子どもの不登校は親の過干渉が原因!?親のタイプ別に対処法を解説
「親の過干渉が子どもを不登校にするってホント?」
「親のかかわり方が悪いってこと?」
「うちの子、不登校気味なんだけど…どう接したらいいの?」
少し耳が痛い話かもしれませんが、実は、親御さんの子どもへのかかわり方が、お子さんを不登校にしてしまう場合があります。
特に、親に過干渉で育てられてしまうと、不登校になりやすく、立ち直るのにも時間が掛かってしまいます。
この記事では、親御さんのタイプを解説し、タイプ別の対処法や、子どもが受ける影響について解説していきます。
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子どもを不登校にしやすい親のタイプ
不登校の親によくあるタイプを説明していきます。読みながら、自分に当てはまる項目をチェックしてみてください。当てはまることが多ければ多いほど、お子さんを不登校にしやすいと言えます。
過干渉タイプ
過干渉な親は、子どもの生活のほとんどすべてをコントロールしようとします。また、子どもの問題を、代わりに解決しようとします。
また、このタイプの親御さんは、子どもに高い期待を抱き、成功することを望んでしまう場合もあります。
過干渉タイプの親が子どもに与える悪影響
子どもは自己主張力や問題解決能力が低くなり、将来的にも親に依存しながらでないと生活できなくなってしまいます。
常に高い目標値を与えられてしまう子どもは、達成感が味わえなくなり、自分に自信を持って行動することが怖くなってしまうので、自己肯定感が低下します。
過干渉タイプの対処法
過干渉を避けるために、子どもに主体性を持たせ、問題を自分で解決できるようにサポートしていきましょう。また、子どものペースに合わせて期待値を下げ、小さな成功を積み重ねられるようサポートしていくと、自己肯定感を高めることができます。
過保護タイプ
過保護なタイプな親は、子どもを危険から遠ざけようとして、リスクを冒すことを許しません。さらに、感情的な苦痛や失敗からも子どもを遠ざけてしまいます。
このような介入によって、子どもは自分で問題に立ち向かう機会を奪われ、自分で問題を解決できなくなってしまいます。
過保護タイプの親が子どもに与えるマイナス面
過保護な育児の結果、子どもは新しいことに挑戦する冒険心を失くし、新しい経験やチャンスを恐れるようになります。そして自己成長と自己発見を放棄してしまい、将来的にも成熟できなくなります。
過保護タイプの対処法
子どもに少しずつリスクを覚悟して体験をさせ、自分で問題に取り組む機会を与えることが大切です。失敗や困難も学びの過程であること、子どもが挑戦する姿勢や気持ちを尊重し、失敗を恐れない環境を作ってあげましょう。
心配性タイプ
心配性な親は、子どもの幸福について常に不安を感じ、小さなことから大きなことまで心配しやすい傾向があります。
心配のあまり、子どもの行動をひたすら監視し、常に関心を持ち続け、子どもが友達と遊ぶとき等、プライベートの監視もしてしまうようになります。
心配性タイプの親が子どもに与えるマイナス面
心配され過ぎると、子どもは自分自身を信じる力をなくしてしまいます。また、新しい経験や冒険に臆してしまうようになり、自分の気持ちを表現することさえ勇気がいるようになってしまいます。
心配性タイプの対処法
心配性を改善するためには、子どもを信じて見守る姿勢を持つようにしましょう。そして、子どもが自分で経験を積み、問題を乗り越える機会を増やしていってあげることが重要です。親御さんに安心感を感じることができれば、お子さんは自信を持って成長することができます。
管理タイプ
管理タイプの親は、家庭内での規則と安定を勝手に設定し、子どもに対して、何をすべきか、何をしてはいけないかを常に命令します。
管理タイプの親が子どもに与えるマイナス面
子どもは成長するにしたがって、反抗的な態度を示すようになります。その結果、親と子どもの間に摩擦が起こって関係が緊張し、子どもはますます親の過度なコントロールに反発するので、信頼関係が崩れてしまいます。
管理タイプの対処法
子どもに自己決定の機会を増やすようにしましょう。親が一方的に決めるのではなく、子どもの意見を聞き、一緒に選択肢を考えるようにし、信頼関係を構築していくようにすることが大切です。また、規則を遵守するではなく、一緒にルールを作り、家庭内の役割を共有すると、子どもが自立しやすくなります。
