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発達障害の子が英単語を覚える方法は?英語が楽しくなるコツも紹介

発達障害 英単語 覚え方
「うちの子、英単語が覚えられなくて…」とお悩みではありませんか?

発達障害の子に限らず、英単語の暗記には苦労する子が多いです。ですが、一方では何の苦も無くサラっと覚えてしまう子もいて、「この差はなに?」と戸惑う親御さんも多いと思います。

違いは、暗記の仕方が、お子さんが受け入れられる方法かどうか。「覚えられる」「覚えられない」の差は、それにかかっていると言っても過言ではありません。

そこでこの記事では、発達障害のお子さんでも英単語を無理なく覚えられる方法をご紹介します。

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英単語が覚えられない原因

まずは、どうして覚えられないのか、お子さんのタイプ別に解説していきます。「うちの子はどのタイプかな?」と想像しながら読んでみてください。簡単な解決策も紹介しますので、いろいろ試してみてください。

やみくもに覚えようとして、覚えられないタイプ

英単語をやみくもに覚えようとしても、学習の効果は上がらないことが多いです。暗記には、順序や関連性が必要で、これがないと記憶の定着が難しくなってしまうからです。
また、反復練習をやらない子の場合は、短期記憶にとどまっている可能性もあります。

解決策
目で見てイメージと一緒に覚える
単語の意味を目で見て、分かりやすくする方法が効果的です。例えば、appleならリンゴの絵を描いたカードを用意し、絵と単語をリンクさせ記憶に残りやすくしてあげましょう。

英単語をテーマ別に暗記する
関連性のある単語をまとめて暗記していくと、脳がその情報を整理しやすくなります。たとえば「食べ物」「動物」など、テーマごとに覚えると、記憶に定着しやすいので、やってみてください。

なんとなく覚えているが、テストで正しく書けないタイプ

単語の意味や発音はおおまかに覚えているものの、正確に書けなかったり、スペルを間違えたりすると、肝心のテストで点数にならず、困ったことになります。
このようなことが起こるのは、発音と綴りがうまく結びつかないことが多いです。

解決策
音と文字をリンクさせる練習をする
ただ暗記するのではなく、単語を発音しながら、その綴りを指でなぞったり書いたりしましょう。口で発音し、それを耳で聞き、さらに手を動かすことによって、覚えやすくなります。
聞いた言葉を書き取る練習もテストで正しく書くにh必要なので、親御さんは、単語を読み上げ、お子さんに書かせる練習をしてあげてください。

アプリを活用する
書き取り練習ができるアプリやゲーム形式のツールを使いましょう!ゲーム感覚で、楽しく繰り返し練習することが効果的です。
親御さんは、お子さんが楽しく学習できるアプリを、一緒に探してあげてください。

アルファベットが文字に見えないタイプ

特性によっては、アルファベットが視覚的に「意味を持たない」ように感じてしまい、字がまるで「絵」に見えてしまうることがあります。このようなケースは、学習障害(ディスレクシア)の特徴を持つ子に見られることが多いです。
文字の並びに意味を感じないので、単語全体が理解しづらくなります。

解決策
フォントを工夫する
読みやすいフォントを使う、単語ごとに色分けするなどの工夫で、アルファベットが認識しやすくなることがあります。また絵カードを使い、単語の意味を絵で理解させてあげてから、文字を覚えるようにします。

先に音で覚えてしまう
アルファベットを見ても絵のように感じてしまう子の場合は、単語の音を先に覚える方法が有効です。その後、音と文字を徐々に結びつけていくステップを踏みましょう。

アルファベットの覚え方

発達障害の子どもがアルファベットを覚えるには、ただ書くだけでは無理な場合があります。視覚・聴覚・触覚を使って、お子さんが楽しく学べるやり方で覚えていくことがポイントです。

歌やリズムで覚えていく

アルファベットソングは古典的な方法ですが、リズムと音楽で記憶しやすくなる効果があります。歌に合わせてアルファベットを発声すると、楽しく自然に覚えることができます。

家庭で出来るアプローチ
・アルファベットを覚えるためのリズミカルな歌やダンスで覚える
・YouTubeなどで、目で見て、耳で聴いて覚えられる動画を探し利用する

触覚を使って覚える

特にアルファベットが「意味を持たない記号」のように見えてしまう子どもには、触覚を使った学習が効果的です。たとえば、砂や粘土、モールを使ってアルファベットの形を作らせてあげましょう。身体感覚を通じて文字を覚えることができます。

家庭で出来るアプローチ
・粘土やブロックでアルファベットを作る
・砂やクリームの上に指でアルファベットを書く

一目で覚えられる工夫をする

一目で印象に残る工夫は、子どもにとって非常に効果的です。アルファベットをカラフルにする、動物や物の絵と一緒に表現してあげると、イメージとして記憶に残りやすくなります。カードやポスターでわかりやすい場所に貼ってあげましょう。

