【小学生・中学生】読書感想文の書き方と入賞できるテクニック
「読書感想文って難しい…」
「どうやって書けばいいの?」
「入賞を狙う書き方って?」
こんなことでお悩みではありませんか。
読書感想文というと、小学生・中学生のお子さんを悩ませる課題のひとつですよね。
学校の先生も読書感想文に時間を割いている時間はなく、書き方のあらすじだけ教えて実践は課題で行うといったことがほとんどです。
そのため意外と時間がかかってしまい、提出日1日前に急いで書き上げる子も多数。
せっかく書くならいい評価をもらえる感想文を書きたいし、受験に有利になるよう入賞できたら嬉しいですよね。
そこで今回の記事では、読書感想文の書き方を丁寧にお伝えしていきます。
この記事を読むと、読書感想文で何を意識して書けば入賞できるのかも分かるので、ぜひ最後までお読みください。
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読書感想文はテンプレートで書き方を覚えても大丈夫?
実は、読書感想文はテンプレートで書き方を覚えてしまっても大丈夫なんです。
なぜなら感想文の書き方には一定のルールがあり、感想文の読者が分かりやすいと感じるテンプレートの方が評価は高まるからです。
そこでこの項目では、読書感想文を一定のルールに従って書いていく方法をお伝えしていきます。
お伝えする具体的な内容は以下の通りです。
1. 本を選ぶ
2. 本を読む
3. 構成メモを作ってテンプレートに貼り付けておく
4. 感想文を書く
読書感想文は基本的に書くまでにどれだけ準備をしたかが問われる作文なので、この流れを意識しながら本を読んでいきましょう。
読書感想文を書く場合のルール①:本を選ぶ
読書感想文の本の選び方は自由です。
なぜなら、読書感想文のコンテストに応募しないのであれば、どのような本の感想文を書いても評価されるからです。
基本的に書きやすい図書としては以下の3つのジャンルから選ぶとよいでしょう。
● 小説
● 随筆
● 説明文の中でも随筆よりの本
小説は物語が書かれている図書を指しています。
随筆と説明文の違いは、作者の想いなどが説明文に反映されているかどうかが鍵となり、説明文だけの図書は避けましょう。
説明文オンリーの図書は、感想文を書くのには不適切なので、もう少し踏み込んだ小論文を書くときに採用してください。
特に読書感想文を書くのが初めてのお子さんは、小説を選ぶと良いでしょう。
読書感想文を書く場合のルール②:本を読む
読書感想文における本の読み方は少々特殊です。
なぜなら、読書感想文を書くという前提で本を読まなければいけないので、いつもの読書よりも精読していかなければいけないからです。
具体的には以下の手順に沿って精読していきましょう。
● 1回目はざっと読みながら気になるところに付箋を貼っておく
● 2回目は付箋を貼ったところを中心に、どのように書いていくのかを精読する
精読とはより正確に本を読むことで、その場面で感じたことや思ったことを考えながら読むことです。
本を読んでいる最中に精読した内容は忘れてしまうため、付箋に簡単なメモでいいので残しておきましょう。
読書感想文を書く場合のルール③:構成メモを作ってテンプレートに貼り付け
精読したら構成のメモを作ってテンプレートに貼り付けを行います。
読書感想文のテンプレートは以下の通りです。
1. あらすじ→本の作者や概要、本を選んだ理由を書く
2. 内容→気になった場面や、なぜ気持ちが動いたのかなどを書く
3. まとめ→本を読んだ後にどのように自分は今後動いていくのかを書く
後ほど詳しく解説していきますが、これらの3点に絞って構成を作成すると大体1,000字から1,200字程度まではスラスラと書けるはずです。
特に内容の構成に関しては、感じたところを最初から順に3つほど上げておくとよいでしょう。
読書感想文を書く場合のルール④:感想文を書く