感情的に罵るタイプ
感情的な親は、子どもが問題を起こしたときに感情に任せて怒鳴ったり、叱りすぎたりします。また、ストレスが溜まると、子どもに八つ当たりすることもあります。
感情的な親が子どもに与えるマイナス面
感情的な対応は、子どもに恐怖や不安を与え、自信や自己肯定感を低下させます。また、親との関係が緊張するにで、子どもは安心感や信頼感を失ってしまいます。
感情的な親の対処法
すぐに感情的にならず、冷静に子どもと向き合うことが大切です。親はストレスをコントロールし、自分の感情的を爆発させない練習をしましょう。また、叱るよりも解決策を一緒に考える姿勢を持つと、関係が改善されます。
躾より、おだてるタイプ
子どもが良いことをした際に過度に褒め、何かをしてもらいたい場合も、おだてて動かすことを考える場合があります。
おだてるタイプの親が子どもに与えるマイナス面
おだてられすぎると、子どもは自分の行動が、本当に価値あるものであるかどうか分からず、他人の評価に依存するようになります。
おだてるタイプの親の対処法
子どもの努力や行動に焦点を当てた姿勢を心がけましょう。 具体的な成果や歩みを認めてあげると、子どもは自分自身の価値を見出すことができます。また、過度に期待をかけず、自然体で子どもの成長を見守ることが大切です。
放任タイプ
放任タイプの親は、子どもの行動や活動に対してほとんど干渉しません。子どもに自由を与え、何もかも好きにさせてしまいます。
その結果、子どもはマナーや礼儀はもちろんですが、何が正義で何がいけないことかの区別もつかなくなります。また自己制御能力が低下し、責任感が不足する可能性があります。
放任タイプの親が子どもに与えるマイナス面
放任されているので、子どもは愛されていないと感じ、強い承認欲求を持つようになり、倫理観に欠けた自己主張ばかりを繰り返すようになります。また自己制御能力が発達せず、子どもは自身の行動に対して責任感を持つことができなくなってしまいます。すると犯罪に手を染めても「バレなければ大丈夫」と思い込むようになります。
さらに、他の子どもとの関係構築や協力ができず、友だちにアイスを買ってあげることで他者を操れることを学んでしまいます。
これらのことを子どもは決して親の前ではせず、他者や社会に向かってするようになります。
放任タイプの親の対処法
子どもに自由を考え、適切なルールやガイドラインを与えることが重要です。親として、愛情と関心を示しつつ、行動の基準や期待を明確に伝え、ルールを守ること、協力することの大切な教え、社会的なマナーや責任感を育むサポートを心がけましょう。また、親子間でのコミュニケーションを増やし、子どもが安心して悩みや問題を相談できる環境を作ることが大切です。
親の育児スタイルは、子どもにマイナスな影響を与えることも・・・
親の育児スタイルは、子どもの成長に大きな影響を与えます。親御さんがよかれと思ってしたことでも、子どもに悪影響を与える場合は多いのです。どのような悪影響になるかを解説しますので、今からでも気づいた親御さんは改善に努めてあげてください。
コミュニケーションが取れなくなる
親がコミュニケーションを十分にとらないか、子どもに対して厳しい管理や制限つきのスタイル(例・・仕事や習い事の時間決められ、自由に遊ぶ時間がほとんどない等)を取っていると、子どもはコミュニケーションの重要性やスキルを学べなくなってしまいます。
また、他人との関係を築くための能力や自己表現が足りず、孤独感を抱く場合もあります。
自立できなくなる
親が子どもに対して過度に依存的で、行動や意思決定の機会を与えられない場合、子どもは自立できなくなります。
自立できない子どもは、大人になっても自立できず、日常生活や職業における責任感や決断力が欠如します。
すると、子どもは将来も親に依存関係を求めるようになってしまうので、経済的な困難に直面し、それでもなお「親に頼れば大丈夫」と自分で行動しなくなってしまいます。
成長を止める
親が子どもをサポートせず、成長過程においてストレスやトラウマを与えてしまうと、子どもは退行現象に直面する可能性があります。退行現象とはいつまでたっても自分では何も行動できないことです。
その子どもは発達段階が子どものまま、大人になってしまい、責任ある行動がとれなくなります。