家庭で出来るアプローチ
・絵本やアルファベットポスターを部屋に飾る
・カラフルなアルファベットカードを張り、視覚から記憶に定着させる
・わかりやすいフォントを使って印刷した練習シートを使う

遊びながら覚える

ゲーム感覚で学んでいくと、子どもが興味を持ってアルファベットを覚えやすくなります。例えば、アルファベット探しゲームや、文字を使ったパズルを利用すると、楽しみながら自然と学習が進みます。

家庭で出来るアプローチ
・アルファベットのカードを隠して、探して見つけるゲームをする
・パズル形式でアルファベットの順番を並べるゲームをする

物語とリンクさせる

アルファベットを物語やキャラクターに関連付けると、より楽しく覚えることができます。それぞれの文字に物語性を持たせてあげると、アルファベットが単なる記号ではなく「意味のあるもの」になります。

家庭で出来るアプローチ
・各アルファベットに対して、動物やキャラクター、身近なものと関連付ける作業を行う 

英単語の覚え方

英単語を効率的に覚えるためには、単に繰り返し記憶するだけでなく、子どもが楽しんで取り組めるように工夫することが大切です。特に発達障害を持つ子どもにとっては、視覚や聴覚、体感で感じられる学習が有効です。以下では、さまざまな方法を紹介していきますので、お子さんに合った方法を見つけてみてください。

視覚を活用した覚え方

単語とその意味を視覚的に結びつけると、記憶に残りやすくなります。イラストや絵カードを使った学習は、子どもの興味を引くだけでなく、単語をより深く理解するのにも役立ちます。

・絵カードを使い、単語とその意味を視覚から覚える
・視覚支援アプリを使い、単語とイメージをリンクさせる

リズムや音を使った覚え方

リズミカルな言葉や歌は、長期的な記憶に定着しやすいです。
歌やリズムがあると、子どもは自然に単語を口ずさむことができるので、覚えやすくなります。

・単語を歌にして覚える(例:「Bingo」やアルファベットソングのような形式で)。
・リズムに乗って単語を繰り返し発声する。

触覚や動作を使った覚え方

動きを伴うと体験できるので、単語を記憶に定着させるのに効果的です。特に身体を動かしながら覚えると、感覚を通じて単語が印象に残りやすくなります。

・ジャンプや手拍子などの動作をしながら覚える
・アクション付きで単語を覚える(例:jump、runなどの動詞を動作とともに覚える)。

テーマごとに覚える

単語をテーマごとにまとめて学ぶと、脳が情報を整理しやすくなり、関連性のある単語を一緒に覚えやすくなります。例えば「動物」「食べ物」「家族」などのカテゴリーに単語を分けて覚えましょう。

・「動物」「色」「日用品」など、カテゴリーに分けて単語を覚える
・単語を物語やシチュエーションに関連付けて覚える(例:「スーパーで使う単語」など)。

五感を総合的に使う

視覚、聴覚、触覚など、五感を使って単語を覚えると、より効果的です。異なる感覚を総合的に活用することで、脳に刺激を与え、記憶の定着を助けます。

・単語を絵で表す、体で表現してみる等、ゲーム感覚で遊びながら覚える
・単語帳を使って、目で見て、口で発音し、耳で聞き、手で書く。

発達障害の子が、英語が楽しくなるコツ

発達障害を持つ子どもが英語に興味を持ち、楽しく学ぶためには、

・学習そのものが楽しい
・達成感を感じられる

この2つが何より重要です。
そこで、発達障害の子が英語に興味を持ち、楽しくなるコツを紹介します。

ゲーム感覚・遊び感覚で学ぶ

英語の学習が「おもしろい」と感じられる環境を作りましょう。学習をゲームや歌、リズムに組み込んでしまうと、自然と興味を持ちやすくなります。

・単語探しのゲームや神経衰弱、クイズ形式のアプリを通じて、遊び感覚で英語を学ぶ。
・子どもの好きなキャラクターが出てくるアニメや絵本を英語で楽しむ

子どもの好きなテーマを英語学習に取り入れる

子どもが興味を持っている分野や趣味を英語学習に組み込みましょう。たとえば、好きな動物や車、スポーツなどに関連した単語やフレーズは、好きなことなので苦になりません。

・動物園で、英語で動物の名前を呼んでみる、英語の動物カードを持っていく
・スポーツが好きなら「soccer」「baseball」など、興味のあるスポーツに関連した単語から覚えていく

成功体験を増やす

発達障害を持つ子どもにとって、小さな成功体験の積み重ねは、学習意欲を向上させる鍵となります。小さな目標を設定し、達成できたら褒めてあげると、達成感を感じやすくなります。もし達成できなかった場合も、過程を褒めてあげてください。

