不登校の子が気軽に通えて出席日数も足せるフリースクールって?
お子さんが不登校になってしまうと、さまざまな不安が頭をよぎってしまいますよね。
「一生このままだったら、どうしよう」
「勉強についていけなくなる」
「ずっと部屋に引きこもったままなの…」
…等、どうしても、良い方向には考えられなくなってしまいます。
でも、学校にはすぐに復帰できなくても、フリースクールという手があります。
今日は、不登校のお子さんにフリースクールを勧める理由と、フリースクールの疑問点やメリット等、フリースクールについて詳しくお伝えします。
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どうして今フリースクールが増えているの?
理由①不登校の子どもが増加している
日本では、不登校の生徒数が年々増加しています。文部科学省のデータによると、近年では小中学生の約2.5%が不登校の状態にあると言われています。
不登校が増えている原因は、教育の多様化や、学校生活におけるストレス、家庭環境の変化などさまざまな要因が影響しています。
理由②教育の多様化への対応策
不登校の子どもに象徴されるように、従来の学校教育に適応できない子どもや、特定の学習スタイルを好む子どもには、フリースクールのように柔軟な学びを続けられる場所が必要です。
教育の多様化が進む中では、個々のニーズに応じることが可能な教育環境であるフリースクールが求められているのも当然と言えるでしょう。
理由③広く一般に知られるようになった
現在ではフリースクールの存在は広く認知されるようになり、その有用性が社会的に理解されるようになってきました。このような背景もあって、フリースクールへの入学を検討するご家庭は増加しています。
理由④政府が支援している
政府や自治体がフリースクールに対する支援を強化していることも、増加の一因です。補助金や制度の整備により、フリースクールの運営がしやすくなり、新たな施設の開設も促進されています。
フリースクールってどんな所?
お子さんにフリースクールを勧めてみようと思っても、親御さんがフリースクールを理解していなければ、勧める事はできませんよね。
まずは、親御さんがフリースクールについて理解しておきましょう。
運営はどこが行っているの?
スリースクールの運営は、大きく分けて2つあります。
・市町村の教育委員会
・NPO法人や独自の団体
市町村の教育委員会が運営している場合は、フリースクールに通っている日数が出席日数としてカウントされますが、NPO法人や独自の団体が運営している場合は、フリースクールに通っている日であっても出席日数としてカウントされない場合があります。
出席日数を重視する場合は、どこが運営しているかを確認しておく必要があります。
フリースクールって、何をする場所?
一言で言うと、フリースクールは学校に行けない子達の為にできた、外部の学校です。
学校と言ってもフリースクールに校則はありません。最低限のマナーは守ろうという了解の元で過ごします。また、あくまで子ども達が主体で動きます。
フリースクールの1日は決まった時間で動く訳でもなければ、時間割がある訳でもありません。以下の2つが目的とされています。
・学習
・先生や友達と話しをする
フリースクールでは学習をしますが、勉強でつまずいてしまった子たちも多くいるので、集団授業を行うというよりも、各スクールの個性によって学習を支援しています。
勉強が1番の目的ではなく、友達や先生とおしゃべるする等、人と人の対話の方を重視し、社会や学校へ向けての復帰を目的としています。
フリースクールに入れる条件ってあるの?
原則として、フリースクールには誰でも入学することができます。ただし、年齢制限がある場合もあるので、お子さんが高校生以上の場合は確認しておきましょう。
フリースクールは学校の出席と認定してもらえる場合がある
一部のフリースクールでは、フリースクールに通うことで、学校の出席と認定してもらえる場合があります。
具体的には、フリースクールでの活動や学習成果をレポートとして提出する等、一定の条件があります。また、一部のフリースクールでは、特定の学校と連携しており、その学校のカリキュラムの一環としてフリースクールでの学習を認定するケースもあります。
日本の教育法規では、フリースクールは公立学校や私立学校と同等の「学校」として認められていないため、出席日数としての認定は個別の学校や自治体の判断に委ねられます。
そのため、出席認定してもらいたいなら、
・フリースクールと学校の校長先生が連携をとっているか?
