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【小学生の人間関係】悩みを上手に対処していく6つの方法!

「小学生の人間関係に保護者はどうやって関わればいいの?」
「子どもが友達関係に悩んでいるみたいだけどどうすればいい?」
「どうやってアドバイスすればいいんだろう?」

こんなことでお悩みではありませんか?

小学生は6年間ありますから、親御さんも学年があがるにつれて思い悩む我が子を心配することが多々あります。

とくに高学年になれば、人間関係で思い悩み、ときには衝突してしまうかもしれません。

そこで今日は、小学生の人間関係がどうなっているのか、その背景を探りながら、対処法を詳しく解説していきます。



小学生の人間関係の特徴

小学生の人間関係の特徴は次の3つです。

● 友達が多いお子さんと少ないお子さんが出てくる
● 高学年になるとストレスを溜め込むこともある
● 学年があがるにつれて悩みも出てくる

それぞれ、解説していきます。



友達が多い子と、少ない子が出てくる

小学生の中学年・高学年になってくると、自然に友達が多い子と少ない子が出てきます。

これが良いことなのか悪いことなのかは、お子さんの性格にもよるでしょう。

外交的な性格を持っている子であれば、たくさんのお友達ができますし、逆に内向的な性格を持っている子であれば、少ない友人の中から親友を選んでいたりします。

ですから、友達が多い少ないで親御さんが悩むことはありません。

しかし、遊んでいる友達が一人も見受けられないのであれば、今学校で話せる友人はいるのかというところを聞いておきましょう。



高学年になるとストレスを溜め込むこともある

また高学年になってくると個人の価値観も徐々に出てきます。

そのため、学校や友人関係に悩んで、ストレスを溜め込むこともあります。

思春期を迎えている子もいるはずなので、思い悩むのは当然と言えます。

ですから、悩んでいる子に気が付いたら、気軽に相談に乗ってあげてください。

ただ注意しなければならないのが、ストレスを溜め込みすぎてうつ症状が出ている場合です。
うつの具体的な症例としては、以下のとおりです。

● 食欲不振
● 不眠傾向
● 集中力の欠如

これらの症状があれば、学校で何が起こっているのかをお子さんからヒアリングし、問題があれば学校との連携を強化してください。



学年があがるにつれて、悪友が増える可能性がある

親御さんにとって心配なのは、学年があがるにつれて悪友が増える可能性がある点ではないでしょうか?

悪友とは、お子さんを社会的に考えてあまり良くない行動に誘ってしまうお友達を指します。

とくに男子のお子さんに多い傾向にあり、親御さんにとっても悩みの種となります。

というのも、悪友がお子さんにとっての親友になっていることもあるからです。

ここでお子さんに友達付き合いをやめなさいといっても、反発されるだけなので、次のようにルールを決めておきましょう。

● 友達関係に関して親の承諾はいらないこと
● 社会的に悪いことは絶対にしないこと
● 誘われたらすぐに親に報告すること

この3点を守るよう、ご家庭で話し合いをしておきましょう。

親御さんから見たら悪友に見えるかもしれませんが、お子さんにとっては大切な親友である可能性もあります。

ですから、強制ではなく約束事を決めておき、それを守ってもらうようにすればお子さんの反発もほとんどないはずです。



小学生の人間(友達)関係によくある質問

続いて小学生の人間関係や友達関係によくある質問をまとめていきます。
具体的な質問は次の3つです。

● 友達が多いか少ないか、気にした方がいいですか?
● 友達関係の悩みには、親が口出しした方がいいですか?
● 友達とのトラブルに巻き込まれたら、どうしたらいいですか?

意外と対処に困ることばかりですので、解決方法をお伝えしていきます。



友達が多いか少ないか、気にしたほうがいいですか?

