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不登校の昼夜逆転の原因は?改善方法や親御さんができること

不登校になると睡眠時間がバラバラになり、ほとんどの子は昼夜逆転してしまいます。

これにはいろいろな理由がありますが、睡眠時間が安定しないと、学校に行くどころか、日常の生活にまで支障がでてしまいます。

お子さんの昼夜逆転を改善するには、どうしたらいいのでしょうか?

また不登校になると、どうして昼夜逆転してしまうのでしょうか?

そこでこの記事では、不登校のお子さんの昼夜逆転ついて、原因や改善方法、親御さんができることをお伝えしていきます。

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不登校生の昼夜逆転に関する現状

不登校中の昼夜逆転に悩む子どもの割合は非常に高いです。
平成18年度の文部科学省の調査によると、約70%の不登校生が昼夜逆転の生活リズムに陥っていると報告されています。

不登校から昼夜逆転になってしまうと、

「学校に行かずダラダラしてるからでしょ?」
「だらしない生活してるから昼夜逆転しちゃうのよ」

このように思いがちですが、何もお子さんだけが特別になまけているとか、だらしない訳ではなく、不登校生の多くが昼夜逆転に悩まされていて、それは当たり前のことなのです。

だからといって、このままでいいと言う訳ではありませんが、まずは、「不登校になってしまうと昼夜逆転に悩むもの」という、ありきたりの事実であることを知っておきましょう。

昼夜逆転してしまう3つの理由

不登校になると昼夜逆転してしまう理由は、大きく3つあります。

①ルールがない
②夜の方が安心して過ごせる
③昼夜逆転どころか、実はほとんど寝れていない

①ルールがない

夏休みになると生活リズムを崩さないように、ラジオ体操が行われますよね。

なぜなら、人間はルールがなければ、すぐに自分の都合の良い生活を送るようになってしまうからです。

不登校のお子さんは、学校に行っていないのですから、決まった時間に何かをしなければならないというルールがありません。

そのため、頭ではわかっていても、身体は自分のしたいように動いてしまいます。

②夜の方が安心して過ごせる

さらに、日中というのは不登校のお子さんにとっては、恐怖の時間でしかありません。

・学校に行かされるかもしれない
・誰かが訪ねてくるかもしれない
・親からずっとうるさく言われるかもしれない

このような現実から逃げるには、昼間は寝て、深夜に起きているしかないのです。

でもこの2つが原因なら、子どもの意志によって昼夜逆転になっているので、まだ良いのです。

③昼夜逆転どころか、実はほとんど寝れていない

一番問題なのは、ご家族の方は昼夜逆転していると思っているけれど、本当はほとんど睡眠が取れていない、という状態です。

これは精神的に非常に追い込まれ、お子さん自身が学校に行けない自分を責め続けている可能性があります。

そんな時は、まずは安心できる空間を作ってあげることが大切です。そして病院を受診することを視野に入れてください。

【不登校のお子さん向け】試して欲しい、昼夜逆転6つの治し方

昼夜逆転は、当初は楽しいかもしれませんが、長期に渡って続いてしまうと、心身共に影響が出ます。
あなたに試して欲しい昼夜逆転の治し方を紹介します。

1. 朝の光を浴びる

朝起きたら、まずカーテンを開けて日光を浴びることを意識しましょう。太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、自然と夜に眠くなるようになります。もし外に出るのが難しい場合でも、窓から日光を取り入れるだけでも効果がありますので、目が覚めたらカーテンを開ける習慣を身につけてしまいましょう。

2. スモールステップで起床時間を早める

いきなり早起きをするのは難しいかもしれませんが、毎日少しずつ起きる時間を早めることで、無理なく早起きの習慣を作ることができます。
例えば、最初は15分早く起きることから始めて、3日後にまた15分早く起きる。これを4回やれば、1時間のずれが解消できます。自分が「この時間に起きたいな」と思う時刻になるまで繰り返し行いましょう。
もちろん、自分ひとりで起きられなければ、親御さんに起こしてもらうこともアリです。

3. 寝る前の儀式を作ってしまう

寝る前に、自分なりの入眠儀式を作ってしまうと、それを行うだけでスッと眠れるようになります。
例えば、お風呂に入る、本を読む、静かな音楽を聴くなど、自分がリラックスできること、これをやったら眠くなると思えることを習慣化してしまうと、無理なく眠りにつけるようになります。

4.スマホタイムも設ける

どうしてもスマホやゲームがしたい人は、眠りたい2時間前に1時間だけ「今日最後のスマホ&ゲームタイム」を作り、1時間たっぷり楽しんでしまいましょう。1時間できっぱりやめられるようになると、スマホに時間を奪われることも少なくなります。

