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失敗体験は成長力!!失敗のメリットと子どもが失敗を怖がる理由

「失敗体験って積ませたほうがいいの?」
「うちの子は失敗を怖がっちゃうんだけど…」
「失敗体験を積むメリットって?」

こんなことでお悩みではありませんか?

子どもの失敗体験というと、「積ませたほうがいいのはわかっているけど、怖がる子を失敗させるのも…」って思い、なかなか踏ん切りがつかないですよね。

ですが失敗体験には様々なメリットがあり、子どもの成長に欠かせないものなのです。

そこで今日は、子どもはなぜ失敗を怖がるのかを紹介しながら、失敗体験をさせるための方法とメリットをあわせて紹介します。



子どもが失敗体験を怖がる理由を学年別に考えてみよう

ではまず子供が失敗体験を怖がる理由を、学年別に考えてみましょう。

具体的には次のような理由があります。

● 小学生は未知への体験が多くて失敗が怖い
● 中学生は失敗する恥ずかしさから怖がる可能性がある
● 高校生は未来が見えるから失敗を恐れる

それぞれ解説していきます。



小学生は未知への体験が多くて失敗が怖い

小学生は未知への体験が多くて、失敗を怖がる可能性が高いです。

というのも、小学生は今までの経験が少なく、多くの子どもが「どんなことが起こるかわからないから怖い」という状態になってしまうからです。

未知の体験に足を踏み入れるのは、人が誰しも恐怖することです。

ですから、小学校に通っている段階、とくに小学校低学年の間は、できるかぎり親御さんがリードしてあげるといいでしょう。

小学生に対するリードとは、どんなことが起きそうなのかを事前に伝えてあげることです。

これだけでも恐怖心が和らくので、行動を起こす勇気が湧いてきます。



中学生は失敗する恥ずかしさから怖がる可能性がある

一方中学生は、失敗する恥ずかしさから怖がる可能性があります。

小学生と比べるとさまざまな経験をしていることから、「これをしたら失敗するな」と恐怖を抱いてしまうんです。

それに中学生は思春期で人格も形成されているので、失敗することが恥ずかしいと感じている場合もあります。

また、周りの環境も失敗すると笑うといった行動が出てくる時期でもあるので、親御さんは失敗体験をしてもいい状況や、環境を作ってあげることが大事です。

もちろん失敗体験を極度に怖がる場合には、後ほど紹介する自立して行動する方法を試してみてください。



高校生は未来が見えるから失敗を恐れる

最後は高校生です。

高校生以降の子どものほとんどは、失敗体験をする未来が見えるから、失敗することを恐れます。

中学生ではまだまだ未知の部分が多かったのですが、高校生になれば周りの友達からの情報やネットの情報から未来を予測でき、必要以上に怖がってしまいます。

ですので、失敗体験は最終的には成長につながることを根気強く伝えていきましょう。

そのときには、親御さんが実際に体験した失敗から、どのように成功したのかを伝えることが効果的です。

とはいえ、この体験を伝えるのが難しい場合は、失敗しても大丈夫なことを伝えてあげるのも効果的です。



極度に失敗体験を怖がる場合には発達障害を疑おう!

失敗体験を怖がるというよりも、トラウマ級の怖がり方をする場合には、発達障害の疑いがあります。

たとえば、よくある忘れ物といった失敗体験も、発達障害の子どもにとっては、意識していてもいつの間にか忘れてしまい、それが何度も続くため悪夢にうなされるようになります。

このような状態が長く続けば、当然、失敗体験から成功体験につながらず、ただただ自信がない子どもに育ってしまうでしょう。

ですから、まずは発達障害かどうかを専門機関で診断し、自身の症状を客観的に知る必要があります。

その上で、この発達障害をどのように乗り越えていくのかを親子で考えれば良いの、失敗も怖くなくなります。



子どもが失敗体験を怖がらず、自立して行動するようになるには?

子どもが失敗体験を怖がらず、自律して行動するようになるには、どうしたら良いのでしょうか?

