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不登校で将来は大丈夫?不安を抱えた親子に伝えたい未来の選択肢

「この子の将来はどうなるの……」

お子さんが不登校になったとき、多くのお母さんがまず感じるのが“将来への不安”ではないでしょうか?

中学生は、受験や進路の選択など、将来に向けて第一歩を踏み出す変化のある時期ですから、そんな大切なときにお子さんが不登校になってしまうと、不安な未来しか思い浮かばないかもしれません。

でも、結論からお伝えすると――不登校でも、お子さんの将来は十分に開けます。
そこでこの記事では、不登校のお子さんを持つ親御さんに、将来に向けた選択肢やサポート方法、実際の体験談などをわかりやすく解説していきます。

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もくじ

不登校の子どもに関する将来の具体的な不安

お子さんが不登校になってしまったことで不安になるのは当たり前だと思いますが、いつまでも不安を抱えたままではいる訳にはいきません。
なぜなら親御さんがそのような不安定な状態でいると、お子さんの気持ちも上向きにならず、不登校の状態も改善どころか悪化してしまう可能性もあります。
そこで、代表的な不安要素に、一問一答形式でお答えしていきます。まずは決して絶望的な状態ではないことを知り、少しでも親御さんが落ちついてあげることが、お子さんのためにもなります。

学歴がなくて就職できるの?

「学歴がないと就職が難しいのでは?」と不安になる方も多いですよね。
しかし今は、学歴だけでなく”スキル”や”経験”を重視する企業も増えていますから、就職はそのような企業を探すとよいでしょう。
また、後で詳しく紹介する通信制高校や高卒認定試験を活用すれば、学歴を後からつけることも十分可能になります。

高校や大学には行けるの?

不登校のお子さんでも、通信制高校やサポート校、フリースクールなど多様な進路があります。その後、ごく一般的な大学や専門学校に進学することも可能です。

不登校の子でも行ける「専門学校」って?高校の代わりになる学校とは?

高校の代わりに通える“専門学校のような学びの場”があります。そういった学校の種類や特徴を紹介しておきます。

① 通信制高校と連携した専門コースのある学校
最近は、通信制高校と提携していて、好きな専門分野を学びながら高校卒業もできる学校が増えています。

• イラスト・アニメ・マンガ
• ゲーム制作
• 声優・演劇
• ファッション・メイク
• IT・プログラミング
• 動物・美容・スポーツ

これらの学校では、「高校の勉強」+「専門的な授業」を組み合わせて学べるため、「勉強は苦手だけど、これならやってみたい!」という子も多いです。

💡ポイント:このタイプの学校に通えば、高校卒業資格を取りながら、自分の好きなことを専門的に学べます!

② 高卒認定(旧・大検)を目指しながら通える専門スクール
「高校には行きたくないど、将来は自分の好きなことを極めたい」そんなお子さんには、高卒認定試験を目指しながら、専門スキルを学べるスクールもあります。
こちらは少し自学が必要ですが、勉強よりも「自分の世界に集中したい子」に向いています。

③ 専門校が運営する中卒対象コース
中学卒業後すぐに入れる、「中卒OK」の専門学校もあります(美容・調理・アート・デザインなど一部の分野)。ただし、学校によって条件が異なるため、事前にしっかり確認が必要です。

不登校の子に向いている所
• 出席日数の縛りが少ない(週1回通学など、ペースに合わせやすい)
• 興味のあることなら集中できる(好きなことなのでモチベーションUP)
• 同じような経験を持つ仲間がいる(不登校は自分だけじゃないと安心できる)
• 個別サポートが手厚い

社会性は育つ?

