【中学生テスト対策】ケアレスミスをなくす方法
「うちの子、ケアレスミスがなくならない」
「ケアレスミスさえなければ、もっといい点数が取れるのに」
「ケアレスミスをなくすにはどうしたらいいの?」
こんなことでお悩みではありませんか?
お子さんが勉強や試験でケアレスミスが多いと、親御さんは悔しさを感じてしまいますよね。
「あんなに勉強してちゃんと答えられるのに、こんなくだらないミスで…」
と、お子さんの努力が無駄になってしまうことに、イラついてしまうのも当然です。
もちろん、お子さんもケアレスミスをしたくてしている訳ではありませんし、お子さん自身も小学校から中学校に学年が上がる際には、ずいぶんと思い悩む子が多数います。
そこで今日は、勉強や試験でケアレスミスをなくす方法について詳しく解説していきます。
この記事を読むと、ケアレスミスをなくす為の注意力の使い方が分かるので、ぜひ最後までお読みください。
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ケアレスミスがひどい理由って病気なの?
テストの度にケアレスミスで10点、20点と落としている子も多く、「もしかして病気じゃないの?」と思われるかもしれません。
でも安心してください!実に多くのお子さんがケアレスミスで悩んでいます。
それにテストを注意深く解いていけば、簡単にミスはなくなります。
ケアレスミスは病気?①:ケアレスミスの意味とは
ケアレスミスの意味は、『careless(ケアレス)』と『miss(ミス)の2つの単語から読み解けます。
ケアレスは注意不足、ミスはそのまま失敗の意味です。
ケアレスミスは直訳すると注意不足によるミスとなり、特に小学生や中学生のお子さんがテストのときに集中力のなさから誤答をしたときに使用されます。
漢字の誤答や計算の符号間違えなどが一般によく言われるケアレスミスの類型です。
ただ、なぜこのようなミスが発生してしまうのかというと以下の2つの答えがあります。
① テストを解くときに注意深く解いていない(ケアレスミスを見抜けない)
② ADHDの可能性がある
一般的にほとんどのお子さんが①の注意力欠如からくるミスに悩まされますが、一部のお子さんはADHDの可能性もある点には要注意です。
ケアレスミスは病気?②:ケアレスミスは発達障害と関係があるの?
結論から言うとケアレスミスと発達障害には関係があります。
ケアレスミスは発達障害の症状のうち、ADHD(注意力欠如多動性障害)と診断される恐れがあります。
ただし、多くのお子さんがケアレスミスで苦しんでいる現状があるため、注意力がなくミスした問題があるというだけでお子さんをADHDと判断するのは危険です。
ADHDの主な症状は以下のとおりです 。
● 学業や仕事に不注意なミスが多い
● 直接話しかけると聞いていないように見える
● 指示に従えない
● 手足をそわそわする
● 授業中に席を離れる
※あくまで一例です。
これらの症状が複合的に見える場合には、一度医師の診断を仰ぐようにするとよいでしょう。
ケアレスミスは病気?③:ケアレスミスは注意力を磨けば徐々になくなっていく!
ADHDという特殊なケースを除き、ケアレスミスは注意力を磨けば少しずつなくなっていきます。
むしろ注意力を磨かなくても、問題の解き方や集中的に見なければならない箇所を指摘してあげれば、劇的に少なくなるんです。
基本的に多くのお子さんは集中力の使い方を知らないだけで、使い方さえ分かればケアレスミスは少なくなります。
お子さんが好きなゲームをしているときは驚くべき集中力を発揮しますよね。子どもには恐るべき集中力があり、勉強にはそれが発揮されていないだけなのです。
ケアレスミスの原因
さて、ケアレスミスの原因には何があるのでしょうか?
