英検の合格ライン~得点の計算の仕方~
「英検って何点とれば合格なの?」
「得点の計算方法は?」
「英検受けたんだけど…合格したかな?」
こんなことでお悩みではありませんか?
英検というと生涯使える資格として人気ですよね。
とは言え、合格点や不合格点をきちんと正確に知っている人は、意外と少ないのが現状です。
明確な合格点が分かっていれば勉強の際に何点を目指すかを意識できますし、モチベーションにもつながりますよね。
そこで今日は、英検の合格点について詳しく解説していきます。
英検の合格点
はじめに英検の合格点を級別に分けて紹介していきます。
具体的な指標としては、どの級であっても合格点は1次試験で6?8割程度、2次試験で7割程度が合格圏内に入ってきます。
ただし、英語検定の難しさによってこの数値は変わってくるので、あくまで参考値としてください。
英検の合格点①:英検1級筆記の合格点
英検1級筆記の合格点は以下のとおりです。
英検1級1次試験合格基準点
リスニング満点 ライティング満点 リーディング満点 合計点(満点)
850 850 850 2028(2550)
合格得点率は、2028÷2550=約79%となっており、8割の得点率が合格圏内と言えます。
英検の合格点②:英検1級スピーキングテストの合格点
英検1級のスピーキング試験の合格基準点は以下のとおりです。
602点/850点
合格得点率は、約70%です。
英検の合格点③:英検準1級筆記の合格点
英検準1級筆記の合格点は以下のとおりです。
英検準1級1次試験合格基準点
リスニング満点 ライティング満点 リーディング満点 合格点(満点)
750 750 750 1792(2250)
合格得点率は、1792÷2250=約79%となっており、8割の得点率が合格圏内と言えます。
英検の合格点④:英検準1級スピーキングテストの合格点
英検準1級のスピーキング試験の合格基準点は以下のとおりです。
512点/750点
合格得点率は、約68%となっています。
英検の合格点⑤:英検2級筆記の合格点
英検2級筆記の合格点は以下のとおりです。
英検2級1次試験合格基準点
リスニング満点 ライティング満点 リーディング満点 合格点(満点)
650 650 650 1520(1950)
合格得点率は、1520÷1950=約78%となっています。
英検の合格点⑥:英検2級スピーキングテストの合格点
英検2級のスピーキング試験の合格基準点は以下のとおりです。
460点/650点
合格得点率は約71%です。
英検の合格点⑦:英検準2級筆記の合格点
英検準2級筆記の合格点は以下のとおりです。
英検準2級1次試験合格基準点
リスニング満点 ライティング満点 リーディング満点 合格点(満点)
600 600 600 1322(1800)
合格得点率は1322÷1800=約73%となっています。
英検の合格点⑧:英検準2級スピーキングテストの合格点
英検準2級のスピーキングテストの合格基準点は以下のとおりです。
406点/600点
合格得点率は約68%です。
英検の合格点⑨:英検3級筆記の合格点
英検3級筆記の合格点は以下のとおりです。
英検4級1次試験合格基準点
リスニング満点 ライティング満点 リーディング満点 合格点(満点)
550 550 550 1103(1650)
合格得点率は、1103÷1650=約67%です。
英検の合格点?:英検3級スピーキングテストの合格点
英検3級のスピーキングテストの合格基準点は以下の通りです。
353点/550点
合格得点率は、約64%です。
英検の合格点⑪:英検4級筆記の合格点
英検4級筆記の合格点は以下のとおりです。
英検4級1次試験合格基準点
リスニング満点 ライティング満点 リーディング満点 合格点(満点)
0 500 500 622(1000)
合格得点率は、622÷1000=約62%です。
英検の合格点⑫:英検5級筆記の合格点
英検5級筆記の合格点は以下のとおりです。
英検5級1次試験合格基準点
リスニング満点 ライティング満点 リーディング満点 合格点(満点)
0 425 425 419(850)
合格得点率は419÷850=約49%です。
英検の合格点⑬:各級の合格得点率まとめ
レベル 1次試験 スピーキングテスト
1級 約79% 約70%
準1級 約79% 約68%
2級 約78% 約71%
準2級 約73% 約68%
3級 約67% 約64%
4級 約62% なし
5級 約49% なし
傾向を確認すると級数が上がっていくごとに得点率が伸びていかなければならず、1級では1次試験で8割正解、スピーキングでは7割正解が必達目標となります。