社会性は、学校だけで育まれるものではありません。学校に行かなくても、家族や地域、フリースクール、趣味の活動などを通じて人との関わりを持ち、社会性を育てることができます。

引きこもりになってしまう不安が消えない…

お子さんが不登校になったばかりなら、親御さんがそう考えてしまうのも無理はありません。「このまま部屋から出てこないの?」と絶望的な気持ちにもなってしまうでしょう。
でも、今お子さんは疲れ切っているだけです。部屋や布団の中で十分に休息をとれば、少なくとも身体は元気になってくるので、暇になってきます。お子さんが不登校でいることにも慣れて余裕を感じるようになったら、お子さんのペースに合わせたサポートを続けてあげましょう。すると、少しずつ外の世界と関わるようになっていくので、ゆったりとした気持ちで見守ってあげてください。

不登校でもお子さんの未来を広げる9つの進路と選択肢

進路を決めるときに一番大切なのは、「今の状態でも通えそうと思えるか?」という点。ここをあやふやにしたまま進路を決めてしまうと、せっかくの進学先でも、再度、不登校になってしまう恐れもあります。

「どれが一番いいか?」ではなく、「ウチの子に合っているのはどこ?」を、お子さん自身と一緒に考えてあげてください。

1. 一般的な全日制高校(公立・私立)

【ポイント】
• 通常の中学校と同じように、朝から夕方まで毎日通うスタイル。
• 学力テストや内申書が重視されることもある。
• 不登校の理由によっては、面接や作文で配慮してくれる学校も。

【向いている子】
• 体調や心の状態が安定してきて、毎日登校ができそうな場合。

2. 通信制高校

【ポイント】
• 自宅学習が中心で、レポート提出やスクーリング(年に数回の登校)で単位を取得。
• 全国どこからでも入学可能。私立通信制は多様なコースあり。

【向いている子】
• 自分のペースで学びたい子。
• 毎日通うのが難しい子。

3. 定時制高校(夜間・昼間あり)

【ポイント】
• 夕方から夜にかけて通う「夜間定時制」と、昼から通える「昼間定時制」がある。
• 学費が安く、働きながら通うことも可能。

【向いている子】
• 生活リズムが夜型の子。
• 毎日少しずつなら通えそうな子。

4. サポート校(通信制高校と連携)

【ポイント】
• 通信制高校と提携しながら、学習サポートや専門学習を提供。
• メンタルサポート、進路指導も手厚い。

【向いている子】
• 勉強の遅れが気になる子。
• 通信制だけでは不安な子。

5. 高卒認定試験(旧:大検)→大学・専門学校へ進学

【ポイント】
• 高校に通わず、自力で「高校卒業と同等」の資格を取得できる制度。
• 合格すれば、大学・短大・専門学校の受験資格が得られる。

【向いている子】
• 自宅学習でコツコツ進められる子。
• 早く専門分野に進みたい子。

6. 中卒で入学できる専門学校・技能スクール

【ポイント】
• 美容、調理、アート、音楽、福祉、動物などの分野で中卒から学べるコースあり。
• 一部の専門学校は、高卒資格がなくても入学可能(要確認)。

【向いている子】
• 学校よりも“実技”に興味がある子。
• 手に職をつけたい子。

7. フリースクール

【ポイント】
• 学校に行けない子どもたちのための「居場所」としての学び場。
• 勉強よりも「安心して過ごせる環境づくり」を重視。

【向いている子】
• まだ外出や集団が不安な子。
• 学校ではない「自分の居場所」が欲しい子。

8. 就労支援・職業訓練(15歳以上)

【ポイント】
• ハローワークや自治体のサポートで、職業体験やスキル習得ができる。
• 発達障害や精神的な困難を持つ子には、専門の就労支援施設も。

【向いている子】
• 勉強よりも働いてみたい気持ちが強い子。
• 社会に出る練習をしたい子。

9. 海外のオンライン高校・フリースクール

【ポイント】
• 海外の教育プログラムを使って、自宅で学習できる学校も増加中。
• 英語に興味がある子に向いている。

【向いている子】
• 海外の進路やリモート学習に興味がある子。
• 自由な学びを求めている子。

番外編
学校へいくばかりが輝かしい未来ではありません。Youtuberのように、好きなことを職業にしてしまう選択肢もあります。

フリーランスや在宅ワークという選択肢
ITスキルやクリエイティブな力を活かし、在宅で仕事をする人も増えています。 不登校を経験した方が、自分の得意を活かしてフリーランスになるケースもあります。

起業や自営業を目指す道もある
今はSNSやネットショップなど、個人で仕事を始めやすい時代です。 好きなことを追求して、起業する若い子が増えてきています。

実際に不登校を経験した人たちの将来はどうなった?

