【小学生の親御さん必見】子どもの勉強嫌いを改善する対策と対処法
「うちの子、勉強が嫌いみたい」
「小学生から勉強嫌いなんて、どうしよう」
「勉強嫌いを直す方法を教えてほしい!」
こんなことでお悩みではありませんか?
実は、小学生から勉強嫌いになるお子さんは多く、中学生になっても勉強が嫌いなまま続いてしまうことが多いです。
まだ先の話とは言え受験も控えているし、勉強嫌いのままだと学校生活が大変なことになってしまうのは目に見えています。
でも、もし勉強嫌いを直せる方法があって、明日から喜んで勉強するお子さんの姿を見られる方法があるとしたら、知ってみたいと思いませんか?
そこで今日は、小学生の勉強嫌いを放っておくと怖いことが起きる事実をお伝えしながら、勉強嫌いを直す対処法をお伝えしていきます。
小学生の勉強嫌いは放っておくべき?中学生には追いつく?
小学生で勉強嫌いは放っておいても大丈夫なのでしょうか?
親御さんも心配してると思いますが、実はあまり良くはありません。。
それは次の理由からです。
● 小学生で学ぶ勉強は年々高度化している
● 中学生ではさらに高度化する
● 小学生の勉強嫌いは将来に影響を及ぼす
それぞれについて解説していきますね。
小学生で学ぶ勉強は年々高度化している
小学生の勉強嫌いを放っておいてはいけない理由の1つ目は、小学生で学ぶ勉強は年々高度化しているからです。
2021年度からスタートした英語の教科化によって、小学生の間に文法をたくさん覚えなければならなくなりました。
そのため、教科書改訂が行われる度に学ぶべき項目が高度化しており、勉強を一度でも諦めてしまうと、追いつくのが難しくなっています。
ですから、小学生の間に勉強嫌いになってしまうと、次の中学生でも苦手を抱えてしまい、周りに置いていかれてしまいます。
中学生ではさらに高度化する
小学校で英語が完全に教科化されているので、中学校で学ぶ英語は2020年度よりもずっと難しくなっています。
たとえば、以前までは高校で習っていた感嘆文や仮定法が、中学校で教えられています。
しかも中学校で学ばなければならない英単語数も、以前より2倍程度に増えています。
その他にも数学では箱ひげ図が導入されたり、大学入試の流れを受けて長文問題も増加したりしています。
ですから、小学生で算数や英語につまずいてしまうと、中学校ではより高度な内容を学ぶので、落ちこぼれてしまう恐れも以前よりあがっています。
小学生の勉強嫌いは将来に影響を及ぼす
これらの流れは社会人になってからもつながっており、AIの発達や仮想通貨技術などの発達によって仕事も高度化しています。
パソコンの仕事というと、以前までは大学を卒業した人たちの仕事のように考えられていましたが、今やほとんどの人が触れなければなりません。
さらに、技術の進歩も早いので常に勉強していないと、時代に取り残される恐れもあります。
トヨタの社長が終身雇用を守るのが難しくなっていると言及している以上、小学生の頃から勉強が得意で、社会人になってからも常に勉強できるお子さんに育てる必要が出てきています。
では、どのようなお子さんが勉強嫌いになってしまうのでしょうか?
その特徴を次の項目で解説していきます。
小学生で勉強が嫌いになる子の特徴
小学生で勉強が嫌いになるお子さんの特徴は、以下のとおりです。
● 勉強の楽しさがわかっていない
● テストで点数が低い
● 勉強よりもやりたいことがある
さっそく、解説していきますね。
勉強の楽しさがわかっていない
小学生で勉強が嫌いになるお子さんの特徴の一つ目は、勉強の楽しさがわかっていない子です。
というのも、学校に通っている以上、授業の時間が必ずあるので、勉強の楽しさがわかっていないと、授業の時間が全て苦痛になってしまいます。
一方、わからないことをなくす楽しさを知ったお子さんはどうでしょう?