・そのフリースクールは出席認定の実績があるか?
・フリースクール側も出席認定に積極的か?
などを確認しておいた方がいいでしょう。
フリースクールにかかる費用
入学金はいくらかかる?
フリースクールによって異なりますが、一般的な入学金は数万円程度です。特に設立が長く、設備が整っているフリースクールでは、より高額な入学金を設定している場合があります。
授業料
授業料もフリースクールによって大きく異なりますが、月額で数万円から10万円程度が一般的です。全日制か週数回の通学制かによっても異なり、通学日数や提供されるプログラムの内容によって変動します。
その他の費用
教材費や施設維持費、特別活動費(遠足やキャンプなどのイベント参加費)などが別途かかる場合があります。これらの費用は年間で数千円から数万円程度です。
奨学金や助成金は出る場合も
一部のフリースクールでは、経済的に困難な家庭向けに奨学金や助成金の制度を設けている場合があります。また、地方自治体がフリースクールへの支援を行っている場合もあり、その地域の住民であれば助成を受けられることもあります。
奨学金や助成金を希望するのであれば、お住まいの自治体に聞いてみてください。
フリースクールには様々なタイプがある
フリースクールはその名の通り、自由な学び方ができる場所です。フリースクールの種類を紹介していきます。
全日制フリースクール
通常の学校と同じように、毎日通学するタイプのフリースクールです。カリキュラムが充実しており、学習だけでなく、さまざまな活動や体験を通じて。社会性など総合的に学ぶことができます。
特徴
教育の内容が多岐にわたり、通常の学校と同じようなスケジュールで学習できます。個別指導や少人数制のクラスが一般的です。
週数回通学型フリースクール
週に数回、決まった日に通学するタイプのフリースクールです。家庭での学習や他の活動と組み合わせることが可能です。
例えば不登校で、毎日通学するのはツライと感じている子どもが通いやすい場所です。
特徴
フレキシブルな通学スケジュールが特徴で、生徒のペースに合わせた学習が可能です。家庭とフリースクールでの学習バランスが取りやすいので、続けやすいです。
通信制フリースクール
主に自宅で学習を行い、定期的にスクーリングやオンラインでの指導を受けるタイプです。遠隔地に住んでいる生徒や、特定の理由で通学が難しい生徒に適しています。
特徴
自宅での学習が主体となるため、学習の進捗を自分で管理する必要がありますが、オンラインでのサポートが充実しています。スクーリングを通じて、他の生徒と交流する機会もあります。
例えば、このようなフリースクールで対人関係の恐怖感を取り除いていくなど、利用の仕方もいろいろあります。
専門的なプログラムを提供するフリースクール
芸術、スポーツ、音楽など特定の分野に特化したプログラムを提供するフリースクールです。特技や興味を追求しながら学習できる環境を提供します。
特徴
特定の分野に焦点を当てた専門的な指導が受けられるため、その分野でのスキルアップが期待できます。一般的な学習内容も並行して行われるので、学習の遅れ等の心配もありません。
サポート型フリースクール
不登校や発達障害を抱える生徒向けに、心理的な面と学習面でサポートを提供するフリースクールです。個別対応やカウンセリングを重視しているので、親御さんも安心して通わせることができます。
特徴
生徒一人ひとりの状況に応じた丁寧なサポートが特徴で、心のケアや自己肯定感の向上を重視したプログラムが多いです。
フリースクールへ通うメリットって?
