【不登校の再発防止】今日からすぐに取り組める方法10選!
「不登校の再発防止ってどうしたらいいの?」
「再発防止に役立つことって?」
「そもそも、どうして不登校になるの?」
こんなことでお悩みではありませんか?
再登校から、また不登校が再発する確率は70%から80%といわれています。
一度再登校したら、「そのままずっと学校に通い続けて欲しい」と、親御さんが思うのは当然だと思います。
よくある事とは言え、再登校からまた不登校になれば、「次はいつ学校に行けるんだろう?」って、不安になってしまいますよね。
そこで今日は、『不登校の再発防止の為に、何をしなければならないのか?』を詳しく解説していきます。
これを読むと、そもそも不登校になってしまう原因など、不登校に関する様々な知識も分かるので、ぜひ最後までお読みください。
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不登校再発とは?
不登校が再発するとは、どのような状態を指しているのでしょうか?
それは不登校を克服して学校に通えるようになっているのに、ふとした瞬間に不登校が再発して。また通えなくなることです。
親御さんにしてみると慌ててしまうでしょうが、実は、不登校になってから学校に復帰したのに、逆戻りすることはよくあります。
以下の項目で理由や特徴などを確認してみてください。
不登校の再発防止のために再発する理由・原因を知っておこう
不登校の再発は高い確率で起こり、7〜8割程度の確率だといわれています。
この確率はかなり高いと言えますよね。
なぜなら、10人不登校のお子さんがいたら、その内の2人しか学校に行けなくなってしまうからです。
不登校を再発させないためには、無理矢理、学校へお子さんを向かわせるのではなく、根本的な問題を解決しなければなりません。
そうしないと、お子さんは自ら学校へ向かってはくれません。
ですから、次の項目からは不登校がなぜ起こるのか、その背景からお伝えし、再発する理由もお伝えしていきます。
そもそも不登校になる理由とは
それでは不登校になる理由について解説していきます。
具体的な理由は以下のとおりです。
1. いじめ
2. 先生との関係
3. 学校のきまり
4. 学級になじめなかった
5. 生活リズムの乱れ
6. ゲームなどが原因
この他にも様々な不登校になる理由はありますが、メジャーなものを集めてみました。それぞれ解説していきます。
不登校になる理由①いじめ
不登校になる理由の1点目はいじめです。
よくある理由だといわれていますが、いじめにもさまざまな種類があるため、注意しましょう。
たとえば、昨今の場合だと、SNS上やチャットツールを使ったいじめが有名です。
スマホが発達した現在では、多くのお子さんがSNSでいじめられる可能性があります。
また、従来の学校でのいじめもあり、少しでもお子さんの様子がおかしいと感じたら、ご家庭での声掛けを徹底してください。
不登校になる理由②先生との関係
続いての不登校になる理由は、先生との関係があります。
先生との関係で何が不登校になる要因かというと、先生との相性です。
多くのご家庭で、先生が優しければ大丈夫だと思われるかもしれませんが、人に相性があるように、お子さんと先生の相性から不登校がちになってしまうこともあります。
ですから、学校に行くのが嫌だというお子さんに理由を聞いて、「先生」と答えてくれたら、まず相性の問題を考えるとよいでしょう。
不登校になる理由③学校のきまり
不登校になる理由の3つ目は学校の決まりです。
学校のきまりに縛られるのが嫌で、学校に行きたくないというお子さんも少数ながらいます。
たとえば、髪の毛を染めたいのに染められないといったパターンや、そもそも制服が気に入らないと思ってしまうパターンなど様々あります。
ただ、多くのお子さんは学校に不満があっても、友達がいれば我慢して学校に通うものです。
ですから、学校の規則を持ち出して、学校に行きたくないといっているお子さんのことは、問題は別のところにあると考え、原因を探っていきましょう。
そして何度も繰り返しご家庭で話し合い、本当の理由を聞き出せるようにしていくと良いでしょう。
不登校になる理由④学級になじめなかった
新学年になった時、学級になじめず、不登校になってしまうお子さんもいます。
たとえば、小学校までは元気に学校へ行っていたのに、中学校は学級になじめず、不登校になってしまったパターンが当てはまります。
他にも転校してから学校へ行けなくなったときも、学級になじめていないパターンが多いです。
このパターンは遅くとも学年が変わるときに自然解消できる可能性が高まるので、新学年のときには、お子さんが登校できるようサポートしてあげてください。
