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発達障害だとなぜ勉強が苦手なの?苦手意識を感じないで勉強する方法

「勉強なんか大嫌い!」
「勉強したくないから進学しない」
「テスト前はお腹が痛くなる」

お子さんのことで、こんなお悩みはありませんか?

発達障害の子は日常生活の中でも集団生活の中でも、様々な困難に直面しているので、当然、勉強にも困難を抱え、勉強が嫌いになってしまいます。

とはいえ、進学もしてもらいたいし、勉強から逃げてばかりでは将来が心配になってしまいますよね。

そこで今日は、発達障害だと勉強が苦手な理由と、発達障害の子でも苦手意識を感じないで勉強する方法を解説していきます。

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発達障害だと勉強が苦手な理由と対策

発達障害を持つ多くのお子さんが、勉強に困難や苦痛を感じるのはなぜでしょうか?
効果的な対策を講じる前に、まずは各障害が勉強にどのような影響を与えるのかを理解しておきましょう。

具体的に解説する内容は以下のとおりです。

  • 注意欠陥多動性障害(ADHD)
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)
  • 学習障害(LSD)

各障害で勉強上の困りごとと対策をお伝えします。

注意欠陥多動性障害(ADHD)の勉強中の困りごと

ADHDを抱えるお子さんが勉強時に困ることは以下のとおりです。

  • 集中できない・注意できない
  • じっとしていられない
  • 突然、他のことをしたくなる

ADHDの『多動性』や 『衝動性』などの特性もあわせて解説するので確認していきましょう。

集中できない・注意できない
効果的に勉強するには、注意力を持続させる必要がありますが、ADHDのお子さんは多動性などの特性から注意を維持するのが難しく、授業や課題に集中できないことがあります。
授業を集中して聞くことは、通信簿や内申点にも響くことなので対策をしたほうがいいでしょう。
対策
勉強時間を短く区切る(例:20分勉強したら5分休む)、朝と夜に1時間ずつ勉強するなどのスケジュールを立てると、集中力や注意力が維持しやすくなります。
学校での授業は連続して受けなければならないため、訓練を通して集中できる時間を増やしていくことを意識してください。
じっとしていられない
集中して勉強するには静かな環境が必要になりますが、多動性のあるお子さんは、静かに座っていることができません。
場合によっては落ち着きなく歩き回ってしまいます。
静かに座っていることができないと、先ほどお伝えしたように通知表と内申点に響くことになるので、以下の対策を試してみましょう。
対策
勉強環境を工夫し、座りながらできる遊びを勉強机の横に置いてあげましょう。
じっとしていられなくなったら、思い切ってトランプやゲームをすすめるのもひとつの手段です。
その場合、遊びの時間は必ず区切ってください。
また動き回ってしまう子には、散歩や縄跳びなどアクティブな遊びをすすめましょう。
突然、他のことをしたくなる
ADHDの子は、衝動的に思い立ったことをしたくなってしまうので、勉強中でもやりたくなれば他のことに行動に移してしまいます。
たとえば、勉強中にゲームをしたくなったら、勉強をやめてでも始めてしまいます。
そのため、課題に対する計画に狂いが生じてしまうので、結果的に学習進度が遅れ、勉強嫌いの要因となります。
対策
課題を小さなステップに分解し、進捗を可視化しましょう。
細かくステップを分解すれば、1つのステップごとの時間も割り出せて、細かく課題を達成できます。
また計画が一目でわかるようにしておくと、計画が狂っても追いつくように勉強すればいいだけです。

このようにすると、ゲーム感覚で課題をクリアできます。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の勉強中の困りごと

自閉スペクトラム障害で勉強中に困ることは以下のとおりです。

  • 友だちが作れない・集団の中でうまくやれない
  • 自分の気持ちが伝えられない・相手の気持ちを誤解する
  • 興味あることだけ大好きで、決まっていることが苦手

