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発達障害の子でも定期テストで簡単に点数アップできる勉強法は?

「テストのたびに点数が下がる」
「発達障害だから仕方ないのかな?」
「このままじゃ進学できないかも…」

発達障害の子は、理解の仕方がみんなと同じではないので、教科書の内容を理解するのに時間がかかってしまい、その結果、勉強が遅れがちになる場合が多いです。

とは言え、学校の定期テストは待ってくれませんし、テストの点数が悪いと内申にも響くので、やっぱりテストでは少しでも点数を取りたいですよね。

そこで今日は、発達障害の子でもカンタンに点数アップできる勉強法を解説していきます。

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発達障害の子は直感で分かる学び方が得意!

まずは、お子さんがどんな勉強のやり方が得意なのか、一緒に考えていきましょう。

人間は誰でもそうなのですが、目で見た方が理解しやすい子と、耳で聞いた方が分かりやすい子に分かれます(両方をバランスよく使う子もいます)。

お子さんの得意な方法で勉強を進めるようにしてあげてください。

  • 目で見た方が理解しやすい場合
  • 耳で聞いた方が分かりやすい場合
  • お子さんにぴったり合うやり方を見つけるには?
  • 短期記憶と長期記憶、強いのはどっち?
  • 短期記憶とは?
  • 長期記憶とは
  • 記憶のタイプによって変わる暗記法

目で見た方が理解しやすい場合

目で見た方が理解しやすい子に、いくら口で説明しても、勉強時間が長くなってしまうだけです。

図やイラストを使うなど、一目でわかるものを用意してあげましょう。

その他にも、学習を効果的に進めるための方法を紹介しておきますので、参考にしてください。

  • フラッシュカードの作成
  • マインドマップの作成
  • 色をつける
  • 教材の可視化

フラッシュカードの作成

重要なキーワードや式を書いたフラッシュカードを作り、視覚的な印象を強化することで記憶力をアップさせる方法です。
フラッシュカードは情報を視覚的に提示してくれるため、目での学習が得意な子どもに効果的です。
表に質問やキーワード、裏にそれに対する答えを書いておくと勉強がはかどります。
フラッシュカードを活用して繰り返し復習することで、記憶の定着力をアップできます。

マインドマップの作成

マインドマップは理解すること、覚える事などを視覚的に整理する際に活用します。
主要なトピックやサブトピック、関連性を結びつけて描くことで、全体像を把握しやすくしましょう。
たとえば、織田信長であれば、桶狭間の戦いや本能寺の変などと結びつきます。
このようにマインドマップを活用すると、思考の整理に役立つはずです。

色をつける

色分けやハイライトを使って重要な情報を強調することも効果的な学習方法です。
キーワードや重要なポイントを明るい色でマーキングすると、視覚的な印象を強化できます。
たとえば、教科書の太字のところにマーカーを引けば、より何が重要語句なのかがわかりやすくなるはずです。
しっかり色分けをして、重要な情報が何なのかわかるようにしましょう。

教材の可視化

学習する内容を体験できると、イメージしやすいので理解が深まります。
モデルや実物を見せる、具体的な例を身近なものに例えるなどの手法を使うことで、ふんわりしたイメージが具体的になります。
理科の実験を思い出すとわかりやすく、楽しくおもしろい可視化を通せばお子さんの記憶に残りやすいです。
実物や身近な例を利用して、具体的なイメージをしやすいようにしましょう。

耳で聞いた方が分かりやすい場合

耳で聞いた方が分かりやすい子には、図やイラストではなく、音声で理解できる環境を作ってあげましょう。
学習を効果的に進めるための方法を紹介するので、参考にしてください。

  • 音声メモや録音
  • 口に出して復唱する
  • 音楽を流す

音声メモや録音

音声メモや録音を使った学習は、耳で聞いた方が分かりやすい子に効果的です。
教科書やノートを読み上げ、録音しておくと、情報を聴いて覚えることができます。
また、録音は何度でも繰り返すことができるので、わかるまでじっくりと時間をかけて学習することもできます。
文字を追うことが難しいお子さんでも、音声なら聞きやすい場合に試してみましょう。

