勉強の遅れや日常生活の不安、解消します!

不登校でも留学できる!海外で学ぶメリット・リスク・進路・体験談

「学校に行きたいけど行けない」
「このままじゃ将来が…」
「学校以外に未来へつながる場所はないの?」

不登校の子は学校に行きたくても行けない状態です。でもだからと言って将来を諦めてしまう訳にはいきません。そんな想いを持つ不登校の子どもたちにとって、海外留学という選択肢が注目され始めています。

そこでこの記事では、海外留学のメリットやリスク、進路の選び方、実際に人生が変わった子の体験談まで、不登校の子が留学を考えるときには、ぜひ知っておきたい情報を徹底解説します。

お子さんの成績に不安を感じていませんか?

家庭教師のゴーイングには、勉強が苦手なお子さんや不登校・発達障害のお子さんを成績アップに導いてきた経験豊富な先生が揃っています。
ぜひ、ゴーイングのホームページでお住まいのエリアで活躍中の先生をチェックしてみてください!

もくじ

不登校からの海外留学〜メリットと注意点

留学するという選択肢は正解なの?
留学と聞くと、「不登校なのに留学?」「日本の学校にも行けないのに?」と思われる方も多いでしょう。でも実は海外には“多様な学び”を受け入れる環境が多くあります。
本人のタイミングやペースに合わせて学び直せる国や学校があることは、日本の学校でつまずいた子にとって、新しい可能性に満ちた場所とも言えます。
「学校に行きたいけど行けない」子は、一度検討してみる価値はあるのではないでしょうか?

海外に飛び出すことのメリット

何と言っても、日本以外のほとんどの国では、ひとり一人の個性が重視されています。「みんなと同じ」でなくてもいいとされる海外で、個性や多様性を尊重される経験を積めば、自信や前向きな気持ちを取り戻すことができるでしょう。

また、日本とは違う文化・教育環境に触れることで、視野が一気に広がるので、将来の可能性もそれだけ広がると言えます。

日本の高校卒業資格が取れない!?留学の落とし穴に注意

ただし、注意点もあります。海外の高校に通っていても、日本の高校卒業資格はとれません。
もし、この先、留学を終えたら日本に帰って大学進学や就職したい場合には不利になる場合もあります。

高校卒業資格が欲しいなら?

通信制高校と併用し、卒業資格が確保できるようにしておくと安心です。

留学の前に専門家(留学エージェント)に相談しておくべき理由

なんといっても知らない国です。教育制度や現地の生活環境、費用など、保護者だけでは判断しづらい点も多く、ご家庭だけでは困難な手続きも多いです。
経験豊富な専門家に相談すると、子どもに合った留学スタイルを見つける手助けになります。ただし、エージェントとの相性もありますから、できれば使おうと思うエージェントの評判を集めておいてください。

高校在籍中の留学は帰国後に復学できる場合も

他にも、今通っている学校に認められれば、留学中の単位が日本の高校で認められ、復学後もスムーズに卒業できることがあります。
※すべての学校が対応しているわけではないので、事前に確認しておきましょう。

注意点:まとめ
・在籍している学校と留学前にしっかり話し合う
・留学先で履修する科目が、日本の単位として認められるかを確認しておく
・通信制高校やサポート校と併用するなど、卒業資格を確保できるプランを立てておく

不登校の子が留学することで得られる6つのメリット

留学には不安もあるでしょうが、学校に行きたくても行けない子にとって、環境が変わることは回復の大きなきっかけになります。
他にも留学のメリットは沢山ありますので、紹介しておきます。どんなことがメリットになるかは、お子さんの個性によって変わるので、ご家庭で想像しながら考えてみてください。

① 新しい環境で自己肯定感が高まる

前述しましたが、日本以外のほとんどの国では個性が重視されます。日本では「学校に行けない子」として見られていても、海外では「なにそれ、cool!」と笑い飛ばしてもらえるでしょう。

また、個性を大切にしてくれるので、クラスメイトや先生が自分の話をしっかり聞いてディスカッションしてもらえます。そんな環境の中にいれば、「自分はこのままでいいんだ」「自分にも居場所がある」と実感できて、自己肯定感の回復につながります。

② 多文化理解と視野の拡大

留学先では、自分とは違う国の友だちと一緒に学び生活します。ですから、「違うのが当たり前」「いろんな考え方がある」と、ほとんどの子が知っています。
そのような人たちと一緒にいると視野がぐっと広がるので、柔軟な考え方や、他人を受け入れる力も自然と身についていきます。