つまり、スピーキングテストでは7割超えを目指さないと合格ラインに届かないということになります。
英検の得点の出し方について
英検のテスト点数の出し方はTOEICと似ており、各問題の配点が年度や難易度によって異なってきます。
そのため、問題が解けた数が同じなのに合格した子と不合格になった子がいるといったアクシデントも稀に起こりますので、覚えていてください。
ただしどの級数であっても8割方の問題が解けていれば合格できる!って、これらの数値から分かりますね。ですので、8割突破を目指す勉強をしていきましょう。
履歴書に書ける!英検2級高校生の合格率
履歴書にも書ける英検2級の合格率は、高校生でどれほどあるのでしょうか。
結論から言うと、高校生の英検2級合格率は2010年から2013年のデータ で23.3%という数値が出ています。
この数値から分かることは10人中2?3人しか受からない確率を指しており、難しい部類の試験に入るということですね。
そこでこの項目では、英検2級の概要についてお伝えし、取得するとどのような良い事があるのかを解説していきます。
英検2級の各問題の得点
英検の得点の出し方の項目でお伝えしましたが、英検の得点は傾斜配点がなされており同じ問題正答率でも合格・不合格が分かれる恐れがあります。
しかし、傾斜配点はテストが行われた後でしか判明しません。
ただ、問題数を得点で割れば1問あたりの大体の点数がわかるので、以下の表をご覧ください。
英検2級の各問題の得点推定値
項目 リスニング ライティング リーディング スピーキング
問題数 38 1 30 5
満点 650 650 650 650
1問あたりの得点推定値 約17点 650点※ 約21点 130点
※ライティングは減点方式で採点される
基本的に全ての配点が平均的になされているので、大きなミスなく問題を解いていかなければなりません。
そのため仮に、ライティングが書けなかった、スピーキングで2問全く答えられなかったという事態が発生すると、不合格になってしまいます。
英検2級のスピーキングテストにおけるスコアの出し方
英検2級のスピーキングテストのみならず、スピーキングテストにはスコアの出し方が色々あります。
問題についてきちんと答えられているかのみならず、『発音が正しいか』 『語彙力がきちんと付いているか』 『文法的に正しいスピーキングを行っているか』 『積極的にコミュニケーションを図ろうとしているのか』等、様々な観点で評価されます。
特に意欲や態度というのは『ハキハキと喋れる』などの、日頃のコミュニケーションスキルが出てくるので注意して臨みましょう。
英検2級を取得すると得られるメリット
英検準2級と英検2級の間には大きな溝があります。
なぜなら、英検2級は履歴書に書けるのに対して英検準2級は履歴書に書いてもあまり評価されないからです。
明確な違いが生じているのは、合格率がおよそ20%しかないことからもうかがえますね。
特に大学受験では2021年の段階では英検2級が評価される傾向にあるので、必ず取得しておきたいところです。
中学生で取っておきたい!英検3級の合格率
中学校3年生の初期段階で取っておくとその後の勉強に役立つ、英検3級はどのくらいの難易度なのでしょうか?
結論からお伝えすると、合格率は2010年から2015年までの間でおよそ50%という数値が出ています。
そのため、難易度的にはあまり難しくない部類に入るテストと言えるでしょう。
そこでここでは英検3級の難易度を文法の観点から確認し、取得しておくとどのような良いことがあるのかも解説していきます。
英検3級の難易度
英検3級の難易度としては、中学校3年生レベルの文法が全て完璧に解けるぐらいのレベルが必要です。
教科書改訂によって仮定法などが中学校でも扱われるようになったので、今後の英検対策では仮定法もきちんと覚えておく必要があります。
今後の流れとしては単語の難易度が上がったり文法の難易度が上がったりする可能性が高いので、早期に取得することをおすすめします。
英検3級を合格するための勉強時間は?
英検3級を合格するためには、中学校2年生レベルの文法が全て溶ける状態で30時間程度の勉強時間が必要です。
中学校2年生の文法事項が全て分かっていれば、中学校3年生で学ぶ文法もそこまで難しくはないので、集中して取り組めばこれぐらいの時間で英検の問題を解けるようになります。
ただし完全に理解して解答するためには、3ヶ月程度の勉強時間は必要でしょう。
英検3級は取得しておくと高校受験に有効!
