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発達障害やADHDの遅刻をできるだけ減らしていく方法

発達障害やADHD子は見通しを立てるのが苦手で、時間にルーズな部分があります。

「学校や習い事に遅れがち」「家族での外出予定が大幅に狂う」 「時間通りに動けない」など、親御さんが時間に間に合うように「○時からこれしてね」「○分で行かないと間に合わないよ」と声掛けしても、やっぱり遅刻してしまう…。

子どものうちは遅刻を多めに見てもらえても、大人になって社会人になると、そうもいきません。

そこでこの記事では、予定時間に間に合わなかったり、時間内に準備できなかったりするお子さんのために、遅刻をできるだけ減らしていく方法を紹介していきます。ぜひ参考にして、遅刻のストレスを減らしてあげてください。

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発達障害やADHDの遅刻はどんなシーンで起きやすい?

発達障害やADHDの子の遅刻は、特性によるものが多いため、本人は無自覚にやってしまいます。一般的に多いのは以下のようなケースです。

過集中(今していることに集中しすぎる)

過集中という言葉を聞いたことがあると思いますが、その言葉の通り、発達障害やADHDを持つ子は、好きなことや興味があることに集中すると、時間を忘れてしまいます。例えば、ゲームをしていると「あと5分だけ」のつもりがそれをすっかり忘れ、気づけば30分、1時間経ってしまうことも多くあります。「あっ!」と気が付いたときには、家を出る時間をとうに過ぎてしまっています。

移動計画を立てられない

ADHDの子には衝動性と不注意性の特性があります。
衝動性のある子は、待ち合わせ場所や移動方法について、「電車に乗れば」「駅につけば」なんとかなる!と過信してしまう場合が多く、また「バスや電車の時間を気にせずに出てしまってしまう」ことも多くあります。
衝動性が強いので、なんとかなる!と思い込んでいて、交通手段や所要時間は何も調べず、予想外に時間がかかってしまい大遅刻してしまいます。

不注意性の特性が強い場合は、場所の勘違い、電車を間違う、道を間違うなど、とにかく本人もわけがわかないミスを繰り返してしまうケースが多いです。

寝坊した上に支度が間に合わない

ADHDの特性を持つ子は、夜に活動的になってしまうので、夜更かししてしまいがちです。 夜なかなか寝つけないので、朝起きられず、寝坊してしまうケースも遅刻の原因になりやすいです。

また、その上に不注意や多動、衝動性の特性のため、出かける支度がどうしても終わらず、大幅に遅刻してしまいます。

時間の概念を持ちにくい

発達障害やADHDの特性を持つ子どもは、時間がどう流れていくかを感覚的に理解しにくいこともあります。例えば「10分経った」という感覚が実は30分だったり、時計を見て「まだ大丈夫だ」と思いこみ、「支度は5分で終わる」などと、過信してしまい遅刻する事もあります。

発達障害やADHDの遅刻をできるだけ減らしていく方法

遅刻を防ぐためには、その子の特性に合った工夫を取り入れていくことが大切です。遅刻しやすい原因ごとの対策を紹介しておきますので、参考にして実践してみてください。

過集中の場合:アラームを設定しておく

発達障害の子に限らず、好きなことに夢中になってしまうと、時間を忘れてしまうことが多いです。そんな場合はアラームを使って、一旦作業を中止できるよう合図を送ってもらいましょう。一回の作業は例えば1時間と決め、タイマーやアラームを複数回設定しておくと、集中し過ぎてしまうのを防げます。また、アラームの音で気持ちが切り替わりやすくなります。

移動計画を立てられない場合:一度その場所まで行っておく

移動の時間感覚がつかみにくい場合、初めての場所なら、事前に一度下見しておくと安心できます。どんな電車に乗り換えるのか、その場所に行くまでにどんな道を通るのか等、一度経験しておくと移動時間の目安もたちますし、電車や道の間違い防止にもなります。

うっかり寝坊してしまう場合:目覚ましは数回鳴るようにする

朝が苦手な場合には、目覚まし時計を複数回セットしておくことが効果的です。例えば、5分おきや10分おきに鳴るようにセットし、布団の中でぐずぐずしてしまうタイプであれば、その時間も見越して目覚ましを複数セットしておくと、目を覚ますきっかけを増やすことができます。

時間の概念が持ちにくい場合:タイマーやアラームを活用しまくる

時間の流れを把握しにくい場合は、タイマーやアラームを積極的に活用することが有効です。たとえば、「今から30分」と決めたら、30分後にタイマーをセットし、さらに、目で見える場所にも時計を置く、スマホのアラームもかけておくなど、時間がわかるものを複数個用意しておくといいでしょう。

発達障害やADHDの子に超オススメ!!有効なタイマーの使い方

どうしても遅刻してしまう、時間にルーズなお子さんに「どうしたら時間を気にしてくれるの?」とお悩みの親御さんは少なくありません。

そんな時、有効なのがタイマーです。タイマーは発達障害の子やADHDの子にぜひ活用してほしい便利なアイテムです。タイマーの使い方や、タイマーを使うときの注意点、おすすめのタイマーなどについてお伝えします。

