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学校へ行く前に腹痛になる原因って?不登校のストレス症状を解説

不登校の子が体調不良を訴えることは、よくある話ですが、その中でも多いのは頭痛と腹痛です。

特に出やすい症状は腹痛で、学校へ行こうとするとお腹が痛くなり、午後になるとケロっとしているので、初めのうちは「仮病なの?」とお子さんを疑ってしまう親御さんも多いようです。

そこでこの記事では、学校へ行く前に腹痛になる原因や、不登校のストレス症状を解説していきます。

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学校に行く前に腹痛になる原因

お子さんが学校に行く前に腹痛を訴えるのは、実は珍しいことではありません。
とは言え、それが何日も続いてしまう場合は、ただの体調不良ではなく、心の状態や日々の生活環境が影響していることが多いです。
ストレスが原因で起こる腹痛について詳しく解説していきます。

学校生活のストレス

ストレスがたまると、身体にはさまざまな影響が出ますが、その一つが腹痛です。
特に、学校に行くこと自体がストレスになっていると、朝になると急にお腹が痛くなることがあります。
「授業の内容が難しい」「友達との関係がうまくいってない」「先生に怒られるのが怖い」といった学校生活の悩みは、大きなストレスになります。
このような心理的なプレッシャーは子どもに大きな負担で、自律神経のバランスを乱し、胃や腸が過敏になってしまい、腹痛が引き起こされます。

学校のことを考えると不安が高まる

学校生活に悩みを抱えていると、朝起きて登校する用意をしながら、「また今日もイヤなことがあるのかな…」と不安になり、ドキドキしてしまうことがあります。

「授業中に当てられたらどうしよう」「休み時間にひとりぼっちだったら…」といった具体的な不安が、心の中でどんどん膨らんでしまい、お子さんが抱える心の負担を表すサインとして腹痛が起こります。

病気や体調不良が隠れている場合もある

腹痛はストレスだけでなく、実際の病気や体調不良による場合もあります。

考えられる病気
・過敏性腸症候群
・胃腸炎

もしお子さんが頻繁に腹痛を訴える場合や、他にも下痢や嘔吐、発熱といった症状が見られる場合は、早めに病院で診察を受けてください。

不登校の子どもに起こりやすいストレス症状

不登校の子どもは、心や身体にさまざまなストレス症状を抱えています。これらの症状を知っておくと、お子さんが今どんな状態なのかを理解し、適切な対応を取れるようになります。ぜひこの機会に頭に入れておいてください。

身体に起こる症状(腹痛・頭痛・疲労感など)

ストレスによって最も多く見られるのが身体的な症状です。毎日お子さんの様子を観察し、以下のような症状がないか確認してみましょう。

• 腹痛
特に朝起きたときや、学校に行く準備をしている間に訴えることが多いです。

• 頭痛
ストレスで肩や首がこわばるので、頭痛になりがちです。

• 疲労感
十分に寝たはずなのに疲れが取れない、体がだるいと感じてしまいます。

• 吐き気や食欲不振
ストレスが胃腸に影響を与えるので、食べ物を受け付けないこともあります。

これらの症状は、一見すると体調不良のように見えますが、背景には心理的なストレスがあります。

精神的な症状(不安感・抑うつ状態など)

精神的なストレス症状は、不登校のお子さんに多く見られる特徴です。具体的には、以下のような状態がよくみられます。

• 不安感
登校すること自体に大きな不安を感じ、登校前夜から眠れない、朝になると憂鬱になるなどの症状が現れます。

• 抑うつ状態
気分が落ち込み、なにもしたくない、やる気が起きない等の状態が続くことがあります。

• イライラや怒りっぽさ
ストレスが溜まり、些細なことでも怒りを感じやすくなります。

特に、不安や抑うつ状態は一見気づきにくいことがありますが、お子さんの行動や表情の変化を注意深く見守り、早期に発見してあげてください。

データでわかる、ストレスと心と身体の密接な関係
日本小児科学会の調査によると、学校生活にストレスを感じる子どもの約30%が、身体的な症状(腹痛や頭痛など)を訴えるというデータがあります。
また、心理的なストレスが続くことで、慢性的な身体症状が引き起こされることも指摘されています。

ストレスは心と身体に密接に関係しているのです。

不登校のストレス症状は何科に行ったらいいの?相談先と受けるべき診療科

お子さんが頻繁に腹痛になってしまう場合、どの診療科に相談したらいのか、悩む親御さんも多いかと思います。そこで、それぞれの診療科の特徴や役割について解説しておきます。

