不登校でも高校進学できる!進学しやすい高校と選び方のコツを解説!

中学校生活の中でお子さんが不登校傾向になった場合、気にかかるのは高校進学についてではないでしょうか?
高校くらいは行っておかないと就職先がなく、この子は一生引きこもりになるのではないか…?
いざ何か夢を持った時、高校を卒業していないと夢に向かって走ることができないのではないか…?
高校は義務教育でないからこそ、先行きの不安が多くなってしまいますよね。
でも大丈夫です。
中学校で不登校傾向にあったとしても、高校進学はできます。
今は、高校も選択できる時代へと変わってきているので、逆に不登校だったからこそ、通学しやすい学校を選べばいいのです。
そこでこの記事では、不登校の子が進学しやすい高校や、進学先の選び方のコツを解説していきます。
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不登校でも進学しやすい高校の種類と特徴
不登校の子は、ただ偏差値などで高校を選ぶのではなく、「自分の生活スタイルに合ってるから」「学びたいことを学べるから」など、学校を自分の好みで選ぶ必要があります。そうでないと、せっかく高校へ進学しても、また不登校になりかねません。
高校にはさまざまな種類があるので、それぞれの特徴を知り、自分に合った高校を見つけるようにしてください。
不登校の子が進学しやすい高校の、学校ごとの特徴とメリット・デメリットを紹介していきます。
高校ごとの特徴とメリット・デメリット
●全日制高校
【特徴】
• 普通の高校で、毎日決まった時間に登校する。
• クラスメイトと一緒に授業を受け、行事や部活動などの学校生活をこなす。
• 一般的な進学ルートとして、多くの中学生が選ぶ。
【メリット】
• 高校生活をしっかりと楽しめる。
• 進学や就職の選択肢が広い。
• 先生のサポートが受けやすく、授業のペースが決まっている。
【デメリット】
• 毎日通う必要があり、不登校経験があると負担が大きい。
• 内申書や学力が求められることが多く、受験対策が必要。
●通信制高校
【特徴】
• 自宅学習が中心だが、レポート提出やスクーリング(登校)が必要。
• スクーリングの頻度は学校によって異なり、週1回から年数回までさまざま。
• 映像授業やオンライン学習ができる学校もある。
【メリット】
• 毎日通う必要がなく、自分のペースで学習できる。
• 卒業資格は全日制と同じ。
• 登校が少ないため、人間関係のストレスが少ない。
【デメリット】
• 自己管理が必要なので、勉強が遅れやすい。
• 友達ができにくい。
• モチベーションを保つ工夫が必要。
●フリースクール(高卒資格が取れるタイプ)
【特徴】
• 学校に行けない子が学ぶ場所。
• 高校と提携しているスクールもあり、そこを通じて高卒資格を取得できる。
• 少人数制で、一人ひとりに合わせた学習サポートを受けられる。
【メリット】
• 少人数で安心して学べる。
• スタッフのサポートが手厚く、自分のペースで学習ができる。
• 一般の高校よりも自由な雰囲気。
【デメリット】
• 高卒資格を取るには、提携している高校に在籍する必要がある。
• 学費がかかる場合がある。
• 学校によっては進学の選択肢が限られる。
●夜間高校
【特徴】
• 夕方から夜にかけて授業がある公立高校。
• 4年間で卒業するスタイルが一般的。
• 昼間の時間を自由に使える。
【メリット】
• 昼間にアルバイトや趣味の時間を持てる。
• 落ち着いた環境で学べる。
• 学費が安い(公立の場合)。
【デメリット】
• 通学時間が遅くなるため、生活リズムの管理が必要。
• 学校によっては年齢層が幅広く、クラスメイトの年齢がバラバラ。
●職業訓練校・専門学校
【特徴】
• 高校ではなく、特定の技術や資格を学べる学校。
• 就職を意識した実践的なカリキュラム。
• 料理・美容・IT・福祉など、専門分野が豊富。
【メリット】
• 早く手に職をつけられる。
• 興味のある分野を深く学べる。
• 高校に通うのが難しい場合の選択肢にもなる。
【デメリット】
• 高卒資格が取れないことが多い。
• 進学の選択肢が限られる。
• 学費がかかる場合がある。
不登校から高校進学で考えておきたい2つのポイント
不登校からの高校進学は、例えば勉強が遅れているので学力が足りない、出席日数が足りないなど、不安要素もあります。
高校に進学するために、これだけは考えておきたい2つのポイントを紹介しておきます。このふたつは避けて通れないことなので、これを読んだら、さっそく自分なりの対策をしていきましょう。
1. 内申書なしでも進学できるの?評価のポイントは?