不登校だと将来がないような気持ちになってしまう親御さんも多いでしょう。ですが、不登校を経験しながらも、自分らしい道を見つけて前に進んでいるもがたくさんいます。
実際の体験談をもとにした、3つのケースを紹介しておきます。

◆ 中学で不登校→通信制高校→大学進学を果たしたAさんの話

Aさんは中学2年のとき、クラスでの人間関係に疲れてしまい、不登校になりました。

最初は家にこもりがちでしたが、両親がプレッシャーをかけずに見守ってくれたことで、徐々に「もう一度勉強したい」と思えるように。
その後、自分のペースで学べる通信制高校に入学。最初はレポート提出にも苦労しましたが、週1回のスクーリングで先生や友達と出会い、自信を取り戻していきました。

高校卒業後は、興味のあった心理学を学ぶために大学へ進学。
現在は教育支援の仕事をしながら、「昔の自分みたいに悩む子を支えたい」と話しています。

◆ 好きなことで起業!ゲームとイラストで生きていくBくんの話

Bくんは小学生の頃から「朝起きるのがつらい」「集団が苦手」で、だんだんと学校へ行けなくなりました。

中学・高校はほとんど自宅学習中心。けれどその間、夢中になったのが「ゲーム」と「イラスト」でした。
独学で絵を描き続け、SNSで作品を公開するように。フォロワーが増えてきた頃には、YouTubeでゲーム実況やイラスト講座もスタート。

高校卒業後は専門学校へ行かずに、個人事業主としてイラストや動画制作の仕事を本格化。
今では、**「好きなことで生きていく」**を体現する、立派な若きクリエイターです。

◆ 家から出られなかったCさんが社会復帰できたわけ

Cさんは中学3年の秋ごろから、理由がはっきりしないまま、学校に行けなくなってしまいました。
朝起きても体が動かず、心も重く、「なんで自分はこうなんだろう」と自分を責める日々。

そんなとき、母親が見つけてくれたのが、地域にあるフリースクール。最初は週1回、1時間だけ参加するところからスタートしました。
先生たちは勉強よりも「今日はどうだった?」と声をかけてくれ、少しずつ安心できる場所に。半年後には、午前中から参加できるようになり、外にも出られるように。

その後は通信制高校に通いながら、アルバイトも経験。今ではカフェのスタッフとして社会人生活をスタートさせています。
「無理せず、ゆっくりでいい。そう思えたから、ここまで来られた」と話してくれました。

どの子にも、「その子らしいストーリー」がある!
不登校だった経験は、決して「失敗」ではありません。
それは、お子さん自身が「本当に安心できる場所」「本当にやりたいこと」を探し始めたサインでもあるからです。
遠回りに見えても、それはお子さんにとっての必要なプロセス。周囲の大人は、その子一人だけのストーリーを広げられるよう、優しく支援してあげればよいのだと思います。

不登校でも、親御さんのサポートで将来は大きく変わる!

今は不登校で、「何もしたくない」「何も考えられない」状態かもしれません。ですが、未来はどんどん変化していくものです。少しでもお子さんの将来を明るく照らせるよう、親御さんがしてあげられることを紹介しておきます。

子どもの「自己肯定感」を育てる

不登校の子は「どうせ自分なんか」と自信を失ってしまっています。そんなお子さんに対し、「あなたには価値があるよ」「今のままのあなたが大好き」と、日々の関わりの中で伝えてあげましょう。そうしてもらえることが、自信を失い自己肯定感を下げているお子さんの何よりの支えになります。

子どもの得意や好きなことを見つける

「何に興味があるのか?」「どんな時に楽しそうか?」を観察し、一緒に見つけていきましょう。たとえそれがゲームであっても、決して否定しないであげてください。どんな小さなことでも褒めてもらえれば、お子さんは自信を取り戻していけます。

