学校低学年のうちは、まだ一人で長時間集中して勉強するのが難しい時期ですが、リビング学習を取り入れることで、親御さんが声をかけながらサポートできる環境を作ることが可能です。
簡単な計算問題でつまづいたとき、リビングにいれば「ここはこう書いてるよ」とすぐに教えてあげることができますし、お母さんがそばにいる安心感から、楽しく学びを進めることができます。

さらに、リビングでの学習は「勉強は特別なことじゃなくて、日常生活の一部」という意識を育てるのにも役立ちます。学校の宿題を毎日ちゃんと全部やる習慣を身につけることもできます。

小学校3~4年生はリビング学習中も自分で考えさせて
この学年になると、勉強内容が少しずつ面白く、また難しくなり、集中力や自主性が求められるシーンが増えていきます。ただし、まだ自分一人で全ての問題を解決するのは難しいことが多いです。リビングで学習していても、少しずつ、「自分で考える」練習を始めさせるのがおすすめです。

リビング学習中に親御さんがヒントを教えたときも、「ここをもう一度読んでみようか」「よく習ったことを思い出してみて」と、お子さん自身が考える時間を、意識的に作るようにしましょう。この時期は、自分で困難や課題を乗り越える喜びを感じさせ、学ぶ楽しさを実感させることが重要です。

小学校5~6年生になったらリビングと子ども部屋を使い分ける
高学年になると、勉強時間が増え、テスト勉強が本格化します。 ですから、この時期からは、リビング学習と子ども部屋での勉強を使い分けることをおすすめします。今日の復習や宿題はリビングで、集中力が必要なテスト勉強や読書は子ども部屋で、といった形がいいでしょう。

自分の部屋での学習を始めるときも、リビング学習の延長として取り組むとスムーズに移行できます。 まずはリビングで一緒に学習計画を立てたり、目標を確認したりしてから、「じゃあ部屋でやってみようか」と誘導してあげましょう。

兄弟姉妹がいる場合は?

兄弟姉妹がいる場合、リビング学習が騒がしくなる事があります。その場合は、次のような工夫をしてみましょう。

それぞれの学習スペースを作る
リビングの一角に、それぞれの子どものスペースを作り、学習用品がかぶらないようにします。仕切り板や背の高い棚を使うのも良いアイデアです。

時間をずらす
兄弟姉妹が、それぞれ勉強する時間を調整し、お互いが静かに集中できる環境になるようにします。

役割分担を作る
年上の兄弟が年下の宿題を見てあげるなど、自然な形で助け合う習慣を作るのも良い方法です。兄弟間での協力は、自主性と責任感を育てるきっかけにもなります。

リビング学習はずっと続けても大丈夫?

中学生で一区切り

中学生になると勉強の内容がさらに難しくなり、自分で問題を解決する力が求められます。また、受験もあるので、一人で集中して取り組む時間が必要になります。中学生になったらリビング学習はいったん一区切りとし、自分ひとりで勉強するスタイルが身につくようにしましょう。

ただし、完全にリビング学習をやめる必要はありません。親御さんと一緒に学習計画を立てたり、質問したり、将来の進路を相談したりなど、来たい時だけリビングに戻れる形で、柔軟に対応するのがおすすめです。

成長に応じて学習スタイルを変えるコツ

リビング学習を卒業するタイミングは、お子さんの性格や成長に合わせて調整しましょう。以下のスモールステップで段階的に調整するのがおすすめです。

段階的にリビング学習を減らす
まずは週に1~2回だけ、子ども部屋での勉強日を作り、「集中できたね」と褒めてあげます。

子ども部屋の机回りの環境を整える
自分ひとりでも学習をスムーズに進められるよう、机やイス、明るい照明を準備し、リラックスできる環境を整えます。

親子でルールを話し合う
子ども部屋で勉強している間は、必要以上に干渉せず、見守る態勢に入りましょう。必要なときだけサポートしてあげると、信頼関係を構築できるようになります。

環境や方法を調節し、「我が家のリビング学習」を成功させましょう!

リビング学習には、家族と近い距離で勉強できる安心感や、学びを毎日の習慣にしやすい環境作りなど、多くのメリットがあります。

ですが反面、初めは集中が途切れやすい面もあるので、子どもが集中しやすい空間を作ることが必要です。
具体的には、リビングのレイアウトを整える、ライトスタンドや快適な椅子を用意する等、お子さんの学びやすさを考慮した環境作りが大切です。

また、親御さんは必要以上に干渉せず、適度な距離感を保ちながら、お子さんの自立を高めることもポイントとなります。

家族の会話や生活音が気になり出す、プライバシーが確保しにくくて嫌がる場合もあるでしょう。そんな時は、子どもの性格や勉強の様子を観察し、必要ならば、別の学習方法を検討するなど、柔軟な対応が必要です。

リビング学習は、家族全員で協力しながら取り組めるので、学習効果を高めるだけでなく、家庭内のコミュニケーションも活発にすることができます。お子さんの成長を見守りながら、ご家庭にぴったり合う、「我が家のリビング学習」を作り上げてください。

この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

メッセージ:
不良でビリから2番目、偏差値30台。そこから独自で確立した勉強法で早稲田大学に合格。この経験を活かし、家庭教師として53人の生徒を第一志望校に合格に導き、在学中に「家庭教師のゴーイング」を設立。勉強が苦手な子専門として実績29年。今でも現場の中心に立ち17,000人以上の相談を解決。心理カウンセラーの資格を取得し、不登校・発達障害の生徒さんへのサポートにも力を入れています。

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