ケアレスミスの具体的な原因は以下の通りです。
1. 作業への慣れから
2. 体調不良
3. 集中力不足
4. 注意力の使い方を誤っている
お子さんの能力だけでなく、状況によってもケアレスミスは発生するので注意してください。
ケアレスミスの原因①:作業への慣れから
いつもミスしないのに単純作業だと失敗を連発してしまう子は多くいます。
この理由は、作業の慣れに脳が退屈で集中力が切れるからです。
作業への慣れは、ルーティンワークなどで頭をきちんと働かせずに解ける、簡単な問題などで起こりがちです。
例えば漢字の練習など頭を使わなくても、手を動かすだけの作業になるとケアレスミスの傾向は強くなります。
脳を退屈させないためにも、単純な暗記作業は1日30分程度を目処にすると良いでしょう。
ケアレスミスの原因②:体調不良
続いて体調不良のときもケアレスミスが起きてしまいます。
体の調子が悪いと、集中力が分散してしまう確率が高くなるからです。
例えば、大人でも頭痛がする時に何か頭を使う作業をしても、集中できませんよね。
頭の痛さを抱えながら勉強しても、痛みの感覚と思考に集中力が分散してしまいます。
しかも痛みは強い刺激のため、集中力は頭痛の方により割かれることになるでしょう。
その結果、勉強に対する集中力が欠如してしまいケアレスミスが頻発するのです。
ケアレスミスの原因③:集中力不足
様々な目の前の些末な出来事によって集中力不足が引き起こり、結果としてケアレスミスにつながります。
なぜなら、目の前の勉強に集中するよりもショッキングな出来事に集中力が割かれているからですね。
ストレスなどは典型例で、心の中の重荷があるとお子さんは集中力を発揮できません。
特に思春期は様々なことで思い悩むので、勉強に集中できなくなる期間も長くなるでしょう。
ケアレスミスの原因④:注意力の使い方を誤っている
最後に多くのお子さんが注意力の使い方を誤り、ケアレスミスにつながってしまっています。
お子さんは注意力不足というよりも、注意力をどこに使ったらいいのかが分かっていない場合が多いです。
例えば、計算を解くときに頭の中で暗算しようとするお子さんが典型な例。
暗算しようとするお子さんのほとんどが、以下の思考方法を辿っています。
1. 頭の中での計算力に全注意力を使っている
2. 紙に書き写す時には疲れてしまい何も考えない
3. その後次の問題でも繰り返す
頭の中で注意力を全て使ってしまい、ケアレスミスをなくすために重要な見直しができていないんです。
意外とこういったお子さんは多いので注意が必要です。
ケアレスミスをしやすい子の特徴
ではケアレスミスを起こしやすいお子さんの特徴には、どのようなものがあるのでしょうか。
以下の特徴を持っているお子さんは、ケアレスミスをなくすために全力を注がなければなりません。
1. せっかちな子
2. 頭の回転が速い子
3. 字が汚い子
なぜこれらの子がケアレスミスをしてしまうのか、お伝えしていきます。
ケアレスミスをしやすい子の特徴①:せっかちな子
せっかちな子は、問題を解くことに注意力を使ってしまいがちです。
そのため問題の見直しはほとんど行わず、ケアレスミスが多くなります。
問題を解くスピードが早いのですが、その分ケアレスミスで点数を落としてしまいます。
せっかちな子がケアレスミスをなくすためには、見直しを徹底的にさせてください。
見直しをすれば、それだけで点数が劇的に変わります。
ケアレスミスをしやすい子の特徴②:頭の回転が早い子
また頭の回転が早い子も、ケアレスミスをしてしまいがちです。
なぜなら簡単な問題には目もくれず、難しい問題ばかりに注意力を使ってしまうからです。
そのため授業ではミスなく解答ができるのですが、テストになった途端にケアレスミスで点数を落としてしまいます。
頭の回転が早い子がケアレスミスをなくすためには、難しい問題ばかりに時間を取らず、簡単な問題を完璧にすることから始めましょう。
お子さんは最初は退屈に思うかもしれませんが、点数が変われば自然と見直しの重要さに気づくはずです。
ケアレスミスをしやすい子の特徴③:が汚い子
字が汚い子はケアレスミスが多い傾向にあります。
ですから、字が汚い子は早急に字を丁寧に書く練習をしなければなりません。
なぜなら、字が汚くて点数を落としているのか、注意力不足でケアレスミスをしているのかが分からないからです。
ただし!綺麗な字を書く必要はありません。
綺麗な字ではなく、『誰でも読める字』を書いて、点数を落としている原因を確認してくださいね。
勉強でケアレスミスが多いときの対処法7選!
勉強でケアレスミスが多いときに、どのような対処法があるのか解説していきます。
対処法7選①:重要なところには線を引く
国語の問題では先に問題文を読み、本文の答えと思われる部分に線を引きながら解いていきましょう。
先に本文を読んでも問題を解くときには本文から答えを探さねばならず、二度手間となり時間もロスしてしまうからです。
解答だと確信できるところは丸で囲い、あとで考えたい場合は二重線や波線と、線も使い分けるといいですね。
対処法7選②:漢字のミスをチェックする
書き問題は漢字の見直しをしましょう。
国語での漢字問題は全体のおよそ20%、また理科・社会などの単語でも漢字のミスは減点されるからです。
具体的には以下の点に注意してください。
1. そもそもの字の間違い(注意→注位)
2. 部首やつくり(注意→柱意)
3. 送りがな(楽しい→楽い)
4. 点の向き、止め、はね、はらい
特に国語は漢字の書き問題だけではなく、文章問題の中の漢字も減点対象になるので見直しを徹底しましょう。
具体的にはテストの終了5分前までには完答して、見直しをするとよいでしょう。
対処法7選③:数学の途中式のフォーマットを定める