口に出して復唱する

聞いた情報を口に出して言葉にすることで、記憶を強化します。
何かしらの身体の運動と記憶を結びつければ、記憶の定着に役立ち暗記も可能です。
中でも、自分の口に出して復唱する形の学習は、口に出すだけではなく、耳で聞く学習のステップも踏むことができます。
聞いて覚えるのが得意なお子さんの場合は、復唱による記憶の定着を試してみましょう。

音楽を流す

音楽を利用した勉強方法もおすすめです。
お気に入りの音楽をバックグラウンドに流すことで、学習時間をより楽しくし、集中力を高めます。
ただ注意力を削ぐ結果にもつながりやすいので、静かな音楽を中心にしたほうがいいでしょう。
学習に集中して取り組める音楽を選びましょう。

お子さんにぴったり合うやり方を見つけるには?

お子さんにピッタリ合った勉強のやり方を知ることは、勉強の効率を上げ、楽しく勉強に取り組むためにも重要です。

やみくもに勉強を始める前に、お子さんと一緒にやり方を見つけていきましょう。

以下では、その方法を紹介していきます。

  • 子どもの意見を聞く
  • いろいろな方法を試してみる
  • 親子で定期的に確認し合う

子どもの意見を聞く

お子さんと一緒にいろいろなやり方を試して、どの方法が合っているかを尋ねましょう。
というのも、先ほどまでお伝えしてきたことは客観的に見て正しい方法であり、お子さん視点で合っているワケではありません。
例えば、「この方法だと、どれくらい覚えられる?100点満点のうち何点くらい?」と聞くと分かりやすいでしょう。
お子さんの意見を聞いて、効果的な勉強方法をぜひ探していきましょう。

いろいろな方法を試してみる

視覚的な方法と聴覚的な方法を組み合わせて試してみて、どちらが効果的かを見つけましょう。
どちらに得意があるかを調べることで、今後の学習をどのように進めていけば効果的かわかります。
フラッシュカードや録音など勉強方法は数多くありますが、大切なのはお子さんに合っているかどうかです。
ぜひ色々な組み合わせを試して、お子さんに効果的な方法を見つけましょう。

親子で定期的に確認し合う

お子さんと一緒に進捗を確認し、どの学習方法が良かったかを共有し合いましょう。
お子さん自身の意見だけではダメですし、親御様からの意見を押しつけることもあまり推奨できません。
そのため、親子で定期的に確認しあい、どの方法が一番なのかを見ていきましょう。
このように、個々の子どもの学習スタイルに合わせてアプローチすることが、効果的な学習の鍵となります。

短期記憶と長期記憶、強いのはどっち?

先ほども書きましたが、テストで点数を取るには暗記が欠かせません。
誤解を恐れずに言えば、暗記だけ頑張れば、平均点くらいは取れるといっても過言ではないのがテストです。
そこで、よりお子さんにとって効果的な暗記方法を見つけられるよう、記憶について解説し、暗記方法も紹介していきます。

短期記憶とは?

短期記憶は、短時間の間、情報を一時的に保持する能力のことをいいます。

通常、短期記憶は数秒から1分程度の情報を保持することが可能です。
以下では短期記憶の容量と限界、役割を解説します。

  • 容量と限界
  • 役割

容量と限界

短期記憶の容量は限られており、通常は約7つの情報単位(ミラーナンバーとして知られることもあります)が保持できるとされています。

情報が新しい情報で上書きされるか、意識的に処理されない限り、短期記憶の情報は失われやすいため、重要事項は長期記憶化することが大切です。

役割

短期記憶は、情報を一時的に保持し、処理するために使用されます。
一般的にワーキングメモリなどと呼ばれ、短期記憶が優れていれば、長期記憶に移行する情報量も多いので、暗記が得意になります。

このように短期記憶は、長期記憶に情報を転送する際の中継的な役割を持っていることをポイントとして押さえておきましょう。

長期記憶とは?