不登校だと、定期テストを受けなかった時期があるなどの理由から、内申書の評価が低い場合があります。
でも、だからと言って高校進学できない訳ではありません。内申書の評価にこだわらない高校を選択していきましょう。
• 通信制高校や私立高校は、内申書よりも面接や作文を重視することが多い
• 一部の公立高校でも、試験の点数だけで合否が決まるところがある
• フリースクールなどの推薦枠を利用できる場合もある
2. 学力が不安…そんな場合に進学しやすい高校の選び方は?
不登校の子は授業を受けなかった時期も多いので、「勉強に自信がない」「中学の内容がわからなくなっている」という子が多いです。
そんな場合は、次のような視点で高校を選びましょう。
• 通信制高校や定時制高校は、基礎から学べるところが多い
• フリースクールでは、個別指導で学べる場合がある
• 高校に入ってからリカバリーできる学習サポートを確認すると安心
不登校の状況から登校しやすい高校を選ぶ!おすすめの高校の選び方
前述しましたが、不登校だからこそ、高校は選んで進学先を決めましょう。せっかく進学するのですから、今度こそ楽しく学べる高校を選ぶべきです。
不登校の状況別に、進学しやすい高校の選び方を紹介していきます。
現在中学1・2年生で不登校
不登校だからこそ、進路は屋早めに考えておきたいもの。早ければ早い程、対策が打てます。「進学はまだ先」と思っても、受験時期はあっという間にやってきます。
→フリースクールや家庭学習を活用しながら、自分に合う進路をじっくり考えていこう。「自分は何を学びたいか?」「どんな高校生活を送りたいか?」などを書き出してみると、少しずつ進学先が見えてきます。
現在中学3年生で不登校
すぐに進学先を決める必要があります。高校進学のために、どんな対策をしたらいいか、学校の先生に確認してみてください。
→通信制高校や私立高校の情報を早めに集めておこう。内申点にこだわらず試験の点数で合格させてくれる学校が受験しやすい。
小中学校ずっと不登校(または不登校と登校を繰り返している)
このような場合は、無理せずに通える環境を選ぶことが重要になります。「朝どうしても起きられない」「行かなくちゃというプレッシャーに弱い」など、自分が通えなくなる要因を発見しておくと、行ける高校が見えてきます。
→通信制高校やフリースクールの見学をしてみるのがおすすめ。
不登校だけど、勉強は得意
例えば、集団生活や授業が苦手なだけで、勉強は好きだし得意だ、というなら、進学先の選択肢は広いです。この先は義務教育ではないので、好きなように学べる学校に行くと、学校に行くのが苦ではなくなります。
→単位制高校や進学向けの通信制高校も候補に入れておこう。
不登校であまり勉強していない
授業を受けていないので、勉強が苦手になってしまう子は多いです。でも、高校で学び直しもできますから、諦めないで。理解できてくれば、勉強が少しずつ楽しくなってきます。
→ 学習サポートが充実している学校、基礎から学べる学校を探そう。
学校生活を送ることが不安(集団が苦手)
例えば、発達障害のクレーゾーンだったりすると、集団生活が苦手になって当然です。感覚過敏だと、教室の雑音が気になり、授業に集中できなくなってしまいます。少人数でサポートが手厚い学校がおすすめです。
→フリースクール併設の通信制高校なども選択肢に入れてみて。
不登校からの高校進学を成功させるには、自分の状況に合う高校を選んで
不登校でも、進学できる高校はたくさんあります。大切なのは、「自分に合った環境」を見つけること。
何度でもいいますが、せっかく進学するのですから、今度は通うことが苦にならない高校を選んで欲しいです。そのためにも、進学先の選択には慎重になる必要があります。
• 毎日通えるか不安なら → 通信制高校やフリースクール
• 勉強が好きなら → 進学向けの通信制高校や全日制高校
• すぐに就職を考えているなら → 専門学校や職業訓練校
「どんな学校がいいかわからない」と感じたら、学校の説明会やオープンキャンパスに参加して、学校の雰囲気を肌で感じてみましょう。
進学する意味とは、自分に合った道を探すことです。絶対にあきらめず、「自分はどうしたいか?」を今から考えておきましょう。