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【大学受験】調査書の重要性と内容を拡充する方法

「調査書がいらない大学ってあるの?」
「調査書のもらい方がわからない」
「評価される内容にする方法を教えて欲しい」

こんなことでお悩みではありませんか?

2021年度の入試から調査書の様式が変わり、評価される項目も増えています。

調査書というと大学受験でとても大事な評価項目なので、大学受験にどのような影響が調査書を通して与えられるのか気になりますよね。

そこで今日は、大学受験における調査書の重要性について詳しく解説していきます。

これを読むと、調査書の内容を拡充するための方法も分かるので、ぜひ最後までお読みください。



大学受験で調査書がいらない大学ってあるの?

結論からお伝えすると、大学受験で調査書が必要ない大学はありません。

ではなぜ、大学受験では調査書が必要とされるのでしょう?

その理由について、より詳しく解説していきます。



【結論】大学受験で調査書は必須

繰り返しになりますが、大学受験で調査書は必ず必要になります。

なぜなら、調査書ではお子さんが規定の単位数になっているかどうかが記載されており、卒業がきちんとできるかどうか見ればわかる状態になっているからです。

大学側は調査書を見れば卒業見込みかどうかが分かるので、卒業ができないお子さんを合格させることはありません。

そのため、最低でも高校卒業見込みであることが大学受験の必須要件となっています。



調査書には評定が記載されている

さらに調査書には評定が記載されているので、大学は評定平均を算出できます。

昨今の入試では、高大接続の観点から評定平均が重要視されており、大学側が合否を決める基準にもなっているんです。

そのため必ず調査書は、一般入試や推薦入試といった入試の場面で必要とされています。



大学入試での調査書の影響力

調査書が大学入試で必要であるとすれば、卒業見込みを確認する以外に大学側は何を確認するのでしょう?

調査書を必ず提出させる理由には、一般入試と推薦入試で利用するという大学側の目論見があります。

そこで、一般入試と推薦入試でどのように利用されるのかについて、詳しく解説していきます。



一般入試はボーダーラインでの合否

まず一般入試では、ボーダーラインでの合否に関わってきます。

なぜなら同じ学力テストでどちらかを合格させなければいけない場合には、高校での成績で比較するしかないからです。

また昨今の入試状況だと、一般入試で積極的に高校の成績を利用するように推奨されているので、入試段階で加点要因とされている大学も存在します。

ただし、これらの大学は入試要項に調査書の内容を加味する旨が書かれていなければ、利用できません。

ボーダーライン以外に加点要因として扱われるかどうか気になる場合には、必ず入試要項を確認しておきましょう。



推薦入試では合否を左右する最重要項目

続いて推薦入試です。

推薦入試では学力テストがあまり行われない傾向にあるので、調査書の内容は最重要項目であると考えられます。

特にAO入試や学校推薦入試では、調査書の内容で合否が決まるといっても過言ではないでしょう。

具体的にその理由を解説すると以下のとおりです。

● AO入試→学校側が特別に提示する能力を試す試験で数学や国語といった能力が加点要因になる可能性がある

● 学校推薦入試→入試本番にも評定平均の値が見られますし、学校で選抜を受ける場合に多人数と比較される

このように推薦入試において調査書はかなり大きなウェイトを占めていると考えて良さそうです。



大学受験で調査書をもらう手順を解説

大学受験時に調査書をもらうためには、現役生と浪人生で手順が異なってきます。

その手順について、詳しく解説します。



調査書は受験する大学数必要

調査書は受験する大学数分必要です。

なぜなら、改ざんを防ぐために封筒から出された調査書は、全て無効となってしまうからです。

そのため、大学側で確認した調査書は全て無効になってしまい、もし他の大学にも提出しなければならない場合には、新たに調査書を再発行してもらわなければなりません。

また、一般入試や推薦入試などの種類によっても調査書は分けなければならないので、1つの大学に複数回提出することもあります。



現役生の調査書のもらい方

では現役生の調査書をもらう手順を簡単に説明していきます。

現役生の場合、調査書は担当の先生に申し込めば足り、お子さん自ら持参し提出することはありません。

現役生はまだ高校生の身分ですし、受験勉強に配慮するといった面で先生が必要な手続きは全て行ってくれます。

また、2021年までは郵送による提出が主ですが、2022年から電子送付が義務付けられる点には注意しましょう。



浪人の調査書のもらい方

浪人の場合の調査書のもらい方は以下のとおりです。

● 事前に電話する
● 電話の際には氏名や卒業年度を伝える
● 調査書の利用理由と必要枚数を伝える

この3点を意識しながら電話連絡をしましょう。

特に必要枚数をミスなく伝えることは、郵送で受け取る手間や何度も高校に往復しなければならない手間を削減する意図があります。

発行手数料なども事前に聞いておき、受け取る際にアクシデントが起こらないように気をつけましょう。

また、昨今では高校側も電子申請を受け付けている場合もあるため、事前に高校HPを確認しておくことも重要です。



2021年度大学入試から調査書が変わった!?

