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スマホの使い過ぎに要注意!デジタルデトックスで生活を整える方法

「デジタルデトックスってどういう意味?」
「スマホって、やっぱり悪影響よね…」
「やり方を教えてほしいな」

こんなことでお悩みではありませんか?

デジタルデトックスは、昨今では多くのご家庭が試そうとしているものです。

ぜひやった方がいいとは思いますが、やり方を間違えてしまうと、将来に悪影響を与えてしまう可能性もあります。

そこで今日は、デジタルデトックスについて概要をお伝えしながら、やり方を紹介します。
これを読むと、デジタルデトックスしなければいけないお子さんの特徴もわかるので、ぜひ最後までお読みください。



デジタルデトックスとは何か?

それではまず、『デジタルデトックスとは何か?』から確認していきましょう。

デジタルデトックスとは、デジタルとデトックス(解毒)の造語で、電子機器から離れる行動を指しています。

昔から電子機器が頭に与える影響は研究されており、昨今ではブルーライトがお子さんの学習に悪い影響を与えると言われています。

ですから、デジタルデトックスをし、勉強したことが無駄にならないようにする生活を、随時、整えていきましょう。

このデジタルデトックスという言葉がどうしてここまで浸透してきたのかも合わせて、以下の項目で確認してみてください。



小中高生がインターネットを利用するデバイス1位は?

小中高生がインターネットを利用するデバイス1位は、スマートフォンです。

この統計には明確な根拠があり、令和元年度に内閣府が調査した青少年のインターネット利用環境実態調査に記載されています。

統計を取ったご家庭のお子さんは93.3%インターネットを利用しており、その内の67.7%がスマートフォンを利用している結果となりました。



子どもはどれくらいの時間をインターネットに使ってるの?

どれくらいの時間インターネットを使っているのかを年齢別で調査したところ、子どもの平均の使用時間は147分(2時間27分)となっていました。

お子さんが家に帰ってから就寝するまでに2時間強使っているとなると、いつ勉強しているか気になるところです。

実際にこのような数字が内閣府から提示されているところを考えると、どのご家庭でもデジタルデトックスを一度は考える必要があると思います。



ブルーライトの危険性について

デジタルデバイスを使用していると、どうしても気になってしまうのがブルーライトです。

ブルーライトのデメリットは、さまざまな分野で取り沙汰されていますが、わかっている影響を示すと以下のとおりです。

1. 睡眠障害に陥る可能性がある
2. 頭痛の原因になる可能性がある
3. 脳に損傷を与える可能性がある

とくに3番の脳に損傷を与える可能性については、オレゴン州立大学の研究チームが2019年に研究しており、以下の内容の発言が発表されています。

New research at Oregon State University suggests that the blue wavelengths produced by light-emitting diodes damage cells in the brain as well as retinas.

