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【不登校の高校受験】受験を有利に進める準備と高校の選び方

「うちの子は不登校だし受験なんて無理ですよね…?」

このような相談を受けることが稀にあります。

でも!そんなことは決してありません。不登校でも受験の準備をすればいいだけの話です。

ですがそうは言っても、それがなかなかスムーズに進まない場合があります。
また高校を選ぶ場合も、再度不登校にならないために、高校に入学した後のことまでじっくり考える必要があります。
この記事では、受験を有利に進める準備と高校の選び方ついて、お伝えしていきます。

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もくじ

不登校の高校受験で重要な「調査書」とは?

不登校のだからこそ、自分の状況をしっかりと把握し、調査書がどのようなものであるか知っておくことが重要です。学校や学校以外のサポートなどを利用し、受験に有利なものになるよう準備をすすめていきましょう。

1. 調査書って、どういうもの?

調査書とは、中学校の先生が作成する、学業成績や活動状況を記載した書類です。高校受験の際には出願書類の一部として提出され、各高校が合否を判断する際の参考資料として使用されます。
調査書には、以下の情報が含まれることが一般的です。

学業成績: 定期テストの成績や学年ごとの成績表の総合評価。
出席状況: 出欠席日や遅刻、早退の回数。
生活態度: 校内外での生活態度、部活動、ボランティア活動などの実績。
事項特記: 教師が生徒について特に記しておきたい事項や、学校生活での成長点など。

2. 調査書は高校受験に影響する?

調査書は、内申点として学業成績とともに受験校の合否を決める重要な要素となります。 高校によっては、調査書に記載された内容を重視する傾向が強い場合もあります。不登校の場合、出席状況や生活態度の評価が低くなる可能性があり、その結果として内申点が下がることが考えられます。

3. 調査書をよくする為にできること

不登校の子は、調査書でどのように自分が評価されてしまうか、特に注意する必要があります。以下のポイントについて、やれるだけのことをしておきましょう。

欠席日数
欠席が多い場合でも、理由が明確であることを学校側に伝えておくことが重要です。医師の診断書や保護者の意見書を添付すると状況を考慮してもらえる場合もあります。

生活態度
部活動やボランティアなどの課外活動に参加していない場合、学校外での活動を報告し、成績の補填に並行することを考えていきましょう。

担任の先生との話し合い
担任の先生や進路指導の先生と密に連携し、調査書にどのような記載がされるか事前に確認しましょう。必要であれば修正や追加情報を求めることができますので、あきらめずに先生と親密に話し合っていくことが特に重要です。

不登校の高校受験。欠席日数が多い場合の対処法

不登校でいると、やはり出席日数が足りないことがネックになります。取れる措置はすべて使い、少しでも不利な状況を逆転できるよう行動していきましょう。
公立高校と私立高校では対処法が違ってくることにも注意してください。

不登校で公立高校を受験する

公立高校の受験では、調査書に記載される内申点が大きな影響を与えます。不登校で欠席日数が多いと内申点は低くなってしまいます。
合格に近づくために、以下の対処法を利用していきましょう。

自己推薦や特別支援制度を活用する
公立には、欠席日数が多い生徒でも受験できる、自己推薦制度や特別支援の枠があります。これらの制度を活用し、学力試験の得点や面接での評価を重視してもらえるようにしましょう。
まずは、学校や教育委員会に相談し、自分はどんな制度が使えるか、相談してみてください。

学校や担任の先生と話し合う
担任教師や進路指導の先生に早めに相談し、調査書にどのような記載がされるか確認しましょう。 特に、不登校の原因が体調不良などであば、診断書を添付することで高校側の理解が得られやすくなります。

試験で高得点取れるようにする
欠席日数が多くて内申点が低くても、学力試験の点数でカバーできる場合があります。 特に公立高校では、学力試験の点数配分が大きいので、模擬試験などを活用しながら、自分の学力を高める準備を進めましょう。

不登校で私立高校を受験する

私立高校の場合、学校ごとに審査の基準が異なるため、欠席日数が多くても、柔軟に対応してもらえる場合があります。

個別相談やオープンキャンパスで相談してみる
多くの私立高校では、オープンキャンパスや個別相談の場を設けています。これを活用して、欠席日数に関する不安を直接高校に伝え、どのように評価されるのか聞いてみましょう。学校によっては、欠席日数よりも学力試験や面接の結果を重視する場合もあります。

