『発達障害者支援法』で何が変わったの?わかりやすく解説
2004年に公布された『発達障害者支援法』。これは発達障害の早期発見や支援を目的として施行されたものです。しかし『発達障害者支援法』の内容や意義は、発達障害の子がいるご家族であってもなかなか理解できていません。
当事者が理解できていないものは、周りの人はもっと理解できないことになります。ここでは『発達障害者支援法』をわかりやすく説明したいと思います。
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『発達障害者支援法』ができて変わったこととは?
2004年以前は自閉症やアスペルガー症候群など、現在では発達障害といわれている障害は、発達障害と定められていませんでした。
怠けている、ふざけてばかりいると判断されてしまい、発達障害の子はとても苦しんでいました。
しかし、2004年に『発達障害者支援法』が公布されたことにより、現在のような発達障害と認定されるようになったのです。
法律で認められたことにより、医療・福祉・教育・就労などの面で福祉制度を受けることができるようになりました。
また発達障害の自立支援など、発達障害の子どもを助ける手段も確立され、発達障害者支援センターが設立されたのです。
2016年の改正でなにが変わったの?
2004年の公布から12年経った、2016年。
発達障害は2004年の段階よりも、着実に理解が広がっていきました。そのため2004年の法案では足りない部分がわかり、2016年に『発達障害者支援法』は改正しました。
改正された重要な点は次の4点です。
・社会的障壁をなくす
・乳幼児から高齢期まで切れ目のない支援を行い、関わる福祉や医療は密な連携をとる
・教育現場では個別の支援計画や指導計画の作成をおこなう
・発達障害者支援センターの増設
このように発達障害であっても、社会の中で支援や配慮を受けやすい環境作りがすすんでいます。
『発達障害者支援法』が公布されたことで、生きやすい世界へ変わった
『発達障害者支援法』は、発達障害と診断された人や、その家族のための法案です。
法案ができたことによって、今まで受けることのできなかったサポートが受けられるようになりました。
それだけではありません。発達障害とはまったく関係のない人たちにも、発達障害のことについて理解してもらえる機会が増えたのです。
また相談もグンとしやすくなり、困り感を抱えている人の相談が増えることによって、それに対応できる支援メニューが増えていくことも予想されます。
こうして一つひとつの積み重ねることによって、発達障害の子でも生きやすい社会が実現されていくといいですよね。