冒頭にもお伝えしましたが、友達が多いか少ないかは気にしないほうがいいです。

なぜなら、お子さんの性格によって付き合うべき友達は変わってくるからです。

友達が多いからといって親友がいるわけでもなく、友達が少ないからといって親友がいるというわけではありません。

小学生の間にできた友達は、今後、中学校・高校と進学するにつれて離れ離れになる可能性も高いですし、お子さんは大学で生涯の友人と呼べる人と出会うかもしれません。

ですから、今の状態を見るのではなく、お子さんが問題なく同級生とコミュニケーションを取れているかを確認するだけに留めておきましょう。



友達関係の悩みに、親が口出ししたほうがいいですか?

親御さんの頭を悩ませる問題として、冒頭にもありましたが友達関係に口出ししたいというときがありますよね。

ただ、お子さんが決めた友達に対して何かしらのネガティブな意見を口に出してしまうと、選択に対して疑問を投げかけてしまうので、あまり良くありません。

ですから、友達関係の悩みには寄り添って聞いてあげて、最後に「あなたならどうしたいの?」とお子さんに質問を投げかけてあげましょう。

すると、お子さんは「〇〇したほうがいいと思う」と伝えてくれるはずです。

その答えが、社会的に間違っていないのであれば、そっと見守り、また困ったときにだけ手を差し伸べてあげるのがいいでしょう。



友達とのトラブルに巻き込まれたら、どうしたらいいですか?

親御さんの出番は、実際にお子さんが友達とのトラブルに巻き込まれた場合です。

そのトラブル具合にもよりますが、いじめや暴力事件などがあれば、毅然とした態度でお子さんを守ってあげてください。

そのときに、どちらが悪いと決めるのではなく、叱るべきところは叱って、守るべきところを守ってあげることを意識してください。

ときには怒鳴ることも必要ですが、あくまで冷静に対処することを心がけましょう。

どうしても親御さんの手だけでは対処しきれないとなれば、学校の先生や弁護士の無料相談、警察と相談先はたくさんあります。

ですから、ご家庭だけで抱え込むことがないよう、悩み過ぎないでしてくださいね。

次の項目では、お子さんがこれらの友達関係に思い悩んでしまって困っているときに、どのようなアドバイスを送るべきかを解説していきます。



小学生の子どもが人間関係に困ったときの対処法

小学生の子どもが、人間関係に困ったときの対処法は6つです。

● 友達疲れを取る
● 好きなことをさせる時間を増やす
● 無理に遊ぶ必要がないことを教える
● どんな友達を選ぶべきかを教える
● 嫌だと思ったことは嫌だと伝えるよう教える
● 友達と自分が違うことを伝える