この研究の内容を端的に伝えると、ハエにブルーライトを照射した結果、脳神経に損傷が見られ、加齢したときと同様の症状が現れたとされています。

このように電子機器から発せられるブルーライトは、一定の危険性があると考え、必要以上に近づかない方がいいと言えます。



デジタルデトックスの具体的なやり方

デシタルデトックスは、情報化が進んだこの世の中では、主体的にお子さんと取り組んでいきたいところです。

なぜなら、先ほどの項目でお伝えしたように、ブルーライトの影響が脳に損傷を与えてしまう可能性を考えなければいけないからです。

もちろん、スマホでネットサーフィンしている時間が長くなれば、その分貴重な勉強時間が奪われてしまう側面からも、一刻も早く取り組む必要があります。

そこで、以下ではデジタルデトックスのやり方を3つに分けて紹介します。

1. 完全に禁止する
2. 使用する時間を限定する
3. 音声のみを聞く

この3つの中から、お子さんと十分に話し合い、できそうなところから始めてみましょう。



デジタルデトックスのやり方①:完全に禁止する

デジタルデトックスのやり方1つ目は、電子機器の使用を完全に禁止することです。

完全に禁止すれば、冒頭部分でお伝えしたブルーライトの影響からは完全に逃れられますし、勉強する時間も比例して増えます。

しかし、この方法を徹底するには少し問題があって、完全に電子機器を利用しないのであれば、テレビも禁止しなければなりません。

もちろん、お子さんだけがテレビを見るのを禁止すれば、ご家庭内で不公平感が出てしまいますから、家族が一律禁止する方がよいでしょう。

このように、デジタルデトックスを完全に達成するためには、家族全体の協力も必要なので無理のない範囲で実践してください。



デジタルデトックスのやり方②:使用する時間を限定する

もっともおすすめなのが、画面が写る電子機器を使用する時間を限定することです。

この方法は家族全員も協力しやすいやり方です。

たとえば、よくある使用時間の限定は、1日1時間のみというもの。

でもいきなりは難しいので、まずは平均的な電子機器の使用時間の半分以下になるよう、デジタルデトックスを実践し、その時間を勉強時間に充てるとよいでしょう。



デジタルデトックスのやり方③:音声のみ聞く

最後の方法は音声のみ聞くことです。

この方法は、YoutubeやTiktokなどの映像が配信されるアプリであっても音声だけを聞きます。

こうすればラジオと同じで画面を見ることがなくなるので、ブルーライトの影響はほとんどありません。

しかし、映像を見たいという欲求をご家庭全体で抑えられるかというと、かなり難しいので、完全に禁止する方法と同様に相談しながら行ってください。



デジタルデトックスのメリット

ここまでデジタルデトックスを行う方法を解説してきましたが、これを実行することで、学習能力の低下を防げるといったメリットがあります。

この他のデジタルデトックスによるメリットは以下のとおりです。

● 目の疲れを軽減できる
● 睡眠の質が改善される
● 勉強時間が増える
● SNSの危険性から離れられる

ブルーライトによる学習能力の低下とともに、以下で詳しく解説していきます。



ブルーライトによる学習能力低下を防げる

デジタルデトックスによるメリットの1つ目は、ブルーライトによる学習能力低下を防げる点です。

この理由は、脳がブルーライトによって疲労することを防げるため、学習効率が上がるからです。

仮に塾へ行く前3時間ほどスマホを使っていたとすると、塾に通う頃には脳が疲れてしまいます。

スマホを使わずに塾へ行けていたら、集中力を保って勉強に打ち込めるのに、脳が疲れた状態だと、通常のパフォーマンスをだせません。

ですから、デジタルデトックスを実践すると、勉強に打ち込む環境が整えられるのは大きなメリットといえるでしょう。



目の疲れを軽減できる

続いてのメリットは、目の疲れを軽減できる点です。

ブルーライトは眼精疲労を起こすことでも有名なので、デジタルデトックスを実行すると目の疲れに悩まされることがあまりなくなります。

逆にデジタルデトックスと睡眠で目の疲れが癒やされないようであれば、病気の可能性もあるので、早急に眼科医にかかりましょう。



睡眠の質が改善される

デジタルデトックスのメリット3つ目は、睡眠の質が改善される点です。

なぜなら、ブルーライトは体内時計を狂わせる可能性が指摘されているからです。

ブルーライトは太陽光から発せられる光と同じで、強い力を持っています。

例えば、晴れの日に空全体が青く見えるのは、このブルーライトのおかげなんです。

そんな光を直視していたら、体内時計がおかしくなり睡眠の質が落ちてしまうのも納得です。



勉強時間が増える

また学習に対する直接的なメリットは、勉強時間が増えることです。

この理由は単純で、スマホを触る時間が少なくなれば、その分勉強時間を増やせばいいだけだからです。

昨今はほとんど全てのものが、ウェブ上に公開されており、マンガを読むにしてもスマホ頼りになりがちです。

ですから、一度デジタルデトックスとしてスマホやテレビから離れられれば、「暇だし宿題でもするかな」という状況を簡単に作り出せそうです。



SNSの危険性から離れられる

また、デジタルデトックスでスマホから離れられれば、SNSの危険性からも同時に離れられます。

最近は小学生から高校生に至るまで、さまざまなSNSを利用しており、それに付随する危険性もあります。

たとえば、ネット詐欺に遭ったなどが典型な害です。

そのため、ネットリテラシーが十分に育つまではSNSの利用を禁止するべきなのですが、お子さんの行動をすべて把握することは難しいです。

だからこそデジタルデトックスを実践すれば、物理的にスマホやその他のインターネットに接続できる機器と離れられ、同時にSNSからも離れられます。



デジタルデトックスのデメリット

デジタルデトックスのメリットがわかったところで、次にデメリットを確認していきましょう。

具体的には以下のとおりです。

● お子さんのコミュニケーションに弊害が出る
● トレンドに乗り遅れてしまう可能性がある
● ツールの将来性を知れない可能性がある

それぞれ確認していきます。



お子さんのコミュニケーションに弊害が出る

まず第1にお子さんのコミュニケーションに弊害が出る可能性があります。

これはなぜかというと、冒頭でもお伝えしたように他のご家庭のほとんどはインターネットを利用しているからです。

もちろん中にはデジタルデトックスに理解があるご家庭もあると思いますが、LINEやその他のSNSを使っていないと、友達とのコミュニケーションに弊害がでる恐れもあります。

ですから、完全に電子機器を断つというよりも、使用方法をご家庭で相談しながら使っていくことをおすすめします。



トレンドに乗り遅れてしまう可能性がある

デジタルデトックスすると、お子さんのコミュニケーションに弊害が出る恐れがあると共にトレンドに乗り遅れるといった恐れもあります。

最近のトレンドの発信地はSNSが基本となっており、学校での話題もSNSで発信された内容が話される傾向が高いです。

ですから、トレンドに乗り遅れ学校で友達が話している内容についていけず、悩んでしまう恐れも出てきます。

電子機器の発達によって、確かにブルーライトの影響が顕著に出てきましたが、その背景には利便性や発信力といった力も隠れていることは、親御さんも理解しておきましょう。



ツールの将来性を知れない可能性がある

先ほど電子機器の発達によって利便性や発信力が向上したという話がありましたが、デジタルデトックスでこの力に触れていない状況だと、ツールの将来性に気付けない恐れもあります。