長期記憶は、より長い期間にわたって情報を保持する能力をいいます。
情報が短期記憶を経て長期記憶に移動すると、より持続的な記憶が形成されていく訳です。
一般的に長期記憶化ができれば、テストでも高得点を取りやすい点を押さえておきましょう。
以下では、より長期記憶の特徴を押さえるために以下の内容に沿って解説します。

  • 容量と種類
  • 持続性
  • 役割

容量と種類

長期記憶には、日常生活の中の出来事、スキル、概念など、さまざまな種類の情報が含まれます。
そのため、短期記憶と比べると保持できる量も多く、忘れることはありません(情報を引き出せなくなることはある)。

持続性

長期記憶は通常、情報を永続的に保持する能力があります。
一度形成された長期記憶は、時間の経過とともに失われることがまれにありますが、強化されることもあります。

役割

長期記憶は、学習や経験を通じて得られた知識やスキルを保ったままにします。
常に短期記憶からの情報の転送や再活性化が行われているので、長期記憶は人の行動や意思決定に、大きな影響を与える役割があります。
短期記憶からの転送が繰り返しおこなわれれば、少しずつ長期記憶化が進むので、ワーキングメモリが苦手なお子さんであっても何度も繰り返すことで克服が可能です。
そのため、発達障害を抱えているからといった勉強を諦めずに、きちんとこなすことが大切になります。
ここまでのように短期記憶と長期記憶では、まったく違う性質を持っています。
テストで点数を取るために必要なのは長期記憶ですが、いきなり長期記憶に知識が入る訳でもないので、暗記が苦手な子は「どこのポイントを押さえたら覚えられるか?」など、自分の得意なやり方に合わせて工夫する必要があります。

記憶のタイプによって変わる暗記法

短期記憶と長期記憶は、情報の取り扱いや保持の過程で役割が異なることがわかりましたよね。
ここでは冒頭で紹介した暗記法を、短期記憶を増やしたい場合、長期記憶を増やしたい場合に仕分けしておきます。
お子さんのタイプに合わせて工夫していきましょう。
ここまでのまとめとして、短期記憶と長期記憶をまとめておくと以下のとおりです。

  • 短期記憶は、主に視覚や聴覚など感覚的な情報を処理します。
  • 長期記憶は、主に情報の意味や関連性を処理します。

それでは、以下で視覚優位のお子さんと聴覚優位のお子さんのタイプ別、短期記憶法・長期記憶法を解説します。

  • 目で見た方が覚えやすい子
  • 耳で聞いた方が理解しやすい子

目で見た方が覚えやすい子

視覚優位とは「目で見た方が覚えやすい」タイプのことです。
視覚優位だと、言葉や音で聞くより図や絵・写真や動画を見た方が覚えやすいでしょう。
目で見た方が覚えやすい子の短期記憶法・長期記憶法は以下のとおりです。

短期記憶
視覚的な情報を用いたフラッシュカードや図表を活用して、短期記憶に情報を定着させます。
短期記憶は感覚的な情報を処理するため、視覚優位なお子さんは視覚情報を用いた暗記が効果的です。
一度の暗記学習で覚えようとするよりも、間隔を空けて復習する機会を増やした方が記憶に残りやすくなります。
短期記憶を強化するためには、視覚情報の活用を意識しましょう。
長期記憶
視覚的な手法を使用した情報整理やマインドマップ作成を通じて、情報を長期記憶に移行させます。
情報の意味を考えてまとめていく作業は、情報の意味や関連性を処理する長期記憶への定着に効果的です。
視覚優位なお子さんであれば、グループ化するなどして情報を見やすく整理していくことで、視覚的な記憶の効果を高めることができます。
長期記憶への移行は、情報の整理やマインドマップ作成を通じて行うようにしましょう。

耳で聞いた方が理解しやすい子

聴覚優位とは「耳で聞いた方が覚えやすい」タイプのことです。
聴覚優位だと、目から入る情報よりも言葉や音で聞いた方が覚えやすいでしょう。
耳で聞いた方が覚えやすい子の短期記憶法・長期記憶法は以下のとおりです。

短期記憶
口に出して情報を復唱することで、聴覚的な手法を使って短期記憶を強化します。
聴覚情報を使って、感覚的な処理を行う短期記憶を刺激する形ですね。
書くことに比べて復唱はお手軽にできるので、何度も繰り返し試してみましょう。
短期記憶を増やしていく方法の中でも、耳で聞いた方が覚えやすい子にとっては復唱が効果的です。
長期記憶
音声メモや録音を活用して、何度も繰り返し情報を長期的に覚えやすくします。
音声の意味をしっかりと理解しようとすることで、情報が長期記憶に移行していきます。
録音は繰り返し聞けるメリットがあるので、内容の意味が理解できるようにゆっくりと時間をかけるようにしましょう。

