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不登校気味の子が学校を休みたがる本当の理由と対処法

不登校気味になってくると、毎朝のように「今日は学校休みたい」と言われることがあります。

学校へなんて言えばいいかもあるし、すんなり休ませていいのか悩むし、困ってしまいますよね。

そこでこの記事では、不登校気味の子が学校を休みたがる本当の理由と対処法、学校への伝え方などを解説していきます。

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不登校気味の子どもが学校を休みたがる本当の理由とは?

子どもは休みたがる理由を、なかなか素直には言ってくれない場合が多いです。
一般的な理由を紹介しておきます。

勉強についていけない

授業の内容が難しくて理解できない、周りのペースについていけない状態が続くと、学校に行くのが億劫になります。誰にも相談できず、一人で悩んでしまうので、不安感がどんどん膨らんでしまいます。

人間関係の悩み

クラスの友達と喧嘩した、トラブルがあるなどの状態は、学校を苦痛に感じさせます。また、友達がいない、グループに入れないなど、孤立感や疎外感が理由で登校を避ける場合もあります。

いじめ

いじめは深刻な問題です。直接的な暴力や言葉の暴力だけでなく、陰湿ないじめや無視なども大きな苦しみとなります。誰にも助けを求められないと感じ、絶望的な気持ちでいることが多いです。

なんだかチカラが出ない(無気力)

特に理由はないけれど、全くやる気が湧かない、体がだるいなど、無気力な状態が続いてしまいます。ストレスや心の疲れが影響していることが多く、何をしてもエネルギーが出ない感覚で、本人も「やらなくちゃ」と、とても苦しいおもいをしています。でも、周囲の大人になんと言えばいいのか分からず、言っても「怠けてる」と思われると必死に隠していることも多いです。

環境の変化に適応できない

新しいクラスや、引っ越しなど、環境の変化にうまく対応できないと、不安やストレスを抱えやすくなります。周囲に馴染めないと感じてしまうと、学校に行くことが大きな負担になってしまいます。

不登校の子は学校を休むことになぜ罪悪感を抱くの?

不登校の子どもは、学校に行けない自分に対して強い罪悪感を抱きます。周囲と自分を比較し、「自分だけがうまくいっていない」と感じ、親や先生に迷惑をかけているという思いが重くのしかかることもあります。この罪悪感は、子どもの心に大きな負担をかけてしまうので、鬱などの症状が出やすくなります。

自分は存在が迷惑なんだ

不登校になると、「自分が学校に行かないので、親や先生、クラスメートに迷惑をかけている」と感じることがあります。周囲の期待に応えられない自分を責め、存在自体が迷惑だと思い込むことで、さらに罪悪感が強くなります。

自分は怠け者なんだ

学校に行かないことで、「自分は怠けている」「努力が足りない」と感じてしまう子もいます。周囲の子どもたちが普通に通っているのに対し、学校に行けない自分を弱い存在だと捉えてしまい、罪悪感や自己嫌悪が膨らむことがあります。

クラスで一番ダメだ

他のクラスメートが普通に学校生活を送っている姿を見ると、「自分はクラスで一番ダメな人間だ」と思い込んでしまうことがあります。学校に行けない自分が劣っていると感じ、他人と比べて自己評価を下げしまい、ますます罪悪感が強くなります。

「学校へ行きたくない…」そんな場合の学校への伝え方

子どもが学校に行きたくないと訴えたとき、その理由をどのように学校側に伝えるかで悩む親御さんは多いです。また学校に対してどんな対応をとったらいいのかで悩む場合もあります。
学校へ伝えるための具体的な方法を3つ紹介します。

先生に正直に話す

お子さんが「学校に行きたくない」と訴えたら、理由は正直に伝えることをおすすめします。なぜなら、勉強や人間関係の悩み、体調不良など、どんな理由であれ親御さんだけで抱え込むよりも、先生に話すことで解決策を見つけられることがあるからです。

必要書類や診断書を提出する

体調や精神的な不調が理由で長期的に学校を休む必要がある場合は、医師の診断書や必要な書類を提出する必要があります。書類によって学校側も状況を理解し、登校に関する無理な要求を避け、適切な対応を取ることができるので、迅速におこないましょう。書類の提出は正式な手続きなので、学校との円滑な連携を図る役割も果たしてくれます。

担任の先生やカウンセラーへ相談

担任の先生だけでなく、学校にいるスクールカウンセラーも相談相手として頼りにできます。担任の先生は日常的なことや授業に関することをサポートしてくれますが、より専門的な心理的ケアや相談が必要な場合には、カウンセラーが適任です。学校側に相談してしまうと、親御さんもお子さんも自分だけで問題を抱え込む必要がなくなるので、心の負担が軽くなります。

「学校へ行きたくない…」そんな場合に親御さんができること(罪悪感の軽減)