さてここまで準備ができれば、感想文を書くことが簡単になります。
もう一度ざっくりとここまでの流れを確認しておきましょう。
1. 本を選ぶ→小説か随筆分野の図書を選択する
2. 本を読む→1回目は気になるところを見つける。2回目は気になるところを中心に精読する。
3. 構成を作る→あらすじ・内容・まとめの順に作成を行う
4. 感想文を書く→構成のメモを頼りに執筆を行う
ここから解説していくことは、4番目の感想文を書くことです。
感想文の具体的な書き方について前提をお伝えしながら、解説していきます。
読書感想文の前提
感想文を書く際には必ず以下の3点を盛り込みましょう。
1. あらすじ
2. 内容
3. まとめ
お子さんの中にはあらすじの文章を大量に書いてしまう方もいますが、比率としては2対6対2を意識してください。
具体的な文字数を1,000字書くとしたら以下の文字数となります。
1. あらすじ→200字
2. 内容→600字
3. まとめ→200字
このボリュームであれば内容が色濃くなり、評価されやすい読書感想文となります。
読書感想文の書き始め
読書感想文の書き始めは以下の通りです。
章の名前 書き始め① 書き始め②
あらすじ この作品の概要は(流れを解説する場合) この作品を読もうと思ったきっかけは(作品を読んだきっかけを書く場合)
内容 私が心に残ったのは〜です。(1つの場面を取り上げる場合) 私が心に残った一つ目は〜です。(複数の場面を取り上げる場合)
まとめ この本を読んで私が思ったことは〜です。 書き始め①に集約
あらすじ
読書感想文の冒頭部分にあたるあらすじの書き方は以下の通りです。
● 作品の流れについて書く
● もしくはなぜこの作品を読んだのか理由を書く
作品の流れについては、冒頭部分から書き始め200文字程度で要約を書くといいでしょう。
またなぜこの作品を読んだのかの理由については、作品を選んだ際のあなたの心の動きをそのまま書けば大丈夫です。
内容は起承転結
読書感想文の最も濃い部分にあたる内容については起承転結を意識すると良いでしょう。
なぜなら、小説の場面を切り取ってみると基本的に作り方が起承転結となっているからです。
起承転結を意識しながら以下の内容の順に1本の内容を詳しく書き込んでいきましょう。
1. 本を読んで感動したことを書く
2. その場面はどこなのかを書く
3. 本を読む前と読んだ後の変化について書く
以上の内容に関しては次の項目で詳しく解説していきます。
本を読んで感動したことを書く
内容について詳しく書く場合に選ぶべき内容の1つとしては、本を読んで感動したことを書いてしまいましょう。
なぜなら、小説を読んでいると自分の心の動きがわかりやすく書きやすいからです。
感動と言うと少し難しいかもしれませんが、思ったことがあれば素直に書けば大丈夫です。
例えば、深く考えさせられる場面や、自分自身がちょっとムッとした場面など心の動きがあれば、その場面を1〜3つほど選べば200字から600字程度書けるはずです。
その場面はどこなのかを書く
本を読んで感動した部分を描写したら、その場面についての概要を続いて書いていきます。
具体的な書き始めとしては、『(感動した点をあげる)。その場面は〜という場面です。』という風な書き方をしておくとよいでしょう。
場面の描写についてはあまり長くなりすぎないように注意してください。
本を読む前と読んだ後の変化について書く
最後に内容のまとめとして、本を読む前の印象と読んだ後の印象の変化について書いておくと良いでしょう。
例えば、『最初は本のタイトルで〜といった中身なのかなと思いましたが、読んだ後は〜という風に印象が変わりました。』といった書き方をすると分かりやすいです。
まとめを書く
読書感想文の最後はまとめを書いていきます。
まとめの内容としては1つに絞っておけばよく、この本を読んでどのように自分の行動を変えたいのかについて書いておきましょう。