具体的には次の通りです。

● 親子の愛情を深める
● いつでも味方であることを伝える
● 子供がやりたいといったことを素直にやらせてみる
● 自己肯定感を高めるために承認を行う
● 失敗が成功につながる体験談を話す

それぞれを紹介していきます。



親子の愛情を深める

まず子どもが幼少時のときに愛情不足で愛着障害を起こすと、親御さんに甘えたがり行動を起こせなくなります。

愛着障害には、コミュニケーションに問題を抱えると同時に、チャレンジする気力が失われる症状が現れることもあります。

これには、『ウチに帰ればなんとかなる』という、安心感がないことが原因です。

失敗体験を積ませるためには、そもそも行動が起こせないと意味がないため、親子の愛情を育むのが大前提となります。



いつでも味方であることを伝える

また親子の愛情を深めたら、いつでも子どもの味方であることを伝えましょう。

逆に失敗したことを親御さんが責めれば、子どもは、失敗=ダメなことと考え、できることしかしないようになります。

しかし、失敗を許容するベースを家庭内に作れば、子どもはいつでもチャレンジできるようになります。

その第一歩が愛情を深めることであり、いつでも味方であることを伝えることです。

この共通認識があると、子どもが外の世界にチャレンジしてみようという気持ちになります。



子どもがやりたいといったことを素直にやらせてみる

ここまで子どもがチャレンジできる環境ができたら、やりたいといったことに対して素直にやらせてみることをおすすめします。

たとえば、親御さんから見ると少し難しいのではないかと思ったことでも、失敗体験を思い切ってさせてみようと決断させてください。

ただ注意しなければならないのは、身体に危険性が及ぶ場合には絶対にチャレンジさせてはいけません。

親御さんはこの基準をもとに、やっていいことと悪いことを考え、子どもにも伝えてあげましょう。

あくまで親御さんは子どもがやりたいといったことに対し、見守って必要なときにだけ手を貸すスタンスを貫いてください。



自己肯定感を高めるために承認を行う

また子どもがチャレンジに対して前向きな態度を取るようになるためには、行動の承認と、自己肯定感を高めていく必要があります。

行動の承認とは、よく言われる言葉ではありますが、子どもの全てを受け入れる言葉がけを指します。

「〇〇できたね」と単純に行動したことを確認する意味で言葉がけをすれば大丈夫なので、それほど難しくありません。

ただ、その際に「えらいね」や「よくできたね」等の、評価する言葉は極力使わないようにしましょう。



失敗が成功につながる体験談を話す

ここまでの話は、小学校から中学1年生くらいまでにしか通用しません。

中学校後半から高校生が失敗体験をするためには、失敗が成功につながるといった口コミや体験を、リアルに伝えていく必要があります。

より具体的にいうと、この失敗をすることで得られるメリットを伝えていく必要があるのです。

すると子どもは、成功のメリットと失敗してもメリットがあることに気づき、行動しやすくなります。

このように、失敗体験で得られるメリットがわかるよう、体験談を伝えていくとよいでしょう。



子どもが自主的に行動を起こすようになる会話の方法

ここまで子どもが自立して行動するようになる方法を解説してきましたが、意外と会話が重要な要因になっているのは気づかれたでしょうか?