5. 入眠おやつを楽しむ

スマホタイムが終わったら、眠る前の軽いおやつを楽しむと、眠りにつくのも楽しくなります。なんでも好きなものを食べてかまいませんが、カフェインを含む飲み物(コーヒーやエナジードリンクなど)や、重い食事を取ることは避けてください。
インスタントのスープとスナックなどを楽しむと、お腹も落ち着きますよ。

6. マイペースで自分を称えながら取り組む

生活リズムを整えるのには時間がかかります。焦らず、自分のペースで取り組んでいくことが大切です。失敗したからと言って自分を責めるのはやめましょう。みんな出来ないのです。うまくいかないのが当たり前です。
自分自身で取り組んでいるあなたは、勇敢です。それだけでも、大きく前進している自分をほめて、称えてあげてください。

7. 家族や友人に相談する

取り組むのは自分自身でやるしかありませんが、一人で悩むことはありません。まずは、家族や友人に相談してみてください。サポートしてくれる人がいると、安心してリラックスできます。
実は、緊張していては、何事もうまくいかないのです。「いつかできるさ~」と、気楽に取り組むことが、成功へのコツです。

昼夜逆転を改善させるために、親御さんができること

人間にとって、特に成長期のお子さんにとっては、睡眠時間はとても大切です。学校に行くことより先に、お子さんの睡眠時間を元に戻してあげなければいけません。

・学校に行かなくてもいい、と不登校を認めてあげる
・でもその変わりに…と、自宅での日常生活でのルールやスケジュールを決める

ただの昼夜逆転であれば、お子さんの気持ちをまずは受け止めてあげてください。

お子さんは、学校に行かなくても良いと認められることで、気持ちが大きく変化します。

もしかしたら、ご家族の方が受け止めてくれただけで、今まで話せなかった想いを伝えてくれるようになるかもしれません。

そこから、何時に起きる、何時に寝る、日中は何をすると、学校に行かなくても、自宅での生活ルールを作ってあげてください。

生活リズムを戻すことにより、お子さんも徐々に元気を取り戻すことができるようになります。

この2つは大前提のことなので、それを実行した上で、さらに行うとよい効果をもたらす方法を紹介します。

1. 決して叱らず、お子さんに共感してあげる

まず大切なのは、子どもの悩みや苦しみを理解し、共感することです。「なんで早く起きられないの?」と責めるのではなく、「夜遅くまで起きていると、朝が辛いよね」といった言葉で子どもの気持ちに寄り添ってあげるようにしましょう。
理解してもらえると、子どもは親を信頼できますし、一緒に克服していこうと思えるようになります。

2. 自己肯定感をあげる

昼夜逆転を治すためには、お子さんが自分に多少なりとも自信を持っている必要があります。なぜなら、少しずつでも生活リズムを整えようという意志を持つには、自己肯定感が必須だからです。
ですから、少しでも早く起きられたときには「今日は早く起きられたね!頑張ったね」と声をかけてあげてください。親御さんの声掛けによって、お子さんは自分の努力が認められたと感じることができるので、自己肯定感も高まります。

3. 昼間やるべきことを日課にする

昼夜逆転を直すには、昼間の活動量を増やし、夜はしっかり眠れるようにすることが重要です。ですから親御さんは、お子さんが昼間、眠らないよう、やるべきことを毎日の日課にできるようサポートしてあげましょう。
例えば、家事の手伝い、買い物などを必須項目にしてしまえば、身体を動かし外出することが日課になります。
その他にも、図書館など無料で利用できる施設で2時間勉強することを日課にしてしまえば、夜は自然と眠くなります。

4. 相談窓口や専門家を活用する

場合によっては、ご家庭だけで解決するのは難しいこともあります。そんなときは、専門のカウンセラーや医療機関に相談することを検討しましょう。昼夜逆転の問題に対して適切なアドバイスを受けると、より効果的で、お子さんに合った対策を講じることができます。

もしかしたら…眠れていない?そんなお子さんの場合

ただの昼夜逆転ではなく、眠れていない場合は、不登校を親御さんが受け入れたとしても、改善されない可能性があります。
眠れていないのは、本当に危険なことですから、その時は、早めに病院を受診してください。

精神科や心療内科というと、ハードルが高くなってしまうかもしれません。

そんな場合は、まずは内科でも小児科でも構いませんから、病院の医師に「眠れていない」ことを伝えてください。

一番大切なのは、眠れていないお子さんに質の良い睡眠を取り戻すことです。

昼夜逆転を克服した不登校のA君(中学2年生)の体験談

私は中学2年生のときに不登校になりました。最初は学校に行けないことに焦りを感じていましたが、次第に夜更かしをするようになり、昼夜逆転の生活になってしまいました。朝起きられず、昼過ぎに起きては、夜遅くまでネットやゲームをしていました。その生活が数ヶ月続き、気づけば日中に活動することができず、どんどん自分の世界に閉じこもっていきました。