不登校になる理由⑤生活リズムの乱れ
続いての不登校になる理由は、生活リズムの乱れからです。
生活リズムが乱れると、朝型の生活から夜型の生活に切り替わってしまいます。
そのため、朝起きれず学校に行けなくなってしまうことが多々あります。
これが続いてしまうと、学校に何の不満もないのに不登校状態が続いてしまいます。
ただ、この不登校はご家庭の努力によってすぐ解消できる不登校なので、あまり心配する必要はありません。
不登校になる理由⑥ゲームなどが原因
最後の不登校になる理由は、ゲームやスマホなどが原因によるものです。
先ほどの生活リズムの乱れとも関連していますが、ゲームやスマホへの依存も不登校になる理由に含められます。
ただの生活リズムの乱れであれば、ご家庭の努力によって簡単に解決できますが、ゲームやスマホへの依存の場合、専門の医療機関に頼る他ありません。
というのも、依存症は簡単に抜け出せない病気だからです。
ですから、依存による不登校の場合には、ご家庭が無理せず、専門機関に任せましょう。
不登校が再発してしまう理由
続いて、不登校が再発してしまう理由について解説していきます。
具体的な理由は以下のとおりです。
● 友人関係
● 無気力
● 生活リズムが乱れてしまったため
● 勉強についていけなかったため
● 根本的な問題の解決ができていないから
不登校が再発するのは新たな問題が発生したか、もしくは根本的な問題が解決していないからです。
それでは、さっそく解説していきます。
不登校再発理由①友人関係
不登校再発理由で最も多いのが、友人関係です。
友人関係というのも、いじめの主犯格達が学校にまだ存在していることから、不登校が再発してしまうことです。
とくにいじめの問題は根深く、いじめの主犯格達が同じクラスでなくても、同じ学校にいるというだけでストレスに感じてしまうお子さんもいます。
ですから、どうしてもいじめの主犯格達のことが気になり、学校にいけないのであれば、フリースクールや通信制の中学校、転校も視野に入れたほうがよいでしょう。
また、いじめの問題がきちんとかたずいていないうちは、決してお子さんを学校に通わせない、かたずいたとしても、再度いじめられてないか等、親御さんが十分に注意してあげてください。
不登校再発理由②無気力
次に多いのが、無気力です。
不登校の再発自由としては珍しいかもしれませんが、不登校の継続理由の中では43.6%も占めています。
後ほど詳しく解説しますが、根本的な問題が解決しているのに不登校が再発してしまうのは、学校に行くモチベーションがそもそも湧いていない可能性があるので、家族で話し合いをしていく必要があります。
不登校再発理由③生活リズムが乱れてしまったため
不登校の再発理由を3つ目は、生活リズムが乱れてしまっているからです。
この再発理由も意外かもしれませんが、自宅での勉強がメインになると夜眠れず、夜遅くまでスマホやゲームをしてしまう傾向にある子が多いと言えます。
ですから、不登校の子でも、子どもが疲れて夜が眠れるよう、課外活動や運動をさせるよう親御さんが気をくばってあげてください。
不登校再発理由④勉強についていけなかったため
続いての不登校の再発理由は、勉強についていけなかったからです。
やはり不登校で学校の授業を聞いていないと、理解が進まずパニックになってしまうお子さんも多くいます。
ですから、不登校になって勉強面が心配なご家庭は、少なくとも昼から開いている塾に入塾し、学校と同じスピードもしくは早いスピードで勉強を進めておきましょう。
すると、不登校が終わった後に勉強面で不登校が再発する理由がなくなり、お子さんの不安が消えていくのでオススメです。
その他にもICT教材を利用する方法もあります。
不登校再発理由⑤根本的な解決が出来ていないから
最後の不登校再発理由は、根本的な問題の解決ができていないからです。
根本的な問題の解決というと、以下の項目があてはまります。
● 精神疾患・発達障害
● 家庭内暴力
以下では、これら2つを確認していきます。
精神疾患・発達障害
不登校を何度も繰り返してしまい、ご家庭でもお子さんの表情が暗く、すぐに疲れが出てしまう場合には、うつ病などの精神疾患を疑った方がよいでしょう。
うつ病は躁鬱病という病名があるように、テンションが高く正常に見える時もあれば、うつ症状が強く出てしまう時もあります。
また、発達障害があると、何度確認しても忘れ物をしてしまったり、人の言うことを何度も間違って覚えてしまったりなど、お子さんが努力しようとしているのに改善されないこともあります。
やっと学校に登校できたと思っても、発達障害の対応を学校側や周りが間違ってしまえば、不登校が再発する恐れもあります。