学校以外の学びの場を活用する

学びは学校だけに限りません。フリースクール、習い事、地域の活動など、身近な場所にたくさんあります。お子さんがイキイキと活躍できそうな場所を見つける手助けをしてあげてください。

無理に学校へ戻そうとしない

親御さんの中には不登校を受け入れることができず、無理やり学校へ戻そうとしてしまうケースが多いです。ですが、不登校を「早く学校に行かせなきゃ」ではなく、「今は休む時間なんだ」と受け入れてあげると、お子さんは安心して心を開くことが出来るようになります。

必要に応じて専門機関に相談する

不登校の回復には、親御さんが元気で明るくいることが第一条件になります。悩みを一人で抱え込まず、スクールカウンセラーや支援団体に相談し、親御さんがどっしりと構えてあげられるようにしてください。
時には、家族やお子さんから離れ、親御さんひとりの時間を持つことが大切です。

不登校の将来に関するよくあるQ&A(FAQ)

どんなに「不登校でも大丈夫!」と人から言われても、不安は後からどんどんと湧いてくるもものです。
そこで親御さんの不安をQ&A形式でまとめておきましたので、不安になったら何度でも読み返してください。

Q: 不登校は就職に影響しますか?

A:不登校が不利になるシーンはもちろんあるでしょう。ですが、学歴だけで判断する企業がある一方、スキルや個性を重視する企業も増えています。 経験や資格でカバーすることも可能ですし、不登校だからこそできる人生経験も多いです。そういったことを重視してくれる企業を選べば、不登校経験が有利になります。l

Q: 学校に行かないまま大人になっても大丈夫?

A: 大丈夫です。社会に出る準備は、学校以外の方法でもできます。そもそも、学校に行けば立派な大人になれる訳でもありません。

人間を成長させるのは、経験値です。不登校だからこそ体験できることを、親御さんが見つけてあげてください。
学校に行ってないのですから、長期に海外へ留学や旅に出かけることもできます。ただその場合は経済的に親御さんのサポートが必要になりますから、できるだけの支援ができるようにしておくと安心です。

Q: 将来の夢がない子にはどう声かけすればいい?

A: 「何がしたいの?」ではなく、「最近楽しかったことある?」と日常の中からヒントを探る声かけが効果的です。
「じゃあ一緒に見つけてみよう!」と、親子でいろいろな場所へ出かけてみるのも良いでしょう。

不登校でも大丈夫。どの子にも、「自分らしいストーリー」があります

不登校だからといって、将来が閉ざされるわけではありません。

実際に、
• 通信制高校で自分のペースを取り戻し、大学へ進学した子
• 好きなことを突き詰めて、イラストや動画制作で収入を得ている子
• 外に出るのも難しかったけれど、フリースクールをきっかけに働けるようになった子

など、それぞれの子が「自分の得意なこと」「自分に合った環境」を見つけて、自分らしく生きています。

親御さんに心がけて欲しいのは、「みんなと同じペース」ではなく、「その子に合った道を親子で一緒に見つけていくこと」。

だから、もし今、お子さんが学校に行けていなくても、大丈夫なんです。
焦らなくても、今の気持ちを受け止めながら、できることから少しずつ積み重ねていけば、お子さん自身が輝ける道がきっと見つかります。

今はまだ見えなくても、お子さんと一緒に探していきましょう。そう考えれば、不登校は親子で「自分らしい道を探す」第一歩を踏み出せるようになった、いい機会だと捉えることができます。

不登校でも、将来は大丈夫。不登校だからこそ、親子で一緒に泣き笑いする青春を歩むことができる。
そのことを、この記事を通じて少しでも感じていただけたら嬉しいです。

この記事を書いた人

大森 公平 / 家庭教師のゴーイング 不登校サポーター

メッセージ:
小学校時代、いじめや人間関係の悩みから不登校を経験。学校に行けなくなり、自分に自信をなくした時期もあったが、勉強を通じて少しずつ自分を取り戻していった。そんな経験から、不登校で悩む子どもたちに寄り添い、安心できる環境を提供することに力を入れている。一人ひとりの状況に合わせた指導で、学ぶ楽しさや自信を取り戻す手助けを行っている。

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