勉強中の姿勢は成績UPの鍵!良い姿勢を保つ方法
「勉強中すごく疲れるのは姿勢のせいってホント?」
「姿勢が悪いとやっぱり勉強もはかどらないのかな?」
「勉強中の姿勢の改善方法を教えて」
こんなことでお悩みはでありませんか?
お子さんが勉強しているのはうれしいけど、姿勢が目に付くことってありますよね。
頬杖をついたり、猫背になってしまったり、「目が悪くなっちゃう」「こんな姿勢で勉強して頭に入るの?」って心配で声をかけても「これが勉強しやすいの!」なんて言われると、勉強中だけに強く言えないお母さんは多いのではないでしょうか?
もちろん、良い姿勢で勉強するのに越したことはないのですが、実は、良い姿勢ってどんな姿勢を指しているか明確ではないんです。
そこで今日は、勉強の姿勢について網羅的にお伝えしていきます。
これを読むと、どうすれば長時間、良い姿勢で勉強できるようになるかもわかるので、ぜひ最後までお読みください。
勉強の姿勢のポイントは首にあり!
勉強するときの姿勢で常に注意しなければならないのは、首の位置です。
首の位置はあごが出てしまっていると前のめりになり、自然と頬杖を付いてしまうなど。他の姿勢を悪くしてしまう要因になっています。
しかも首の位置は、他の体の位置が「適切に」なっていないと、簡単に崩れてしまうもの。
そこで、この項目では、『首の位置を固定するための適切な姿勢』とはどんなものか、体全体の姿勢から見ていきます。
具体的には次の位置や姿勢に気をつけると良い姿勢が保てます。
● 椅子への座り方
● 体と机の距離
● 腕の置き方
● 足の置き方
これらの適切な位置を知り、まずは首の位置を固定することを意識して、勉強に取り組んでみてください。
椅子への座り方
まず椅子への座り方は、深く腰掛けることが適切です。
というのも、椅子に浅く腰掛けてしまうと、腰に負担が掛かって後ろに大きく倒れ込むような座り方をしてしまうからです。
このような座り方をしてしまうと、問題集や参考書との距離が離れてしまい、目にも悪いため注意しましょう。
その他にも腰への負担が重くなってしまうと、痛みが発生してしまう恐れもあります。
体と机の距離
体と机の距離は、こぶし1つ分をあけるようにしてください。
なぜなら、近づけ過ぎてしまうとお腹への圧迫感から息苦しさを感じてしまいますし、離れ過ぎると机に前のめりになってしまうからです。
圧迫感はまだいいのですが、机との距離が離れ過ぎている場合には、目と参考書などの距離が近づいて、腰への負担も相当なものになります。
姿勢が馴れていないものに変化すると、最初のうちは疲れやすい状態になりますが、長期的な目線で考えると、目と腰への負担を軽減できるので実践してみてください。
腕の置き方
次は腕の置き方です。
ここまで椅子への座り方と机との距離を適切に保っていれば、腕の位置は自然と参考書の横にベタッと置いていることでしょう。
理想的なポジションは、この状態になっていることで、逆に腕をダランと降ろしてしまっている場合には注意が必要です。
一見するとリラックスして楽になっていると考えがちですが、机を支えにしていないので、肩に疲労が溜まる恐れがあります。
足の置き方
また、足の置き方にも注意しましょう。
というのも、足の置き方にはさまざまあり、個人の癖が出てしまうからです。
足の適切なポジションは、地面にきちんと両足がついていることで、足を組んだりする姿勢はあまり良くありません。
ちなみに、足を組んで座る姿勢は、よくある癖のひとつに数えられますが、股関節の動きが悪くなったり、腰への負担が増加したりします。
長時間の勉強をするようになる中学生以降のお子さんは、腰に負担が出てしまうと痛みが発生してしまう恐れもあるので注意してください。
多くのお子さんが姿勢の問題を抱えていますが、とくにひどいなと感じる子であれば、バランスチェアを利用してみるのもいいでしょう。
最初のうちは違和感を嫌がるかもしれませんが、慣れてくると6時間~8時間勉強しても疲れにく良い姿勢を手に入れられます。
勉強の姿勢を良くするメリット
ここまで勉強中の適切な姿勢について解説してきましたが、メリットには次のようなものがあります。
● 眠くならない
● 疲れが溜まりにくい
● 集中して勉強できる
● 猫背が直る
● 勉強している雰囲気を出せる
それぞれ解説していきます。
眠くならない
勉強の姿勢を良くする最大のメリットは、眠くならない点です。
なぜ姿勢がいいと眠くならないのかというと、リラックスをしながらも体の要所には力が入っているので、そのままぐっすり眠れないからです。