推薦やAO入試を利用する
私立高校では、推薦入試やAO入試のように、学力試験に加えて面接や面接選考を重視する入試制度があります。 不登校の理由や今後の目標などをしっかりと伝えることで、受験生としての評価は高めることが可能になります。特にAO入試では、個々の生徒の状況に応じた柔軟な評価がなされることが多いです。

欠席を重視しない高校を選ぶ
私立高校はたくさんあるので、欠席日数に厳しい基準を設けていない学校を選ぶことができます。試験の方法も自分に合った学校を見つけ、合格の確率を高めていきましょう。

不登校の高校受験。行ける高校の種類と特徴は?

全日制高校

全日制高校は、通常の高校生活的なことができる学校で、平日毎日通学し、一般カリキュラムを学びます。

高校不登校でも行ける全日制高校とは?

不登校の生徒でも、入学後にサポートが充実している学校を選べば、通学を継続できる可能性が高まります。特別支援クラスや少人数制のクラスを設けている学校であれば、個々の状況に応じたサポートを受けることもできます。

通信制高校

通信制は、自宅で学習を進めることができる学校で、定期的にレポートを提出し、スクーリングと呼ばれる対面授業に参加することで単位を取得します。また、オンラインでのサポートが充実している学校も多く、全国どこからでも通学可能です。

定時制高校

定時制高校は、夕方から夜にかけて授業が行われる高校で、働きながら通う生徒や、昼間の通学が難しい生徒に向いています。全日制に比べてクラスの人数が少なく、個別のサポートが受けやすい環境です。

チャレンジスクールなど

チャレンジスクールは、不登校や学力の低下など、特別なニーズを持つ生徒のための学校です。 通常の高校とは異なり、自由な校風や個人のペースに合わせた学習プログラムが特徴です。プロジェクト学習や実習を重視し、実践的な学びを提供している学校が多いです。生徒が自分のペースで学びながら社会性を身につけることができます。

不登校の高校受験に嬉しい「不登校枠」って?

不登校枠の制度をご存じですか?不登校の子のために設けられた制度を理解し、ぜひ活用していきましょう。

不登校枠とは?

不登校枠とは、不登校の子どもに対して特別な配慮がなされる高校受験の選択方法の一つです。 この枠は、不登校の子どもたちが通常の入試では十分に力を発揮できない場合に配慮されるもので、特定の高校や学校に設けられています。

不登校枠の特徴って?

選抜基準に今後の目標を重視してくれる
不登校枠では、一般の審査とは異なる基準で選抜が行われることが多いです。不登校になった背景や今後の目標を重視する選抜方法が取られます。

少人数制のクラスや特別サポートがある
不登校枠で合格した生徒には、少人数制のクラスや特別なサポートが用意されています。生徒が学校生活にスムーズに適応できるよう配慮されていることが多いです。

学び直しができる
不登校期間が長かった場合、学力が追い付いていないことが多いです。ですが、不登校枠であれば、サポートを受けながら遅れている学力を取り戻していく授業が受けられます。

不登校枠を活用するには?

不登校枠を利用するには、事前に学校や教育委員会に相談し、自分に適した制度のある学校を見つけることが重要です。また、面接や書類審査では、不登校になった理由や高校生活に対しての意気込みなどを、しっかりと伝えることが求められます。

不登校の高校受験。高校はどうやって選ぶのがいいですか?選択のコツを教えてください

受験する高校を選ぶのは、不登校経験がある生徒にとって非常に重要なステップです。自分に合った高校を選ぶため、以下のポイントを参考にしてみてください。

1.自分の学び方に合った学校を選ぶ

不登校の経験がある生徒は、自分に合った学び方を重視することが大切です。全日制高校、通信制高校、定時制高校、チャレンジスクールなど、様々な選択肢があります。どんな学校であれば継続して通学できるか?どんな学び方であれば楽しく通学できるか?を考えていきましょう。