嘘や言い訳、犯罪を平気で行う
親が子どもに対して適切な教育や倫理観を与えず、ルールや規律を尊重させなかった場合、子どもは社会的な規範を守る能力を失い、自己を調整する能力を育てられません。
自分を制御できなくなった結果、子どもは嘘をついたり、責任を免れたり、非倫理的な行動を良しとしてしまうようになります。
※例えば、万引きなどの犯罪行為が、普通になってしまうということです。
子どもが非倫理的な行動を取ってしまう大きな要因は親御さんにあり、子どもが『行動の正義とは、自分の欲を満たすためにある』と思い込んで大人になるのは教育の結果であると考えてください。
愛情不足による強い承認要求
愛情不足とは、子どもが親から適切なサポートや愛情を受けられなかったり、十分な愛情を感じなかったりする状態です。このような状態だと家庭内に安心感を持つことが出来ず、孤独で、自尊心が低下し、問題行動などを起こすようになります。
そして、大人になってからも強い承認欲求があるので、自己価値を他人からの肯定評価に求めるようになります。このようになってしまうと自己価値は他人の意見に左右されてしまうので、否定されると激高するようになり、他者からのアドバイスさえ、自分を否定されたと怒るようになります。
すべての親御さんに共通する、子どもに対してとるべき行動
ここまで読んで、少しでも「もしかしたら…」と感じたら、親御さんは行動を改めるチャンスです。すべての親御さんに共通する、とるべき行動について簡単に説明します。
1.子どもを信頼し、見守る姿勢を持つ
どの育児スタイルでも、親が子どもを信頼し、見守ることが重要です。心配するのではなく、子どもが自分で問題解決できるように導くことが大切です。
2.子どもとのコミュニケーションを大切にする
親子でのおしゃべりの時間を多くし、子どもの考えや感情に耳を傾けましょう。子どもは、自分の意見を尊重され、理解されていると感じると、安心して自己表現ができるようになります。
3.過度にコントロールしない
子どもをコントロールしすぎないようにしましょう。 適度なガイドラインを設けつつも、子どもが自分で考えて行動できるよう、自由が必要です。 自分で選択できることが、自立への始まりになります。
4.褒める時は努力や過程に焦点を当てる
成果だけを褒められるのでなく、努力やプロセスに目を向けることが大切です。 努力を評価されることで、子どもは自己成長を実感し、やる気を出すことができるようになります。
5.正しいルールと自由のバランスを取る
親としてルールを設定することは大切ですが、子どもには自由な選択肢が必要です。 厳しすぎる規則や管理するのではなく、適度な自由を与え、責任を持って行動する力を育てましょう。
6.感情を安定させ冷静な対応を心がける
感情的に叱ったりするのではなく、冷静かつ安定した対応を心がけることが重要です。感情をコントロールし、冷静に話し合うことで、子どもは自分の感情を正しく表現できるになります。
7.子どもの個性やペースを尊重する
子どもの個性やペースを尊重する姿勢が大切です。親の期待やペースを考えるのではなく、子どもの成長を見守り、興味や才能を引き出してあげましょう。
8.子どもに考えさせ、選択させる
最終的には、子どもが自分で選択し、行動できる力を育むことが重要です。親がすべてを決定するのではなく、子どもに問題解決や意思決定の場を与え、自己責任を感じられるようにしましょう。
親御さんの役割は、子どもが自分で考え、選択し、行動できるよう成長させてあげること
親の育児スタイルは、子どもの健やかな発達に、とても重要な要素です。過干渉、過保護、心配性など、子どもの為を思っての行動だとしても、やり過ぎると子どもは良い方向へ向かいません。また真逆の放任タイプは、親も子どもも気が付かないうちに、人生を破滅させる方向へ向かわせてしまいます。
全ての親御さんに共通して求められる行動は、子どもに信頼を寄せ、コミュニケーションをとりながら、適切に干渉し、自由とルールのバランスを保つことです。また感情的に対応せず、冷静に向き合うことも大切です。
最終的には、子どもが自分で考え、選択し、行動できることがすることが、親御さんの役割と言えます。お子さんが将来、自立し、責任を持って生きていけるよう、健やかに成長していける環境を整えてあげてください。