今こそ持つべき!【ハングリー精神】を持つ子どもに育てる方法
「ハングリー精神を持った子どもに育てるには?」
「あきらめない心って、社会に出てどう役立つの?」
「ハングリー精神を持つメリットって?」
こんなことでお悩みではありませんか?
ハングリー精神という言葉は、さまざまな場所で使われます。
でも実際は、どのように育てたら、子どもにあきらめない心が育つの?って、疑問に思う方も多いはず。
そこで今日は、ハングリー精神を持つ子どもを育てる方法を解説していきます。
これを読むと、『社会性がない子どもを育ててしまう危険性』のある、考え方や行動もわかるので、せひ最後までお読みください。
子どもに求められるハングリー精神とは?
親御さんの方の中には、子どもにハングリー精神がないと心配される方も多くいます。
しかし、子どもに求められるハングリー精神とはどういったことなのでしょうか?
そこでまず、ハングリー精神を辞書で調べてみると、「物事を強く求めて達成に対する意志を強く持つこと」とされています。
これは、何だかわかったようで、少し疑問符がつきそうな言い回しですよね。
ですので親御さんの方が求めるハングリー精神を、よりわかりやすく言語化してみました。
● 強い意志を持つ
● 失敗してもへこたれない
親御さんはお子さんに、このような意識を求めているのではないでしょうか?
まず、当記事内で伝えるハングリー精神とは?について、共通認識を持ちながら以下の項目を読み進めてください。
ハングリー精神は子どもになぜ必要なのか?
ハングリー精神の定義がわかったところで、なぜ子どもにハングリー精神が必要なのか?について解説していきます。
具体的な内容は以下のとおりです。
1. あきらめない心が身につく
2. 自走できる状態になる
3. 社会に出たら競争を求められる
それでは1つずつ見ていきましょう。
①あきらめない心が身につく
まずハングリー精神の必要性の1つに、あきらめない心が身につくことがあげられます。
あきらめない心がありさえすれば、人生において重要な以下のことに対しても、結果を残せる可能性が高まりますよね。
● 勉強
● 就職
● スキルアップ
あきらめない心が身につけば自然と競争意識が身につき、自然と上位に行こうする気持ちも芽生えます。
②自走できる状態になる
またハングリー精神であきらめない心が身につけば、学校で勉強しているときと同様に、就職してからのスキルアップにも余念がなくなります。
昨今は世界中で情報化社会になっており、1年前の技術やスキルは使い物にならないといった現象も多々起こります。
ですがスキルアップのための勉強が日々できていれば、その技術革新にもカンタンに付いていけます。
そんな自走できる子どもに育つためには、ハングリー精神が必須です。
③社会に出たら競争を求められる
またなぜ、親御さんの方がハングリー精神を持つお子さんを育てたいのかというと、社会に出て競争社会の現実を見ているからだと考えられます。
最近の学校では、競争がほとんどなくなり、個性が尊重されています。
ただ、これでは社会に出てから周りに置いていかれる可能性もあります。
民間会社では出世競争がありますし、公務員でも試験に合格しなければ昇進はありません。
また、子どもが自らビジネスをして起業したいと考えるなら、競争はより苛烈になります。
ですから、社会に出てからは競争が常にあると考え、あきらめない心で日々過ごす事の重要性は、子どもが社会人になってからさらに増していくと考える親御さんの考えは正しいといえるでしょう。
ハングリー精神をもつ子どもの育て方5選
ここまで、子どもがなぜハングリー精神を持たなければならないのかを解説してきましたが、より具体的にどうしたらあきらめない心を持つように育てられるのかをお伝えします。
具体的な育て方は以下のとおりです。
● 我慢させて自制心を育てる
● 愛情をもって厳しくしつける
● 1つのならいごとを完璧にする
● 競争のある課外活動をする
● なぜ負けたのか反省会をする
これら5つの育て方を覚えれば、自然とあきらめない心を持った子どもが育ちます。
我慢させて自制心を育てる
ハングリー精神を持つ子どもの育て方1つ目は、我慢させて自制心を育てる方法です。
この理由は、甘やかしてほしいものは何でも買い与えていると、我慢ができなくなり、自制心が育たないからです。
この自制心については、明確な統計データが出ています。
俗にマシュマロテストと呼ばれるもので、自制心が強い子どもの方が、自制心の弱い子どもよりも、将来的な収入が上がるとされています。
ですから、ほしいと子どもに言われても、まずはなぜ必要なのかをきちんと聞き、今すぐ必要なければ買わない選択をしましょう。
愛情を持って厳しくしつける
続いては愛情を持って厳しくしつけることです。
なぜなら、しつけは社会のマナーを学ばせる意味と、先ほど伝えた自制心を育てる役目があるからです。
ただし、躾には愛情が不可欠であることを忘れないでください。