これら2つの兆候が心配される場合には、素直に専門の医療機関に相談するか、専門の家庭教師等を依頼した方がよいでしょう。
家庭内暴力
家庭内暴力を受けているお子さんは、精神的な意味ではなく物理的な意味で、学校に通えないことが多々あります。
その為、学校もご近所の方も一緒になって、そのお子さんを見守ってあげる必要があります。
もし家庭内暴力の疑いが濃ければ、児童相談所や警察などへの通報も考えましょう。これらは公的な機関の支援を受けなければ、解決しません。
不登校の再発を防止するための方法10選
不登校のお子さんが、少しずつ自発的に学校へ向かう様子を見ていると、とても安心するものです。
でも、冒頭でもお伝えしたように、不登校が再発する確率が7割から8割と統計で出ている事実もあります。
ですので再登校が始まったら、まずご家庭が行ってほしいのは、不登校の再発を防止することです。
この対策なしに、お子さんが学校に行き続けてくれることはないと考え、真剣に取り組んでいきましょう。
それでは、さっそく解説していきます。
不登校再発防止方法①生活習慣の改善
不登校の再発防止方法1つ目は、生活習慣の改善です。
学校でも不登校から復帰したばかりのお子さんは、少しずつ教室にいられるように訓練します。
まずは、勉強や規則正しい生活になれる基礎体力づくりが必要になってくることが、このことからもわかります。
ですから、ご家庭でもこの基礎体力作りの一環として、決まった時間に寝たり、朝早く起きたりすることを、少しずつはじめてみてください。
不登校再発防止方法②学校と密な連携を取る
続いての不登校再発防止の方法は、学校と密な連携をとることです。
再登校したお子さんは、全く新しい環境に1人で挑戦しているのと同じ状況で、慣れるまでは毎日がストレスフルです。
そのため、学校で変わった様子がなかったかなど、細かいところも学校に確認できるよう、連絡を取り合う努力をしましょう。
もしくは一定期間、電話での報告を受けられるよう学校側にお願いしてみるのもいいかもしれません。
不登校再発防止方法③学校以外での居場所を作る
再登校を達成したお子さんはそれだけでも十分立派で、誇らしいことですが、学校ではまだまだストレスフルな状況が続きます。
そんなとき突発的に、今の環境から逃げ出したいと考えるお子さんは多いです。
人間だれしも、ストレスを抱えたら気晴らしをしたいと考えるのが普通です。
ですから、この行為を怒ることなく、どうしても無理だったら〇〇さんの家に行きなさい等、最初から逃げ込める場所を取り決めておくとよいでしょう。
ご家庭だけでなく、学校や頼れる知人との連携が、お子さんの不登校再発を防止してくれます。
不登校再発防止方法④無理に登校させないようにする
続いては、無理に登校させないようにすることです。
不登校が続いていたお子さんにとって、土曜授業を含んでの登校は、疲れがたまります。
その疲れがたった1日の休日で抜けるかといわれると、難しい場合もあるでしょう。
ですから、もしお子さんが疲れから動けなくなっても決して責めず、休ませることが重要です。
ここで無理をしてしまえば、ストレス状態が続いてしまい、最悪の場合は精神障害につながってしまう恐れもあります。
不登校再発防止方法⑤嫌なことを忘れられる趣味を見つける
不登校を再発防止するための方法5つ目は、嫌なことを忘れられる趣味を見つけることです。
この理由は、趣味に集中していれば過去の嫌な経験を思い出さずに済むからです。
DMN(デフォルトモードネットワーク)という脳科学の言葉がありますが、人は、ぼーっとしている期間が長いと、うつ病になりやすいといわれています。
ですから、没頭できる趣味を見つけて集中すると、学校であった嫌なことも忘れられるでしょう。
ただし、これは根本的な解決にはなっていないので注意してください。
趣味に没頭しすぎているお子さんには一度ご家庭で話し合い、学校での様子をお子さんから聞いてみましょう。
不登校再発防止方法⑥親子できちんと話し合う
6つ目の方法は、親子できちんと話し合うことです。
なぜなら、ご家庭の目の届かないところで、お子さんが問題を抱えてしまい、言い出せない可能性があるからです。
目に見えない問題は親子間での話し合いでのみ知れますから、日頃からご家庭での会話を大切にしておきましょう。
とくにいつもと違った反応が返ってきているのであれば、学校で何かあったのかを聞くことも重要です。
不登校再発防止方法⑦SNSを利用して友達を作る
続いてはSNSを利用して友達を作っておく方法です。
昨今のお子さんはSNSを使用するのに抵抗がなく、同じ世代同士でつながりもできています。