それ以外の子どものタイプ別暗記法はこちらになります。

  • 感覚的なことが得意な子
  • 社交的な子
  • 内向的な子
  • 感情の起伏が激しい子

感覚的なことが得意な子

実際に触ってみたり、体を動かしてみたりといった感覚的なことが得意な子もいます。
感覚的なことが得意な子の短期記憶法・長期記憶法は以下のとおりです。

短期記憶
模型や具体的な教材を触りながら学ぶことで、感覚的に情報処理し、暗記することができます。
短期記憶では感覚的な情報を処理するので、実際に感触を確かめながらの学習と相性が良いです。
具体的な教材を用意したり、準備が難しいものは用意が簡単な教材に置き換えてみたりしてみましょう。
実際に触りながら学んでいく体験が暗記には大切です。
長期記憶
身体運動と結びつけた学習を通じて、情報を長期記憶に定着させます。
関連性を取り込んだ学習は長期記憶に効果的です。
歩きながら暗記したい内容を呟いてみたり、体を軽く揺らしながら学習に取り組んだりすることで記憶の定着がはかどります。
感覚的なことが得意な場合、身体運動を結び付けた学習方法を試してみましょう。

社交的な子

社交的なお子さんなら一人で学習するより、グループ学習を取り入れた方が学習内容を吸収しやすいでしょう。
社交的な子の短期記憶法・長期記憶法は以下のとおりです。

短期記憶
グループ学習や自身が教えることで、他者とのコミュニケーションを通じて短期記憶を促進します。
会話によるやりとりは感覚的な処理を行う短期記憶に効果的です。
さらに社交的なお子さんであれば、複数人で勉強することで、学習に対するモチベーションが大きく高まります。
他者とのコミュニケーションを通じた学習を利用して、短期記憶の促進を目指しましょう。
長期記憶
グループ内で共有された情報や教えられた経験を何度も繰り返すことで、長期的な学習に役立ちます。
短期記憶を長期記憶に移行させていくにあたって、繰り返し記憶に刻む経験が役立ちます。
グループ学習では互いに学習内容を教え合ったり、曖昧な知識を振り返ったりする機会をたくさん作ることが可能です。
社交的なお子さんであれば、グループで学習する方法がおすすめです。

内向的な子

内向的・内気な子なら、自分自身で学習効果を高める方法を見つけてみましょう。
内向的な子の短期記憶法・長期記憶法は以下のとおりです。

短期記憶
自己対話や問いかけによって、内気な子でも情報を短期記憶に蓄えることができます。
自分自身と話してみることで考えている内容がハッキリとします。
グループ学習とは違って自分のペースで学習を進められる点も、嬉しいポイントですね。
焦らずゆっくりと進められる利点を活かして、自己対話や問いかけによる学習に取り組んでみましょう。
長期記憶
日記やメモの活用によって、情報を整理し、長期的な記憶に変換できるようにします。
整理作業は情報の意味を考えるステップを踏むため、長期的な記憶に効果的です。
たとえ小さいメモであっても暗記内容をコツコツと整理していくことで、短期記憶は長期記憶に移行していきます。
簡単な日記やメモからでも構わないので、情報を整理する学習をぜひ始めてみましょう。

感情の起伏が激しい子

感情の起伏が激しい子は、感情的な体験が記憶に刻まれやすい傾向があります。
感情の起伏が激しい子の短期記憶法・長期記憶法は以下のとおりです。

短期記憶
感情的な結びつけを使って、情報を短期記憶に深く印象づけます。
短期記憶は感覚的な情報処理が得意なので、感情と結びつける学習方法との相性が良いです。
教材の登場人物を子ども自身に置き換え、自分だったらどう思うか考えたりする学習方法が暗記に役立ちます。
子ども自身の印象に残るように、感情と結び付けた学習を行いましょう。
長期記憶
物語やエモーショナルな要素を活用して、情報を感情的に結びつけ、長期記憶に留めます。
短期記憶と長期記憶の橋渡しをする際に、視覚的・聴覚的・感覚的な手法を組み合わせることが効果的です。
異なる感覚を同時に刺激することで、情報の定着や効果的な学習が促進されます。

発達障害の子は見通しがつけばテストを攻略できる!