毎回の授業で、先生が教えてくれる新しい知識を喜んで吸収していくでしょう。
このように勉強の楽しさを知っているのか知っていないのかで、その後の授業がどれだけ吸収できるかが変わってきます。
テストで点数が低い
また勉強が嫌いなお子さんの特徴として、テストで点数が低く、努力してもあがらないと考えがちな傾向にあります。
テストの点数は今までの努力の成果ですが、うまくテストに反映されないお子さんもいます。
すると、そのお子さんは「勉強しても意味がないんだな…」と考えてしまい、テストに対する努力を放棄してしまうんです。
当然その後はテストの点数がどんどん下がってしまい、余計に勉強が嫌いになります。
ですから、最初のテストより正しい努力をして、少なくとも80点以上の得点を得ることを目標としてください。
この状態であれば、お子さんも点数が取れるから勉強するという考えに切り替わります。
勉強よりもやりたいことがある
最後は勉強よりもやりたいことがあるお子さんも、勉強が嫌いになってしまう典型例です。
たとえば、サッカーの練習をしたくて、将来もサッカー選手になりたいのに、勉強しなければならないことに嫌な思いを抱いていることが多いです。
この状態では、親御さんも強くは言えませんし、学校の先生もやりたいことを優先しなさいと伝えるかもしれません。
しかし、プロスポーツ選手の中にも最近では高学歴の選手が増えてきており、勉強ができるとそのままスポーツの成績にも直結するよと伝えてあげると、お子さんも納得するでしょう。
というのも、世界的な野球選手であるイチローは、中学生段階まではほとんど成績表がオール5だったからです。
「スポーツだけできたらそれでいい」ではなく、スポーツも勉強もできて一流であると考えてください。
小学生で勉強が嫌いになる原因
それでは小学生で勉強が嫌いになる原因を確認していきましょう。
具体的には以下の6個が考えられます。
● 勉強についていけない
● 他の子と比べられる
● 強制されるから嫌になる
● 先生との相性が悪い
● 進路や進学先が決まっていない
● 将来の夢が決まっていない
それぞれ、解説していきます。
勉強についていけない
小学生で勉強が嫌いになる最も大きな理由は、勉強についていけないからです。
例えば、小学校2年生の段階で時計の読み方がわからずに、高学年になって文章問題で時間が出てきても、ほとんどわからないでしょう。
ですから、小学校の段階はどれだけ苦手を残さずに、毎回のテストで高得点が取れるかが重要です。
学校の授業やご家庭での宿題では、必ず苦手が残っていないかを確認してください。
とくに高学年になると学ぶ内容も高度化するため、中学校まで持ち越さないようにしてください。
他の子と比べられる
小学生の勉強嫌いの原因の1つに、他の子と比べられてしまっていることがあります。
たとえば、ご家庭で「?くんは良くできているね」と言ってしまったことはないでしょうか?
この言葉はお子さんの自尊心を傷つける恐れがあります。
それに他人と比べられる言葉を投げかけられると、他のお子さんよりも勉強ができないから止めておこうとなります。
ですから、ご家庭では比較する言葉がけは絶対にしてはいけません。
強制されるから嫌になる
また勉強を強制されると嫌いになります。
勉強に向かうだけでもストレスが溜まるのに、親御さんから「勉強しなさい」の命令が飛んでくると、余計にイライラしてしまいます。
そのため、勉強を強制するのではなく、自ら勉強する環境を作ってあげるのが重要です。
将来の夢が決まっていない
勉強を強制されているという思いがある子は、将来の夢が決まっていない場合が多いです。
逆に将来の夢が決まっていて、何になりたいかの将来像がきちんとあれば、その夢に向かって勉強できるようになります。
たとえば、将来、警察官になりたいと考えていれば、当然、登用試験があるのでそれに向けて苦労をしないように勉強しようと、お子さんは考えるようになります。
すると、今の勉強が将来に役立つとメリットを感じて、吸収していけるようになります。
進路や進学先が決まっていない
将来の夢が決まっていても、なんだか手が動かないお子さんは、進路や進学先が明確になっていないことが多いです。
たとえば、中学校に進学したあと、どの高校に行こうかなときちんと決めているお子さんは、今の勉強を頑張る傾向があります。
なぜなら、勉強してテストの点数を上げれば、未来が開けるという確信があるからです。
そのため、将来の夢が決まったら進路と進学先を決めていきましょう。
先生との相性が悪い
宿題はきちんとできても、学校の授業に追いついていない場合、先生との相性が悪い可能性があります。
というのも、小学生はまだまだ感情的に動いてしまうので、嫌いな先生の話を聞きたくない心の動きがあるからです。
これは小学校低学年に顕著な傾向で、先生が好きだから話をきちんと聞きますし、先生が嫌いだと話を聞けないこともあります。
先生も人なので、どうしても相性の問題は発生してしまいます。
。
ただ、塾のように先生を切り替えることはできないので、親御さんを中心にして話し合いの場を持つのも重要でしょう。
小学生で勉強しなくていいと甘やかすのはNG?