小児科・心療内科・精神科の違い

小児科
小児科では、病気や感染症といった身体的な症状を探り、それを排除した上で、必要に応じて他の診療科を紹介してくれます。

心療内科
心と身体の症状が複雑に絡み合っている場合に適しています。ストレスや不安によって起こる腹痛など、心因性の問題について詳しい診療科です。

精神科
抱えている悩みが深刻で、抑うつや強い不安感が見られる場合に役立ちます。学校に関する恐怖感やプレッシャーが強い場合は、精神科でカウンセリングなどの治療を受けることができます。

診療に行く前の不安を解消しておくために/不登校で腹痛の場合、何科に行った?(アンケート調査例)
実際に不登校のお子さんを持つ家庭での調査によると、以下の診療科を受診するケースが多いです。

小児科:60%
心療内科:25%
精神科:10%
その他(整形外科、耳鼻咽喉科など):5%

この結果からも、最初に小児科を受診することが一般的で、その後必要に応じて他の診療科に移行するケースが多いことがわかります。
ただし、親御さんから見て抑うつ状態が深刻そうなど、状態が読めるようであれば、精神科など適した科へ行きましょう。その方が、早期に治療を開始できます。

相談の仕方など診療の受け方は?

お子さんの腹痛について、医師に相談する際のポイントをまとめました。

具体的な症状を伝える
 「いつ頃から腹痛を感じているのか?」「特定の時間帯や状況で症状が強くなるのか?」などをお子さんから聞き出し、医師に伝えましょう。

お子さんの心の状態を共有する
 「最近学校に行くことを嫌がっている」「夜になると不安そう」など、心の状態を具体的に話せるようにしておきましょう。

子どもの病院への不安を軽減してあげる
子どもが病院に対して不安を感じている場合、「お医者さんにお話を聞いてもらうだけだから大丈夫だよ」と、リラックスできる言葉をかけましょう。

不登校のストレス症状の対処法/腹痛のサポート方法

不登校でストレスからくる身体症状を抱えているお子さんには、親御さんが適切な対応をしてあげる必要があります。
具体的なサポート方法を紹介しておきます。

子どもの気持ちを受け入れる
まず、お子さんの気持ちを受け入れてあげましょう。例えば、以下のように声かけし、体調や学校の様子について聞いてみてください。

「お腹が痛いの、辛いね。どうしたら少し楽になるのかな?」
「学校のことで心配していることがあれば、何でも話してね。」

お子さんが安心できる雰囲気の中で、体調や学校に対する不安について親子で一緒に考えてみるのもよいです。

「学校で何か困ったことがあったかな?」
「今日はどんなことが気になっているの?」

病院を受診する場合
「お腹が痛い」などの症状が続く場合は、専門家の力を借りることが必要ですが、お子さんの不安を少しでも軽減してあげましょう。

説明例
「お医者さんに話を聞いてもらおうね。お腹のこと、ちゃんと見てもらおう」
「診察が終わったら、大好きなあのお店でランチ食べようか」

学校を休んだ方がいい症状とは?

腹痛が続いている場合、どのタイミングで学校を休ませたらいいのか、悩む親御さんも多いと思います。
以下のような症状がある場合は、無理をせず学校を休ませて、医師の診断を仰ぐことをおすすめします。

医師の診断が必要な具体例
・腹痛が強く、動けないほどの痛みがある
・下痢や嘔吐を繰り返す
・高熱が続いている
・食事が全く取れない
・夜も腹痛で眠れない

これらの症状が見られる場合は、すぐに病院を受診してください。

不登校の子にはストレス症状が現れるもの。子どもの心と身体のケアを優先してあげましょう

お子さんが不登校で腹痛を訴える場合、それは単なる身体の問題ではなく、心の不調が影響していることも少なくありません。親御さんは、焦らず現状を受け止め、お子さんの気持ちに寄り添ってあげてください。それが最も大切な対処法です。

そして次に、小児科などで身体的な原因を確認し、必要であれば心療内科や精神科などの専門家の助けを借りましょう。また、家庭では不安やストレスを軽減できる環境を整えてあげてください。不安や悩みを軽減できる声かけや、何も言わなくても親子で一緒にのんびり過ごす時間を、子どもは何より必要としています。

不登校の子には、必ずなんらかのストレス症状が現れます。学校に戻ることを急がせるよりも、まず心と身体をしっかり整えてあげることを考えてください。
回り道をしているように思えても、長い目で見れば、それがお子さんの明るい未来へとつながっているのです。

この記事を書いた人

大森 公平 / 家庭教師のゴーイング 不登校サポーター

メッセージ:
小学校時代、いじめや人間関係の悩みから不登校を経験。学校に行けなくなり、自分に自信をなくした時期もあったが、勉強を通じて少しずつ自分を取り戻していった。そんな経験から、不登校で悩む子どもたちに寄り添い、安心できる環境を提供することに力を入れている。一人ひとりの状況に合わせた指導で、学ぶ楽しさや自信を取り戻す手助けを行っている。

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