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発達障害の不器用さを克服したい!困りごとを減らすための工夫とは?

「ちょうちょ結びができない」「かけっこをするとダントツでビリ」など、不器用さにおける困りごとを抱えていませんか?

その不器用さは極端で、運動不足や練習不足が原因だと思われることもしばしばありますが、本人はとても一生懸命がんばっているんですよね。

今回は発達障害からくる不器用さについてと、その克服法を紹介します。

 

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手先が不器用なのは発達障害のせい?

人並み外れて不器用だったり極端に運動が苦手だったりする状態は、発達性協調運動障害(DCD)と呼ばれます。塗り絵が苦手、のりやはさみを上手く使えない、動きの真似ができない、ボールをうまく投げられないなど、困りごとの種類はとても多くあります。

DCDを抱えている子の割合は全体で6~10%と比較的高く、ADHD(注意欠陥・多動性障害)やアスペルガーと併存していることも多いです。

 

発達性協調運動障害(DCD)…… Developmental coordination disorder
協調的運動がぎこちない、あるいは全身運動(粗大運動)や微細運動(手先の操作)がとても不器用な障害

 

手先の不器用さを少しでも克服するためにできること

鉛筆やペンにグリップをつける 

筋力が十分に備わっていないことが原因で、鉛筆やペンをしっかりと持てない子どもがいます。その場合は、グリップをつけて持ち手を太くしてみましょう。他にも、大きなマス目のノートを用意したり、マス目の線を太く見やすい色にしたりするのも効果的です。

はさみが苦手な場合は、まず、ばね付きのはさみで練習してみるのがおすすめです。

 

給食のトレーにゴムマットを敷く

不器用さが原因で、しょっちゅう給食をこぼしてしまう場合があります。おかずがこぼれないようにしたり、机や椅子を避けたり、友だちとぶつからないように気を配ったりなど、いろいろなことへ同時に注意を向けることは難しいでしょう。

そんなときには、給食のトレーにゴムマットを敷いて滑りにくくしたり、大きなおかずと小さなおかずに分けて、ひとつずつ運んだりする方法が効果的です。

 

スモールステップを用意し「できる」経験を積む   

子どもの困りごとを少しでも減らそうと、ついつい厳しいことを言ってしまいがちですが、「できない」経験を繰り返してしまうと、自己肯定感が低くなったり、運動そのものが嫌いになってしまったりする可能性があります。

いきなり難しいことに取り組むのではなく、スモールステップを用意して「できる」経験を繰り返すようにしましょう。例えば「ちょうちょ結びができるようにしたい」のであれば、いきなり結び方を教えるのではなく、まずは紐を使って輪を作る練習をするなど、取り組むことに段階をつけていきましょう。そうすれば、「できる」体験も積みながら、少しづつ目標に向かって前進していけます。

 

まとめ

DCD(発達性協調運動障害)の子どもたちは、一生懸命取り組んでいるのになかなかできないもどかしい気持ちを抱えています。スモールステップを用意して少しずつ練習することで、「がんばればできるんだ」というポジティブな気持ちも育てていきましょう。

この記事を書いた人

水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

メッセージ:
小中学生時代、勉強やスポーツに励む一方で、特定の分野に苦手意識を抱えて悩んだ時期があった。サポートしてくれた周囲の理解と工夫のおかげで、少しずつ自分のペースで成長できた経験を持つ。その体験から、発達障害を持つ子どもたちや、勉強が苦手な生徒の力になりたいと考えるように。個々のペースに合わせた柔軟なサポートを得意とし、小さな成功体験を積み重ねる大切さを大事にしている。

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