数学の途中式はフォーマットをきちんと定めましょう。
フォーマットを定めるのは具体的には以下のとおりです。
1. 計算式はイコールを横に繋げない
2. イコールは下につなげる
3. 計算するときは括弧を全て外してから計算する
たったこの3つだけで計算問題のケアレスミスはなくなります。
特に頭の中で符号の入れ替えをしている場合は、ミスの元なので絶対に止めてくださいね。
対処法7選④:何度も計算問題を解いて演習する
数学の計算ミスをなくすためには、何度も計算問題を解いて演習することが重要です。
簡単な計算であっても1回練習したのと10回練習したのでは、問題を解く効率が全く異なるからです。
おすすめの方法としては、学校から配られる計算問題集をコピーして利用すると良いでしょう。
一度目は何も見ずに解いて、その後確認としてもう一度本誌を解きます。
計算問題集を繰り返し使うことで、何度も練習ができるのでぜひ参考にしてみてください。
対処法7選⑤:文章をきちんと読む
問題文や例文をきちんと読み、何を問われているのか正しく把握しましょう。
全教科共通して、問題の意味を捉え違ってしまっては元も子もないからです。
特に英語では、日本語よりなじみがないので字面で意味を捉えることが難しく、スペルの似た別の単語と間違わないよう注意して読んでください。
また、自分の解答も読み返し、『てにをは』など文としておかしいところがないか確認しましょう。
対処法7選⑥:焦らない
テスト中に失敗しても焦らず冷静に問題に集中するのも重要です。
なぜなら焦燥感は平常時にはできる簡単な判断すら狂わせ、ケアレスミスを誘発するものだからです。
特に焦ってしまう場合として以下があげられます。
1. 時間が残り少ない
2. 間違いに気づいて書き直している
3. わかる問題の答えが出てこない
時間が残り少ない場合は解ける問題を確実に得点してください。
また問題の答えが出てこない場合は最後に戻って考えましょう。
動揺して問題に集中できなければ、取れる点数を落とす恐れもありますよ。
対処法7選⑦:解答欄と問題番号が合っているかを確認する
解答欄と問題番号は、その都度、確認しましょう。
解答欄と問題番号のズレはそのままミスに、ズレに気づけたとしても時間のロスになってしまうからです。
マークシート式のテストでは特に確認を徹底しましょう。マークシート式のテストでズレに気づいた場合は、解答をメモしてから消すか、一問ずつ直すといいです。
5教科別・ケアレスミスが多い箇所の対策法
最後の項目ではケアレスミスが多い箇所を5教科別に説明し、対策法を伝授していきます。
ケアレスミスが多い箇所の対策法①:国語
国語のケアレスミスが多い箇所は、漢字の書きと送りがなです。
暗記した漢字がテストで出題されても、暗記作業の流れで書いてしまうとケアレスミスにつながるからですね。
一字一字部首や送りがな、書き方に間違いがないか注意して書いていきましょう。
また漢字の書き問題だけではなく、文章問題の漢字にも間違いがないか注意してください。
時間に余裕があれば繰り返し見直しましょう。
ケアレスミスが多い箇所の対策法②:数学
数学のケアレスミスが多い箇所としては、計算ミスや符号ミスです。
なぜなら、中学校に入りたての新1年生にとっては分数や整数が混じった式、そしてマイナスの概念などを適切に処理する方法が分からないからです。
特に文字式の加減の分野に入ると、乗除や文字の加減の扱い方などが頭の中で混ざってしまい混乱をきたす原因になってしまいます。
繰り返しになりますが、数学ではこの問題に対処するために適切な方法で、繰り返し「なぜそうなるのか?」を考えながら演習を繰り返していく方法が、最も効果的なケアレスミス対処法です。
ケアレスミスが多い箇所の対策法③:英語
英語のケアレスミスポイントは単語の書き間違いです。
単語を書き間違えてしまうと、良くて減点、最悪の場合全ての点数を失ってしまう場合もあります。
英語のケアレスミスをなくすためには、日頃からの単語練習がとても重要です。
基本的に中学校英語は英単語を書けることが『当たり前』と考え、ミスなく単語の書き採りができるまで練習してください。
ケアレスミスが多い箇所の対策法④:理科
理科のケアレスミスポイントは、化学や地学、物理で小数の計算が出てきたときです。
なぜなら、少数の割り算や少し難しい分数の割り算などは小学校から苦手にしているお子さんが多いからです。
ケアレスミスポイントを少なくするためには、中学校1年生の夏休みに小学生に戻って遡行学習を行うのが重要です。
小学校からの苦手を克服するには1年生の夏休みがターニングポイントとなるので注意して過ごしてください。
ケアレスミスが多い箇所の対策法⑤:社会
社会はケアレスミスポイントが多岐に渡ります。
1. 地理や公民は細かな計算のミス
2. 歴史は漢字のミス
国語の漢字力と計算力が社会では試されるので、日頃の勉強をいかにきちんと行なっていたかが問われます。
どちらかと言うとすぐに改善できる点ではないので、国語と数学のケアレスミスをなくす過程で徐々に克服していきましょう。
基本的にどの教科も相互に関連し合っているので、ケアレスミスをなくすのであればまんべんなく注意深く勉強を行うようにしてください。
ケアレスミスをなくせば、次のテストは点数アップできる!
小学校から中学校に上がった途端、頭を悩ませるのがケアレスミスです。
でも問題の解き方や注意力の使い方を工夫すれば、ケアレスミスは少なくなります。
ここに書いたことを参考にしてケアレスミスをなくす努力をしてください。
とは言え、お子さんひとりでは難しい場合もありますので、ぜひ親子二人三脚で練習させてあげてくださいね。
それができれば、次のテストからグンと点数もアップしていきます!