たとえば、先ほど紹介した姿勢を取っていると、首の位置が固定され頬杖をつくといったことができなくなります。
すると、どうしても寝るときのような姿勢になれず、眠ろうにも眠れなくなります。
一方、頬杖をつけるような姿勢になっていると、手で頭を支えられるようになるので、完全にリラックスして寝てしまう子が多くなってしまうんです。
もちろん、眠気が取れない場合は集中力が切れてしまうので眠った方がいいのですが、勉強しながら眠っていて「勉強した感」を出すよりは、ベッドで適切な時間眠った方がいいでしょう。
疲れが溜まりにくい
次のメリットは、適切な姿勢ができていると疲れが溜まりにくい点です。
というのも、ダメな姿勢は体全体で首を支えるのではなく、ある1点に負荷をかけて首を支える姿勢になっているからです。
たとえば、猫背の場合は腰に負担をかけていますし、頬杖は肘に負担をかけています。
このように体の1点に負荷を掛ける姿勢は、年齢が若いときにはまだ影響が出にくいのですが、大人になってから腰痛やヘルニア等、病気の原因になります。
集中して勉強できる
体に疲れが溜まりにくくなれば、自然と集中力もアップしていきます。
体の疲れが溜まった状態で勉強すると、集中力が途切れがちになり、体力のないお子さんだとすぐに眠くなってしまう場合も。
ならば、勉強中に溜まる疲れはできるだけ避けたいって思いますよね。
勉強中はとくに脳への負荷が重くなってしまうので、体への負担は出来る限り減らしましょう。
そのために、良い姿勢はとても大切なのです。
猫背が直る
また猫背が直る可能性が高いのも、姿勢を良くするポイントです。
猫背は椅子への座り方と、机と体の位置が離れすぎていることから発生するもの。
たとえば、椅子に深く腰掛けているのに机からの距離がかなり離れてしまっていると、参考書や問題集をみるために腰を曲げて、前のめりにならなくてはいけません。
すると猫背になってしまいますし、腰への負担もあります。
一方、良い姿勢で勉強していると、そもそも猫背になれませんから、自然と癖が直っていくでしょう。
勉強している雰囲気を出せる
最後のメリットは、正しく勉強している雰囲気を出せる点です。
「勉強している雰囲気だけでは意味がないんじゃないの?」と疑問に思われるかもしれませんが、良い姿勢は学校での評価に直結しています。
たとえば、授業中の態度評価をする場合、同じ発言回数をしている姿勢のいいAさんと、姿勢の悪いBくんがいたとしましょう。
すると、先生は授業を聞くときの態度まで見て評価をつけます。
となると、同じ理解力であっても姿勢がいいAさんのほうに高い評価をつけるのが自然な流れです。
もし姿勢が悪いだけで評価が低かったら、もったいないですよね。
ですから、姿勢を良くすることはお子さんが小さな頃からスタートし、相対的な評価が大きくなる中学生までに完成させるようにしてください。
勉強中の姿勢を良くする方法
勉強中の姿勢を良くする方法には、次の3つがあります。
● 照明器具を変える
● 椅子や机を自分にあったものにする
● スタンドデスクも利用してみる
それぞれ、解説していきますね。
照明器具を変える
姿勢の悪さの原因は、もしかすると文字が読みにくいことにあるかもしれません。
というのも、文字が読みにくいと、顔とテキストを近づけて読むようになってしまうからです。
顔とテキストを座りながら近づけてしまうと、自然に机と体の距離も離れてしまい猫背になってしまいます。
そのため、視力が悪いのであればメガネを買ったり、部屋が暗いのであれば、照明器具を変えたりすることで対応していきましょう。
椅子や机を自分にあったものにする
勉強するときの姿勢の悪さは、椅子や机がお子さんの体格にあっていないことに原因があるかもしれません。
たとえば、身長が高いお子さんだと机の位置が低すぎて、文字が読みにくくなっている可能性があります。
このような場合には、勉強机や椅子を再度購入するか、位置の調節をするようにしてください。
スタンディングデスクも利用してみる
最後は勉強中に疲れた場合に、姿勢を変えて勉強できるようにスタンドデスクも用意しておくのも効果的です。
というのも、座るといった姿勢を続けると、体の筋肉の一部を使いつづけるので疲れやすくなります。
そこで、一度立って勉強することで、今まで使っていなかった体の箇所を使うと、疲労感が解消されます。
最近では企業でもこのスタンディングデスクを利用していることもあり、効果が注目されはじめています。
勉強中の姿勢でやってはいけないこと・注意点
ここまで勉強中の姿勢をよくする方法を解説してきましたが、逆に姿勢の中でもやってはいけないことにはどのようなものがあるのでしょう?