ですから、SNS上で友人ができていればダイレクトメールを通して学校の愚痴を言い合えるでしょう。
その関係があれば、親子では話しにくいことも友達と話し合い、解決につながる可能性も高いです。
ただし、身分や素性がわからない人とはSNS上でつながらないよう、ご家庭でしっかり話し合った上で利用してください。
不登校再発防止方法⑧フリースクールや適応指導室なども考える
不登校を再発防止する方法8つ目は、フリースクールや適応指導室などを考えることです。
学校にどうしても行けないのであれば、民間のフリースクールや公共の適応指導室で同じ境遇のお子さんたちと一緒に勉強するのもありです。
こういった環境であれば、人の目を気にすることなくのびのびと学習に打ち込めるでしょう。
不登校再発防止方法⑨兆候がないか確認する
9つ目は、ご家庭で不登校が再発しそうな兆候がないか?を確認する方法です。
この方法は、不登校になったお子さんを見ていたご家庭にしかできません。
『前と同じシチュエーションが発生していないか?』『以前と同じ態度や言動をお子さんがしていないか?』等を確認します。
そ
の反応を見て、本当にいま学校で問題が起こっていないかを確認すれば、お子さんも素直に問題を伝えてくれるでしょう。
ただし、頑なに学校の問題を言えないようであれば、ご家庭と学校が協働して連携を密に取ることも、忘れないでください。
不登校再発防止方法⑩事前に勉強だけは必ず行っておく
不登校の再発防止方法の最後は、事前に勉強だけは必ず行っておくことです。
対症療法にしかなりませんが、万が一不登校が再発したとしても、勉強ができていれば次のステップでお子さんの不登校が治る可能性もあります。
環境が変われば不登校の原因が全て取り除かれる可能性もあるので、勉強の手だけは緩めないようにしてください。
とくに昨今では、ご家庭のなかだけでも完結できる学習ツールがありますので、使いこなしていきましょう。
不登校の再発防止に成功し、再登校した例
ここまで不登校の再発を防止する方法を解説してきましたが、次は再発防止に成功して、そのまま登校を続けられた例を紹介します。
再登校成功例①:学校にいかなくても勉強はできると考える
まずひとつは、親御さんの心がけ次第で再登校に成功した例です。
ご家庭では、「学校は、行かなくてはいけないモノ」と考えていらっしゃる方がほとんどだと思います。
ですが「学校にいかなくても勉強はできる!」と考えれば、少し心が軽くなり、お子さんに強く当たらなくなるのではないでしょうか?
先ほどの項目でもお伝えしましたが、昨今はICTの発達が凄まじく、ご家庭内だけで学習が完結できます。また義務教育は受ける必要がありますが、学校に行く義務はありません。
ですから、もしあなたが学校に行かなければ学習できないと考えているなら、一度その考えを外して、ご家庭でできることを考えてみるとよいでしょう。
再登校成功例②:先生が熱心な人に変わったから
続いては、先生との相性問題で不登校になったお子さんの再登校事例です。
前学年の先生とは折り合いが付かず、なかなか学校に行こうとしませんでした。
しかし、先生が熱心な方に変わり、お子さんへの気遣いも増えたところ、再登校に成功したようです。
とくに小学校に通っているお子さんは、先生が変わるだけで再登校に成功するケースも多いので、新学年で勉強をキャッチアップできるよう、訓練を積んでおくと安心です。
再登校成功例③:生活リズムを変えることを意識した
最後は、生活リズムを変えることで再登校に成功した事例です。
不登校の再発原因として、生活リズムが狂ってしまい学校に行けないというものがあります。
もし仮にあなたのお子さんの不登校原因が生活リズムにあるのであれば、ご家庭での協力が必須になります。
お子さんの年齢にもよりますが、生活リズムは自らの管理だけで改善できるほど簡単なものではありません。
たとえば、お子さんを同じ部屋で寝かせて、親御さんと同じ生活リズムで生活させる等が考えられます。
こういった内的要因で訓練可能なものは、まずご家庭で対処すれば不登校から復帰できる可能性も高まります。
不登校が再発しそうなサイン
では、不登校が再発しそうなサインについて、確認していきましょう。
不登校が再発しそうなサイン①身体に症状がでる
まず、身体に症状がでる場合には以下のようになります。
● 発熱
● 頭痛
● 腹痛
● 吐き気
これらのストレス症状が現れ、その他にも倦怠感やめまいといった症状も現れます。
基本的に風邪の症状と似ているため、動けなくなってしまうことも多々あります。
不登校が再発しそうなサイン②心に症状がでる
続いて、心に症状がでるときはどのような症状が出るでしょうか?