2.学校のサポート体制を確認する

不登校からの復帰をサポートする体制があるか確認しましょう。少人数制のクラスや個別のカウンセリング、メンタルケアが充実している学校を選ぶと、安心して学校生活がおくれます。
オープンキャンパスや学校説明会に参加して、実際のサポート内容を自分自身で確認することが重要です。

3. 通学しやすさを考慮する

通学時間や通学方法も学校選びの大きな要素です。自宅から通いやすい学校を選ぶと、毎日の通学が負担にならず、安定した生活リズムで過ごすことができます。通学日数や時間帯も含めて、自分の生活スタイルに合った学校を選びましょう。

4.学校の雰囲気を確認する

学校の雰囲気も、自分が快適に過ごせるかどうかに影響します。生徒同士の関係や教師との距離感、校風などをチェックし、自分に合った雰囲気の学校を選びましょう。これもオープンキャンパスや説明会で直接見て、自分自身で感じることが大切です。

5. 進学や就職の実績を確認する

どのような自分の進路に進む生徒が多いのかを知ると、自分の目標に合った学校を選ぶ手助けになります。

不登校の高校受験。高校選びの具体的な一例を紹介します~学校の先生に頼ることで、知らなかった情報が入る!

 
不登校のご家庭は、時々、進路希望調査の段階で希望する高校のランクをかなり下げてしまう場合があります。これはとても、もったいないことです。ですので、まずは一番行きたい高校について担任の先生に相談することをおすすめします。

どうして希望する高校のことを担任の先生に相談しないかについては、

・希望する学校を伝えて、否定されたくないから
・担任の先生に相談したって親身になってくれないから
・そもそも担任の先生は受験のこと、全然教えてくれなかった

こんなふうに思い込んでる場合があります。
担任の先生と信頼関係ができていないために、相談する前からあきらめてしまっているのです。

人間同士ですから合う合わないもあり、担任の先生と必ずしも考え方が同じではなく、信頼関係を築くことがとても困難な場合もあります。

ですが、高校受験は人生の最初の分かれ道になります。

担任の先生でなくても、進路指導の先生、副担任、校長、教頭、学年主任など、誰でも良いので、悩んでいることを何でも遠慮なく相談してみましょう。
そうする事によって知らない情報もたくさん入ってきますし、希望する学校に進学する道も見えてくるかもしれません。
勇気を振り絞る必要があるのかもしれませんが、一生に一度のことですから学校の先生に頼ってみてください。

不登校の高校受験。不登校のタイプによって変わる高校選びの基準とは?

一概に不登校と言っても、不登校のタイプによっても進学に適した高校は変わってきます。不登校の子が自分に合った高校を選ぶことができるよう、具体的なアドバイスの一例を紹介しますので、参考にしてください。

中1・中2から不登校

中1・中2の早い段階から不登校になっている場合、基礎的な学力や学校生活に対して、子どもの不安感が強いことが多いです。このタイプの生徒には、再び学校生活に適応するために、サポートや支援を充実させる必要があります。

選び方の基準
サポート体制は充実しているか?
少人数制や個別指導が充実している高校を選ぶと良いでしょう。 特に、メンタル面でのサポートや、基礎学力の補習が行われている学校が適しています。

段階的な復帰を支援してくれる学校か?
通信制高校やチャレンジスクールなど、自分のペースで学べる環境を整えている学校を検討しましょう。これらの学校では、少しずつ学校生活に目を向けるためのプログラムを提供している場合があります。

中学3年から不登校

中学3年から不登校になった場合、受験のプレッシャーや人間関係が原因で不登校になることが多いです。このタイプの生徒は、受験直前での不安感が強いので、慎重に受験の準備を進める必要があります。

選び方の基準
合格しやすい学校か?
推薦入試やAO選考がある等、不登校の生徒に配慮している高校を選ぶと良いでしょう。また、学力試験よりも面接や面接選考を重視する高校もよいです。

学力基準が高すぎないか?
せっかく高校に合格しても、授業の進み方やテストの基準が厳しいと、ふたたび不登校になってしまう可能性があります。無理なく授業を受けられる学力基準の高校を選びましょう。

小学校から中3の現在まで不登校

なんとなく不登校になったまま長期間復帰していないので、学校生活への抵抗感や学力の不安が強いことが多いです。このタイプの生徒には、学校に対する恐怖感を乗り越え、徐々に社会復帰を目指す支援が必要です。

