発達障害の子に発症しやすい。チック症の子にはどう接したらいいの?
発達障害のお子さんに発症しやすいチック症。
これはクセと判断され、止めさせるように注意されることが多いのですが、実はトゥーレット症候群という診断される疾患です。
なぜ、発達障害のお子さんはチック症を発症しやすいのでしょうか?
ここではチックの種類や接し方など、チック症について理解を深めていきたいと思います。
お子さんの勉強でお悩みなら、家庭教師のゴーイングの体験レッスンを受けてみませんか?
ゴーイングは、勉強が苦手なお子さんでも『わかる楽しさ』や『やればできる』を実感し、短期間で成績アップに導く家庭教師です。
まずは、ゴーイングのホームページで他との違いを比べてみてくださいね。
チック症は、大きく分けると2種類ある
チック症の種類は大きく分けると、運動チックと音声チックの2つに分けられます。
◆運動チックの特徴
運動チックとは、目をパチパチさせるなど、体の一部分が反応してしまう症状を言います。
首や肩のチックは、人がクセと勘違いしやすい仕草なので、一般の人からはチック症と気づかれにくいのが特徴です。
また、運動チックは以下の2種類に分けられます。
・単純性運動チック
・複雑性運動チック
単純性運動チックは、先程述べたように、周りの人から見るとクセと勘違いされがちな動きとなります。
複雑性運動チックは、物を蹴ったりするなど暴力行為と見られがちな行動や、落ち着きのない行動、周りから見るとふざけている、問題行動と判断されるような動きを言います。
複雑性運動チックは、本人も止められない為、周りから強く注意されたり、怒られたりしてしまうので、本人は非常に苦しんでいる場合がほとんどです。
心当たりのある動きをお子さんがする場合は、多動だと解釈せず、専門家に相談するようにしてください。
◆音声チックの特徴
なにか言うときハッキリ言わず、「う~ん」「えっと」と言ったり、空咳をする人は周りにいませんか?
これは、口癖や、ストレスで空咳が出ているんだと勘違いされがちですが、音声チックの症状に当てはまっているのです。
音声チックも運動チック同様、2種類に分類することができます。
・単純性音声チック
・複雑性音声チック
単純性音声チックは、あごを鳴らしたり、空咳が続くといった、体の一部分を鳴らす行動を言います。
複雑性音声チックは、口癖の様に同じ言葉を言ったり、汚言(人前や社会的な場で、言うことがはばかられるような汚い言葉をいってしまう)を繰り返したり、暴言を吐いたりする行動を言います。
これもチック症として見つけられるのは困難であり、周りからは、悪口を言う人、人の嫌がることを言う人と認識されて、終わってしまうパターンがほとんどです。
ご家族の方が何度言っても止められなかったり、本人も無意識に言ってしまったり、何もしていない時に暴言を吐いたりするは、複雑性音声チックの可能性が高いです。
周りの人に言われて、本人が苦しむ前に、早期に専門家を受診することを強くおすすめします。
チック症が、発達障害と併発しやすい理由とは?
チック症の原因は、残念ながら今のところ解明されていません。ですが近年、脳というものは心と大きな繋がりを持っているという考えから、ホルモンの乱れや心が不安定になることでチック症は起きてしまうのかも、と言われています。
・周りから受け入れてもらえない
・言われていることが理解できない
・自分でも、どうしてこういう行動を取ってしまうのか分からない
発達障害の子は周りが思っている以上に、言葉にならないストレスを感じています。
こういったストレスを抱えていることで、脳や心のバランスが崩れ、チック症が合併するリスクが増えていると考えられています。
逆を言えば、お子さんがストレスを感じず安心して過ごせる環境であれば、少しずつチック症はなくなっていくのかもしれませんね。
チック症の子にはどう接したら良いの?
お子さんにチック症の症状が出ていたら、ご家族の方としてはやめるように伝えてしまうと思います。
でもそれは逆効果。注意されたことでストレスが増え、症状が悪化することもあります。
チック症のお子さんには、以下のようにしてあげてください。
・温かく見守る
・いつでも手助けしてあげられる環境を作る
チック症のことをよく理解していないと、どうしてもやめるように言ってしまいます。
だからこそ、きちんとご家族の方がチック症を理解し、温かく見守るようにしなければならないのです。
チック症が良くなっても、過度の反応はせずに、ただ見守っていくことも大切です。
チック症は、残念ながら周りの人にはなかなか理解してもらえません。
お子さんを支えるために、正しい知識を周りに説明し、お子さんを守ってあげる、助けてあげる環境を作ってあげてくださいね。
ご家族の方が温かく見守ってあげれば、大丈夫。
チック症は、ご家族の方や本人でも、なかなか気づくことができません。
専門家の受診が必要な症状です。
チック症は、少しでも早く受診し治療することで、改善も早くなります。
周りになかなか理解されないからこそ、ご家族の方が一番の理解者になり、お子さんを守ってあげてください。
きちんとした対応、きちんとした診断、きちんとした治療を受ければ、いつかチック症は落ちつきますから、長い目で見守ってあげてくださいね。