【アスペルガー】友達と会話を楽しむために家で練習できることは?
人の気持ちを推しはかることが苦手なアスペルガー症候群の子どもたちは、友だち付き合いがうまくいかないことがあります。特に思春期以降になると、それまで仲良くしていた友だちと疎遠になり、孤立しがちになることも。
アスペルガー症候群の子は、どうして友だち付き合いが苦手なのでしょうか。その理由と友だちとの会話を楽しめるようになるための対策を紹介します。
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1.どうして友達が作りにくいの?
① 相手の反応を気にしない
アスペルガー症候群の子どもは、会話をしているときに相手の反応を気にしないことが多いです。自分が好きなものは相手も好きなはずだ、自分が楽しいなら相手も楽しいはずだ、と思ってしまうのです。そこで相手が興味がない話を長々と続けてしまうこととなり、相手を疲れさせてしまいます。思春期以降は自己主張も明確になってくるため、「あの子と話しても楽しくない」と距離を置かれてしまう原因になることも。
② 自分の話に他人を介入させることができない
前項ともつながりがありますが、アスペルガー症候群の子どもたちはつい自分のことばかりを話してしまいがちです。特に自分の好きな分野や興味のある分野の話になると、10分以上しゃべり続けてしまうことも。途中で「○○くんはどう思う?」「ぼくはこうだったんだけど、みんなは?」など、他の人の意見を聞くことができません。結果的に場を白けさせてしまい、「あいつは空気が読めない」と思われることにつながってしまいます。
③ 相手の気持ちに共感できない
会話をするうえでは、「それは悲しかったね」「その怒る気持ち、わかる!」と相手の気持ちに共感することが大切です。しかし、他人の気持ちを推しはかることが難しい子どもたちは、この共感をもつことができません。友だちが自分の話を分かってくれないのと同じように、自分も友だちの話の楽しさや共感ポイントがわからないのです。
2.友達づきあいを円滑にするためにできること
① ロールプレイングで練習してみる
友だちの気持ちがわからないということは特性ですから、今すぐに変えることはできません。それどころか、本人は真面目に友だちと向き合っており、相手をないがしろにしているつもりは全くないのです。こんな場合は、家でカードを使っていろいろなシチュエーションをロールプレイングしてみましょう。「こんな状況のとき、自分ならどうする?」「お母さんならどうする?」と意見を交換することで、人それぞれの価値観があることに気づけます。
② ペアレントトレーニングを受ける
最近では、アスペルガー症候群をはじめとした発達障害をもつ子どもの保護者には「ペアレントトレーニング」が勧められています。「子どもを変えるには、まず自分から」「子どもを変えるのではなく、自分の働きかけを変える」といった気持ちで受講する保護者の方が多いようです。
※ペアレントトレーニングとは?
知的障害や自閉症などの子をもつご両親(養育者)を対象として、1960年代にアメリカで開発されたプログラム。
子どもの行動を「してほしい行動」「してほしくない行動」にわけ、その行動に対して親はどのような対応がとれるか考え学習していく。
3.おわりに
ここまで、アスペルガー症候群の子の友だち付き合いについて紹介しました。
案外、子ども自身は「親友」と呼べるような友達がいなくてもあまり気にしていないのかもしれません。また、進学や就職で世界が広がると、波長の合う人と出会える可能性は大きく広がります。
お子さんが楽しく友だちづきあいできるよう、サポートしてあげられるといいですね。