発達障害の子にありがちなのが、見通しがつかないと不安になってパニックになりやすいこと。ならば、それを逆手にとって、思いっきり見通しがつくテスト勉強計画表を作ってしまいましょう!
予定を立ててしまえば、あとは実行するだけ。
発達障害の子は意外と几帳面なところもあるので、計画を立てる部分を親御さんが手伝ってあげれば、ひとりでも机に向かえる子も多いです。
これをきっかけに、テスト勉強の習慣を身につけてしまいましょう!

  • テスト計画その1 まずはテスト範囲の復習と提出物の作成
  • テスト計画その2 テスト勉強は得意と苦手に分ける
  • テスト計画その3 やることが一目でわかる計画表を作る!
  • 発達障害のお子さんに理解しやすい勉強法

テスト計画その1 まずはテスト範囲の復習と提出物の作成

一番初めは、テスト範囲のおさらいをします。また、提出物を出さないと減点の対象となってしまうので、忘れないようにしましょう。
復習のやり方と提出物の作成について、それぞれ分けて対策を見ていきます。

  • 復習のやり方
  • 提出物の作成

復習のやり方

順序だててしっかり復習することで、効率的にテスト範囲を学習できます。
復習のやり方のポイントは以下とおりです。

● 要点の確認
● ノート整理
● 復習ノートの作成

要点の確認
前回の授業や教材から重要な要点を振り返ります。
最初にどこを攻略するかを決めることでタスクの細分化が可能になり、迷うことも少なくなります。
初めは要点の掴み方で悩みがちなので、ご家庭で一緒に勉強するのも良いでしょう。
まずは要点を掴み、何を振り返るべきかまとめることが大切です。
ノート整理
ノートや教科書を整理し、理解できていない部分や重要なポイントを特定します。
この際にイチイチわからないところを調べていると時間だけがかかってしまうので、わかる・わからないに沿って確認することが一番大切です。
わからない箇所や重要なポイントを特定するために、学習内容の整理は欠かせません。
復習ノートの作成
簡潔で理解しやすいノートを作成し、復習時に活用します。
復習ノートもキレイに書きすぎず、自身がわかるように作成するのがポイントです。
たとえば、歴史の人物名を覚えるのにもう一度説明書きを書いているとすると、時間の無駄になりかねないため注意しましょう。
簡潔さや自身の理解しやすさといった点が復習ノートでは大切です。

提出物の作成

テストに伴って提出物がある教科も少なくないでしょう。
発達障害の子は提出物が増えたりテスト勉強に熱中したりすると、提出物を忘れてしまうこともあります。
以下の手順に従って、提出物の出し損ねがないように工夫してみましょう。

  • 課題の確認
  • 計画を立てる
  • 進捗報告と課題解決
課題の確認
提出物の期限や条件を確認しておきましょう。
仮に間違った問題の直しまでを先生から指示されている場合には、直しをきちんとおこなって提出してください。
問題を間違ったまま放置するとテストでも間違いに繋がりますし、先生の指示を無視するのは評価を下げてしまう可能性もあります。
提出物の決められた条件は必ず守るようにしましょう。
計画を立てる
提出までのスケジュールを立て、進捗を管理できるようにします。
スケジュールに従うことで、一夜漬けの勉強や提出物の期限切れを防げます。
また、テスト範囲表が配られる可能性が高いので、終わった課題はマークを付けておくと管理しやすいです。
提出物やテスト範囲のスケジュールを守り、無理なく課題を提出できるように気を付けましょう。
進捗報告と課題解決
途中で問題が生じた場合は、学校の先生や塾の先生などに相談し、一緒に解決策を見つけられるようにしましょう。
ご家庭でも毎日の進捗状態を一緒に確認し、予定と実行が確実になされているかを確認してください。
すると、ダブルチェック機能が働き、抜け漏れも少なくなります。
お子さん一人に任せるのではなく、先生やご家庭が一緒になって協力していく姿勢が大切です。