そこで、『日頃どんな会話をすれば子どもが自主的に行動を起こすようになるのか?』をここでは解説していきます。
具体的には次の通りです。

● 子どもに対等な立場で意見をいう
● 意味を伝えてから行動を示す
● 何を話してもまず受け入れる

子どもに対等な立場で意見をいう

子どもが自主的に行動を起こすようになる会話の方法の一つ目は、子どもに対して対等な立場で意見をいうことです。

たとえば、「〇〇しなさい」といった命令口調はNGだと覚えておきましょう。

もちろん場合によっては必要ですが、常日頃から使う口調ではありません。

対等な目線に立つことは、「お父さん/お母さんはこう思うけど、あなたはどう思う?」といったように子、どもに対しても意見を求めることを指します。

このような会話をすることで、「家では何を話しても大丈夫だ」という認識が子どもの中に育っていくようになります。



意味を伝えてから行動を示す

また意味を伝えてから、行動を伝えましょう。

たとえば、「〇〇だから、△△したほうがいいよ」と伝えたほうが、「〇〇しなさい」と伝えるよりも説得力もあるし、納得できますよね。

親御さんも上司やパートナーから単純に命令口調で伝えられるよりも、理由と共に伝えられるほうが「むっ」としないと思います。

ですから子どもにも同じように、理由を伝えて行動を示してあげれば良いのです。

すると行動には理由があり、その理由はなんだろうと子どもは考えるようになります。

その理由付けが自らできるようになると、自信を持って自らの意志で行動できるようになります。



何を話してもまず受け入れる

最後は、子どもが何を話しても、まずは受け入れるところから始めていきましょう。

というのも、親御さんが興味なさげに聞いてしまうと、子どもが本当にしたいことを聞き逃してしまう可能性があるからです。

そのため、基本的に家庭内での会話は、お互いにきちんと聞くことをルールに定めておくと良いです。

すると、子どもがたくさん話してくれるようになり、親御さんは子どもの会話の共通点を見つけ「もしかしたら、この子は〇〇したいんじゃないのかな?」という考えが思い浮かぶようになります。

その後、その考えを子どもに話し、チャレンジさせることを増やしていきましょう。



子どもが失敗体験を怖がらずチャレンジするようになるメリット

ここまで子どもが自立してチャレンジするようになる方法や会話例をお伝えしてきましたが、具体的なメリットには何があるのでしょう?

1. 失敗体験で心が強くなる
2. 失敗への免疫が強くなる
3. 他人の判断に依存しなくなる

このようなメリットがあるので、詳細に解説していきます。



メリット①心が強くなる

子どもが失敗を怖がらずにチャレンジするメリットは、心が強くなることです。

というのも、心の強さは経験の多さでもあり、多くの失敗に向き合った数だけ強くなります。

子どもの頃からの失敗がどれだけあったかによって、挫折から立ち直る力に直結するといっても過言ではありません。



メリット②失敗への免疫が強くなる

挫折から立ち直る力は、失敗への免疫に直結します。

人生において、絶対に成功し続ける人生はあり得ません。

ときには失敗が立て続けに起こってしまうこともあります。

このようなときに、『失敗しても大丈夫』『時間が掛かっても立ち直れる』という気持ちがあるだけで、生きやすさがまったく異なりますよね。

ですから、失敗体験を積んで心を強くする必要があるのです。



メリット③他人の判断に依存しなくなる

失敗体験をする大前提として、行動を起こすための自己肯定感がなければいけません。

自己肯定感によって自分に自信がついてくると、他人の判断に依存しなくなります。

すべての行動は自身が決めることであると自責の考えを持つようになり、チャレンジに妥協がなくなります。

妥協がなくなれば、当然、成功体験も増えるため、さらに自信をつけていくことができます。

このように失敗体験には、子どもにさまざまなメリットがあります。



子どもの失敗体験は心の免疫力をつける特効薬!失敗にはメリットがあることも体験させてあげよう

子どもの失敗体験は、心の免疫力をつける特効薬です。

昔も今も人生で成功し続けることは絶対になく、成功の裏には必ず失敗があります。

ですから、その失敗からどうやって早く立ち直るかが重要で、失敗しないことが大事なわけではありません。

失敗体験から成功体験を積んで、どんどん先に進める子どもに育てていきましょう。

「何があっても大丈夫」と思えることで、子どもは人生の選択肢を広げ、チャレンジしながら自分の人生を歩いていけるようになります。

私たちのサイトでは、この他にも様々なお子さんの学習や学校生活に役立つ情報を取り扱っているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

メッセージ:
不良でビリから2番目、偏差値30台。そこから独自で確立した勉強法で早稲田大学に合格。この経験を活かし、家庭教師として53人の生徒を第一志望校に合格に導き、在学中に「家庭教師のゴーイング」を設立。勉強が苦手な子専門として実績29年。今でも現場の中心に立ち17,000人以上の相談を解決。心理カウンセラーの資格を取得し、不登校・発達障害の生徒さんへのサポートにも力を入れています。

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