不登校の回復期のサインを知って、回復を手助けしてあげるには?
お子さんが不登校になると、親御さんとしては心配のあまり、つい焦ってしまいますよね。
でも不登校の子は、大きくわけると3つの段階を経て回復に向かいます。
不登校開始期からスタートし、ひきこもり期へと入ってから、やがて回復期とステップアップしていくのです。
でも、この回復期を見逃したり、回復期に間違った行動を起こしてしまうと、再度ひきこもり期に逆戻りしてしまう場合も。
お子さんの大切な回復期を見落とさないために、ここでは、回復期の大切さについてわかりやすく説明していきたいと思います。
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回復期の5つのサインとは?
回復期の子には、サインが現れます。お子さんに以下のような兆しが見えたら「回復期に入ってくれたんだ」と思ってください。
●回復期のサイン①:話す数が増える
気持ちがどん底のときは、誰とも話をしたくありませんよね。これは誰にでも経験があると思います。それが、家族であっても、今まで楽しくつき合ってきた友達であってもです。
しかし、回復期に入っていくと、自分から声を掛ける回数が増えたり、会話の長さが伸びたりします。
会話が増えるのは、回復期の大きなサインです。
●回復期のサイン②:外に出る回数が増える
家から出られなかった子でも、親御さんの買い物について行ってみたり、少しずつ外に出る回数が増えていきます。
遊びに行く、散歩に行くなど、どんな理由であれ、家から一歩出るということが回復期の大きなサインです。
気をつけていただきたいのは、ここで焦って外に出る回数をこちらから増やそうとしないこと。あくまでも、お子さんのペースを守るようにしてあげてください。
●回復期のサイン③:学校や友達を意識する
回復期に入ると、気持ちに余裕が出てくるので、ふと周囲を見渡せるようになります。
「今、学校の授業はどの辺かなぁ?」
「みんな何してるかなぁ?」
「学校のことは考えたくない!」と頑なだった子も、やっぱり学校のことが気になるようになるんです。
ですので、お子さんから学校のことを言わないうちに、焦って親御さんの方から学校のことを切り出しすぎないでください。
●回復期のサイン④:暇を持て余す
ひきこもり期には気持ちが落ち込んでいるので、何にもやりたくありません。これも、誰にでも経験がありますよね。
でも回復期に入り、元気が出てくるとエネルギーが余ってきます。だからこそ、《暇な時間》を感じるようになるのです。
お子さんが「ヒマだー」「退屈すぎる」「何かすることない?」などと言ったら、
心の中で「やったー!」と喜んであげてください。
思春期の子は、親御さんに露骨に喜ばれると、また反抗してしまいます。
●回復期のサイン⑤:自分から勉強に取り組む
不登校になってしまい、学校のこと、勉強のこと、将来のことを一番、気にしているのは、お子さん本人です。
元気になってきて、自分の中にエネルギーが余ってくれば、自分から教科書を開いたりします。
ここで一番、注意していただきたいのは《回復期は再登校できる時期ではない》ということ。学校に行けるようになったのではなく、次のステップに歩き出せるエネルギーが回復してきたのです。
ここで初めて、『フリースクール』『塾』『サポート校』などへ、通いだせるようになる時期だということを覚えておいてください。
回復期の注意点とは?
お子さんが「回復期に入ったんだなぁ」と気づくのは、とても嬉しいことですよね。この大切な時期を上手に過ごしていけるよう、親御さんへの注意点もご紹介します。
●回復期の注意点①:焦らない
今まで心配していた親御さんにしてみると、「回復してきた」と思うと、つい焦って「コレをやらせてみよう」「アレをすすめてみよう」とあれこれ考えてしまいますよね。でも回復期には、この《焦る気持ち》が、一番、禁物です。
周囲の大人が焦れば焦るだけ、子どもはプレッシャーに押しつぶされそうな気持ちになってしまいます。
焦らず気持ちを落ち着かせ、『一歩後ろから見守る』くらいの気持ちでお子さんに接してあげてください。
●回復期の注意点②:言葉に出さない
今までうかつに声もかけられない状態だったので、つい「回復期に入ったね」と気持ちが口から出てしまいそうになることもあります。
先程も書きましたが、その気持は、あくまでも心の中だけに留めてください。
「回復してきて良かった」「回復してくれて嬉しい」
一見なんでもない言葉に感じるかもしれませんが、回復期の子は、ちょっとしたことでも、心が折れます。言葉ひとつで、ショックを受ける子もいれば、立ち直れなくなる子もいるのです。
回復期だからこそ過剰な行動はせず、今までと同様に接してあげてください。
一番必要なのは、『後ろから見守ってあげること』
不登校になった子は、例外なく心が傷ついています。心の回復には、時間がたっぷりかかります。
周囲の大人こそデンと構えて、「人生は長い。ゆっくりやればいいよ」そう言ってあげてください。
とはいえ、一番身近で見ている親御さんが、焦ってしまうのは当然です。そんな場合は、学校の先生、お住まいの児童相談所など専門家へ、親御さんの悩みや気持ちをぶつけてください。専門的な知識を得ることで、親御さんの心配する気持ちも和らいていくはずです。