具体的には次のとおりです。
● 寝転んで勉強すること
● 頬杖をついて勉強すること
● 足を組んで勉強すること
これらの姿勢は、癖になっているお子さんもいるので、徐々に直していきましょう。
寝転んで勉強すること
勉強中の姿勢として、座る・立つの他に、寝転ぶものもあります。
もちろん、寝転んで勉強するのを許している親御さんはあまりいませんが、万一寝転んでの勉強が癖になっている場合には注意しましょう。
というのも、腰に負担が掛かりやすく、痛めてしまう恐れもあるからです。
寝転んでの姿勢は、楽な姿勢ではあるのですが、印象も悪いですし、体の負担にもなるので止めておきましょう。
頬杖をついて勉強すること
また、首が疲れてくると頬杖をついて勉強するお子さんもいます。
こちらは、そのまま寝てしまう恐れもありますし、授業中にこの癖がでてしまうと、いい印象ではありません。
仮に親御さんの話を聞いているときに頬杖をお子さんがついていたら、注意するのが一般的ですよね。
やはり、姿勢はいいに越したことがないので、勉強するときは前を向いて勉強するようにしましょう。
足を組んで勉強すること
最後によくある癖として、足を組んで勉強するのもあります。
足を組むのは、大人の方でも直っていない癖として一般的です。
こちらは前にもお伝えしたように、腰への負担や股関節への負担が考えられるので、注意はされなくても直した方がよい姿勢のひとつとしてカウントされます。
勉強中の姿勢が悪いと起こること
勉強中の姿勢が悪いと起こることには、次の3つがあります。
● 体のあちこちに痛みが出てくる
● 集中力が続かない
● 骨格が歪んでしまう
これらは長期間の悪い姿勢によって出てくる弊害なので、注意しておきましょう。
体のあちこちに痛みが出てくる
勉強中の姿勢が悪いと、体のいくつかの箇所に負担がかかり、あちこちに痛みが出てきます。
猫背であれば腰に、頬杖をついていれば肘や肩に負担がかかるでしょう。
負担がかかっている箇所を守ろうと、変な姿勢を取ってしまえば、さらに痛むところが増えてしまいます。
このように悪良い姿勢をとっていると、いろいろな痛みの問題に悩まされるので注意しましょう。
集中力が続かない
繰り返しになりますが、勉強の姿勢が悪いと、集中力が続きません。
姿勢が悪いことによって体に疲れが溜まりやすく、疲れから眠気やだるさを感じ、勉強に集中できなくなります。
骨格が歪んでしまう
また長い期間に渡って、姿勢が悪い状態が続くと骨格にまで影響が出てきてしまいます。
骨格に影響が出ることで、健康寿命にも影響が出てしまうことに注意しましょう。
健康寿命とは、人がどれだけ長い期間、一般的な生活を送れるかの年齢で、寿命とは異なります。
人生100年時代といわれていることからも、大人になってから骨格が歪んで動けなくなるようなことは避けなければなりません。
姿勢は一種の生活習慣であり、日頃の気配りがとても大切なのです。
勉強を良い姿勢で長時間する方法
最後の項目では、良い姿勢で勉強を長時間する方法を解説していきます。
具体的な方法は次のとおりです。
● クッションを置く
● 何度か姿勢を変える
● 疲れたら伸びをする
少しの対策で、勉強できる時間はグーンと伸びるので、ぜひ実践してみてください。
クッションを置く
まず座るという姿勢は、どうしても少なからず腰への負担があります。
そのため、座る椅子が硬いと体の体重を逃がせずに、腰の負担を重くしてしまいます。
そんなときに役立つのがクッションです。
当たり前のことかもしれませんが、椅子にクッションがついているかついていないかで、勉強できる時間はグンと変わる点に注意してください。
何度か姿勢を変える
勉強していて疲れたら、何度か姿勢を変えるのもひとつの手です。
たとえば、前にお伝えしたスタンディングデスクを使ったり、一度立ち上がったりするのもいいでしょう。
姿勢を変えれば、今まで長時間の勉強で凝り固まった筋肉がほぐれ、疲労感も軽減されます。
疲れたら伸びをする
最後は疲れたら、伸び運動をすることを意識しましょう。
先ほどもお伝えしましたが、長時間の勉強は、体を動かさずに筋肉が硬直気味になります。
すると、血流の流れが悪くなり、肩が凝るといった現象も起きてきます。
この対策として、座りながらでもいいので、伸び運動をすると体がほぐれます。
伸び運動するのと外の空気を吸うのに、5分程度の小休止が効果的なので、1時間に1度はあわせて休憩も取るようにしてください。
勉強中の姿勢は成績UPの鍵!
勉強は長時間座ってしなければならないので、どうしても筋肉が凝り固まり気味になりますし、変な姿勢を取っていると集中力が続きません。
それに加え、長年悪い姿勢を続ければ、大人になってから体のあちこちに影響がでてしまいます。
すると、健康に生きられる寿命も確実に減ってしまうので、必ず良い姿勢で勉強するようにしてください。
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