テスト計画その2 テスト勉強は得意と苦手に分ける

得意科目と苦手科目を一緒にしないようにしましょう。
なぜなら学習進度がまるで違ってくるからです。
たとえば、得意科目は時間をかけなくても80点を取ることは可能ですが、苦手科目に時間をかけないと80点取得は難しいでしょう。
そのため、各教科で得意と苦手をわけ、時間をかけるべき教科を洗い出しましょう。
それぞれの勉強法を紹介します。

  • 苦手科目の攻略法
  • 得意科目の攻略法

苦手科目の攻略法

苦手科目の攻略法は以下の3つです。

  • 弱点の特定
  • 誰かに聞いてみる
  • 反復復習

それぞれ見ていきましょう。

弱点の特定
苦手な科目やトピックを洗い出し、具体的な弱点を明確にしましょう。
弱点を明確にすることで、どの内容の勉強に時間をかけるべきかがハッキリします。
その際には学校のワークを活用して、基礎問題を解き、正答率が50%以下であれば苦手と判断してみてください。
時間の使い方を効率化するためにも、まずは具体的な弱点を明確にするようにしてみましょう。
誰かに聞いてみる
学校の先生や塾の先生、友だちなどにわからないことを質問してみると、理解を深めるための1つの行動になります。
わからない内容を一人で悩んでいても、短時間での解決は難しいです。
もちろんわからないところがわからない場合には、家庭教師の先生などに頼ってみるのもいいでしょう。
悩んだら質問する習慣を身に着けることは大切です。
反復練習
苦手な部分に重点を置き、反復練習を通じて理解度を向上させます。
反復練習は思い出す訓練になるので、繰り返し行うことで何も見ずとも問題が解けるようになっていきます。
数値目標としては、学校ワークを三周することが大切です。
1周目で間違ったところを2周目、3周目と解き、きちんと理解すれば少なくとも、平均点を取れるようになります。

得意科目の攻略法

得意科目の攻略法は以下の3つです。

  • 自己評価を高める
  • 応用問題を解く
  • 友だちと協力する

それぞれ見ていきましょう。

自己評価を高める
得意な科目やトピックを確認し、自己評価を高め、自信をつけましょう。
自信をつけたお子さんは、勉強に対するモチベーションが上がります。
特に得意な科目の問題は解きやすいので、お子さんが自信をつけやすいです。
勉強に対する自己評価を高めるためにも、得意科目やトピックの確認はおすすめです。
応用問題を解く
得意な部分をベースに、応用問題や実践的な演習を通じ、習熟度を高めていきましょう。
基礎問題だけ学習していても習熟度の限界があります。
教科書や学校ワークなどにある応用問題や演習問題を解くことで、得意分野をさらに伸ばせます。
得意科目については基礎から応用問題に向かって、徐々にステップアップしていきましょう。
友だちと協力する
得意な科目では、友だちと知識を共有していきましょう。
複数人で学んだ知識を出し合うことで、より理解が深まります。
互いに問題を出し合ったりすると、意外と覚えきれていない内容が見つかったりもします。
友達同士で知識を共有して、得意科目の穴をさらに埋めていきましょう。

テスト計画その3 やることが一目でわかる計画表を作る!

今日は何を勉強したらいいのか、一目でわかる計画表を作って目立つところに貼っておきましょう。
勉強のやり方に迷わなくて済みますし、やる気も出ます。
以下では計画の立て方・計画表の作り方のコツを紹介します。