自閉スペクトラム障害の特性もあわせて解説します。

友だちが作れない・集団の中でうまくやれない
学校環境での社交が難しいと、お子さんが友だちを作りにくくなり、グループ活動に参加することが難しくなります。
というのも、学校ではグループワークがあり、評価項目に入っているからです。
もし友だちが作れず、孤立感を常に感じていると、学習環境に対してもネガティブな感情が生まれてしまい、勉強も嫌いになってしまいます。
対策
小グループでの学習や、人付き合いのトレーニングを通じて、コミュニケーション能力を向上することが大切です。
まずは理解のある友だち同士のグループで遊んだり、親御さんのサポート付きのグループワークをしてみるなどが当てはまります。
自分の気持ちが伝えられない・相手の気持ちを誤解する
言葉の理解や表現が難しいので、学校や塾などで先生の言っていることが理解できず、情報の取得や意思疎通が億劫に感じられてしまいます。
自分の気持ちが伝えられないと、表現できない感情が溜まりストレスの要因にもなってしまいます。
相手の気持ちを誤解してしまう特性は、問題の意図を間違えてしまう恐れがあることも注意してください。
対策
ビジュアルエイドなど、目で見てわかるものを用意し、情報の伝達や理解をサポートしてあげましょう。
また文章の読解力を上げることでも誤解することを少なくできます。
コミュニケーション能力もあわせて向上することで、誤解を招くことも少なくなります。
興味あることだけ大好きで、決まっていることが苦手
興味を持っている分野は大好きで、驚くほどの能力を発揮しますが、ルーチン作業や一般的な学習タスクをこなすことは苦手です。
とはいえ、漢字の学習や英単語学習などはルーチン作業になるものの、お子さんがしっかりと学習しなければ結果が発揮できないため、ある程度慣れておく必要があります。
対策
お子さんが興味を持っているテーマや活動を学習に組み込んであげましょう。
また、必ずしなければならないルーチンワークに関しては、短い時間で区切りながらおこなうと効果絶大です。

学習障害(LSD)の勉強中の困りごと

学習障害の勉強上の困りごとは以下のとおりです。

  • 特定の学習に困難がある
  • 困難なことは習得するのに時間がかかる
  • 天才的な分野がある

学習障害の特性とあわせて確認し、対策も解説します。

特定の学習に困難がある
学習障害の子は、特定の学習領域において困難があります。
特に読み書きや計算などが難しいので、その科目に対する嫌悪感が生じやすいです。
とはいえ、嫌悪感を持っていたとしても読み書きや簡単な計算は日常生活を送る上で必要不可欠なため注意しましょう。
対策
専門的なサポートを受ける、使いやすいアプリを見つけるなど、アシストテクノロジーを利用し、個別のニーズに対応した学習方法を見つけていきましょう。
困難なことは習得するのに時間がかかる
学習障害のお子さんであれば、通常の学習スピードについていくことが困難なのは当たり前なのですが、みんなのペースに合わせようとすれば学習に遅れが出てしまいます。
というのも、わからないことをわからないまま進めて基礎ができない状態で学習が進んでしまうからです。
そのため、自身のペースを崩さずに学習することが大切です。
対策
個別の学習プランや補助教材を活用して、自分のペースで理解するところからスタートです。
学習上の困難をきちんと見極め、どこが得意なのか不得意なのかを理解すると、時間はかかっても学習が進みます。
天才的な分野がある
特定の分野で驚くほど優れた能力を持っている可能性もあるので、他の分野で困難を抱え、苦しんでしまうと、勉強に対して嫌悪感を持ってしまう恐れがあります。
得意の分野を伸ばしながら、不得意の分野をしっかりとカバーすることが大切なので、対策をおこなっていきましょう。
対策
優れた能力を伸ばしてあげるのはもちろんなのですが、弱点をサポートするための戦略を組み込んだ学習環境を整えてあげましょう。
スモールステップ式にして、できることを増やしお子さんにやる気を出してもらうことが最優先です。
このように、親御さんはまず、お子さんがどうして勉強するのが嫌いなのか、その理由を探りましょう。
何か特定の苦手があるはずです。その苦手なことがわかれば、それを困難と感じない様、サポートしてあげればよいのです。

発達障害の子が勉強に苦手意識を感じないで勉強する方法

ここからは、発達障害の子に限らず、勉強が苦手な子ならどんな子でも試して欲しい、苦手意識を感じないで勉強する方法を紹介していきます。
一つひとつ試して、お子さんに合った勉強のやり方を見つけていきましょう。

具体的な方法をお伝えすると以下のとおりです。

  • やる気を出しやすい学習環境を作ってみる
  • 視覚的な学習ツールの活用
  • 興味を引く学習素材を選ぶ
  • 時折、今までのやり方を振り返る
  • 学習をゲーム化する
  • 学習のリズムを考慮したスケジュールの作成
  • 必要なコミュニケーションを増やす
  • 感情の理解とコントロールのトレーニング
  • 成功体験を思い出す