・「今日覚えるのは3つの単語だけ」のように、小さな目標を設定して、達成感を感じやすくする
・褒めるポイントを増やし(些細な成功や努力)自信を持たせてあげる

日常生活に英語を取り入れる

日常生活で英語を使う機会を増やしましょう。すると英語が「特別な勉強」ではなく「自然なコミュニケーション手段」として捉えられるようになります。

・簡単な英語のフレーズを日常会話に取り入れます。例えば「What’s this?」や「Let’s go!」といった簡単なフレーズを、日常生活の中で使います。

・親御さんは英語でお子さんにお願いをします。「Sit down, please」や「Give me the ball」のような簡単な指示を英語で伝えると楽しいです。

・自宅でお店ごっこをして、「Can I have…?」といった英語のフレーズを使いながら遊びましょう。

英単語を覚えられないA君が、家庭教師の先生の工夫で楽しく覚えられるようになった!

ある日、私は発達障害を持つ小学生のA君の家庭教師を始めることになりました。A君は英単語を覚えるのがとても苦手で、学校のテストでもなかなか成果が出ていませんでした。授業中も英語に対する苦手意識が強く、なかなかやる気を出せずにいたようです。そこで、私は彼が楽しみながら英語を学べる方法を見つけようと考えました。

A君が苦手に感じていたことは?

最初にA君と一緒に勉強をして気付いたのは、彼が単語を暗記するのがとても苦手だったことです。アルファベットが並んでいると、文字が意味のない記号のように見えてしまい、どうしても頭に入ってこない様子でした。また、じっと座っていることも苦手で、集中力が途切れてしまうことも多くありました。

工夫①触覚を使った学習

まず、A君が座って単語を書き取ることに苦手意識を持っていたため、身体を使って学習する方法を試すことにしました。具体的には、砂や粘土を使ってアルファベットの形を作ったり、文字を指でなぞったりする方法です。これにより、文字を単なる記号としてではなく、立体的で触れられるものとして感じるようになりました。A君は「C」を粘土で作り、指で「apple」と砂に書いてもらうと、楽しんで取り組めるようになりました。

工夫②ゲーム感覚の単語学習

A君が楽しみながら英単語を覚えられるように、次に取り入れたのが「単語カードゲーム」でした。単語カードを使って神経衰弱やしりとりのようなゲームをすることで、遊び感覚で単語に触れる時間を増やしました。たとえば、動物の絵と名前が描かれたカードを使い、動物の名前を英語で答えるゲームをしました。A君はゲーム形式にすると、次第に単語を覚えることに楽しさを感じ始めてくれたようです。

工夫③好きなものを英語に

さらに、A君が興味を持つ分野の「恐竜」や「昆虫」をテーマにして、関連する英単語を覚えることにしました。例えば、「恐竜図鑑」を見ながら、恐竜の名前を英語で覚え、昆虫の絵を描きながら、それに対応する英単語を一緒に学びました。好きなものを学ぶことで、A君の集中力は高まり、自然と単語を覚えやすくなりました。

工夫を取り入れた英語学習で成果を出せて笑顔に!

こうした工夫を続けた結果、A君は少しずつ単語を覚えることができるようになりました。特に、彼が覚えた単語を実際にゲームや日常生活の中で使うことで、学習の成果を実感することができたので、とても嬉しそうでした。
このような学習を続けていくとA君の笑顔が増え、英語に対する抵抗感も徐々に薄れ、学校のテストでも、少しずつ結果がついてくるようになったのです。
何より、結果が出たことは、A君の英語に対する自信を持つきっかけとなりました。

この体験から分かることは、A君にとって重要だったのは、学習が「楽しい」と感じられるようになることでした。彼の興味や特性に合わせた学習方法を見つけることで、無理なく英語を身に付けることができたのです。

英語を家中に貼ってあげよう!

発達障害の子に限らず、子どもが英単語を楽しく覚えるには、英語がいつも身近にある、英単語をよく目にするなど、英語を勉強するのではなく、英語に触れることができる環境を作ってあげることが大切です。

例えば、お子さんが目で見た情報の方が理解しやすいのであれば、周囲の大人は目で見て英語に触れることができるものを、たくさん用意してあげましょう。

・家のいたる場所に英単語と読み方を貼る
・トイレ、お風呂場など、長くいる場所にアルファベット表を貼る
・イラストつきの英単語帳をお子さんと一緒に作る

上記のように楽しみながら自然に、いつの間にか覚えられるようにするのがポイントです。
目と耳からたくさん英語の情報が入れば、お子さんの興味・関心も高まります。焦らず英語に触れあえる機会をたくさん作ってあげてくださいね。

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