③ 語学力の向上

日常生活で英語(または現地の言語)を使うため、座学だけでは身につかない「生きた語学力」がぐんぐん伸びます。最初はジェスチャーや片言で苦労もしますが、やがて「もっと話したい」という意欲が湧いてきます。
言葉は日常のことですから、自然と語学への苦手意識はなくなっていきます。

④ 自立心の形成

家族と離れた環境で生活することで、「自分で考えて動く力」が育ちます。時間管理、食事、洗濯など、今まで誰かがやってくれていたことを自分でこなす経験は、大きな自信となって本人の成長を促します。

⑤ 新しい人間関係の構築

海外では、初対面でも気さくに話しかけてくれる人が多く、友だちができやすい環境にあります。「不登校だった自分を知らない世界」で、新しい人間関係を築けるので、孤独を感じている不登校の子には、大きな心の支えになります。

⑥ 学び方の選択肢が広がる

プロジェクト学習や、アート・音楽重視のカリキュラム、自然体験を通じた学びなど、日本では味わえない教育スタイルと出会えます。日本以外では、評価の対象はテストや成績だけはないので、自由な学びから自分の強みに気づくことができるようになります。
「勉強=苦しいもの」ではなく、「勉強は知りたいことを学ぶこと」と、イメージが変わっていく子もいます。

⑦ 日本の学校環境からの解放

いじめ、先生との相性、校則の厳しさなど、日本の学校環境が合わなかった子にとって、海外の「自由でフラットな雰囲気」は大きな救いです。
自分を否定され続ける日常から離れることができるので、「自分らしくいても大丈夫」と安心して、心を回復されることができるようになります。

不登校の子が留学する際の6つのデメリット・リスク

どんなことにもメリットとデメリットがあります。考えて欲しいのは、お子さんはデメリットを逆手にとって活かす、または乗り越えることができるか?ということ。
とは言え、留学前にしっかり対策すれば回避・軽減できることがほとんどですから、「本人が本当に行きたい」と思っているなら、デメリットを見て留学を控えるのはおすすめしません。

① 家族と離れることによる不安や孤独感

家族と離れて生活するのですから、さみしくて当然です。ましてや不登校の子は人間関係や心の安定に不安を抱えている場合も多いです。事前にしっかりサポート体制整えておいてあげましょう。

② 言語の壁にぶつかる

現地での生活や授業は基本的に外国語です。言いたいことが伝わらない、周囲の会話が理解できない等、孤独感やストレスを感じることも多いです。
あまりにもそれが不安であれば、留学先には語学サポートがしっかりしている環境をえらびましょう。

③ 現地の教育システムとのギャップ

国によって教育の考え方は大きく異なります。自主性を重んじる教育や、宿題やテストの少ないカリキュラムであれば、「自ら学ぶ」という姿勢がないとついていけない場合もあります。
もしお子さんの不登校の原因が学習にあった場合、留学先では周囲が学習進度を監視や催促はしてもらえないことを覚悟しておく必要があります。もちろん、事前に情報収集しておくことが大切ですが、「自分で学ぶ姿勢」の片りんくらいは、日本で身につけておきましょう。

④ 異文化に対するストレス

生活習慣や食事、価値観の違いなど、文化のギャップによるストレスは避けられません。たとえ本人が「海外に行きたい」と思っていたとしても、実際に暮らしてみると戸惑いやホームシックを感じることも多いです。
ですが、それが逆にだいご味でもあるので、適応には時間がかかることもあると理解しておきましょう。

⑤ 留学費用がかかる(数百万円規模になることも)

留学には、渡航費、学費、生活費、保険料など多くの費用がかかります。1年間の留学で数百万円かかることがザラなので、家庭にとっては大きな経済的負担となります。
奨学金制度や教育ローンを活用できる場合もあるので、費用面はしっかり計画を立てましょう。

⑥ 子どもの意志が不十分な場合は挫折することも

「親が行かせたいから」「今の状況から抜け出したいから」など、明確な目的や意欲がないまま留学すると、途中でつまずくことが多いです。
文化や言語、生活の変化に耐えられず、途中帰国となってしまうケースもありますが、その経験から学ぶことも多いでしょう。
ですから、あながち挫折とは言い切れません。本人やご家族の考え方次第と言えます。

通信制高校に在籍しながら留学するというハイブリッドな選択

前述しましたが、留学した場合、日本の高校卒業資格が自動的に認定されるとは限りません。また、日本の高校に在籍したまま短期・長期で留学する場合でも、留学中の単位が日本の高校で認められない可能性があります。

そこで最近では、通信制高校に籍を置きながら、海外で生活・学習するケースも増えています。これなら日本の卒業資格を確保しながら、海外での経験も積めるというハイブリッドな選択です。

海外の高校を卒業したあとの進路とは?