計画の立て方

計画の立て方のコツは以下の4つです。

  • 科目ごとの予定
  • 具体的なタスク
  • 進捗バーの導入
  • 定期的な振り返り

順番に見ていきましょう。

科目ごとの予定
科目ごとに予定を書き出しましょう。
わけて書き出すことで、それぞれの科目に合わせた予定を明確化できます。
復習、提出物作成、苦手科目・得意科目の対応を落とし込んでいきます。
わかりやすくまとめるためにも、科目ごとに予定を書き出すことが大切です。
具体的なタスク
毎日の具体的なタスクをリストアップし、やるべきことが一目で分かるようにします。
やることが分からないと学習は捗りませんし、リストがあれば学習の度にやることを思い出す労力もいりません。
勉強の進み具合をチェックする体制をご家庭でも作っておくと、スムーズに進みます。
やることのリストアップは計画達成の近道になります。
進捗バーの導入
タスクごとに進捗バーを設け、進捗状況を可視化します。
一目で進み具合を確認できれば遅れがすぐに分かりますし、進捗完了というゴールに着々と近づいていく達成感を感じられます。
先ほどお伝えしたように、すぐ用意できなければテスト範囲表を活用すると簡単です。
進捗状況を可視化して、ゴールまでの道のりを把握できるようにしましょう。
定期的な振り返り
定期的に計画を振り返ることも大切です。
計画を振り返ることで、お子さんにとって今の計画の立て方が適切かどうかを確かめることができます。
週または月の終わりに進捗を振り返り、計画が適切かどうかを確認し、必要に応じて調整します。
お子さんにとってより良い計画を立てられるように、振り返りを通した改善に取り組みましょう。

発達障害のお子さんに理解しやすい勉強法

発達障害のお子さんでも、特性をつかみ上手く活かすことで学習内容を理解しやすくすることができます。
以下の2つの方法を試してみてください。

  • 色分けやアイコンの活用
  • 明確な指示と予定

色分けやアイコンの活用

視覚的なサポートとして、異なる科目や種類のタスクに色分けやアイコンを使います。
色分けや記号で情報が分類されることで、どの科目の内容が書かれているかをお子さんがパッと見て取れるようになります。
重要度の高いタスクは赤色にしてみたり、太字にしてみたりするのも良いですね。
ただし、色分けやアイコンの種類を増やしすぎると、かえって分かりづらくなる可能性もあるので注意が必要です。
お子さんにとってのわかりやすさを優先しながら、色分けやアイコンを使ってみましょう。

明確な指示と予定

シンプルで具体的な指示を用い、計画が分かりやすく、実行しやすいように工夫します。
これらの計画を組み合わせて、テスト範囲の復習と提出物を作成し、得意と苦手に分けて勉強を進めていきましょう。
また一目でわかる計画表を作成し、リビングなど目につきやすい場所にはっておくと、やる気を出すことができます。
発達障害を抱えるお子さんは個性が強いので、お子さんにピッタリ合ったやり方になるまで、ご家庭で微調整していくことが大切です。

発達障害だからこそ、自分に合った学習スタイルを見つけよう!

このブログでは、発達障害の子でも定期テストで簡単に点数アップできる勉強法を解説しました。
発達障害の子は個性が強いので、やみくもに勉強していたのでは、時間ばかりかかって効率的ではありません。
短時間で結果を出したいなら、お子さんの得意な方法を親御さんがよく見極め、また、お子さんと一緒にいろいろ試してみると、お子さんにピッタリあったやり方をカスタマイズすることができます。
目で見た方が分かりやすい子には、チャートや図表、フラッシュカードを活用し、一目見て理解が深まるようにしてあげましょう。
またテスト勉強には暗記が必須ですが、このタイプの子には、暗記もカードなどを使って練習すると覚えやすいです。
耳で聞いた方が理解しやすい子には、音声メモや録音を使って必要なことを覚えていくようにすると、勉強がはかどります。
またお子さんのタイプによっては、感覚で覚えたほうが知識を身に付きやすい子もいます。そんな場合は、模型や身体運動を活用して情報を取り入れるようにしましょう。
社交的な子は、グループ学習や他者に教えることで自分も覚える勉強法、内向的な子は日記やメモを使って勉強するなど、子どもによって様々なやり方があります。
さらに、見通しがつかないと不安になってしまう特性を利用し、思いっきり見通しのつく勉強計画を立ててしまうやり方もオススメです。
まずはテスト範囲を復習して、提出物を作成する。次は得意と苦手に分けて勉強を進めるやり方を考える。そして、これらを一目でわかる計画表にしてしまえば、あとは実践あるのみです。
このような工夫で、発達障害の子どもでも、自分に合った学習スタイルや暗記法を見つけることで、定期テストでの点数アップは可能です。
親子で一緒に様々な方法を試し、お子さんの学習体験を充実させていきましょう!

発達障害お役立ちBOOK

この資料でわかること

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