英検3級は基本的に履歴書には書けませんが、中学校3年生の初期段階に取得しておけばその後の文法事項が簡単に覚えられます。
そのため、2年生の後半から勉強を始め3年生の前半で、英検3級を取得するという形をとるといいでしょう。
そもそも英検とは?
さてここまで英検の合格点について詳しく解説してきましたが、英検とは何なのでしょうか。
結論から言うと、英検は実用英語技能検定の略で、日本語を母国語とする人の英語能力を測るための指標として用いられています。
公的な資格であり、一度取得すると生涯使える資格として人気を集めているんですね。
そこでこの項目では英検の概要について詳しく解説していきます。
英検を受験するメリット
英検を受験するメリットは、2級以上からは履歴書に書ける一生使える資格を取得したことになります。
英検5級から準2級までは、自身の英語能力がどの段階にいるのかを確認する指標として用いられます。
実質的なメリットとしては2級以上からしか手に入りませんが、試験を有利になるといった点では5級以上からメリットを感じてくるはずです。
英検各級のレベルをまとめてみた
ではここで、英検各級のレベルについて簡単に解説しておきますね。
レベル 学年
1級 大学卒業レベル
準1級 大学3年生レベル
2級 高校卒業レベル
準2級 高校2年生前半レベル
3級 中学卒業レベル
4級 中学2年生程度の英語力
5級 中学1年生程度の英語力
レベルの目安としては2級は進学校であれば高校2年生の後半には取得できるレベルに英語を仕上げておくと、その後の大学受験を有利に進められます。
英検CBTテストとは何か
英検には筆記テストとCBTテストがあります。
CBTテストはコンピュータ上で受験する検定で、合格すれば従来の英検と同様の資格が得られます。
会場が遠く受験できないお子さんが受験できるようにと開発されたテストを指していますよ。
更に今まで受けてきたスピーキングテストも1日で受験でき、スピーディーな受験が可能です。
英検の勉強方法とコツ
最後の項目では、英検の勉強方法とコツについて詳しく解説していきます。
4技能をいかに効率よく高めていくかの極意を解説しているので、是非参考にしてみてください。
英検の勉強方法とコツ①:リーディング
リーディングは、まず単純に語彙力を増やす必要があります。
基本的に受験問題を解いていれば難しい問題はありませんが、単語力が必要です。
学校の授業で文法をきちんと押さえておけば読めるような平易な文章なので、単語を優先的に覚えていきましょう。
英検の勉強方法とコツ②:ライティング
ライティングの勉強方法は少し特殊です。
英検のライティングは、問題文が英語で訳されているのでまず和訳して、日本語で答えます。
ライティングするべき日本語の文は、できるだけ簡単に訳せるものにしておくといいでしょう。
特に英検2級までは長文の自由英作をきちんと行なっているわけではないので、自分が書ける範囲での英文を中心に組み立てていきましょう。
英検の勉強方法とコツ③:リスニング
リスニングの基本は語彙力です。
なぜなら、知らない単語は耳に入ってこないからです。
まず語彙力を高め、発音を聞いて最後にリスニング問題に取り組みましょう。
正しい発音ができるようになれば、リスニングもきちんと聞こえるようになっているので、まずは発音から攻略していきましょう。
英検の勉強方法とコツ④:スピーキング
最後にスピーキングです。
スピーキングの練習方法は、塾の先生や学校の先生に頼むのが一番いいでしょう。
なぜなら、相手と話すのが一番の練習だからです。
事前準備として、出来る限り予想される質問への回答を準備して暗記します。
次に練習相手となってくれる人からランダムに質問をしてもらい、それに対して答えるといった練習方法が一番効果的です。
英検は各級8割以上を目指して勉強すれば、合格できる!
英検の合格点は基準点が決まっており、その点数を超えれば合格、下回れば不合格と明確です。
合格ラインがハッキリと分かれば、そのラインを超えられる勉強の計画を立てられますよね。
英検を目指して勉強するなら、練習問題を解くときも正答率に着目し、各級8割以上を目指してください。
もし届かない場合でも、何をどれくらい勉強すればいいのか意識して勉強の計画を立てていきましょう。