● 不眠症
● 無気力
● イライラ
これらの症状が続けば、脳が疲れて集中力の低下や憂うつ感もでてきます。
集中力の低下によって、ぼーっとしたり過去の記憶が蘇ったりなどの症状も同時に出る可能性もあるため、十分に注意する必要があります。
これらの症状は自然治癒が難しい場合が多いので、専門の医療機関を頼った方がよいでしょう。
小学生の不登校再発防止について
さて、ここからは学年別の不登校を再発する方法を解説していきます。
まずは小学生の不登校再発防止方法を確認していきましょう。
小学生が不登校になる原因と、再発する特徴
小学生が不登校になる原因は、愛着障害にあるといわれています。
愛着障害とは、親、保護者、周りの親戚との感情的なつながりや信頼関係がうまく形成されていないためにおこる障害を指します。
一般的に愛着障害の原因になる、愛着形成しにくくなる要因は以下のとおりです。
● 虐待
● 災害などで親と離れ離れになる
このような状況下では、愛着形成が進まず母子分離ができない状態になってしまいます。
母子分離ができなければ、対人関係をうまく広げられずに引きこもりがちになる傾向が高く、不登校につながります。
この根本的な問題を解決しなければ、不登校の再発も簡単におこってしまいます。
小学生で不登校再発が出た場合の注意点
繰り返しになりますが、小学生のお子さんが愛着障害で不登校になった場合、根本的な問題を解決しなければ、不登校は継続します。
根本的な問題とは、家庭内暴力や災害時の愛着不足です。
前者は親御さんが対応できなければ警察に、後者は親御様以外の頼れる人にお子さんの面倒を頼むなど、親類縁者に依頼する他ありません。
この根本的な解決がなければ愛着形成が進まないため、まずは問題になっている要因を取り除くところからはじめましょう。
小学生の不登校再発に対する対処法
さて、先ほどの項目から愛着形成を阻害する要因を排除できたら、次は愛着形成を進めていきます。
愛着形成をしていくステップは以下のとおりです。
1. 安全基地の形成:ネガティブなこと、挑戦からくる恐怖から逃げられる場所の形成
2. 探求基地の形成:安全基地から離れて興味関心をもとに行動すること
3. それぞれの基地を拡大する
まずは、ご家庭が安心できる場所として、お子さんに言葉や態度を見せ、その後探求基地を広げていけば、自然と母子分離が可能となります。
中学生の不登校再発防止について
続いては中学生の不登校再発防止についてです。
中学生は思春期に差し掛かり、さまざまな問題も抱える時期ですが、どのような原因や特徴、そして対処法があるのかを確認していきましょう。
中学生が不登校になる原因と、再発する特徴
中学生にはさまざまな不登校の原因があり、全てに共通する大きな要因を洗い出すことは困難を極めます。
ただ、1点注意が必要なのは、愛着障害の再燃です。
もし、愛着障害がまた現れれば、家庭での生活が安全とは思えなくなったり、学校が怖いと感じてしまったりします。
すると、非行や不登校につながってしまいがちになります。
家庭という安全基地が脅かされているようであれば、まずお子さんとの間で信頼関係の再構築を優先しましょう。
中学生で不登校再発が出た場合の注意点
中学生は小学生と違い、社会性が出てきます。
そのため、本当は学校に行くのが怖いと思っていても、ストレスを抱えながら登校してしまうことはよくあります。
ですから、どんなお子さんであっても必ずご家庭で変わった様子がないかを確認してください。
既に不登校や、不登校の再発が出ていてもおかしくない症状があるのに、無理に学校へ通っていると、重大な精神障害を引き起こす恐れもあります。
中学生の不登校再発に対する対処法
中学生が不登校を再発する理由にはさまざまあり、全てに対処するための共通の解決法はありません。
ですが、最も大事なのは対症療法でもいいので、不登校が再発してしまったら時間をかけてでも本当の原因を本人の口から聞くことです。