それぞれの方法を解説します。

1. やる気を出しやすい学習環境を作ってみる

明るく快適な学習空間
お子さんが快適に感じ、明るい雰囲気の学習空間を提供しましょう。カラフルなポスターや自分らしいデコレーションを加え、学習が楽しい場所になるよう親子で工夫してみてください。
ポジティブな雰囲気
学習中にはポジティブなエネルギーが重要です。勉強が煮詰まっているなと感じたら、親御さんは笑いや褒め言葉を交えて軽い雰囲気を保ちましょう。
おすすめなのは、リビングに机一つ分の「集中コーナー」を作ってそこで勉強することです。リビングであれば何を勉強しているのかわかりますし、すぐに声掛けができ、安心して見ることができます。集中コーナーは机の周りに衝立(ホームセンターにある有孔ボードなどで大丈夫です)を作ってなるべく視界に入るものを少なくすることが狙いです。余計なものが目に入らず集中することができます。

2. 視覚的な学習ツールの活用

目で見てわかるものを用意する
鍵となる概念や重要な情報をフラッシュカードやイラスト、写真を使って視覚的に理解させてあげましょう。イラストなど視覚的に訴えるものは場面をとらえやすく、メッセージが伝わりやすいことが特徴です。なぜなら、発達障害のお子さんたちは見たものを理解する力が強い視覚優位の子が多いためです。お子さんに指導する際、絵や記号などを多く使った課題を用意するのがおすすめです。分数の問題ならケーキやピザの絵を用意しましょう。漢字の学習なら意味と関連したイラストを入れると理解しやすくなります。
このようにすると、情報の理解がしやすくなります。
マインドマップで理解する
大まかなトピックから詳細な情報へのつながりを、マインドマップに書いてみましょう。
視覚的な整理ができるので、概念が把握しやすくなります。

3. 興味を引く学習素材を選ぶ

興味に合わせたテーマの勉強
お子さんの興味や趣味に基づいて、学習素材を選定します。
まずは、好きなことから興味や関心を広げていくのがよいでしょう。例えば、ゲームが好きな子にコンピューターの扱い方やプログラミングを学ばせる、電車が好きな子には駅名に使われている漢字の読み書きを教えるなどです。この分野だけは誰にも負けないという自信を持たせてあげることが大切です。自信がついてくれば、自分の苦手なことと向き合い、改善していこうという強さも持てるようになってくるでしょう。
実践的に活動してみる
理論だけでなく、実際の活動や実験を通して学ぶと、お子さんは大いに興味を引かれます。ぜひ実践的な学習活動を組み入れてあげてください。

4. 時折、今までのやり方を振り返る

とにかく褒める
発達障害のお子さんができるようになったことをたくさん褒めてあげましょう。成功や努力を具体的に褒め、どの点がよかったのか、楽しく話し合うことが大切です。そうすることで苦手分野に取り組むときの自信にもつながります。好きなことには集中して取り組むのが発達障害の特性です。新しい学習など、興味のあることを利用してスモールステップで取り組んでいきましょう。出来ることが増えると自分に自信がつき、苦手なことにチャレンジする気持ちを育めます。
このような雰囲気を作れば、改善すべき点についても前向きに取り組んでいけます。
今までの成長を振り返る
過去の成長や進歩を振り返り、お子さんに「ずいぶん出来るようになったね!」「凄すぎる!!」「天才!!」という感覚を与えることが大切です。

5. 学習をゲーム化する

ご褒美もあり
学習の進捗に応じてポイントや報酬を与えることで、学習をゲームのような体験に変えてしまいましょう。ポイントはあとで換金(欲しいものを買ってあげる等)にすれば、張り合いが出ます。
どんな場面ならご褒美を使っても大丈夫なのかという知識を親御さんが持っていれば、「ご褒美は積極的に使う」という選択ができます。何が報酬となるのかはその子によって違いますので、お子さんの好き嫌いをよく観察してみてください。
友だちと謎解きゲーム
グループでの学習をゲームに見立て、勉強の謎を解き合いましょう。
ゲームを教育に活用することの最も基本的なメリットは、モチベーションの喚起・維持です。 机に向かって問題集を解いたりする、いわゆる「普通の勉強」ではやる気を起こさなかったお子さんたちも、ゲームとなると、途端にやる気を起こし、熱中して取り組むようになります。親御さんたちは、賞品も用意してあげてください。

