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発達障害の「やりたくない」に隠されてる、「疲れやすさ」の対処法は?

発達障害の子が何かを「やりたくない」と言った場合、やる気がないのか、他にやりたくない理由があるのか、親御さんとしては判断に困ってしまう場合があります。

どうして「やりたくない」のか、その大きな理由のひとつとして「疲れるからイヤだ」というのがあります。
発達障害の子は、『疲れやすさ』を抱えている子が多くいるのです。

今日は周囲には理解されずらい『疲れやすさ』の理由と、対処法をお伝えします。



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どうして発達障がいの子は『疲れやすい』の?

 
発達障がいのお子さんが『疲れやすい』理由について、代表的なものを4つご紹介します。


発達障がいの子が疲れる理由①:集中し過ぎる

 
発達障がいのお子さんが読書をしている時、周りがどんなに声を掛けても気づいてくれない場合があります。このように発達障がいの子は、自分が好きなことなら周りが驚く程、高い集中力を発揮できます。
ですが、何かひとつのものに集中するというのは、すごくエネルギーを使いますよね。発達障害の子は、過集中の状態を長く続けがちなので、いつも疲れてしまっているのです。



発達障がいの子が疲れる理由②:いろいろなものに過敏になる

 
発達障がいの子の特徴として、ものに対して過敏になる傾向があります。
音に過敏な子もいれば、ニオイに過敏な子、肌触りに過敏な子もいます。
こういった子たちは、自分の周りを取り囲むすべてのものが刺激物になってしまいます。一日中そんな状態でいたら、誰だって疲れてしまいますよね。
過敏に反応することで、お子さんはどんどん疲れを溜めてしまっているのです。



発達障がいの子が疲れる理由③:周りに適応しようと頑張っている

  
発達障がいの子は周りから《浮いている》と思われている傾向があります。
年齢を重ねるにつれ、自分が周りから浮いていることも気付き、「周りに合わせなくちゃ」と、なんにでも一生懸命になってしまうのです。そのため精神的に過度に疲れます。

周囲の人間は「周りに合わせず、いつもマイペースでやってる」と理解しがちですが、実はそうではありません。本人なりに精一杯気を使った結果、人間関係にも疲れ果ててしまうケースが本当によくあるのです。



発達障がいの子が疲れる理由④:思うように睡眠がとれていない

  
発達障がい、とくに多動のお子さんは、脳のなかも多動と言われるくらい、落ち着かない毎日を送っています。
脳が活発なままだと、適切な睡眠は取れません。布団のなかに入っても長時間目を寝付けなかったり、夜中に急に目が覚めたりしてしまいます。そのため睡眠不足になりがちなのです。
そんな毎日を送っているので、朝起きた時から『疲れてしまっている』ケースが多いのです。



発達障がいの子の『疲れやすさ』減らしてあげるには?

  
『疲れ』の原因がわかっているなら、お子さんの『疲れやすさ』を減らしてあげることはできます。原因別の対処法をご紹介します。

対処法①集中し過ぎる→アラームをつける

  
集中力が高いというのは、とてもいいことですが、発達障害の子は倒れるまで集中してしまう場合があります。
これを防ぐにはアラームを有効に使ってあげてください。

アラームが鳴ったら休憩する習慣を付けてしまえば、お子さんは音に反応し、休憩が取れるようになります。
スマートフォンにも、定期的に時間を教えてくれるアプリがあるので、お子さんの喜ぶ音を見つけて試してみてくださいね。



対処法②いろいろなものに過敏になる→過敏に感じさせない工夫をする

   
たとえば音が気になるのであれば、ヘッドフォンをつけてみる。
肌触りが気になるのであれば、洋服の素材を変えてみる、手袋をする等、お子さんが過敏に反応してしまうものを減らせるような工夫を考えてあげましょう。
過敏な体質なのに「慣れろ」と言うのは、強制です。「いもむしも慣れたら美味しいよ!」と無理に食べさせられたら困りますよね。つまり「慣れさせる」のではなく、環境を変えてあげる必要があります。



対処法③適応しようと頑張っている→常識にとらわれなくて良い考え方を教えてあげる

周りに合わせようとするお子さんの努力はとても素晴らしいものです。そのことを充分に褒めてあげた上で、「友だちを増やさなくても大丈夫」「誰かに嫌われるのなんて、当たり前のことだよ」など、ごく当たり前のことを教えてあげてください。
そして「ありのままで大丈夫なんだよ」「お父さんもお母さんも、そのままの○○ちゃんが大好きだよ」と、お子さん自身を受け入れ、精神的に落ち着かせてあげましょう。



対処法④思うように睡眠がとれていない→脳がリラックスできる環境を作ってあげる

寝付けないのは脳が興奮しているからですから、興奮を鎮めてあげる工夫を考えてあげてください。
具体的には、

・寝る前30分前にぬるめのお風呂に、ゆっくり入る
・カモミールティなど、落ち着く作用のあるハーブやアロマを利用する
・youtubeにある528ヘルツの音楽を小さな音でかけてあげる
・玉ねぎやグレープフルーツを切ったものを枕元においてあげる

…などです。いろいろ試してお子さんの好みのやり方を見つけてあげてください。



安心できれば、気持ちも落ち着きます!

脳が多動なのは、人より何倍もいろんなことに気がつける素晴らしい特性です。ですがその為に、周囲の人間には想像もつかない程、お子さんは毎日、疲れ切ってしまうのです。ひとりひとりの疲労感や感情というのは、実際のところ本人にしかわかりません。
せめてお家ではお子さんの神経が休まるような、リラックスできる環境を作ってあげてください。お気に入りのクッションがあるだけでも、人はホッと一息つくことができます。お子さんはどうしてあげたら落ち着くのか、いろいろ試してあげてくださいね。

この記事を書いた人

水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

メッセージ:
辛い時や苦しい時は一人で悩まず、まずは私たちゴーイングに相談してください。解決の糸口を必ず一緒に見つけたいと思っています。

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