まとめの内容は、この本を読んでどのような気づきがあったかを書いておけば十分なので、あまり難しく考えずに書き切ってしまうと良いでしょう。
読書感想文用の本の選び方
読書感想文の書き方がわかった次に行うのは、読書感想文用の本の選び方をきちんと学んでいくことです。
なぜなら、本の選び方を間違ってしまうと読書感想文が書きづらく、時間がかかってしまうからですね。
そこでこの項目では読書感想文用の本の選び方を以下の内容に沿って解説していきます。
1. 読書感想文を書く前に書き方をきちんと覚えておくこと
2. 自分が共感できる内容であればOK
3. できるだけ物語文を選ぶ
詳しく解説していきます。
本の選び方①:読書感想文を書く前に書き方をきちんと覚えておく
あなたが読書感想文を書くための本を選ぶときには、まずこの記事を利用して書き方をマスターしてからにしてください。
なぜなら、読書感想文の書き方がわかっていないと、本を何度も読み返さないといけなくなってしまうからです。
読書感想文の書き方を学んだ上で本を読むのと、何も知らずに本を読むのでは効率が圧倒的に違うので注意してください。
本の選び方②:自分が共感できる内容であればOK
読書感想文で書く本の選び方の結論としては、あなたが共感できる内容が本に書いてあれば全ての図書でOKを出せます。
なぜなら、共感できない本を読んでいても感動や気づきなどは得られないからです。
確かに共感できない本でも感想文を書けるようになると、小論文などに対応できる力がつきます。
しかし、読書感想文で最も大事なところは文章を書くことなので、あなたが書きやすい本を選んでくださいね。
本の選び方③:できるだけ物語文を選ぶ
あなたの共感を得やすい本のジャンルとしては物語文(小説)があげられます。
なぜなら、小説は読者の心を動かすために作られている文章だからです。
基本的に読書感想文を執筆する際には、小説からなれていくことを意識するとよいでしょう。
読書感想文で本を読むときのコツ
読書感想文で本を読むときのコツには何があるのでしょうか。
読書感想文で本を読む際の具体的なコツは以下の通りです。
1. 本の作者やあらすじをおさえる
2. 心が動いた場面はなぜ心が動いたのかを考える
3. どうやって自分の生活に活かすかを考える
以下の項目で詳しく解説していきます。
読むときのコツ①:本の作者やあらすじをおさえる
読書感想文用の本を読むときに意識してほしいのは、まず本の作者やあらすじをおさえることです。
なぜなら、本のざっくりとした内容をおさえておかないと、話の展開についていけなくなるからです。
話の展開がわかっていないと、あなたが感動した場面と本の内容に矛盾が生じてしまうので注意してください。
読むときのコツ②:心が動いた場面はなぜ心が動いたかを考える
続いて読書感想文用の本を読んでいる時には、「なぜ心が動いたのか?」を考えながら図書を読んでいきましょう。
読書感想文のポイントは、本を読んだときあなたがどのように思ったのかに重点が置かれるからです。
どのように思ったのかについては、1度目の読書でも十分にわかることなので付箋を貼りながらメモを取っておくと良いでしょう。
読むときのコツ③:どうやって自分の生活に活かすかを考えながら読む
最後にどうやって自分の生活に、本で学んだことを活かすかを考えながら選んでいくのも大事です。
なぜなら、まとめの内容として生活でどう活かすかを書く必要があるからです。
生活に活かすとなると難しく感じるかもしれません。
しかし、生活に活かすとはあなたの考え方を変えるといった点も含まれます。
そのため、小説を通して『どう生きたらいいのか』や『同じ場面があったときにどう動くか』などが学べたら、その部分についてまとめて言及していきましょう。
読書感想文の書き方を身につけることのメリット
読書感想文の書き方を身につけると、何かメリットはあるのでしょうか?