①:カウントダウンで時間を意識できるように

いつも「あと5分で遅刻だよ」「あと10分で準備して」と、お子さんに声掛けしていませんか?
大人であれば、時間の調整は自分でできるかもしれません。
でも、ADHDの子は『あと5分とは、どれくらいなのか?』『あと5分で何をすればいいのか?』がわからないのです。

そんな時はタイマーを使ってカウントダウンしてあげると良いです。「この数字が3になったら服を着替えてね」「この数字が0になったらお家を出るよ」など、具体的な声掛けをすることで「あっ、もう少しでやらなきゃ」と行動しやすくなります。
視覚でも聴覚でもわかるようにしてあげましょう。

②:音が鳴ったら行動する習慣づけ

人は同じことを何度も繰り返すことで、条件反射的に行動できるようになります。
これを利用して、「音が鳴ったら外に出る」「この音が鳴ったらご飯を食べる」といった、行動のキッカケとしてタイマーを使います。実は学校のチャイムも、こういった行動心理に基づいています。
タイマーであれば、時間を見ながら行動できるので、ひとつのことに集中できないADHDの子でも、《音が鳴ったら、やる》と条件反射としてインプットできるようになります。

発達障害やADHDの子がタイマーを使うときの注意点

食事の時間、外出するとき、お風呂の時間、すべての行動を同じ音にしてしまうと、パニックになってしまう可能性があります。可能であれば、行動ごとに音やタイマーを変えてあげましょう。

発達障害やADHDの子におすすめのタイマー

100円均一で販売しているタイマーも手頃で良いのですが、1番のおすすめは『ルーチンタイマー』というスマートフォンのアプリです。このアプリは一つひとつの行動を音声で読み上げてくれるので、親御さんが側にいなくても、アプリがお子さんに行動するよう呼びかけてくれます。もちろん、タイマーをいくつもそろえる必要はありません。
お子さんだけでなく、自分は時間にルーズだと感じている親御さんも、楽しく活用できると思います。

発達障害やADHDの子が遅刻対策する場合の4つのコツ

遅刻を減らすためには、まずお子さんと親御さんが『自分の(お子さんの)特性を理解する』ことが大切です。そして、その傾向に合わせた対策を少しずつ進めていくのがコツと言えます。試しやすく有効な4つの方法を紹介しておきます。

1. 日常生活にできるだけルーティンを組み込む

毎日の行動を「いつも決まっている流れ」にすると、自然と動きが楽になります。 例えば、朝起きたら顔を洗って、次に朝ごはん、その次に歯磨き、などの流れを習慣化すると、朝の支度にかかる時間は一定になります。
また、いつも同じ順番で行うと、次にやるべきことがスッと決まるので、行動も早くなります。

2. 持ち物の置き場所は決めておく

「いつもどこに置いたか忘れてしまう」ことを減らすために、持ち物の置き場所を固定しておきましょう。 鍵やカバンなど、毎日持っていくものは決めた場所にしておくと、「ないない」と探し回る事故がグッと減ります。
また、置いておく場所をシールや色分けで目立たせるとさらに効果的です。

3. 前の日までにできることをしておく

翌日やるべきことを前日に少しでも準備しておくと、余裕が生まれます。初めての場所なら下見しておく、必要な持ち物はすべて揃えておくなど、遅刻の原因となる要因を潰しておきましょう。

4. 家族に助けてもらう

発達障害やADHDのお子さんが、自分一人で全部を管理するのは困難です。親御さんが率先してお子さんと一緒にチェックリストを作り、タイマーや目覚ましは、複数セットしてあるか等、再度確認してあげましょう。このように、ご家族のサポートがあれば、お子さんも気持ちに余裕が生まれますし、「ついウッカリ」を減らすことができます。
またルーティンが習慣になるまでは様子を見守り、ウッカリ忘れていることは声を掛け、やるべきことを思い出す役割もしてあげると、いずれ一人でできるようになります。

発達障害やADHDの遅刻は、タイマーに声掛けしてもらおう

発達障害やADHDの特性による遅刻は、本人にとっても親御さんにとっても悩ましい問題ですが、工夫でその負担を軽くし、遅刻を減らすことができるようになります。

利用できるツールを使い、少しずつ遅刻の原因を減らしていきましょう。 まずは、できるところから実践してみてください。

タイマーは、料理を作る場合に使用するお母さんが多いと思いますが、発達障害やADHDの子にとっては、時間に合うように行動できる、頼りになる相棒になります。

親御さんは「どうして時間通りにやらないの!?」と頭ごなしに怒るのではなく、《どうしたらできるようになるかな?》と、いろいろ工夫してあげてください。

いつも言ってることですが、「こうしたらできるようになるよ」とやり方を教えてあげれば、お子さんは少しずつ、何でもやれるようになります。
もちろん、ちょっとだけでも時間を意識できるようになったら、お子さんをうんと褒めてあげてください。子どもは《褒め言葉》を栄養にして、成長していきます。

この記事を書いた人

水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

メッセージ:
辛い時や苦しい時は一人で悩まず、まずは私たちゴーイングに相談してください。解決の糸口を必ず一緒に見つけたいと思っています。

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