ここまで小学生が勉強嫌いになる原因を解説してきましたが、親御さんの中には小学生のときくらい好きなことをさせてあげたいと思い、「勉強はあとでもいいよ」と伝えているかもしれません。
でもこの言葉は、今の小学生にとってはNGです。
というのも、繰り返しになりますが年々、小学校で学ぶ内容が高度化しているからです。
そのため、今勉強している分野を苦手意識無くクリアするのが重要で、苦手が残るくらいなら勉強時間を増やすべきだとも考えます。
もし、仮に苦手を抱えたまま中学生になれば、その後、高い確率で高校受験に失敗するので、今から勉強をスタートしておく必要があるのです。
小学生で勉強が嫌いになった場合の対策・対処法
小学生で勉強が嫌いになったら、何も対策せずに中学校まで進学するのは避けなければなりません。
具体的な対策や対処法は以下のとおりです。
● いつ勉強するかをお子さんに決めさせる
● 勉強時間を短くする
● 集中できる空間を準備する
● 勉強した記録をつける
● 結果よりも過程を大切にする
● 塾よりも家庭教師の先生にみてもらう
さっそく、解説していきます。
対策①いつ勉強するかをお子さんに決めさせる
勉強が嫌いになった場合の対策方法の一つ目は、いつ勉強するかを子どもに決めさせることです。
というのも、自ら決めて勉強を進めないと、いつまで経っても強制されないと勉強できないお子さんになってしまうからです。
しかも、強制されてしまうと効率が落ちてしまい、どれだけ勉強しても成績があがらなくなってしまいます。
5W1H型の質問をして期限を決める
お子さんに勉強をいつするかを決めさせるときは、5W1H型の質問をして期限を決めさせましょう。
具体的には、「いつ」「どういう風に」「何を」と細かく決めていけば、勉強する教科に悩むことがなくなります。
すると、勉強をスタートする心理的な障壁が少なくなります。
対策②勉強時間を短くする
また、いきなり長時間の勉強をさせようと考えるのではなく、短時間でも良いので毎日、勉強できる習慣をつけてください。
その時間はたったの5分からスタートしても大丈夫です。
勉強が嫌いなのにいきなり1時間、勉強してしまうと、より一層苦手が加速してしまうので、「本当にこれだけでいいの?」とお子さんが心配になるくらいの勉強量からスタートするようにしましょう。
対策③集中できる空間を準備する
集中できる空間を準備するのも、小学生の勉強嫌いを治すのに役立ちます。
というのも、勉強部屋が散らかっていると、勉強するための道具を探すのにも一苦労なので、先ほどお伝えした心理的障壁が高くなるからです。
そのため、まずは机の上から整理しておくといいでしょう。
また、勉強部屋には集中力を乱す、スマホやゲームといった電子機器は置かないようにしてください。
対策④勉強した記録を付ける
また、どれだけの勉強をしてきたのかを客観的に確認するために、勉強した記録も合わせて付けておくといいでしょう。
この記録は最終的に受験やテストのときに、ここまで頑張ったんだから自信を持てるよね、と励ましのアイテムにもできます。
すると、お子さんもテストに対して前向きになれるのでおすすめです。
対策⑤結果よりも過程を大切にする
勉強した記録をつけておくのは、結果よりも過程を大切にすることを伝えるために必要です。
結果は動かしようがありませんが、過程は自分の努力によって変えられます。
たとえば、英単語を10個覚えたのを、足りないから20個覚えようと考えるようになることが、過程を自分の努力で変えるということです。
そのため、勉強した記録をしっかりとつけながらテストの結果を見て、足りないところは前のテストよりも頑張れば、自然にテストの点数もあがってくるでしょう。
対策⑥塾よりも家庭教師の先生に見てもらう
最後は、勉強嫌いなら塾に通うよりも家庭教師の先生に見てもらうことをおすすめします。