そんなとき、母親が「一緒に朝散歩をしてみない?」と提案してくれました。最初は嫌だったけれど、母親がどうしても一緒に行きたいと言うので、しぶしぶ早起きをして散歩に出かけました。朝日がまぶしくて、初めは体が重かったけれど、次第に気分が少しずつ晴れていくのを感じました。

毎朝、母親と一緒に散歩することで、少しずつリズムが整っていきました。また、散歩をすることで適度な疲労感が生まれ、夜に自然と眠くなるようになりました。しばらくして、自分でも驚くほどスムーズに早起きができるようになり、昼夜逆転が少しずつ解消されていきました。

昼夜逆転を直すことで、日中にやりたいことができるようになり、気分も以前より明るくなりました。学校に行くことはまだ難しかったけれど、日中に家で勉強したり、新しい趣味を見つけたりすることができ、少しずつ前向きに物事を考えられるようになりました。

振り返ってみると、昼夜逆転を直すのは大変なことでしたが、一歩ずつ自分のペースで取り組んだことで、確実に前進できたと感じています。今、同じように昼夜逆転で悩んでいる人がいたら、焦らずに小さなステップを積み重ねることが大切だと伝えたいです。

家庭教師からのアドバイス:昼夜逆転を乗り越えた私の体験から、あなたに試して欲しい4つのステップ

こんにちは、家庭教師のHKです。実は、私も中学生の頃に不登校を経験し、その時期に昼夜逆転で悩んだことがあります。当時は学校に行けず、昼間は寝て、夜遅くまで起きている生活が続き、どうしても朝起きることができませんでした。そんな私がどのようにして昼夜逆転を克服したのか、その体験談を交えながら、今同じ悩みを抱えているあなたとお母さんにアドバイスをしたいと思います。

1. 小さな一歩から始めること
私が昼夜逆転を直そうと決意したとき、最初から大きく生活を変えようとするのではなく、小さな一歩から始めることを意識しました。例えば、10分だけ早く寝る、朝少しでもカーテンを開けて光を浴びるなど、自分にできる範囲で少しずつ生活リズムを整えていきました。この積み重ねが、やがて大きな変化をもたらしました。

2. 朝のルーティンを作ること
朝起きるのが辛いと感じていた私ですが、少しでも楽しいことを朝の時間に取り入れることで、起きることが少しずつ楽しみになっていきました。例えば、好きな音楽を聴きながら軽いストレッチをする、簡単な朝ごはんを作るなど、朝のルーティンを作ることで自然と目覚めが良くなりました。

3. 一緒に取り組むサポートの存在
私が昼夜逆転を乗り越えられたのは、家族のサポートがあったからです。特に家族が外出や朝の散歩に付き合ってくれたことが大きな助けになりました。親子で一緒に新しい習慣を作ることは、心の支えになるだけでなく、お互いの絆を深める機会にもなります。

4. 焦らず、自分のペースで進むこと

生活リズムを一気に変えようとすると、かえってストレスになり、逆効果になることがあります。私も、何度も失敗しながら少しずつ自分のペースでリズムを整えていきました。大切なのは、失敗しても自分を責めず、また次の日からチャレンジし続けることです。

不登校の昼夜逆転は、睡眠がいかに重要であるかの認識を深めるチャンスです

ご家族の方の中には、昼夜逆転をあまり気にしていない、眠れていないことに対して重要に考えない人は多くいらっしゃいます。

しかし、人間の三大欲求の1つである睡眠が削られると命に関わる事態に陥ることもあるのです。

睡眠時間が足りなくなると、思考は回らなくなり、きちんとした判断もできなくなってしまいますよね。

ですから、昼夜逆転をきっかけに、お子さんの睡眠について、またご家族の睡眠についても見直していきましょう。正直言って、これは学校に行くことより重要なことです。

とは言え、まずはお子さんや親御さんの苦しみのひとつである、昼夜逆転を改善し、その過程の中で、夜しっかり眠ると身体の調子が良くなることを実感していきましょう。

思っている以上に、睡眠とは重要なもの、と認識できることは、不登校の昼夜逆転がもたらしてくれた恩恵でもあります。また、昼夜逆転改善のため、お子さんと蜜にコミュニケーションを取れるようにもなるでしょう。

そう考えていくと、不登校は決して悪いことばかりではありません。むしろ、今まで疑問におもわなかった生活の改善点に気づかせてくれるチャンスなのだと言えます。

この記事を書いた人

大森 公平 / 家庭教師のゴーイング 不登校サポーター

メッセージ:
『成績は最悪、自信のカケラもない…』どうしようもなかった僕がここまで来れたのは奇跡でも何でもありません。とは言え、勉強は孤独や退屈になりがちです。そんな生徒達に寄り添って力になりたいです。

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