最近では大学生がインフルエンサーとして活躍したり、SNSマーケターとして活躍したりすることも増えてきました。

年齢が若いうちからお子さんの専門性を高められるのであれば、それに越したことはありません。

そのため、何度も繰り返しお伝えしているように、電子機器を全て断つというデジタルデトックスではなく、距離感を適切に保つ方法をご家庭で考えてみるとよいでしょう。



デジタルデトックスした方がいいお子さんの特徴

では、デジタルデトックスしたほうがいいお子さんにはどのような特徴があるのでしょうか。

以下にまとめてみました。

● 睡眠に障害がでている
● ネット依存の傾向がある
● 成績が思った以上に上がらない

これらの特徴をより詳しく見ていきます。



睡眠に障害がでている

必ずデジタルデトックスを考えなければならないお子さんの特徴として、睡眠障害が実際に出ていることがあげられます。

なぜなら、ブルーライトによって体内時計が狂ってしまい、深い睡眠が取れていないと日中に集中力がなくなるからです。

そのため、明らかに夜のスマホ利用で睡眠時間がなくなってしまっている場合には、必ずデジタルデトックスをご家庭で話合って実行してください。



ネット依存の傾向がある

また、もしネット依存の傾向がある場合にも、一度デジタルデトックスを実行してみましょう。

その際、もし仮にお子さんから大きな反発があったり、断固拒否する姿勢が見えたりしても、試験的にでも行うべきです。

デジタルデトックス実行後に、以下の症状が出たら一度専門家の診断を仰ぎましょう。

● 感情的になりやすい
● イライラしている
● 落ち込む
● 暴力的になる

これらは典型的なネット依存の症状なので、必ず注意してお子さんを見てあげてください。



成績が思った以上に上がらない

最後は勉強時間の割に成績が思った以上に上がらない場合にも、デジタルデトックスを検討しましょう。

この理由は、電子機器の使用で勉強に支障が出ている可能性が高いからです。

もちろん、何かつまずきがあって成績が向上していない場合もあるので、最終的には総合的な判断が必要な点は注意してください。

あくまで、『一度やってみて様子をみる』という心がまえで行ってください。



デジタルデトックスをするときの注意点

最後の項目では、デジタルデトックスするときの注意点をお伝えします。

● 全てを禁止すると弊害がある
● 代替できる娯楽を提供してあげる
● 家族の間で話し合う

それぞれ確認していきます。



全てを禁止すると弊害がある

繰り返しお伝えしていますが、デジタルデトックスでも全てを禁止すると弊害があります。

何事もやりすぎはよくないので、まずは軽めのデジタルデトックスから始め、効果がありそうであれば、1日電子機器を触らない期間を設けるといった設定をするとうまく行きやすいと思います。

逆に無理をすると、お子さんの協力が得られなくなるため、少しずつ合意を取りながら進めていきましょう。



代替できる娯楽を提供してあげる

デジタルデトックスは、今お子さんのほとんどが娯楽としているネット環境を、全て奪ってしまうことになります。

ですから、代替できる娯楽はご家庭で用意してあげましょう。

たとえば、家族みんなで遊べるトランプやマンガを多く揃えてあげるのも効果的です。

すると、スマホ以外にも楽しみを見つけ、デジタルデトックスを経なくてもスマホから離れられる可能性が高まります。



家族の間で話し合う

最後にデジタルデトックスする際の注意点として、強制的に行うのではなく、まずは話し合いからはじめる点があります。

親御さんにとっても、自分も娯楽をいきなり取り上げられるのは抵抗がありますよね。

お子さんも同じです。

ですから、まず話し合いを行い改善できるかどうかを聞いてあげて、守れなかったらデジタルデトックスを実行するとすれば、納得度も高くなっていきます。



デジタルデトックスはスモールステップで進めていこう!

デジタルデトックスは、脳に悪影響が高い確率であるブルーライトを完全に遮断できるので、ぜひ一度試してみてほしいことです。

ですが、やり方には注意が必要で、電子機器を全面使用禁止にするのは、情報化社会においてデメリットしかありません。

ですから、デジタルデトックスを通して、スマホやゲームといった電子機器とどうやって付き合っていくべきなのかという話し合いをご家庭でしてみて、お子さんと合意した上、スモールステップで始めていきましょう。

時間が空いた分は、家族でトランプをしたり他愛もないおしゃべりをしたり、家族で過ごす時間に使えると嬉しいですね。

この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

メッセージ:
不良でビリから2番目、偏差値30台。そこから独自で確立した勉強法で早稲田大学に合格。この経験を活かし、家庭教師として53人の生徒を第一志望校に合格に導き、在学中に「家庭教師のゴーイング」を設立。勉強が苦手な子専門として実績29年。今でも現場の中心に立ち17,000人以上の相談を解決。心理カウンセラーの資格を取得し、不登校・発達障害の生徒さんへのサポートにも力を入れています。

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