メリット①引きこもってしまうのを阻止する
学校に行っていないと、社会との接点がなくなってしまいます。ゲームの世界で知らない人とチャットしたりするのも社会との接点なのですが、それだけでは更に外に出る機会がどんどん減ってしまいます。
ですが、フリースクールに行けば必然的に外出しますし、同世代の子たちと話ができます。
このように、引きこもりを阻止し、外との繋がりを失くさない為にもフリースクールがお勧めです。
メリット②出席日数を稼ぐ
高校受験を考えている場合は、出席日数も大切です。残念ながら出席日数が少なければ少ない程、高校受験には不利だからです。
でもフリースクールで出席日数をプラスし、学んでいる姿勢を示せれば、高校受験に有利になります。
フリースクールで出席日数をプラスする場合は、フリースクールに登校した日数が出席日数と認められるかどうか、事前に必ず確認してくださいね。
メリット③学校復帰への予行練習
不登校になってしまうと、学校へ復帰するのは、とても勇気がいる行動です。
でも学校だと勇気が要りますが、フリースクールへ行くのは、学校ほど気負わなくても気軽に行けます。そんな風に、学校に行く練習をする場所が、フリースクールの役割でもあります。
フリースクールに行って仲間を見つけ、そこから少しずつ学校に行く準備をしていきましょう。
フリースクールを決める前に検討したいこと
子どもの意思を確認する
フリースクールに通うことは子どもにとって大きな決断です。まずは、お子さん自身がフリースクールに通いたいと思っているか、意志を確認しましょう。無理強いせず、子どもの気持ちを尊重するようにしないと、また通えなくなってしまいます。
見学や体験入学で環境を確認しておく
フリースクールの雰囲気や環境が合っているか確認することは、とても重要です。見学や体験入学を積極的に利用し、少しでも違和感を感じたらスクールに相談するなど、納得できるまで話を聞いてみましょう。また、教師や他の生徒との相性も大切なポイントになりますが、これは入学してみないとわからないので、初めから長期に通えると思わない方がよいでしょう。
通学の負担を考える
フリースクールまでの通学距離や交通手段が子どもにとって負担にならないか、確認しておきましょう。通学が困難な場合、オンライン学習や通信制のフリースクールもあります。
費用面を確認しておく
フリースクールにかかる費用は、ご家庭の経済状況に合っているでしょうか?奨学金や助成金制度がある場合は、積極的に利用することを考えましょう。
学校との連携を確認する
フリースクールに通うことが在籍している学校での出席日数にどのように影響するか、事前に学校や教育委員会と相談し、適切な手続きを行いましょう。
フリースクールってどうやって探したらいいの?
インターネットで情報収集してみる
フリースクールのウェブサイトやブログ、口コミサイトなどを活用して、複数のフリースクールの情報を集めましょう。フリースクールの特徴やプログラム内容、費用などを比較検討すると、お子さんに一番合うのはどこかの見当がつきます。
口コミや紹介
既にフリースクールに通っている子どもや保護者からの口コミや紹介も参考になります。身近な人に相談して、信頼できる情報を得ましょう。
地域の教育委員会や支援団体
地域の教育委員会や不登校支援団体に相談することで、適切なフリースクールを紹介してもらえる場合があります。このように、公的機関のサポートも積極的に活用するとスムーズにいきます。
フリースクールをイヤがる場合には
通ってしまえば楽しいことだらけのようなフリースクールですが、お子さんが行く事を嫌がる可能性もあります。
以下の理由から拒否することがあるようです。
・不登校の自分を、認めたくない
・外に出るほどのパワーが、まだない
・「経済的に大変かも」という親御さんへの気遣い
フリースクールは無理に行く場所ではありませんし、行きたいと思った時に行く事が出来る場所です。ですので、お子さんに無理強いするのはやめましょう。時間がたてばお子さんの気持ちも変わるかもしれません。
あくまでお子さんのペースに任せてあげてください。
フリースクールに自分の居場所を見つけに行こう
不登校に限らず、自分の居場所を探すことは大人でも難しいことです。うまく自分が自然に呼吸のできる場所を探さないと、生きていくのが苦しくなってしまいます。
そんな子たちの居場所として、フリースクールは存在しています。行きたいと思った時に気軽に行けるので、ぜひとも一度、フリースクールに出かけてみることをおススメします。
フリースクールで見違えるように元気になれたら、学校に戻るのも怖くなくなってくるはずです。