愛情がなければ、子どもは親御さんが恥をかかないようにしつけているだけだと思い、表面的にしか話を聞いてくれません。
一方愛情があれば、子どもは親御さんがきちんと育ててくれようとしていると思い、しつけを全面的に受け入れてくれるでしょう。
1つの習い事を完璧にする
また、ハングリー精神には物事をきちんとやり切るといった意味も含まれているので、1つの習い事がある程度の基準に達するまで、他の習い事をさせない方がいいです。
中には子どもの得意を見つけるために、大量の習い事をさせるご家庭もありますが、あまり有効な方法ではありません。
もちろん、さまざまな習い事で優秀な成績を残す子どももいますが、何の苦労もせずにできてしまうと、ハングリー精神が身につかないことも多いです。
ですから習い事は、1つに絞って取り組むようにしてください。
競争のある課外活動をする
次に習い事の基準ですが、競争のあるものにしてください。
なぜなら、順位が今までの頑張りの評価としてフィードバックされることは、ハングリー精神を身につける上で大切だからです。
たとえば、前の試合と今回の試合で順位がどのように変わったのか、そしてその要因を考えると、今後、何をしなければならないのかが明確に分かります。
この繰り返しがとても大切で、ハングリー精神が身につき、PDCAを回せる子どもに育ちます。
なぜ負けたのか反省会をする
最後の育て方は、なぜ負けたのか、毎回、反省会を行うことです。
なぜ反省会が必要なのかというと、今回できたこととできなかったことを明確化し、次の練習に備えるためです。
試合や発表会は、今までの成果を確認するための機会なんです。
ここでの成果を子どもが直視できるようにすると、悔しさが心の中で育ちます。
この悔しさを解消するため、次の行動項目を親子で考えるとよいでしょう。
ハングリー精神が育たない子どもの育て方7選
続いてはハングリー精神が育たない子どもの育て方7つを紹介していきます。
ハングリー精神を持った子どもを育てる場合には、以下の行動を親御さんがしてはいけません。
● 子どもの感情を抑圧する
● わがままを聞いてしまう
● 子どもに完璧を求める
● 自立する力を削いでしまう
● 間違った行いを叱らない
● 親がネガティブになる
それでは、さっそく解説していきます。
子どもの感情を抑圧する
ハングリー精神が育たない子どもの育て方1つ目は、子どもの感情を抑圧してしまうことです。
この理由は、子どもの自然な感情を抑圧すれば、その気持ちを抱くことがダメだと刷り込まれてしまうからです。
たとえば、極論として悔しいや勝ちたいという気持ちを抑圧すると、子どもが今後ハングリー精神を持つことはなくなってしまうでしょう。
どんな感情でも、まずは受け入れて、その原因を一緒に探ってあげることが大事です。
わがままを聞いてしまう
次に多いのが、子どものわがままを聞いてしまうことです。
たとえば、子どもが塾を辞めたいと言い出したら、親御さんはすぐに聞き入れていないでしょうか?
もしかすると、本当に塾に問題があって辞めたいと感じているのかもしれませんが、親御さんが確認もせずに辞めさせれば、わがままをそのまま受け入れたことになります。
すると、子どもはどんなことでも、親御さんを通せばなんとかなると考えてしまいます。
ですから、自制心を育てるためにも、子どもからの要求がわがままでないか確認することが重要です。
子どもに完璧を求める
また子どもに完璧を求めてしまうのも、ハングリー精神を育てることにネガティブな影響があります。
なぜなら、あきらめずに行動するには、失敗を受け入れなければならないからです。
もし仮に、親御さんが完璧を求めてしまって、完璧以外が悪だと認めてしまうと、子どもは思うように動けなくなってしまいます。
そのため、まずは『失敗してもいいから行動してみるのが大切』と、子どもに伝えてあげてください。
自立する力を削いでしまう
ハングリー精神を育てるためにやってはいけない育て方4つ目は、自立する力を削いでしまうことです。
例えば、中学生になっても親留守中、子どもに食事を作らせないようにする等が当てはまります。
これがなぜダメかというと、子どもが失敗する機会を奪ってしまっているからです。
失敗すること=ダメなことと考えるのではなく、改善するいい機会だと考えるとよいでしょう。
間違った行いを叱らない
続いては間違った行いを叱らないことです。
間違った行いは当然叱らなければなりませんが、それを放棄してしまうとわがままに育ってしまいます。
それに、愛情不足から間違った行いをしている可能性もあります。
このような状態では、当然ハングリー精神を持った子どもに育たないため、必ず叱って、事情を聞いてあげてください。
親がネガティブになる
最後のダメな育て方は、親がネガティブになってしまうことです。
なぜなら、親がネガティブに物事を捉えると、子どもも全てに対してネガティブな見方をしてしまうからです。
もし仮に、失敗をネガティブなものとして捉えたらどうなるでしょう?