というのも、勉強嫌いのお子さんは塾に通って先生の話を長時間聞くのに慣れていないからです。
ですから、家庭教師の先生に横についてもらいながら勉強することで、一緒に頑張れる雰囲気を作っていくとよいでしょう。
どうしても塾だと先生と1対1というのが難しくなってしまいます。
もちろん、個別指導塾の中でも1対1の授業をしている塾もあるので、ここを頼っても良いでしょう。
小学生で勉強嫌いになるのは親のせいかも?気をつけたい言葉がけ
最後の項目では、小学生が勉強嫌いになってしまうかもしれない言葉を解説します。
具体的には以下のとおりです。
● 他人との比較
● 兄弟との比較
● テスト結果を詰問する
● イライラしてヒステリックになる
● 諦めの言葉をかける
これらの言葉を日常的にかけてしまうと、お子さんが勉強に対して後ろ向きになってしまうので十分注意しましょう。
他人との比較
第一に、他人と比較する言葉を投げかけてはいけません。
というのも、とりわけ他人の方が優れているという声掛けは、お子さんの心に深い傷を負わせてしまうからです。
親御さんが自分のことを愛していないのではないか、と心配になってしまって勉強どころの話ではなくなります。
ただ、親御さんにとっても他人と比較することでやる気を出してほしいという心はわかります。
そんなときは、比較するのではなく、今勉強したらどんな未来が待っているのかを伝えてあげるといいでしょう。
兄弟との比較
他人との比較の中でも、兄弟との比較は絶対にやめてください。
なぜなら、兄弟間でしこりが残り続ける可能性があるからです。
親御さんも兄弟の中でいざこざが起きると嫌ですよね。
とくにこの問題は、お子さんの人生に暗い影を落としてしまう恐れもあります。
そのため、お子さん一人ひとりの特性をきちんと見抜いて、あなたならできるといったポジティブな声かけにしましょう。
テスト結果を詰問する
テスト結果を詰問するのも、やってはいけないことです。
詰問とは、「なぜ」や「どうして」といった言葉を強く問い詰める言葉です。
この言葉はプレッシャーになりやすく、お子さんによっては萎縮してしまう恐れもあります。
先ほどもお伝えしたように、結果よりも過程を大事にするのが大切なので、このような言葉を使うのは止めておきましょう。
逆に、どうすれば改善できるかを聞いてあげた方が、ずっと効率的です。
イライラしてヒステリックになる
テスト結果や勉強しないことでイライラして、ヒステリックになる言動も止めておきましょう。
というのも、ヒステリックな言動は、お子さんにとって解決策にならない言葉だからです。
解決策が親御さんから提示されなので子どもは困ってしまい、何もしなくなる恐れもあります。
ですから、イライラしたときはお子さんにその旨を言って、少し心を落ち着けてから会話をスタートするようにしてください。
諦めの言葉をかける
最後は、お子さんの未来を大きく変えてしまうかもしれない、「諦めの言葉」です。
たとえば、あなたは勉強ができないと伝えてしまうとお子さんはどんな気持ちになるでしょうか?
多くのお子さんがそこでやる気を出すのではなく、勉強を止めてしまうでしょう。
ですから、諦めの言葉は絶対に掛けず、「信じている」と言い換えてくださいね。
小学生の勉強嫌いは、今のうちに直してしまう事が重要!!
2021年度から本格的な教科書改定があり、小学生が学ぶ分野の知識は高度化しています。
もし、あなたのお子さんが勉強嫌いのままだと、中学生での挽回が難しくなってしまい、取り返しのつかない事態になりかねません。
今のうちに勉強嫌いにならないよう対策をして、「勉強って楽しい!」と子どもにわかってもらえるよう、親御さんから働きかけてあげてください。
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