具体的には読書感想文が書けるようになると以下のメリットがあります。
1. 課題作文の土台になる
2. 本も読み方がわかる
3. 比較的長い文章も書けるようになる
具体的に解説していきます。
書き方を身につけることのメリット①:課題作文の土台になる
読書感想文の書き方がわかると、課題作文の土台になります。
なぜなら、課題作文もあなたがどう感じたのかについて作文を行うからです。
課題作文は本の内容ではなく、生活一般におけるあるイベントや場面が切り抜かれます。
その場面においてあなたがどう考えて行動するのかを作文するため、読書感想文とかなり似ていますよね。
このことから読書感想文を書くことが、高校入試における課題作文の第1歩となるのです。
書き方を身につけることのメリット②:本の読み方がわかる
読書感想文のメリットの1つに本の読み方がわかるようになるといった点があります。
読書感想文は感想文を見てくれる人に対して、その本がどのように役に立つのかを伝えるものであり、感動や学びを伝えるためには読み方も工夫しなければなりません。
そのため、きちんとした読み方をマスターできるので、今後何かを学ぶ際にも役に立つでしょう。
書き方を身につけることのメリット③:比較的長い文章が書けるようになる
最後に読書感想文の最大のメリットとしては、今後必要になるであろう長文が書けるようになる点です。
もちろん、読書感想文以外の文章を書く際には別のトレーニングも必要になります。
しかし、読書感想文での文章を書くことに慣れるといった力は確実にその他の文章でも役に立つスキルです。
【上級】読書感想文の書き方完全マスター ~入賞を目指す人向け~
最後の項目では、読書感想文で入賞を目指すための書き方をお伝えしていきます。
読書感想文で入賞を目指すためには、具体的に以下の3点のポイントに注意して作成をしていきましょう。
1. 課題図書から内容が分かりそうな本を選ぶこと
2. 自分の心の動きをきちんと描き出すこと
3. 本で書かれた作者の意図を見抜きまとめに書くこと
これらのポイントを押さえた読書感想文は、評価されやすくなるので参考にしてください。
入賞を目指す書き方①:課題図書から内容がわかりそうな本を選ぶ
入賞を目指すためには、読書感想文を書く際に課題図書となる本を選ばなければなりません。
そのため、課題図書の中でも自分にとって合っていそうな本を選んでいきましょう。
基本的に小説を中心に選んで欲しいのですが、場合によっては随筆なども選んで大丈夫です。
入賞を目指す書き方②:自分の心の動きをきちんと描き出す
課題図書を入賞できる読書感想文にまとめ上げるためには、内容の中のあなたの心の動きに対してきちんと描写されているかが重要になってきます。
なぜなら、読書感想文においては内容が非常に重要だからです。
あなたの心情をきちんと描写するためには、場面選定が非常に重要になってくるので、本当に感動した場面を1つか2つに絞っておくと良いでしょう。
入賞を目指す書き方③:本で書かれた作者の意図を見抜き、まとめに書く
最後のポイントとしては、選んだ課題図書全体の内容を精読して作者の意図を見抜いてまとめに書きましょう。
なぜなら、本全体の内容をきちんと押さえられているかも評価ポイントとなるからです。
作者の狙いを知るためには、課題図書の始めと終わりをきちんと読むのがポイントです。
始めと終わりを押さえておけば、課題図書全体の流れが分かります。
その後、1つ1つの場面を精読していけば自然と作者の意図がわかってくるでしょう。
読書感想文が書けるようになると、将来の受験に役立つ!
読書感想文は作文の第1歩目で、書き方をマスターすれば将来の課題作文などの受験問題にも対応が可能です。
読書感想文の書き方をマスターして、今後の学習をより一層発展させてください。
また文章は、読書感想文ほどの長文ではないにしろ、社会に出てみると何かと書く機会があります。
そんな場合にも今日学んだ書き方が身についていると、困ることなくサラっと書き上げることができるようになります。
まとまりのある読みやすい文章を書けることは、どんな場合にも有利になります。
これをきっかけに、誰にでも評価される、将来仕事にも役立つような文章を書けるようトレーニングを重ねていってくださいね。
そう考えれば、学生のうちに読書感想文を書くことは、いい練習になります。