海外の高校を卒業すると、その国の大学への進学がスムーズになります。ですから、英語圏の大学を目指して日本の大学受験とは違うルートを選ぶ子もどんどん増えてきています。
最近では、海外の大学への進学支援を行う塾やサポートも増加中なので、相談できて通えるところを探してみるとよいでしょう。

【体験談】不登校から留学で人生を変えた2人の物語

体験談①不登校だった私が2週間の留学で変われた理由 

中学3年生で不登校だったSくんは、親の勧めで夏休みだけ2週間ニュージーランドに留学しました。

留学当初は「行きたくない」という気持ちが強く、親御さんも「本当に留学させて大丈夫だろうか…?」と、Sくんが日本に戻るまでハラハラしていたそうです。

ですが!Sくんはたった2週間という留学期間で大変身することができました。

表情も暗かった彼なのに、明るい笑顔で元気いっぱいに帰ってきたのです。
よほど留学が楽しかったようで、「もっと英語を勉強したい!」「俺、美容師になろうかな!」と、これからのことを前向きに話してくれたそうです。

留学中になにがあったのか、親御さんも詳しくはわからないそうです。でも、誰も知らない土地で頑張れた事が彼にとっては、とても大きな自信になったようです。

日本に戻った後、Sくんの不登校が解消したわけではありません。
でも通信制の学校を選択し、自分のペースで美容師免許を取り、今は自分のペースで美容師として毎日、イキイキと仕事をしています。

「もしあの時、留学していなかったら俺は美容師にはならなかった」と言っているそうです。
Sくんの人生を大きく変えたもの。それはたった2週間の留学体験ですが、今まで通りの生活を送っていたら決して得られないことでした。

体験談②居場所がなかった私が、海外で「一生の仕事」に出会うまで

 ちょっと周りの子とは感性の違ったTさんは、高校2年生の夏に不登校状態になってしまいました。
高校は義務教育ではない為、不登校になると退学を考えなければいけない場合もあります。

心配した親御さんは、英語の好きだったTさんに留学を勧めました。
Tさんも「自分の感性は、周りに受け入れられない」という悩みを持っていたので、すぐに留学を決意しました。

海外はとても個人を尊重し、個性豊かな人たちが多いという話は、聞いたことがあるのではないでしょうか?

Tさんはそんな中でのびのびと生活し、自分の個性を活かし、高校を留学先で見事卒業。その後、大学も留学先で卒業しました。

大学卒業後Tさんは帰国しましたが、日本社会では、自分は周りの人に受け入れてもらえてないと、すぐに海外へ戻り、現在も海外で生活しています。

もしTさんが留学を選択せずに日本にいたら、高校も卒業できたかわかりません。
Tさんは留学したことで、自分の本当の居場所を見つることができたのです。

不登校でも諦めない。留学という選択肢は未来を広げるチャンス!

不登校だからといって将来をあきらめる必要はありません。日本の学校という枠にとらわれず、海外には「自分らしく学べる場所」がたくさんあります。

海外留学には多くのメリットがありますが、同時にリスクや注意点もあります。
しっかりと事前準備と情報収集を行いましょう。ただし、多少のトラブルはだいご味のうちと楽しむ度胸も大切です。

✔ ポイントのおさらい
• 留学は自己肯定感や自立心を育てる絶好のチャンス
• 日本では得られない学び方や文化に触れられる
• 通信制高校などと併用すれば卒業資格もとれる
• デメリットもあるが、事前準備で乗り越えられる
• 本人が「行きたい」と思えることが何より大切

留学は、ただの「逃げ」ではなく「前に進むための一歩」。
「学校に行けない」から、「世界に学びに行っちゃえ!」という発想の転換が、未来をぐっと明るく照らしてくれるでしょう。

この記事を書いた人

大森 公平 / 家庭教師のゴーイング 不登校サポーター

メッセージ:
小学校時代、いじめや人間関係の悩みから不登校を経験。学校に行けなくなり、自分に自信をなくした時期もあったが、勉強を通じて少しずつ自分を取り戻していった。そんな経験から、不登校で悩む子どもたちに寄り添い、安心できる環境を提供することに力を入れている。一人ひとりの状況に合わせた指導で、学ぶ楽しさや自信を取り戻す手助けを行っている。

お子さんの成績に不安を感じていませんか?

家庭教師のゴーイングには、勉強が苦手なお子さんや不登校・発達障害のお子さんを成績アップに導いてきた経験豊富な先生が揃っています。
ぜひ、ゴーイングのホームページでお住まいのエリアで活躍中の先生をチェックしてみてください!

新着記事