当然、反省しなければいけない失敗もありますが、失敗を全てネガティブなものとして捉えるとチャレンジができません。
たとえば、大学生になって一人暮らしするのに失敗したらどうしようと考えてしまうと、いつまでたっても行動に移せませんよね。
ですから、物事をネガティブに捉えるのではなく、ポジティブに捉える習慣を親御さんから身につけていきましょう。
ハングリー精神を持つ子どもが育つメリット
それではハングリー精神を持つ子どもが育つメリットを解説していきます。
具体的な内容は以下のとおりです。
● 挫折や敗北感でより強いメンタルを手に入れられる
● チャレンジ精神が養われる
● 社会を生き抜く力が養われる
では解説していきます。
挫折や敗北感で、より強いメンタルを手に入れられる
ハングリー精神で重要なのが、挫折や敗北感です。
これはなぜかというと、悔しい気持ちをバネにして物事に取り組ませるためです。
この悔しい気持ちを何度も味わうことで、少しずつ子どもの心が強くなっていきます。
仮にこの経験値が足りず、社会に出てから初めて味わうと、立ち直りが遅く引きこもりになってしまう恐れもあります。
ですから、ハングリー精神を子どもの頃から育てるのは、とても重要なことなんです。
チャレンジ精神が養われる
ハングリー精神が養われると、同時にチャレンジ精神も養われます。
この理由は、ハングリー精神は失敗がなければ養われませんし、その失敗にどう立ち向かうかには、チャレンジ精神が必要だからです。
チャレンジ精神とハングリー精神はほぼ同時に育つので、まずはハングリー精神を養うことをメインにしていきましょう。
社会を生き抜く力が養われる
最後のメリットは、社会を生き抜く力が養われる点です。
この理由は、答えがない問題に対して立ち向かう力が、今の社会で必要とされているからなんです。
先ほどお伝えしたチャレンジ精神がなければ、失敗を恐れず前に進めません。
さらに、ハングリー精神がなければ失敗した時点で立ち直れなくなってしまいます。
社会に出れば、小さな失敗を繰り返しながら改善する力が求められるので、社会を生き抜く力を養えるのは、大きなメリットといえるでしょう。
ハングリー精神を育てたい親が、子どもに気をつけたいこと
最後の項目では、ハングリー精神を育てたい親が子どもに気をつけたいこと3つを紹介します。
具体的な内容は以下のとおりです。
● 衝突は必ずあり道理に反してはいけない
● 挑戦には必ず寄り添ってあげる
● 見守って間違っていたら軌道修正する
それぞれ解説していきます。
衝突は必ずあり、道理に反してはいけない
ハングリー精神が子どもに育ってくると負けん気が強くなり、親御さんとの意見衝突も多くなるのは事実です。
ときには、子どもの方が正しく、親御さんの方が間違っていることもあるでしょう。
しかし、そんなときに謝らず、親御さんの意見を通してしまうと、反感を買ってしまうだけです。
ですから自分の子どもであっても、あなたが間違っていたら謝ることも重要ですし、また当然の事と言えます。
挑戦には必ず寄り添ってあげる
挑戦には必ず寄り添ってあげてください。
この理由は、子どもの挑戦に手を貸してしまうと自立が遅くなってしまうからです。
もちろん、危ない挑戦であれば止めなければいけません。
しかし、子どもがやりたい・挑戦したいと思うことはなるべくチャレンジさせてあげ、親は遠くから見守ってあげましょう。
見守って間違っていたら軌道修正する
最後は挑戦を見守りながらも、間違っていたら軌道修正しなければならない点です。
これはなぜかというと、子どもはまだ未熟な存在だからです。
明らかに間違っていたり、危険なことがありそうであれば、親御さんは子ども意見を曲げてでも中止させたり、軌道修正してあげたりしてください。
そのときに衝突はありますが、きちんと話し合えば子どもも意見を納得して受け入れてくれます。
とは言え、正当な理由なく「昔から嫌いだから」などと言う理由では、子どもは絶対言うことを聞いてくれない事を覚えておいてください。
ハングリー精神を持った子どもに育てるのは、親の対応次第!厳しくても愛情いっぱいに育てよう
ハングリー精神は、あきらめない心を育てますし、今の社会でもっとも重要視されている心の強さでもあります。
ですが、今の日本の社会では競争があまりなく、自然にメンタルを鍛えることは難しい場合もあります。
ですから、親御さんの育て方次第で、子どもが将来自立できるかどうかの別れ道になると考えて間違いないでしょう。
もしあなたが、子どもが自立して幸せな人生を送ってほしいと考えるなら、ときに厳しく、また愛情いっぱいに育てていくことを決して忘れないでくださいね。
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