さて最後の項目では2021年度大学入試から調査書の様式が変わった点について詳しく解説していきます。

調査書の内容が変わった点は、調査書に記載される内容が拡充された点です。

記載される内容が拡充されたということは、大学側からより細かく高校生活が審査されるということです。

また、その審査項目を増やしていくためには、どのような方法があるのかも気になるところですよね。

そこで以下の項目では、調査書が拡充された点と調査書に記載する事項を増やすための方法について詳しく解説していきます。



調査書に記載される内容の拡充

まず調査書に記載される内容が拡充された点は、推薦入試を受ける受験生が必ず確認しておかなければならないところです。

なぜなら、調査書の内容が拡充されていれば、その分大学からどのような高校生活を送ってきたのかを細かく審査されるからなんです。

具体的な項目については以下にまとめました。

● 学習における特徴等
● 行動の特徴、特技等
● 部活動、ボランティア活動、留学・海外経験等(具体的な取組内容、期間等)

取得資格、検定等(専門高校の校長会や民間事業者等が実施する資格・検定の内容、取得スコア・取得時期等)

● 表彰・顕彰等の記録(各種大会やコンクール等の内容や時期、科学オリンピック等における成績・時期、国際バカロレアなど国際通用性のある大学入学資格試験における成績・時期等)

● その他(生徒が自ら関わってきた諸活動など)

また備考欄には、大学特有の調査項目に関する事項が記載できるようになっているので、ますます調査書の内容が重要になっているのがわかります。



調査書の記載事項を増やす方法~少しでも受験を有利にする方法~

さて、調査書の記載事項を増やしていくためには、どのような方法があるのでしょうか?

大学ごとに特色ある入試が展開されているので、どんな大学の入試にも耐えられる調査書を高校1年生のときから意識して作成していきたいというのが、高校生の本音でしょう。

そこで、この項目では調査書の記載事項を高品質にする、増やす方法を具体的に解説していきます。



定期テストで高得点をとる

まず調査書には学習における特徴等といった項目があるため、必ず定期テストで高得点を取っていく必要があります。

進学校かどうかに関わらず、現在は調査書の内容が重視されるようになっているので、以前のように定期テストがとても難しいということはあまりなくなりました。

そのため努力すれば誰でも高得点が取れるテストが定期テストになっているので、少なくとも80点以上は全ての教科で取得するようにしてください。

逆にいうと推薦入試で学力をきちんと押していくためには、アベレージで80点程度の点数がないと厳しいのが現状です。

ただし、定期テストの勉強はその後の受験にもつながるので、受験勉強の延長線上と捉えて真剣に取り組めば効率良く勉強を行えます。



部活動を一生懸命する

また、部活動を一生懸命することも評価内容として加えられているので、積極的に参加するべきでしょう。

例えば、部活動での表彰などの経歴は自己アピールにもつながるので積極的に狙っていきたいところです。

ただし、部活動で顕著な成績を収めるためには、中学校からの同じ部活動を行っていたり、高校の部活が強豪でないといけないなど様々な不確定要素があります。

あくまで勉強を第1優先において、表彰などを狙うのは副次的に狙った方が良さそうです。



課外活動を行う

部活動が家庭の事情などで行えない場合には、ボランティア活動や留学などの課外活動を積極的に行っていきましょう。

なぜなら部活動の他に、ボランティア活動などの課外活動が評価されるからです。

ボランティア活動は定量的な評価が難しく、成果や成績などが求められることはほとんどありません。

そのため、ボランティア活動をしている姿勢が評価される傾向にあるので、部活動での入賞が難しい場合には、積極的に課外活動としてボランティアなどを行っていきましょう。



大学受験で調査書はとても重要。高評価をもらえるような高校生活を送ろう!

大学受験で調査書を出さなくていい大学はありません。

そのため、調査書が評価される昨今の入試制度の中では、高校1年生から戦略的に調査書の内容を拡充していく必要があります。

この記事を参考に高校1年生から志望校を決めて、どのような活動をしていけばいいのかを考え、高校生活の内容を充実させていくことをオススメします。

この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

メッセージ:
不良でビリから2番目、偏差値30台。そこから独自で確立した勉強法で早稲田大学に合格。この経験を活かし、家庭教師として53人の生徒を第一志望校に合格に導き、在学中に「家庭教師のゴーイング」を設立。勉強が苦手な子専門として実績29年。今でも現場の中心に立ち17,000人以上の相談を解決。心理カウンセラーの資格を取得し、不登校・発達障害の生徒さんへのサポートにも力を入れています。

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