6. 学習のリズムを考慮したスケジュールの作成

短時間で一気に片づける
長時間の学習よりも短時間の集中を重視し、学習と休憩を交互に取り入れたスケジュールを作成します。
また、具体的に小さな目標を設定することが大切です。お子さんが「これくらいならやれそうだな」と思う所で目標設定するという事です。高すぎる目標を立てるとかえってやる気が下がってしまいます。取り組みやすい量の課題を数種類用意するのもポイントです。細かく区切って内容を変えると集中力も続きやすいでしょう。
見通しのつく計画を立てる
「計画を立てることや、段取りを考えることが苦手」という特性がある場合には、お子さんと一緒に行動計画を立てるようにしましょう。お子さんたちに授業やタスクの時間を事前に伝え、予測可能なスケジュールを提供してあげます。そうすることで、安心感が生まれ、学習に集中できるようになります。
ゴールだけではなく、ゴールに至るまでの工程を明確にし、工程それぞれに期日を設定することがポイントです。行動の見通しが立つことや、具体的な手順が事前に理解できることで、お子さんが「できそう」というイメージを持つことができ、やる気がアップするため、作業に取り掛かるためのハードルが下がります。

7.必要なコミュニケーションを増やす

学校の先生等と定期的に話す
親御さんは、学校の先生等と定期的に連絡を取り、進捗報告や相談事などコミュニケーションを取りましょう。そのようにしておくと、お子さんの学習状況や課題を共有することができます。
また、学習状況の他にも、お子さんにあった環境調整や配慮をしてもらうことが大切です。その一方でそのような配慮が学校側の過度な負担にならないよう、親としても気をつける必要があります。
お子さんといろいろ話す
親御さんはお子さんとなんでも話し合うようにしましょう。学習に関する懸念や希望を共有しておくことが大切です。

8. 感情の理解とコントロールのトレーニング

感情表現の練習
感情を言葉で表現する練習や、感情を描くアート活動を通して、感情の理解を深めます。自分の感情を伝えられるようになるとストレスが軽減され、勉強に集中できます。
リラックステクニックを身につける
ストレスや焦りを感じた時に使えるリラックステクニックを教え、感情のコントロールの方法を身につけさせてあげましょう。

9. 成功体験を思い出す

過去の体験をまとめる
お子さんが取り組んだプロジェクトや作品をまとめ、自身の成長を振り返るポートフォリオを作成し、目に付くところに飾っておきましょう。
成功体験をみんなで持ち寄る
友だち同士で成功体験を話す機会を作ってあげましょう。
仲間と共感し合える環境があると、辛い勉強時間も乗り越えることができます。

このような方法を組み合わせ、お子さんに合わせて工夫しながら、お子さんだけの勉強法を確立させていきましょう。

発達障害の子の勉強の苦手意識は、アイデアと工夫で乗り切ろう

発達障害の子は勉強に苦手意識を感じやすいですが、お子さんの個性に合わせた方法を取り入れることで、集中力ややる気をアップさせることができます。
まずは、お子さんの特性を理解し、何が苦手なのか見抜いていきましょう。それぞれの障害に特有のポイントをまとめました。

  • 注意欠陥多動性障害(ADHD)特有のポイント
  • 自閉症スペクトラム障害特有のポイント
  • 学習障害(ディスレクシアやディスカルキュリア)特有のポイント

注意欠陥多動性障害(ADHD)特有のポイント

注意欠陥多動性障害(ADHD)の子は、集中力や注意力を持続させることが難しいです。
そんな場合は、勉強時間を短くする、思い切ってゲームをして遊ぶ時間を作る等、飽きさせない工夫をしてあげましょう。

自閉症スペクトラム障害特有のポイント

自閉症スペクトラム障害の子は、社交が困難で友だちができず、そのため学習環境にも嫌悪感を抱いてしまいます。
そんな場合は、感情を理解するトレーニングを積んで、孤独感から救ってあげましょう。

学習障害(ディスレクシアやディスカルキュリア)特有のポイント

学習障害(ディスレクシアやディスカルキュリア)の子は、特定の分野で優れた能力を持つので、他の分野で困難な目に合うと、学習意欲を失くしてしまいます。
強みを伸ばす一方で、弱みをサポートする学習環境を整えていきましょう。
これらの要因を踏まえ、発達障害を抱えるお子さんがポジティブな学習環境で効果的に学べるよう、適切なサポートを工夫していきましょう。
また、いくつものサポート方法を組み合わせ、お子さんにぴったり合った学習の茶方をカスタマイズしていくことも重要です。

この記事を書いた人

水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

メッセージ:
辛い時や苦しい時は一人で悩まず、まずは私たちゴーイングに相談してください。解決の糸口を必ず一緒に見つけたいと思っています。

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