選び方の基準
柔軟な環境で学べるか?
自分のペースで学習できる環境が整っている、通信制高校や定時制高校が適しています。高校選びは、無理なく学びを再開できる場所であることが重要です。

社会性を育むプログラムがあるか?
チャレンジスクールでは、学習だけでなく、実社会での体験や、社会性を育てるプログラムが充実しています。子どもの性格に合ったプログラムがある学校を選びましょう。

病欠による不登校

持病や体調不良の原因で不登校になってしまった場合、体調に合わせた柔軟な学習計画が必要です。このタイプの生徒には、医療サポートや体調管理が可能な環境が求められます。

選び方の基準
通学が負担にならないか?
通学の負担が少ない通信制高校や、定期的なスクーリングで単位を取得できる学校が適しています。自宅での学習を中心にしながら、体調に合わせた通学が可能な学校を選びましょう。

医療サポートはあるか?
一部の学校では、保健室の体制が充実している、スクールカウンセラーが常駐しているなど、医療的なサポートが集中している場合があります。 体調管理がしやすい学校を選ぶことが重要です。

不登校の高校受験。高校選びの具体的な一例を紹介します~行きたい高校はどこか、お子さんの意見を尊重しよう

 
せっかく高校に合格しても、何ヶ月か登校してまた不登校になってしまう…。
こんなことになってしまったら、お子さんもご家族も辛いですよね。
こういった場合、ご家庭の方から聞くのが

「本当は○○に行きたいって言っていたんです」
「通信が良いって言ってたから通信にすれば良かったんですかね」
「入学金も払ったし制服も買ったし、辞めるって選択は取りたくないんです」

という言葉。

この言葉に共通することは、お子さんは自分の希望を言ったのにもかかわらず、違う方向に進んでしまったということです。
ご家族の方はお子さんの将来のことを考えて、良かれと思って選んだ進路も、お子さんにとっては歩く道のハードルが上がるだけになってしまうこともあります。

ですので、どの高校に行きたいか、お子さんの希望をできるだけ汲んであげる必要があります。もちろんお子さんの希望は将来のことをなにも考えていないような場合があるので、そのあたりのことは親子でよくよく話し合うことが重要です。
高校進学については、通信制や定時制であっても、まずは《続けられる》ことが大切なことなのです。

不登校の高校受験。選び方のコツ~希望する高校は、たくさんの選択肢を持っておく

 
学校の先生に相談をしても、やはり受験には偏差値もあり、内申点が大きく影響しますから、希望する高校を受験できないこともあるかもしれません。
そんなときのために、たくさん選択肢は持っておきましょう。

選択肢を考えるときのコツは、

・希望する学校を何校か選んでおく
・通信制や定時制高校も視野に入れておく

この2つです。

なぜなら、どんな道に進んでも希望を失わないようにしておく必要があるからです。お子さんはこういったことまで考えられませんから、周囲の大人が先回りして配慮してあげる必要があります。

しかも色々な高校を知り選択肢を増やしておくということは、お子さん自身が「いろんな生き方があるんだな」「自分はこんなふうに生きたい」と、自分の人生について考える、いい機会にもなります。
お子さんのためにも、ひとつでも多くの高校を一緒に見学してみてください。

受験も高校選びも、成長の大切な機会

高校受験はお子さんにとって、自分で選ぶことのできる初めての分岐点となります。だからこそ不登校だからと言って選択肢をせばめてしまわず、いろいろな道を考えてみることが重要になります。

・子どもの気持ちを尊重してあげる
・学校の先生に遠慮なく何でも相談する
・たくさんの高校を見て選択肢を増やす

このことを忘れずに、お子さんと一緒にご家族の方も受験のために行動してあげてください。この先の人生を真剣に考えることは、お子さんにとって、とてもいい体験ですし、大切な成長の機会でもあります。
「あの時いろいろ悩んだけど、この高校にしてよかった」と思えるような高校を選択できるといいですね。

この記事を書いた人

水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

メッセージ:
辛い時や苦しい時は一人で悩まず、まずは私たちゴーイングに相談してください。解決の糸口を必ず一緒に見つけたいと思っています。

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