お子さんが不登校気味になりかけたとき、無理に登校させようとすると、子どもは不安や罪悪感をさらに強めてしまいます。ですから、そんな場合に親御さんができるサポートは、罪悪感を軽減しつつ、安心して過ごせる環境を整えることです。親御さんしかできない具体的な対応策を4つ紹介します。

学校へ行かなくてもいいよと言ってあげる

「学校に行きたくない」というお子さんに対し、無理に登校させるのではなく「今日は学校に行かなくても大丈夫だよ」と言ってあげることが、子どもの罪悪感を軽減する大きな一歩です。「登校しなくちゃ」というプレッシャーから解放されるので、子どもは安心感を得られ、心を落ち着かせることができます。

嘘を言う必要はないと教えてあげる

学校に行きたくない理由を、正直に話しても大丈夫なことを伝えるのも大切です。子どもは「理由をどう説明しよう…」と悩んでしまうことも多いので、「嘘をつく必要はないよ。正直に話して大丈夫だよ」と伝え、穏やかに対応してあげましょう。
親御さんにそう言われて初めて、子どもは罪悪感を和らげることができるようになります。

今日の過ごし方を一緒に決める

学校に行かないなら、今日一日をどう過ごすかを親子で一緒に考えましょう。「今日は何をして過ごそうか?」と子どもに問いかけ、主体性を持たせつつ、「休んだけど充実した一日だった」と感じられるようにしてあげると、罪悪感を軽減することができます。

少しだけ親子で一緒に勉強してみる

勉強に対する不安が罪悪感につながることもあります。学校に行けなかった日でも、親子で少しだけ勉強する時間を作ると、学業に対する焦りや罪悪感を軽減できます。無理なく、短時間で構わないので、親御さんと一緒に勉強に取り組む時間が持てると、子どもは安心することができます。

不登校は、決して悪いことではなく、新たな成長の一歩です(不登校を自分を見つめ直す絶好の機会と捉えられたA子ちゃんの体験談)

私は小学校の頃は友達と遊ぶのが大好きで、毎日元気に学校に通っていました。でも中学校に進学すると、環境が一変しました。新しいクラスメートや難しい授業、思春期特有の悩みなどが重なり、学校が居心地の悪い場所に感じられるようになってしまったのです。友達との関係がうまくいかず、孤立感が強くなり、「私は必要ない存在なんだ」と思い込みました。その結果、学校を休むことが増え、次第に体調も悪くなり、登校がさらに難しくなりました。

休むことに対する罪悪感が私を追い詰め、周囲に迷惑をかけているという思いが重くのしかかっていました。この罪悪感を抱いている時間はとても長く、苦しい期間でした。。でも時間がたって不登校な状態にある自分に慣れてくると、気持ちも落ち着き、少しずつ自分を見つめ直すことができるようになったのです。
「学校は意味がない」「もっと意義ある勉強がしたい」「新しい場所で新しい友人を作りたい」など、いろんな心境に気が付きました。
どんな場合であれ、自分の気持ちに気づき、理解し、受け入れることが一番大切なんだと、思えるようにもなりました。そして周囲のサポートを受け入れることで、自分が一人ではないことにも気づきました。

今は、自分のペースで学校との向き合い方を模索し、自分自身を再発見する過程にあります。同じような悩みを抱えるみんなにも、自分の気持ちを理解し、少しでも楽になれる道を見つけてほしいと願っています。不登校は、決して悪いことではなく、新たな成長の一歩になると信じています。

登校気味の子どもには、罪悪感を軽減できるような対応を心がけて

不登校気味の子どもが学校を休む理由は多岐にわたります。勉強についていけない、友人関係の悩み、いじめ、無気力感、環境の変化に適応できないなど、様々な要因が絡み合っています。このような問題を抱える子どもは、時に強い罪悪感を感じることもあります。「自分の存在は迷惑」「自分は怠け者なんだ」といった自己否定的な思考は、お子さんを負の連鎖に落としていまいます。

ですから親や先生は子どもの気持ちを理解し、正直に話せる環境を作ってあげることが重要です。学校へ正直に理由を話し、必要書類を提出する等の手続きをふみ、専門的なサポートを求めましょう。
また親御さんは、無理に登校を促すのではなく、お子さんと一緒に過ごす時間を捻出するようにしてください。そうすることで子どもの罪悪感を軽減し、安心感を持たせてあげることができます。

不登校は決して終わりではなく、子どもが自分を見つめ直す貴重な機会でもあります。自分の気持ちや状況を整理し、少しずつ前に進むことができるよう、周囲の大人が支えてあげてください。

この記事を書いた人

大森 公平 / 家庭教師のゴーイング 不登校サポーター

メッセージ:
『成績は最悪、自信のカケラもない…』どうしようもなかった僕がここまで来れたのは奇跡でも何でもありません。とは言え、勉強は孤独や退屈になりがちです。そんな生徒達に寄り添って力になりたいです。

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