もちろん、このときに、愛着障害が起こっているようであれば、信頼関係構築が優先事項です。
また、本人からの言葉を待つときには、絶対に詰問しないようにしてください。
中学生にもなってというような言葉を投げかけてしまうと、余計に心を閉ざしてしまう可能性が高いです。
高校生の不登校再発防止について
最後は、高校生の不登校再発防止についてを解説していきます。
高校生が不登校になる原因と、再発する特徴
小学生や中学生がご家庭での愛着障害や外的圧力からの不登校が多いとするなら、高校生の不登校は自己肯定感がなくなったり、自信喪失してしまったりなどから発生することが多くなります。
なぜなら、高校の授業がいきなり難しくなり、今までできていたことが急にできなくなることも多くなるからです。
特に中学生時代に勉強ができていて、高校で成績が急落したときに引きこもってしまうお子さんは多いです。
勉強への自信喪失はそのまま学力低下につながり、再登校できたとしても勉強ができないことからまた引きこもってしまうという負のサイクルに陥ってしまう可能性が非常に高いです。
高校生で不登校再発が出た場合の注意点
高校生で不登校が再発した場合には、義務教育でない点に注意しなければなりません。
なぜなら、高校生は強制的に学校へ行く必要はなく、単位が取得できなければ退学や留年を考えなければならないからです。
そのままの状態では、高校卒業の資格が取得できずに大学進学もままならず、就職もできないといった最悪の状況に陥ってしまいます。
ですから、高校生で不登校から復帰し、再発してしまった場合は、早急な立て直しをご家庭とお子さんで図っていくよう努めましょう。
高校生の不登校再発に対する対処法
では、高校生で不登校が再発してしまった場合に取れる対処法を紹介すると以下のとおりです。
● 遡行学習を行い中学校からの苦手を潰す
● 目標を見つける
● 学校の授業が難しいようなら転学も意識する
高校から大学に進学することを目指すなら、勉強での自信喪失を早期に取り戻さなくてはなりません。
そのときに行ってほしいのが遡行学習です。
もちろん学校の授業に追いつかなければならないという不安や焦りもあると思いますが、何もわからないまま先に進んでも意味はありません。
ですから、まずは焦らず一歩ずつ確実に理解を深めていきましょう。
また、新たな目標を見つけ、少しずつでも前を向いて歩いている実感が湧けば、自己肯定感も育ってくるはずです。
ただ、どうしても勉強についていけないのであれば、転学も視野に入れて新しい学校の見学もしておきましょう。
不登校や再発防止に対する相談ができる団体について
不登校や不登校の再発は全国で問題が取り扱われており、さまざまな団体が支援してくれます。
グーグル検索で不登校支援と検索しただけでも、多数のNPO法人が出てきますし、市の教育支援センターに問い合わせれば、どこで支援を受けられるのかもわかります。
ですから、お子さんがいきなり不登校になっても、焦らず学校や関係機関に相談するところからはじめてみましょう。
不登校の再発防止の為にも、家では学力低下を防ぐ勉強を頑張っておこう!
各学年において、さまざまな要因はあるものの、不登校になっても取り組んでおくべきものは勉強です。
学力さえあれば新たな環境に飛び込んだとしても、授業についていけますし進学も可能です。
進学後には不登校の原因がなくなり、登校できる可能性も高くなります。
ですから、不登校になったからといって勉強せずに過ごすのではなく、登校できるようにする訓練とともに、常に学校の授業を追いかける学習を行っていきましょう。
すると、お子さんの未来を壊すことなく、不登校対策に時間をかけられるはずですし、「不登校がどんなに長引いても大丈夫!」と思えれば、グッと気持ちが楽になります。
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