それぞれ解説していきますね。



対処法①友達疲れを取る

小学生の人間関係で友達が増えすぎて疲れたという言葉が出てきたら、この疲れを癒すことからスタートしましょう。

というのも、人間関係に疲れると心無い言葉を相手に伝えてしまい、関係がこじれてしまうことも多くあるからです。

ですからまずはお友達から離れて、お子さんの好きなことができる時間を増やしていきましょう。



対処法②好きなことをさせる時間を増やす

友達疲れの根本は、相手に行動を合わせてしまうところからはじまります。

とくにお友達がリーダー気質でお子さんが意見に従う形になっていると、お子さんがしたいことができなくなってしまいます。

ですから、ご家庭では思う存分に好きなことをさせてあげるところからスタートしましょう。

また、これと並行して、疲れる友だちとは無理に遊ぶ必要がないこともお子さんに伝えていきます。



対処法③無理に遊ぶ必要がないことを教える

好きなことをさせる時間を増やすことで友達疲れを癒やすとともに、これから友達疲れをなくすためにも、無理に遊ぶ必要がないことを伝えましょう。

たとえば、体が疲れていたらちゃんとお友達に伝えなさいと約束するのもいいですね。

繰り返しになりますが、疲れがあると心無い言葉からお友達を傷つける恐れもあるので、疲れたときは無理に遊ばないことをご家庭できちんと話し合っておきましょう。



対処法④どんな友達を選ぶべきか教える

お友達が多いお子さんで、トラブルに巻き込まれてしまった場合には、今後どんな友達と付き合っていくべきなのかを伝えてあげてください。

なぜなら、合わないお友達や悪いことに誘うお友達がいると、お子さん自身が疲弊してしまうからです。

このときに注意してほしいのは、「だから〇〇さんとは友達で居てはいけない」という言葉を発してしまうことです。

すると、当然お子さんからは反発があるので、必ずお子さんが自ら友達を選ぶという導線を引いてあげてください。



対処法⑤嫌だと思ったことは嫌だと伝えるよう教える

また、お友達とのトラブルは、お子さんが「嫌なことは嫌」とハッキリ伝えられないことからもはじまります。

もともと日本人の気質として、イエスかノーをはっきり言うことができないお子さんも多いですが、無用なトラブルを避けるためには、はっきり断ることを推奨しましょう。

嫌なことをしているとストレスを抱えてしまい、最終的にはうつ症状まででてきてしまうかもしれません。



対処法⑥友達と自分が違うことを伝える

最後は低学年のお子さんに多いのですが、お友達とお子さん自身が違うという認識が持てずに悩んでしまうこともあります。

自我があまり発達していない段階ですから仕方がないことですが、この認識を誤っていると、お友達を無理矢理遊びに誘って、友達疲れを相手に引き起こしてしまう恐れがあります。

ですから、このような状態が見受けられたら、低学年であってもお友達とお子さんは違う考えを持っているから、一緒にしてはいけないと伝えてあげることが重要です。



小学生の子どもが人間関係でストレスと貯めてしまった場合の対処法

最後の項目では、万が一人間関係でストレスを貯めてしまった場合の対処法を2つ紹介します。

● 学校を無理せず休む
● 体調に異変がないか親御さんが確認する

それぞれ、解説していきます。



ストレス対処法①学校を無理せず休む

ストレス症状があった場合には、親御さんが率先して動かなければならないのが、お子さんを無理に学校へ行かせないことです。

この理由は、小学校での人間関係がお子さんの体調に不調をもたらしているかもしれないからです。

小学校の生活は親御さんにとって見えにくいものなので、大事をとって休ませるのも重要です。

また、休ませたあとは落ち着くのを待って、小学校で何があったのかをきちんと確認するようにしてください。

その際には、「なぜ」や「どうして」といった言葉を使うのではなく、お子さんが話し始めるのをじっくり待つのがポイントです。



ストレス対処法②体調に異変がないか親御さんが確認する

ストレス症状があれば、必ず体調に異変がないかを親御さんがチェックしてください。
具体的な症状をもう一度まとめておくと以下のとおりです。

● 食欲不振
● 不眠傾向
● 集中力がなくイライラしている

これらの症状はうつ病の傾向とも酷似しています。

そのため、早期に対処しなければ不登校になってしまう恐れもあるので、詳細にチェックしてください。

万が一体調に異変があれば、専門機関で診察してもらうようにしましょう。


小学生の人間関係は、親御さんの細やかなチェックが必須です!

小学生は高学年になってもまだまだ子どもで、友達関係のストレスやプレッシャーを自ら解消できる子は、ほとんどいないと言っても過言ではありません。

ですから、親御さんが毎日見守ることはもちろん、常に小学校で変わったことがないかも聞いておきましょう。

そのときに、少しでも暗い表情をしたら何かがあったサインです。

とは言え、お子さんも言い出しにくいこともあります。

そんな場合は「何かあったらいつでも相談に乗るからね」と伝えておくと言い出しやすくなるので、小まめにお子さんに声掛けしておくことが大切です。

私たちのサイトでは、この他にも様々な学習や学校生活に役立つ情報を取り扱っているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

メッセージ:
不良でビリから2番目、偏差値30台。そこから独自で確立した勉強法で早稲田大学に合格。この経験を活かし、家庭教師として53人の生徒を第一志望校に合格に導き、在学中に「家庭教師のゴーイング」を設立。勉強が苦手な子専門として実績29年。今でも現場の中心に立ち17,000人以上の相談を解決。心理カウンセラーの資格を取得し、不登校・発達障害の生徒さんへのサポートにも力を入れています。

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